タレント

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タレント(英語 talent)とは

  • 古代ギリシアおよびヘブライでの量衡(重さ)の単位、および貨幣の単位[1]
  • 才能や技量[1]
  • (「才能がある人」という意味が転じて)テレビやラジオなどに職業的に出演している人[1]。「芸能人[1]」。

語源[編集]

元は古代ギリシャのtalanton。ラテン語ではtalentum(重さの単位、お金)その複数形は talentaで、それが古英語で英語talenteやtalentan(単位)となり、talentという現代英語になった[2]

マタイによる福音書』(25章14節 - 30節)には喩え話があり、天の国(≒神の御心)というのは、主人が旅に出る時に僕を呼び財をあずけるようなものだ、という文で始まり、一家の主人は3人の僕(しもべ)たちに、能力に応じて、それぞれ5タレント、2タレント、1タレントの財を預け旅に出たが、5タレントを預かった僕、2タレントを預かった僕は、その財を活かして増やしたが、1タレントを預かった僕はそれを死蔵してしまった。旅から戻った主人は、財を活かして増やした僕を良き僕として讃え、死蔵してしまった僕を怠惰な僕だとして叱った。このたとえ話には、人は皆、ひとりひとり違いはあれこそすれ、神から何らかの能力を授けられており、それを活かし生産的に用いることを神は望んでおり、死蔵してしまうようなことを神は望んではいない、といった意味が込められており、ここから、もともと量の単位や財を指す「タレント」が、人の「才能」「能力」という意味でも使われるようになったという。

古代ギリシアやヘブライでの単位[編集]

才能・技量[編集]

テレビやラジオの職業的出演者[編集]

現代では「talent」は、テレビラジオなどに職業として出演する人の総称としても用いられている。だが、正式な表現ではなく、かなりくだけた表現・用法である。Oxford dictionaryなどではこの用法は載せていない。英語ではより正式な表現では「TV personality(ティーヴィー・パーソナリティ)」「radio personality」などと言う。

日本[編集]

日本でも、テレビやラジオに職業的に出演する人は昭和時代から既に存在したとされる。[3] (ちなみに、日本語ではこの英語の似たような、漠然とテレビ・ラジオ出演者を指す表現として「芸能人」という表現もある。) 「タレント」はテレビやラジオの番組司会者、ラジオのDJ、何かの専門を持っていてテレビ番組などで有益な説明や巧みなコメントができる人、奇抜(奇異、奇妙)な話し方・振る舞い・外見などで視聴者の関心を集め視聴率を上げることで放送局の収益に貢献する人[4]など、ともかくも、メディアに出演し出演料を得ることを職業としている人を(本業としている人だけでなく、副業や一種の"アルバイト"としている人なども含めて)、漠然とそう呼んでいる。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 広辞苑 第六版
  2. ^ Oxford Dictionaries [1]
  3. ^ 語源の本来の意味からは乖離した和製英語とされる[要出典]
  4. ^ 注 -- 民間の放送局というのは、番組の間に差し込むようにして広告を放送し、それによって広告主から得ている広告料が収益の主たる柱であり、視聴率の数字によって、広告主側から広告料を値切られたり、逆に視聴率が高ければ高く設定することができ、結果として視聴率によって放送局の収益は増えたり減ったりするので、テレビ局の経営者は、しばしば目先の視聴率の数字だけを上げようとして、なりふりかまわず目先だけでもその数字を上げるような、特異な印象の(特異な印象くらいしか特筆に値する内容が無い)出演者を出演させようとする状態に陥る。結果として、番組の内容の質が低下して、チャンネルに対する視聴者からの評価が徐々に落ち、長期的には視聴率が落ちてゆくという皮肉な現象も起きている。

関連項目[編集]