WTFPL
| 作者 | サム・オセヴァール |
|---|---|
| バージョン | 2 |
| 公開元 | 著作者と同じ |
| リリース日 | 2004年 |
| DFSGとの適合性 | Yes (パブリックドメインと同等) |
| フリーソフトウェア | Yes[1] |
| OSIの承認 | No[2] |
| GPLとの適合性 | Yes [1] |
| コピーレフト | No [1] |
| 自由コピー | Yes[3] |
| 異種ライセンスコード からのリンク |
Yes |
WTFPL (Do What The Fuck You Want To Public License)とは、極めて緩やかなフリーソフトウェアライセンスである。採用例は少ない。
目次 |
概要 [編集]
英語としても非常に下品な名称のライセンスで、あえて語感を尊重して翻訳するとすれば『どうとでも勝手にしやがれクソッタレ・公衆利用許諾(契約)書』といったところである。 オリジナルのバージョン1.0は2000年3月にBanlu Kemiyatorn(login name: ]d)により作成され、Window Makerのアートワーク[4]に採用されている[5]。2004年にフランスのプログラマで、後にDebianプロジェクトリーダーにも就任したサム・オセヴァールはバージョン2.0を作成した[6]。このライセンスは、ソフトウェアの再頒布と改変を任意のライセンスの条項で許諾する。ソフトウェアを受け取り本ライセンスに従うライセンシーには、「どうぞお好きなようにしやがれ」ということを促す。ほとんど悪ふざけのような名前の許諾書だが、ライセンスはフリーソフトウェア財団によりGPLと互換性のあるフリーソフトウェアライセンスとして承認されている[1]。
条文 [編集]
ライセンス全文は以下の通りであり、簡明である[6]。
DO WHAT THE FUCK YOU WANT TO PUBLIC LICENSE
Version 2, December 2004
Copyright (C) 2004 Sam Hocevar <sam@hocevar.net>
Everyone is permitted to copy and distribute verbatim or modified
copies of this license document, and changing it is allowed as long
as the name is changed.
DO WHAT THE FUCK YOU WANT TO PUBLIC LICENSE
TERMS AND CONDITIONS FOR COPYING, DISTRIBUTION AND MODIFICATION
0. You just DO WHAT THE FUCK YOU WANT TO.
採用 [編集]
WTFPLの採用例は、名前だけ見る限りでは稀だが、幾つかのソフトウェアは実際にリリースされている。加えてアートワークやその他作成されたデータにもこのライセンスを採用しているものがある[6]。フリーソフトウェアのインデックスサイト、Freshmeatにおいて、2011年3月時点で、WTFPLソフトウェアとアートワーク特有のカテゴリに含まれるものは20エントリある[7]。このうち2つは、サム・オセヴァール、すなわちライセンスバージョン2.0を作成した本人が著作者である物が含まれる。OpenStreetMapプロジェクトのオンライン編集エディタPotlatch[8]はWTFPLの条項のもとリリースされている。
ソフトウェア作者が彼らのソフトウェアをパブリックドメインに置きたいと考えても、多くの国、例えばヨーロッパ全ての国は著作物を直接パブリックドメインに置くことを法的に認めていない。このような場合には、WTFPLは役に立つ[9]。WTFPLはパブリックドメインと実質的にほぼ同等の権利を与えている[10]。WTFPLのもとリリースすることは、それ故、パブリックドメインに著作物をリリースする権利がない国でさえも、パブリックドメインでのリリースと同じ自由を与えることになる。
脚注 [編集]
- ^ a b c d “WTFPL, Version 2”. Free Software Foundation. 2011年4月1日閲覧。
- ^ パブリックドメインとの相違点がないとして却下されている。 “OSI Board Meeting Minutes, Wednesday, March 4, 2009”. www.opensource.org. 2011年4月1日閲覧。
- ^ "Copyfree Licenses"として認証済み。
- ^ “SGI Freeware: WindowMaker 0.80.2”. freeware.sgi.com. 2011年4月1日閲覧。
- ^ “Text of WTFPL”. www.google.com. 2011年4月1日閲覧。
- ^ a b c Sam Hocevar. “WTFPL 2.0”. sam.zoy.org. 2011年4月1日閲覧。
- ^ “Projects tagged "WTFPL"”. freshmeat.net. 2010年1月10日閲覧。
- ^ http://www.openstreetmap.org/edit?editor=potlatch
- ^ “CC Zero FAQ”. Creative Commons. 2011年4月1日閲覧。
- ^ パブリックドメインは、著作者の著作者人格権(例: 著作者の認定(recognition of authorship))をそのまま保持する。ほとんどの法廷判断にて、その権利は著作権とは明らかに別物と認識される。対してWTFPLはそれらもすべて放棄する。
関連項目 [編集]
- コピーレフト - コピーレフトはパブリックドメインとは明白に異なる。詳細は記事参照。
- パブリックドメイン - 以下もパブリックドメインと同等。
- CC0 - クリエイティブ・コモンズを参照。クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(Creative Commons licenses)におけるパブリックドメイン化の手段となる専用のライセンス。
- NYSL
- Unlicense - パブリックドメインかつ無保証であることを宣言する、極めて緩やかな別のフリーソフトウェアライセンス。
- CrimethInc. N©! license - アナキスト集団CrimethInc.によりリリースされ、「国家・政府・企業などの共同体」を除き、著作物の自由な利用を許可するライセンス。反国家主義かつ反コーポラティズム的性格を持つ「コピーレフト・アナキスト・ライセンス」(copyleft anarchist license)であると呼称される。