Wubi

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Wubi
Wubi-logo.png
Windows Vista上でのWubi
Windows Vista上でUbuntu 8.04をインストール中のWubi
開発元 Agostino Russo, Geza Kovacs, Oliver Mattos, Ecology2007
初版 2008年4月24日(6年前) (2008-04-24
最新版 10.04 / 2010年4月30日
対応OS Windows
種別 Ubuntu installer
ライセンス GPL
公式サイト wubi.sourceforge.net
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Wubi (Windows-based Ubuntu Installer) はWindows上で動作するUbuntu公式のフリーソフトウェアインストーラー。UbuntuをWindowsのファイルシステム上にインストールし、Ubuntuを利用することができる。GPLで配布される[1]

概要[編集]

Wubiは独立したプロジェクトとして生まれ、バージョン7.04および7.10においては非公式にリリースされた[2]。 8.04からはUbuntu公式パッケージとなり、Ubuntu 8.04 alpha 5よりUbuntu LiveCDに同梱された[1]。WubiのみダウンロードしてUbuntuをインストールする場合は、WubiがUbuntu LiveCDのISOファイルのダウンロードを行い、そこからインストールを行うため、あらかじめLiveCDを用意する必要もなくなる。

プロジェクトの目標は、Ubuntuのインストール時にパーティション切り分けやフォーマットなどでハードディスクドライブ上のデータを失うリスクを負うことなく、Linuxに慣れていないWindowsユーザーでもUbuntuを試せるようにすることである[2]。WubiはWindows上からUbuntuをアンインストールする事もできる。

WubiはWindowsブートメニューにUbuntu起動用エントリを追加する。UbuntuはWindowsファイルシステム上の1個のファイルとしてインストールされる(例: c:\ubuntu\disks\root.disk)。このファイルはUbuntu側からは1個のディスクパーティションに見える[1]。WubiはまたスワップファイルもWindowsファイルシステム上に作成し(例: c:\ubuntu\disks\swap.disk)、ホストOSの仮想メモリに追加する。このファイルはUbuntuからは増設メモリの様に見える[1]

これは仮想マシンではなく、Topologilinux (en) のようにループバックデバイス(ディスクイメージ)上で独立して動作する。これはLinuxディストリビューションではなく、Ubuntuインストーラーである[1]

WubiはUbuntuをLinux用のディスクパーティションに直接インストールしないが、LVPM (Loopmounted Virtual Partition Manager) を使用して、Wubiで作成したUbuntu環境をLinux用ディスクパーティション(USBフラッシュドライブを含む)から直接起動するネイティブ環境に移行できる[1]。このセットアップ方法の長所は利用者が直接ディスクパーティションにインストールする際のリスクを回避しつつ、OSやドライバの動作確認を行えることである。

インストールCDを利用せずに、標準インストールと同様にディスクパーティションにインストールする場合にはUNetbootin (en) を使用する[3]

関連したプロジェクトに、Lubiがある。これはホストOSにWindowsの代わりにLinuxを使用するというものである[1]Mac OS Xをホストに使用するMubiも将来サポートされる予定である[1]

デスクトップ[編集]

利用者はWubiインストール時に使用するデスクトップ環境に応じたUbuntu系ディストリビューションを選択する事ができる(KDEであればKubuntuXfceであればXubuntu)。通常のLinuxと同様にいずれのディストリビューションであっても他のデスクトップ環境を後でインストールすることにより、ログイン時にどのデスクトップ環境を使用するかを選択できる。

制限事項[編集]

  • ハイバネーションはサポートしていない[1]
  • Wubiファイルシステムは通常のファイルシステムより、(電源プラグを抜くといったような)ハードリブートに対して脆弱である[1]
  • WubiでUbuntuをWindowsと同じパーティションにインストールすると、FAT32/NTFS のファイルフラグメンテーションにより、時間とともにUbuntuのパフォーマンスがわずかずつ劣化していく可能性がある。これはディスクのデフラグメンテーションにより緩和できる。

影響[編集]

Wubiは次のオープンソースプロジェクトの影響を受けている: Debianインストーラ (en) 、Migration-Assistant (en) 、Grub4Dos (en) 、NTFS-3GNSIS (en) および Metalink (en)。

ハードウェアサポート[編集]

WubiおよびLubiは、8.04よりUbuntu i386(32ビット x86)および x64版をサポートしている。

類似のプロジェクト[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j Wubi - FAQ”. Wubi. 2007年6月23日閲覧。
  2. ^ a b Broida, Rick (2007年5月9日). “Take Ubuntu for a non-invasive test drive with Wubi”. Lifehacker. 2008年5月30日閲覧。
  3. ^ Geza Kovacs (tuxcantfly) (2007年4月29日). “Install Ubuntu without a CD”. Ubuntu. 2007年7月31日閲覧。
  4. ^ Instlux - openSUSE

外部リンク[編集]