国立市

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くにたちし
国立市
Kanematsu auditorium.jpg
Flag of Kunitachi Tokyo.svg
国立市旗
Kunitachi Tokyo chapter.svg
国立市章
1967年昭和42年)9月25日制定
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 東京都
団体コード 13215-2
面積 8.15km²
総人口 75,250
推計人口、2014年2月1日)
人口密度 9,230人/km²
隣接自治体 府中市国分寺市立川市日野市
市の木 イチョウ
市の花 ウメ
市の鳥 シジュウカラ
国立市役所
市長 佐藤一夫
所在地 186-8501
東京都国立市富士見台二丁目47番1号
北緯35度41分2.1秒東経139度26分29秒
国立市役所庁舎
外部リンク 国立市

国立市位置図

― 区 / ― 市 / ― 町・村

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国立市(くにたちし)は、東京都多摩地域にあるである。

地理[編集]

大学通り。起点の国立駅から
大学通りの桜並木 国立駅南口を望む

多摩川左岸の沖積低地とそれが武蔵野台地を削った河岸段丘の段丘面及び段丘崖からなる。発達した段丘崖としては北東端に国分寺崖線、南部に立川崖線がみられる。

北部をJR中央本線が、中央部やや南寄りをJR南武線甲州街道が、南部を国道20号日野バイパスがそれぞれ東西に通っている。中央線の国立駅から南武線の谷保駅まで真直ぐ大通り(=東京都道146号国立停車場谷保線、通称:大学通り)が通っていて、新旧の中心街を結んでいる。おおむね南武線に沿った河岸段丘の段丘崖の上は住宅地、下は農耕地となっていたが最近では宅地開発の進捗もあり、段丘崖の下でも住宅が増えている。

かつて国立が谷保村であった頃、中心は谷保であり、武蔵野台地の崖線下の豊富な湧水と谷保天満宮の存在が集落を形成させた。特に初期の甲州街道は府中を出ると谷保付近で崖線を下り、多摩川を渡っていた。その後、渡河地点が上流の日野の渡しに固定されることで道筋が台地の上に移り、今日に到っている。その名残が谷保天満宮に見てとれる(現在の甲州街道からは参道を下る形で本殿に至る)。
甲州街道沿いにはのある農家が並んでいる。

崖線の上は大正時代までは甲州街道沿いを除き雑木林であったが、箱根土地株式会社が学園都市構想に基づき大学を誘致、地区開発を行い、1926年に分譲開始。同時に同社によって建設された国立駅鉄道省に譲渡され開業。以後高級住宅地として発展している。
このときに分譲された広い区画のままの住宅が今でも多く存在している。

面積[編集]

面積は8.15km²で、全国の市では、蕨市狛江市向日市に次いで4番目、都内の市では、狛江市に次いで2番目に小さい。

地域[編集]

北部[編集]

中央線の北側の地域。

  • (きた)

中央部[編集]

南西部[編集]

南部[編集]

  • 谷保(やほ) - 「谷保」の読み方については地名の項を参照。
  • (いずみ)
  • 矢川(やがわ)

主な集合住宅[編集]

  • UR 富士見台第一団地
  • UR 富士見台第二団地
  • UR 富士見台第三団地
  • 都営青柳南団地
  • いちょう並木国立
  • 青柳都営住宅
  • 都営 泉二丁目アパート(国立泉団地)
  • UR 国立団地(国立北3丁目団地、賃貸196 1957年)

歴史[編集]

国立市の歌

年表[編集]

地名の由来[編集]

  • 中央線国分寺駅立川駅の中間(西国分寺駅は後から開設)にできる新しいとこの地区に、両駅から1字ずつ取って「国立」と名付けたことによる。
  • 「谷保」は本来は「やぼ」と読む。しかし、南武鉄道(現:JR南武線)は谷保駅を開設した際、「やほ」とした。
  • 「国立」は「こくりつ」と誤読されやすいのと、国立市立や特に国立音楽大学のように私立民営のものを日本の国立施設と誤解されやすいこともあり、「くにたち」と仮名書きされることがある(例:国立図書館→くにたち図書館[1])。

また、逆に、「国立」(こくりつ)の施設が、誤って「くにたち」と誤読されるケースもしばしば起こる(例:国立電気通信大学)。

人口[編集]

Demography13215.svg
国立市と全国の年齢別人口分布(2005年) 国立市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 国立市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
国立市(に該当する地域)の人口の推移
1970年 59,709人
1975年 64,495人
1980年 64,144人
1985年 64,881人
1990年 65,833人
1995年 66,719人
2000年 72,187人
2005年 72,667人
2010年 75,505人
総務省統計局 国勢調査より

昼夜間人口[編集]

2005年に夜間人口(居住者)は72,574人であるが、市外からの通勤者と通学生および居住者のうちの市内に昼間残留する人口の合計である昼間人口は71,295人で昼は夜の0.982倍の人口になる。周辺の市に比べると昼夜間人口差がすくない市である。通勤者・通学者で見ると市内から市外へ出る通勤者23,096人、市外から市内へ入る通勤者は15,211人と通勤者では市外へ出る通勤者のほうが多いが、学生では市内から市外に出る通学生は3,646人、市外から市内へ入る通学生は10,252人と学生では昼は市内へ流入する人数のほうが多い。東京都編集『東京都の昼間人口2005』平成20年発行152,153ページ 国勢調査では年齢不詳のものが東京都だけで16万人いる。上のグラフには年齢不詳のものを含め、この項の昼夜間人口に関しては年齢不詳の人物は数字に入っていないので数字の間に若干の誤差は生じる)

市政[編集]

市長[編集]

市議会[編集]

  • 議長:青木健(あおき けん 2013年5月16日就任)
  • 定数:22人  現員:21人(任期満了日:2015年4月30日)
会派名 議席数 代表者
自由民主党・明政会 5 石塚陽一
日本共産党 3 高原幸雄
生活者ネット 3 阿部美知子
公明党 2 小口俊明
社民党 1 藤田貴裕
民主党 1 稗田美菜子
結いの党 1 生方裕一
つむぎの会 1 池田智恵子
こぶしの木 1 上村和子
緑の党 1 重松朋宏
みらいのくにたち 1 望月健一
新しい風 1 藤江竜三

独自の施策[編集]

都市景観形成条例
文教地区

市内の学園都市エリアは、東京都文教地区建築条例[2]により文教地区に指定されている。

文教地区とは、都市計画法により地方自治体が都市計画区域内に指定した特別用途地区で、教育施設の周囲や通学路において、教育上好ましくないと目される業種(パチンコ店や風俗店、ホテルなど)の進出を規制する地区である。

1950年代、急激な人口の増加に加え、朝鮮戦争勃発によって隣接する立川の米軍基地が活況を呈し、性風俗産業など米兵相手のいかがわしい商売が増えたこともあり、駅周辺の環境は悪化しつつあった。 街の環境を守ろうと考えた国立の市民、学生たちは、1950年12月に公布されたばかりの「東京都文教地区建築条例」に目をつけ、文教地区指定を求めて運動を始めた。

町がさびれるという反対派の声もあったが、議論の結果、1952年、国立市は東京で初めて「文教地区」の指定を受けた。

現在の、多くの学校を擁する、緑豊かで閑静な町並みは、この文教地区指定によって守られているといえる。 (一時JR中央線の高架化工事が当時の市長の発言により20年以上中断する原因にもなっていた。)[要出典]

住民基本台帳ネットワーク 接続切断

個人情報の保護、ドメスティック・バイオレンス被害者の保護などを理由として、2002年12月26日に、住民基本台帳ネットワークシステムの接続が切断された[3]。 しかしながら、議会からは「住民基本台帳ネットワークシステムへの接続を求める決議の提出を求める決議」が可決される[4]など、この切断に対する意見は分かれている。 現在、国立市民は、住基ネットに接続されている市区町村の住民にとって住民票の写しが必要なくなった各種手続き(パスポートに関する事務など)の一部について、接続切断を理由に住民票を提出する必要がある。その際は国立市から無料で住民票の写しを受けることができる。また、市の業務である電子証明書の発行が不可能であるため、国税のオンライン申告・申請・納税手続(e-Tax)ができなくなっている。 なお、2009年2月16日に、東京都知事から、住基ネットに接続するよう地方自治法に基づく是正の要求が行われた[5]

また、2009年9月29日には、国立市の住民らから、住基ネット切断により、違法な支出がなされているとして、関口博市長に対して、約692万円の補てんと支出の差止めを求める住民監査請求が提出された。[6][7] この住民監査請求の結果が11月27日[8]、請求人に通知され、監査委員2人はともに住基ネット切断による追加的な支出を違法としながらも、支出の差止めの適否については意見が分かれたため、勧告としては出されなかった。 これを受けて、請求人は、同年12月22日に住民訴訟を提起し、約692万円の違法な公金の支出があったとして国立市に対し関口市長個人に賠償を請求することを求めている。[9] 2011年2月4日、東京地裁は住基ネット離脱を違法とし、一部支出の差止と支出の一部を市に返還するよう市長に命ずる判決を下した[1]

電力調達の一般競争入札

福島第一原子力発電所事故をきっかけとして電力入札の検討を開始し、国立市20か所の施設を対象として電力の一般競争入札を実施した。落札事業者のエアネット(国立市発表資料での事業者名はエネット)は2011年11月より1年間の契約期間にて電力供給を行い、150万円(2.5%)の削減効果となった。[2][3]

自治体交流[編集]

交流都市はない。

国政・都政[編集]

国政[編集]

衆議院小選挙区選挙では東京19区(小平・国分寺・国立・西東京)に属する。近年選出の議員は以下のとおり。

都政[編集]

北多摩2区(国立、国分寺)に属する。定数は2人。近年選出の議員は以下のとおり。

公共機関[編集]

警察[編集]

立川警察署が担当している。市内には3つの交番と1つの駐在所、1つの地域安全センターがある。矢川・谷保駅前には交番はない。

  • なお、羽衣町交番(立川市羽衣町2-51-1)は立川市にある交番だが、立川市の南東とともに国立市北西部をも管轄する。

消防[編集]

立川消防署が管轄。市内に国立出張所と谷保出張所があり、本署はない。

  • 立川消防署(立川市泉町1156-1)※市域外
    • 国立出張所(富士見台3-1-2)救急隊1
    • 谷保出張所(富士見台1-44-5)救急隊無

医療[編集]

  • 市内の「病院」
    • 国立さくら病院(東1-19-10)
    • 長久保病院(谷保6907-1)
  • なお、休日診療センター(富士見台3-16-6)、さくら休日歯科診療所(富士見台3-16-17)が日曜、祝日、年末年始の応急診療を行っている。

郵政事業[編集]

2012年1月現在、郵便局は、市内の集配業務を担当している国立郵便局を合わせ、計10局ある。なお、西二丁目に日本郵政グループの研修施設である「郵政大学校・中央郵政研修センター」が所在する。

電話[編集]

NTT東日本-東京西 国立交換局

上水道[編集]

中浄水場谷保浄水場の2箇所で、市内の地下水60%と東京都水道局より河川40%を混ぜて市内に供給している。 なお2009年3月31日に東京都水道局から料金徴収等の事務委託が廃止され、立川サービスステーションで料金徴収等事務を行っている。

下水道[編集]

下水処理は東京都下水道局に委託しており、市内にある北多摩二号水再生センター(一部立川市、国分寺市の下水も処理)で処理されている。

ゴミ処理[編集]

稲城市、狛江市、府中市、国立市の4市で構成される「多摩川衛生組合」に加入し、稲城市大丸の多摩川沿いにある「クリーンセンター多摩川」で焼却処理を行っている。焼却残渣は、日の出町にある東京たま広域資源循環組合の広域処分場にて最終処理(エコセメント化・埋立て)をしている。

産業[編集]

商業[編集]

  • 国立市商業協同組合 - 商工会とは異なる国立独自の商店街の組合組織。
  • ベースボール・マガジン社 - 創業の地で、1946年(昭和21年)~1956年(昭和31年)まであった。

工業[編集]

主な事業所[編集]

農業[編集]

主な農作物[編集]

  • 小松菜
  • ほうれん草
  • アサガオ
  • 谷保なす
  • 多摩川梨

教育[編集]

校名の後のカッコは所在地を示す。

小学校[編集]

  • 市立
    • 国立第一小学校(谷保)
    • 国立第二小学校(西)
    • 国立第三小学校(東)
    • 国立第四小学校(北)
    • 国立第五小学校(富士見台)
    • 国立第六小学校 (谷保)
    • 国立第七小学校(富士見台)-校歌は2007年に谷川俊太郎作詞、その息子谷川賢作作曲により制作された。
    • 国立第八小学校(中) - 1978年開校。校歌は2002年に創立25周年を機に遊佐未森によって制作された。

中学校[編集]

  • 私立
    • 高校と併設されているものは高校の項にまとめて記す。

高等学校[編集]

大学・短期大学[編集]

一橋大学(兼松講堂)

その他[編集]

観光[編集]

名所・旧跡[編集]

祭・イベント[編集]

  • くにたち市民まつり - 市内最大のまつり。
  • 天下市 - 国立市商工会青年部主催のイベント。
一橋大学の学園祭(一橋祭)と同日開催。
  • さくらフェスティバル
  • 谷保天満宮例大祭 - 1100年以上続く伝統行事。
  • 朝顔市 - 国立特産の朝顔を売り出す。

名物・特産品[編集]

交通[編集]

国立駅南口駅舎
(左:仮設駅舎・右:旧駅舎(現在解体済み)
国立駅南口から旭通りを見る
国立駅南口から大学通りを見る
国立駅南口から富士見通りを見る

鉄道[編集]

道路[編集]

大学通り両脇の緑地帯はプリンスホテルの所有地、歩道部分は市有地である。[4]

大学通りに唯一かかっている歩道橋が建設された当時、住民の間から「歩道橋を建設すると自動車の速度があがり、かえって自動車事故が増える」などと建設反対運動が起きた。結局、車椅子でも渡れる障害者にも優しい歩道橋にすることで折り合いがつき、今の形となった。この歩道橋は桜見物の名所として、知られている。岩井俊二監督、松たか子主演の映画『四月物語』のロケが行われたこともある。しかし、一部の歩行者はスロープの大回りを面倒がり、道路の横断も見られる。

大学通りの両脇の部分には「自転車専用レーン」がある。

なお緑地帯、自転車専用レーンがあるのは国立駅~さくら通り手前の区間であり、さくら通り~谷保駅は片側1車線と歩道(全体が都道)である。

バス路線[編集]

国立駅北口には国分寺市のコミュニティバスである「ぶんバス」が、谷保駅前には JRバス関東/西日本JRバス夜行高速バスが乗り入れている。

国立駅南口~(富士見台)第一団地(谷保駅の約200m手前)は各社合せて昼間毎時12本(南行5分毎、北行は不等間隔)の頻発となっている。また、国立駅北口から発着する国立駅~けやき台団地は立川バスで一番乗降者の多い路線である。

地域放送[編集]

  • ケーブルテレビ
    • [JCNマイテレビ] - 立川、昭島、国立、武蔵村山、東大和をサービスエリアとする。

ゆかりの人物[編集]

特筆しない限り出身者を示す。

軍人[編集]

  • 宇垣一成 - 陸軍大将。旧宅はブリヂストンの社宅となっており、現在その門柱と土塀および階段のみが残り、往時を忍ばせている。駅前ロータリーの国旗掲揚塔には「皇紀2600年」の揮毫が残っている。

作家[編集]

芸能人[編集]

放送[編集]

スポーツ[編集]

  • 市川忠男 - 元都立国立高校野球部監督。夏の高校野球で初の都立高校西東京代表を実現。

ゆかりの作品[編集]

アニメ作品

大きな出来事[編集]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]

行政
観光
農業
地域情報