トルコ語

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トルコ語
Türkçe 
発音 IPA: [ˈt̪yɾkˌtʃe]
話される国 トルコとその他10カ国 
地域 小アジアバルカン半島
総話者数 6000 - 7500万人 
話者数の順位 19 - 21
言語系統 アルタイ諸語
 テュルク諸語
  南西語群
   トルコ語 
表記体系 ラテン文字 
公的地位
公用語 トルコキプロスマケドニア(話者が人口の20%を超える基礎自治体での公用語)北キプロス(トルコのみ国家承認)
統制機関 トルコ言語協会
言語コード
ISO 639-1 tr
ISO 639-2 tur
ISO 639-3 tur 
トルコ語話者の人口が多い国 
  

トルコ語 (Türkçe) は、トルコ共和国などの公用語で、テュルク諸語のうち最大の話者数をもつ言語。トルコ共和国の人口約7200万人の他、ブルガリアに約75万人、ギリシャに約15万人、キプロスに約25万人の話者がいる。ドイツなど西ヨーロッパのトルコ系移民社会(200万人以上)でも話されているが、現地で生まれてトルコ語が満足に話せない若者も増えている。

イスタンブル方言を基礎とする共通語を持つ。文章語はオスマン帝国時代にイスタンブルのエリート階層の人々が使用していたオスマン語を、アラビア文字表記からラテン文字表記に改め、アラビア語ペルシア語の語彙・語法を減らして簡略化したものを基礎とする。アラビア語・ペルシア語からの借用語が極めて多い他、日常語にはギリシャ語ブルガリア語など周辺の言語からの借用語も多く、近代に入った外来語にはフランス語からのものが多い。

単語の末尾に日本語の助詞や助動詞にあたる接尾辞を付着させて文法関係を示す膠着語であり、語順も日本語に似て、原則として主語を文の先頭、述語を文の末尾に置く。母音調和を行うことも大きな特徴である。

目次

[編集] 現代トルコ語のラテン・アルファベット

1928年にそれまでのアラビア文字を廃止して制定された。

大文字 小文字 音価 備考
A a [a]
B b [b]
C c [dʒ] 英語のjの音。日本語のヂャ(語頭のジャ)行に近い。
Ç ç [tʃ] 英語のchの音。日本語のチャ行に近い。
D d [d]
E e [e]
F f [f]
G g [g]
Ğ ğ - ほとんど発音しない[1]
H h [h]
I ı [ɯ] 標準日本語のウに近い。積極的に唇を横に開く[2]
İ i [i]
J j [ʒ] フランス語の"je"のj、英語の"pleasure"のsの発音。
K k [k]
L l [l]
M m [m]
N n [n]
O o [o]
Ö ö [œ] ドイツ語のÖの音。「オ」と「エ」の中間音。
P p [p]
R r [ɾ] 語末以外では日本語のラ行音に近い。語末では多く無声化して「シュ」のように聞こえる。
S s [s]
Ş ş [ʃ] 英語のshの音。日本語の「シャ」行に近い。
T t [t]
U u [u] 英語の"pool"の母音。日本語の「ウ」より唇を丸めて発音する。
Ü ü [y] ドイツ語のÜの音。「ウ」と「イ」の中間音。
V v [v] 摩擦が弱まって[ʋ]で発音されることもある。
Y y [j] 日本語の「ヤ」行に近い。
Z z [z] 英語のzの音。日本語の「まずまず」の「ず」の音に近い。語末では無声化ぎみ。
  1. ^ Ğ/ğは「ユムシャック・ゲー」(yumuşak G/軟らかいG)と言い、本来は喉の奥で出すガの摩擦音 [ɣ] または y と同じ半母音 [j](平凡社百科事典、白水社エクスプレスなど)であったが、現代トルコ語では以下のように発音する。
    • 音節頭および母音間では、ほとんど発音しない。 - 例:「ボスポラス海峡」Boğaziçi [boazit∫i]
    • 音節末では、直前の母音を長母音化する。- 例:「山」dağ [da:]
      ちなみに、ヨーグルト(独Yoghurt)のghもこれである (yoğurt)。
  2. ^ SAMPAは/M/。

[編集] 母音調和

現代トルコ語には、a、e、ı、i、o、ö、u、üの8母音があり、下の表のように分類される。

前舌母音 後舌母音
非円唇 e a
i ı
円唇 ö o
ü u

日本語の前舌、後舌母音のことをトルコ語では「細い母音(ince ünlü)」「太い母音(kalın ünlü)」という。前舌母音と後舌母音はそれぞれ一語中で共存せず、非円唇母音と円唇母音、広い母音と狭い母音がそれぞれ整然とした対応関係を持つ。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク