コアラ

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コアラ
Friendly Female Koala.JPG
コアラのメス
Phascolarctos cinereus
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
上目 : 有袋上目 Marsupialia
: カンガルー目 Diprotodontia
: コアラ科 Phascolarctidae
Owen1839
: コアラ属 Phascolarctos
de Blainville1816
: コアラ P. cinereus
学名
Phascolarctos cinereus
Goldfuss1817
和名
コアラ
英名
Koala
Koala dist map.png
コアラの分布

コアラ(子守熊、学名:Phascolarctos cinereus)は、有袋類カンガルー目コアラ科コアラ属で現存する唯一の種。オーストラリア東部の森林地帯やユーカリの林などに生息している。

体色は背面が灰色で、腹面が白色、体長は約65cm-82cm、体重は約4kg-15kgである。北部に生息するコアラよりも、南部に生息するコアラの方が体が大きく、体毛の長さも長い。タンニンや油分を多く含むユーカリの葉を好んで食べる。

分布[編集]

オーストラリアのクイーンズランド州ヨーク岬半島南部より、ニューサウスウェールズ州東部、ビクトリア州南オーストラリア州南東部に分布する。西オーストラリア州、タスマニア州には分布していない。分布域内では熱帯雨林、温帯のユーカリ林、疎林などに生息する。特に川沿いや海岸地帯に近い、肥沃な場所でユーカリ類に含まれるタンニンや油分が少ない場所を好む[1]。通常は単独性で、群れを作らない。

ヨーロッパ人到来によって分布域を急激に減少させ、1930年代までには、ヨーロッパ人入植前の50%にまでに分布域は減少した[2]。南オーストラリア州の個体群の一部には、州内外の個体群を再導入された個体群も含まれる[2]

分類[編集]

コアラはコアラ科コアラ属で現生する唯一の種である。化石種では他に同じ科の属、同じ属の種があり、西オーストラリア州南西部やオーストラリア中央部や北部において化石が発見されている[1][3]

最初の目撃記録
コアラの最初の目撃記録は、1798年1月26日にジョン・ハンターの使用人であったジョン・プライスがシドニーの西部の高地を探検している時であり、“先住民がCullawineと呼ぶ、アメリカのナマケモノのような生き物がいた”と記録している[4]。その後、1802年に、探検家のフランシス・バラリアーが、先住民が“colo”と呼ぶサルのような生き物がいることを記録している[4]
命名
1816年にフランスの動物学者であるブランヴィルが、コアラの属名そしてPhascolarctosを与えた[4][5]。これはギリシア語のphaskolosおよびarktosからきており、それぞれ“皮の袋”、“熊”という意味である[4][5]。また1817年にドイツ人の動物学者Goldfussが、種小名としてコアラにcinereusという名を与えた[4][5]。この言葉はラテン語から来ており、“灰色の”という意味である[5]
ウォンバット亜目
19世紀に、一時、同じ有袋類のウォンバットに近縁であるとされたが、1921年まではコアラは完全な樹上性であり、一方のウォンバットは地面に穴を掘る半地中性の生活を送ることから、議論の的となっていた[4]。現在は同じウォンバット亜目(Vombatiformes)に分類されている。

亜種[編集]

近年まで次の3亜種に分けられていたが、1999年のホールデンなどの分析により、遺伝子レベルでの違いは亜種に分けるほどに大きくはないことが確認された[2]

  • Phascolarctos cinereus cinereus (Goldfuss, 1817):ニューサウスウェールズコアラ:ニューサウスウェールズ州に分布する亜種。
  • Phascolarctos cinereus victor Troughton 1935: ビクトリアコアラ:ビクトリア州に分布する亜種。
  • Phascolarctos cinereus adustus Thomas 1923:クイーンズランドコアラ:クイーンズランド州に分布する亜種。

それぞれの名に含まれている州名がおよその分布域を示している。これら3亜種に分けない場合、ニューサウスウェールズ州北部以北に生息する個体群、ニューサウスウェールズ州中部以南からビクトリア州にかけて生息する個体群に分けられる場合もある[1][6]

体の大きさ、体毛の長さとも、寒冷域に行くほど大きく長くなる傾向があり、クイーンズランド州に生息するコアラが最も小さく体毛も短く、ビクトリア州に生息するコアラが最も大きく体毛も長く、ニューサウスウェールズ州に生息するコアラは大きさも体毛の長さも両者の中間程度である。

名前[編集]

“koala”の名前はDharuk言語族のgulaから来ている。元来、母音の/u/はアルファベットでooと綴られ、スペルはcoolakoolahと表記されたが、表記ミスによりoaと変わった[7] 。この言葉は、"doesn't drink"(水を飲まない)を意味すると誤って言われている[7]

コアラはクマの1種ではないが、18世紀後半にやってきた英語を話すヨーロッパ人入植者により、クマに似ていることからkoala bear(コアラグマ)と呼ばれた。分類学的には不適切であるが、koala bearの名前は現在でもオーストラリア以外で使われている[8] この名称は不正確であるため、使うことは推奨されていない[9][10][11][12][13]

他の英語表記には、クマを意味する“bear”を基に、monkey bear(猿クマ)、native bear(固有のクマ)、tree-bear(木のクマ)などと呼ばれることがある[7]。また日本語ではコモリグマなどと呼ばれることがある。

形態[編集]

メスと子供
体長・体重
体長はクイーンズランド州に生息するコアラのオスで体長674 - 736mm、体重4.2 - 9.1kg、メスで体長648 - 723mm、体重4.1 - 7.3kg、
オーストラリア南部に生息するコアラはオスで体長750 - 820mm、体重9.5 - 14.9kg、メスは体長680 - 730mm、体重7 - 11kgである[6]。尾は外部から見えない。オスはメスよりも体重が最大で50%重く、体長も大きい。また、北部の亜種より、南部の亜種の方が25 - 35%ほど大きい。なお、尻尾は退化しており存在しない。
体色
体色は背面が灰色で、腹面が白色から乳白色である。体毛は厚く柔らかい。北部の亜種に比べ、南部の亜種はよりふさふさとしており、冬の寒さに耐えられるようになっている。オスの胸には茶色の縦線-胸腺があり、ここからにおいを発する[6]。オスはこの腺から出るにおいや、尿のにおいにより、なわばりを主張する[1][6]。外耳は小さいが周囲の体毛が長いため、特に南部亜種では大きく見える。
手足
樹上生活に適応しており、手足には鋭いのついた5本の指をもつ。前足は第1指と第2指と他の3指が向かい合っており、木の枝などをつかむことができる。また、後肢の第2指と第3指は癒合しており、第1指と他の4指が向かい合っていて、前足と同様に木の枝をつかめるようになっている。また後足の癒合した第2指、第3指の爪が他の爪よりも少し長く、これを使い毛繕いを行う[6][14]
育児嚢
メスは育児嚢を持ち、この中に乳首を二つ持っている[6]。育児嚢はウォンバットと同じく後ろ向き、つまりコアラが座っている状態の場合、下向きについている[1]。オスの交尾器は有袋類の独特な形状をしており、途中から二股に分かれてY字型をしていて亀頭が二つある。これはメスの内がY字に分かれていて、真ん中を産道が通っているためである。
コアラの歯式はI3/1(門歯)、C1/0(犬歯)、P1/1(小臼歯)、M4/4(大臼歯[15]。犬歯は肉食獣ではないため大きくはないが、臼歯はよく発達し年齢とともにすり減っていく[15]

生態[編集]

枝に飛び移るコアラ
ユーカリを食べるメスと育児嚢の中の子供
単独性
通常は単独性で、2頭以上でいることは稀である。繁殖期にのみ、オスとメスが一緒にいたり、またメスと子供が一緒にいたりする。
樹上生活
樹上で生活するが、木の葉を集めたものや、樹洞を利用したりというようなことはせず、特定の巣は持たない[1][15]。休む時は通常、葉がよく生い茂り、太陽光や雨などがしのげる樹上で休息し、たいてい木の上方3分の1くらいの所までにいる[1][15]。地上に降りることは稀だが、木から移動する際に地上に降りたり、ときには数mほどであれば樹間を飛び移ることもできる[6]
睡眠時間
一日のうち18-20時間を眠るか休んで過ごし、最も活動的になる時間は早朝および夕方で、薄明薄暮性である[4][6]。この生態はナマケモノに似るが、ナマケモノは体温が一定しない変温動物であるがコアラは36℃ほぼ一定の体温をもつ恒温動物であり、基礎代謝量もナマケモノの30倍近い[16]
天敵
天敵となるのは、大きな猛禽類をはじめ、まれに地上を歩いた時に、ディンゴ、野生化したイヌ、キツネなどにおそわれる可能性がある[17]
食性
食性は草食性でユーカリアカシアティーツリーの葉や芽を、一日に500g - 1kg以上を食べる[6][17]。オーストラリアにはユーカリは600 - 700種以上あるとされるが、食用になるユーカリはこの中で約35 - 120種である[1][6]。さらに、各地域に生息するコアラは、その地域にある全てのユーカリを食べるのではなく、多くのユーカリの種の中から数種類のユーカリやその他の植物を好んで食べる[6][18]
コアラは通常、木の上で糞をする。糞の形状は円筒形をしており、成獣の場合で長さは約2cm前後で、排出されたばかりの糞はユーカリ特有の匂いがし、表面は乾燥するとざらざらとしている[15]。色は食べたものによるが、褐色、茶褐色から青みもしくは緑みがかった褐色をしている[15]
ユーカリの葉
ユーカリの葉は、昆虫や野生動物に食べられるのを防ぐためにタンニンや油分が含まれており、消化が悪く、一般に動物の餌として適さない[1][6]。コアラはユーカリを食べる前ににおいをかぎ、葉を選別してから食べる[6]。さらに盲腸発酵させることでユーカリの毒素を分解し、消化吸収する。コアラの盲腸の長さは2mある[6]。コアラが常食する食物には栄養に乏しく活発な行動をするためのエネルギーを得ることができないため、一日のうち18-20時間を眠って過ごすことで、エネルギーを節約している[4][6]。通常、水分はユーカリ(種類にもよるが50-70%の水分を含む)などの食物からのみ摂取し、直接水を飲むことは稀であるが[4][6]、火災などでユーカリの葉が焼けたり猛暑で脱水症状におちいったコアラが水を飲む姿がたびたび目撃されている[4][19]
クラミジア感染
1970年代にクラミジアに感染しているコアラが確認され、1982年までにブリスベン森林公園やフィリップ島などで、クラミジアへの感染率が80-90%になっているのが確認された[14]。クラミジアは今なお、コアラの間で流行しており、これにより目が見えなくなったり、またメスの場合は不妊などを引き起こしている[1]。クラミジアが確認されなかったフレンチ島のコアラの繁殖率は約80%に達していたのに対し、ブリスベン森林公園でのコアラの繁殖率は40-50%、フィリップ島では10-15%であった[14]
現在、生息しているコアラの大部分はクラミジアを保有しているとされ、生息地の環境破壊などコアラのストレスの増加により症状が発症するとされ、このことは人間の活動の結果による生息地の破壊や、交通事故などによるコアラの生息頭数の減少数などと同様に問題となっている[1]。また、クラミジアに対するワクチンを開発し野生個体に注射することで、これらの生息地の開発・破壊を防ぎ、コアラがストレスなく生息できる環境をつくることが、有効とされる[1]

繁殖[編集]

子供
繁殖形態
繁殖形態は胎生[6]。繁殖期は地域によるが、通常初春の9月から夏の2月までである[6]。ほとんど鳴くことはないが、繁殖期になるとオスがなわばりを誇示するために鳴くことがある[6]
通常、餌の状況や気候など生息時の状況がよければ、一年に一度1子を出産し、双子は稀である[1][6]。妊娠期間は約35日である[6]
新生児
新生児は体重約0.5g、体長2cmで、体毛は生えておらず、体色はピンク色をしている。また目が開いておらず、歯も生えていない。メスの腹部にある育児嚢で約6-7ヶ月間育てられる[6]。約22週で目が開き、約24週で歯が生え始める[6]
育児
母親は盲腸内でユーカリを半消化状態にすることで緑色のパップという離乳食を作る[6]。生後約22週を過ぎたあたりから、子供は育児嚢から顔を出し始め、母親の肛門からパップを直接食べる[6][14]。パップを食べる行動はその後約6-8週間続き、子供はパップによってユーカリの葉を消化するための微生物を得て、一生涯にわたり、母親と同じ数種の葉を食べるようになる[6][14]
育児嚢から完全に出始めるのは、26-27週目くらいからであり、この時期は母親に抱かれたり、育児嚢に入ったりしながら過ごす[14]。36週目くらいになると体重が1kgになり、育児嚢にはもう戻らない[14]。体重が約2kgほどになるまでは母親に背負われて過ごし、12ヶ月までに乳離れをする[1][6][14]。この期間は猛禽類やニシキヘビに捕食される可能性が高まる[6]
親離れ
親離れしたオスは約18ヶ月までに数km離れた新しい生息地へと分散していくが、メスは通常は母親の生息域にとどまる[14]。オスは2、3年で成熟するが、通常はなわばりを持つまでは繁殖に参加せず、5年ほど経つと繁殖するようになる[6][14]。メスは2年で繁殖可能となり、条件がよければ毎年、子を産み、12-15歳まで繁殖を行う[6][14]。寿命は野生下でメスで18年以下であり、オスはメスよりも寿命が数年短い[6]

人間との関係[編集]

ヨーロッパ人の入植以前から、オーストラリア先住民が食糧としていた[14]。しかし、ヨーロッパ人到達の植民地化以降、特に1860年代から1920年代後半にかけてコアラの毛皮をとるために狩猟が行われており、イギリスロンドンだけで毎年1-3万頭分もの毛皮が販売されていた[4]。例えば1889年には30万頭分の毛皮がイギリスへ輸出され、また1920年代にはアメリカへの輸出がされていた[6]。一時的にではあるが1898年にはビクトリア州で、1906年にはクイーンズランド州でコアラの狩猟が禁止されたが、この間も狩猟が行われ、“ウォンバットの毛皮”として輸出されていた[4]。また最盛期にあたる、1919年にはクイーンズランド州では100万頭以上が、1924年にはニューサウスウェールズ州で100万頭以上ものコアラが毛皮のために捕獲され、また1927年には狩猟が許可された期間である約1ヶ月間で58万5千頭弱分ものコアラが捕獲され、毛皮がとられた[4][6][14]。このように捕獲がしやすかったコアラは、次々と毛皮のために狩猟されていき1930年代後半までには南オーストラリア州では絶滅の危機に瀕し、その他の州では急激に減少していた[2][4][6]。このような乱獲や開発による生息地の分断などにより、クイーンズランド州北部、南オーストラリア州、またニューサウスウェールズ州とビクトリア州の州境付近などで個体群が孤立した[14]

その後、保護活動がなされ、ビクトリア州フィリップ島やフレンチ島などから、本土のビクトリア州、南オーストラリア州などに再導入されている[2]。特に南オーストラリア州には1920年代から1960年代にかけて、数度の再導入が試みられてきた[2]

現在、コアラの個体数は、オーストラリア政府は判断をしていないが[2]、オーストラリアコアラ財団により10万頭以下であると予想されている[20]。しかし、すべての地域で個体数を減らし続けているわけではなく、グレートディバイディング山脈西部のいくつかの個体群などでは、個体数が増加し、分布域を広げている[2]。また南オーストラリア州においては、再導入の結果、ヨーロッパ人入植時よりも多くの個体数がより広範囲に分布している[2]

一方で、再導入された島嶼部や自然分布以外の地域、分断された生息地などにおいて、コアラによるユーカリの食害が報告されており、問題となっている[2]

保全状態の評価[編集]

国際自然保護連合レッドリストでは、軽度懸念(Least Concern)に指定されている[21]

オーストラリア政府の法律では、サウス・イースト・クイーンズランド地域の個体群を除き保護対象になっておらず、2010年9月30日までに再評価を行うとしている[2]。また、オーストラリア政府はコアラの保護政策を各州政府に任せている。クイーンズランド州ではサウス・イースト・クイーンズランド地域の個体群を危急種(Vulnerable)に、その他の地域のコアラを軽度懸念(Least Concern)に指定している[2]。ニューサウスウェールズ州はワリンガのピットウォーター地区と、グレート・レークスのティー・ガーデン地区およびホークス・ネスト地区のコアラを絶滅危惧(Endangered)に、その他を危急種(Vulnerable)に指定している[2]。ビクトリア州では野生動物全般を扱う法(Wildlife Act 1975)の下に野生動物の取引などを制限しているが、保全状態の評価はしていない[2]。南オーストラリア州もビクトリア州と同じように野生動物全般を扱う法(National Parks and Wildlife Act 1972)で野生動物や生息地の保護、取引や狩猟などの行為を制限している。近年まで希少種(Rare)とされていたが、2008年に指定から外された[2]

アメリカ合衆国では絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律により、絶滅危惧種(Threatened)に指定された[2]

コアラの飼育施設[編集]

1980年までオーストラリア以外でコアラを見ることができたのは、1915年にコアラの飼育を始めたアメリカのサンディエゴ動物園だけであり、コアラの生息数が減少してからはオーストラリア政府は海外へ輸出することを禁止していた[4]。1980年にオーストラリアの法律が改正され、1984年および1985年にオーストラリアのタロンガ動物園から日本の多摩動物公園東山動植物園平川動物公園の3園に贈られた[4][22]。この時にユーカリが日本で育てられるかも調べられたほか、コアラが到着する3週間前には餌となるユーカリが輸入され、またそれと同時にコアラが一日にどのような葉が適しているのか、どのくらいの食糧なのかなど様々な飼育方法などの情報が提供された[4]。この時、日本では“コアラ・ブーム”が沸き上がることとなった[4]。オーストラリアからコアラが贈られた際、日本からはそのお返しにオオサンショウウオを贈っている[要出典]。さらに翌年1986年埼玉県こども動物自然公園横浜市立金沢動物園1987年淡路ファームパーク1989年大阪市天王寺動物園1991年神戸市立王子動物園1996年沖縄こども未来ゾーンと増えて、日本国内では現在9動物園で飼育されている[23]。しかし、近年コアラの飼育数が減少しているため、全国のコアラを飼育する動物園が協同繁殖に取り組んでいる。

最も問題となるのがコアラの餌で、前述のようにコアラはユーカリなど決まった植物の中からさらに特定の種類、しかも若い木の葉ではいけないなどの嗜好があり、大量に食べる為、合理的にコアラを飼育するには餌用のユーカリを専門に栽培する農家の存在と、ユーカリを年中安定して供給できる環境が必要である。また、初来日時のコアラブームが去ってコアラの動物園等への集客力がジャイアントパンダ等に比べて大幅に落ちている。

キャラクターとしての利用[編集]

コアラのマーチ[編集]

1984年3月に、コアラが初来日する前にその情報を得たロッテがコアラをモチーフとしたコアラのマーチを発売した[24]。その後、世界数カ国で発売されるようになった。

ドアラ[編集]

ドアラはコアラが初来日した東山動植物園のある名古屋市に本拠地を置く中日ドラゴンズのマスコットである[22][25]

ハナコアラ[編集]

そんぽ24損害保険株式会社のテレビコマーシャルに登場するキャラクター[26]。コアラに似ているが、の部分が携帯電話やパソコンのマウスになっていて、取り外せる。同社ではコアラに似た"架空のキャラクター"としている。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n Egerton, L. ed. 2005. Encyclopedia of Australian wildlife. Reader's Digest ISBN 9780864491183
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p the Natural Resource Management Ministerial Council. “National Koala Conservation and Management Strategy 2009–2014”. 2010年7月6日閲覧。
  3. ^ Stephen Jackson, "Koala: Origins of an Icon", Allen & Unwin, 2008, ISBN 1741750318, p9-11
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r Simon HUNTER, KOALA HANDBOOK, CHATTO & WINDUS, ISBN 0-7011-3213-2
  5. ^ a b c d Kidd, D.A. (1973). Collins Latin Gem Dictionary. London: Collins. p. 53. ISBN 0-00-458641-7. 
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah Cath Jones and Steve Parish, Field Guide to Australian Mammals, P64-69, Steve Parish Publishing, ISBN 174021743-8
  7. ^ a b c Dixon, R.M.W.; Moore, Bruce; Ramson, W. S.; Thomas, Mandy (2006). Australian Aboriginal Words in English: Their Origin and Meaning (2nd ed.). South Melbourne: Oxford University Press. ISBN 0-19-554073-5. 
  8. ^ Leitner, Gerhard; Sieloff, Inke (1998). “Aboriginal words and concepts in Australian English”. World Englishes 17 (2): 153–169. doi:10.1111/1467-971X.00089. 
  9. ^ www.ferngallery.com. “Australian Koala Foundation”. Savethekoala.com. 2009年3月9日閲覧。
  10. ^ Australian Fauna”. Australian Fauna. 2009年3月9日閲覧。
  11. ^ Australasian Regional Association of Zoological Parks and Aquaria”. Arazpa.org.au. 2009年3月9日閲覧。
  12. ^ Australian Koala Foundation. “Frequently asked questions (FAQs)”. 2010年5月16日閲覧。
  13. ^ Australian Koala Foundation. “Interesting facts about koalas”. 2010年5月16日閲覧。
  14. ^ a b c d e f g h i j k l m n Tony Lee, Koalas, Australian Geographic, Vol. 23, Telley Hills:The Journal of The Australian Geographic Society,1991, pp. 50-67
  15. ^ a b c d e f Barbara Triggs, TRACKS, SCATS AND OTHER TRACES, Oxford, ISBN 019555099-4
  16. ^ K. A. Nagy and R. W. Martin 1985. Field Metabolic Rate, Water Flux, Food Consumption and Time Budget of Koalas, Phascolarctos Cinereus (Marsupialia: Phascolarctidae. Australian Journal of Zoology 33:655-665) in Victoria.
  17. ^ a b Burnie David, Animal, 2001, DK, ISBN 978-1-7403-3578-2
  18. ^ Stephen Pool and others, Wild Place of Greater Brisbane, Queensland Museum, P59
  19. ^ YouTube:Thirsty Koala - A Firefighter Gives Koala A Drink (2009 Australian Bushfires)
  20. ^ Save the Koala - 2010年2月2日閲覧
  21. ^ Phascolarctos cinereus
  22. ^ a b 園の概要:動物園の歴史:6. 昭和50年代”. 東山動植物園. 2010年7月20日閲覧。
  23. ^ 日本のコアラ飼育事情(名古屋市東山動物園)
  24. ^ Lotte. co.,Ltd. “コアラのマーチ大図鑑”. 2010年5月16日閲覧。
  25. ^ 中日ドラゴンズ公式サイト:マスコットのご紹介”. 中日ドラゴンズ. 2012年12月5日閲覧。
  26. ^ ハナコアラ『ウェブの家』

参考文献[編集]

  • Egerton, L. ed. 2005. Encyclopedia of Australian wildlife., Reader's Digest ISBN 9780864491183
  • Cath Jones and Steve Parish, Field Guide to Australian Mammals, P64-69, Steve Parish Publishing, ISBN 174021743-8
  • Simon HUNTER, KOALA HANDBOOK, CHATTO & WINDOWS, ISBN 0-7011-3213-2