富士市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

富士市
ふじし
日章旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 静岡県
団体コード 22210-1
面積 245.02km²
総人口 253,861
推計人口、2009年6月1日)
人口密度 1,040人/km²
隣接自治体 静岡市清水区富士宮市芝川町
沼津市裾野市御殿場市長泉町
市の木 クスノキ
市の花 バラ
市の鳥
富士市役所
市長 鈴木尚
所在地 〒417-8601 静岡県
富士市永田町一丁目100番地
電話番号 0545-51-0123
外部リンク 富士市

富士市位置図(静岡県)

:政令指定都市 / :市 / :町
特記事項:
富士市旗
テンプレート(ノート・解説・ウィキプロジェクト)

富士市(ふじし)は、静岡県東部の特例市

目次

[編集] 概要

富士市岩本山からみた富士山
  • 市町別人口は、浜松市静岡市に続いて静岡県第3位。静岡県東部の中心都市の1つで、富士都市圏を形成する。また、富士山の南にあることから、岳南都市圏や岳南地区ともいう言葉もよく使われる。
  • 富士山が綺麗に撮れる地域の1つとして、東海道新幹線富士川橋付近から新幹線と共に写された写真など、市内で撮影された写真がさまざまな素材に利用されている。
  • 古くからの製紙の街として栄え、日本製紙(旧・大昭和製紙)や王子製紙などの多数の製紙工場がある。
  • 竹取物語由来の地の1つとされている。
  • 市西部を流れる富士川を境に電力の周波数が異なり、市東側(旧富士市)は東京電力の50Hz。市西側(旧富士川町)は中部電力の60Hzである。このように市内で電力の周波数が異なるのは、日本でも富士市と芝川町だけである。

[編集] 都市情報

[編集] 地理

岩本山からみた富士川と駿河湾
  • 富士山の南の方向に位置し、富士山の見えた日数は1年の内、192日(全体116日、一部76日)であった(2006年)。
  • 駿河湾に面し、西に湾に流れ込む日本三大急流の一つである富士川が流れている。海岸線は10kmであり、周囲は95.9kmである。東西に17.9km、南北に27.5kmの広さである。
  • 江戸時代には東海道の宿場町の一つである吉原宿が存在したが、津波で2度壊滅的な被害を受け、その度に宿場の位置が内陸部に移動している。

[編集] 隣接する自治体

[編集] 歴史

  • 1889年(明治22年) 町村制施行に伴い、現在の市域にあたる富士郡吉原町、島田村、伝法村、今泉村、元吉原村、須津村、吉永村、原田村、大淵村、加島村、田子浦村、岩松村、鷹岡村が誕生。
  • 1929年(昭和4年)8月1日 加島村が富士町となる。
  • 1933年(昭和8年)1月1日 鷹岡村が鷹岡町となる。
  • 1940年(昭和15年)4月1日 吉原町が島田村を合併。
  • 1941年(昭和16年)4月3日 吉原町が伝法村を合併。
  • 1942年(昭和17年)6月14日 吉原町が今泉村を合併。
  • 1948年(昭和23年)4月1日 吉原町が吉原市となる。
  • 1954年(昭和29年)3月31日 富士町・田子浦村・岩松村の合併により、(旧)富士市誕生。
  • 1955年(昭和30年)
    • 2月11日 吉原市が元吉原、須津、吉永、原田村を合併。
    • 4月1日 吉原市が大淵村を合併。
  • 1956年(昭和31年)4月1日 吉原市が駿東郡原町の浮島地区三地区を合併。
  • 1966年(昭和41年)11月1日 (旧)富士市・吉原市・鷹岡町の合併により富士市誕生。
  • 2001年(平成13年)4月1日 特例市となる。
  • 2008年(平成20年)11月1日 庵原郡富士川町を編入。

[編集] 人口

富士市と全国の年齢別人口分布図(比較) 富士市の年齢・男女別人口分布図
紫色は富士市
緑色は日本全国
青色は男性
赤色は女性
1980年 222,488人
1985年 231,176人
1990年 239,796人
1995年 246,985人
2000年 251,559人
2005年 253,297人
総務省統計局 / 国勢調査2005年

[編集] 産業

[編集] 第一次産業

  • 農業特産物はイチゴ。中でも茶は「富士のやぶ北茶」のブランドイメージの普及を目指している。
  • 林業では、ヒノキの生産が盛んで、富士ヒノキの銘柄化を目指している。
  • 漁業特産物はシラス

[編集] 第二次産業

  • 富士市は工業の盛んな街で、なかでも豊富な地下水を利用した製紙業が盛んである。製紙工場は市内に63社75工場(2007年4月現在)あり、その数は日本一である。市内での紙・板紙類の総生産量は日本全体の11.7%あまりを占め、特にトイレットペーパーは321,800トンで生産量日本一を誇る。
  • 戦後の高度成長期、製紙工場の排水で田子の浦港ヘドロが溜まり水質が極度に悪化し、また大気汚染気管支喘息患者が多数あらわれたため大きな社会問題になった。
  • 明治時代に入り、洋紙の製造技術が導入され、(旧)王子製紙が近代的な製紙工場を開設した。その後、水源が豊富な吉原地区を中心に中小製紙会社が次々と設立され栄えたが、1990年代半ばより、海外からの安価な紙の輸入増加やバブル崩壊による需要減などによる紙価低迷で経営難に陥る中小製紙会社が急増し倒産・廃業し、かつては優良企業だった天間製紙や井出製紙など多くの会社が倒産した。生き残った企業でも、2000年代前半の製紙業界全体の再編により、大手であった本州製紙、大昭和製紙も淘汰された。また2007年に始まった金融危機および物価高による世界同時不景気に伴い、企業向けの上質紙(パンフレット用)などの生産が大幅に落ち込み、市への納税額と地域の雇用問題にも大きな影響を及ぼしている。
  • 県内にはスズキヤマハホンダなど自動車関連企業が工場を置いている。なかでも自動車のギアミッション(AT/CVT)製作において世界最大級の企業であるジヤトコが本社を置いている。

[編集] 本社や工場(支社)をおく主な企業

[編集] 本社

[編集] 工場(支社)

[編集] 商業

富士市の商業地区は、富士市が車社会になったことから、道幅が狭く駐車場の少ない駅を中心に発展した商店街地区から、再開発により生まれた広い道路と大きな駐車場を確保した中大規模店舗の集まる地区へ移行している。

[編集] 市役所・ロゼシアター周辺地区

現在の富士市の中心地区であり、地理的にも富士地区と吉原地区のおおよそ中心地である。早くより商業地区として成り立っていた市役所地区と隣接しながらも潤井川で寸断されていたことで開発の遅れていた田園地帯を、1980年代後半より市役所方面からと、東名富士ICから潤井川を越えて延びる片側2から4車線の道路(橋)を整備し、クルマ社会を中心に考えた区画整備をすることで、公的施設ロゼシアターや、駐車場を十分に備えた大型路面店が計画的に集められた。

[編集] 新富士駅周辺地区

新富士駅周辺地区は、東海道新幹線新富士駅開設後に栄えた地区ではあるが、ロゼシアター周辺地区に押され発展が遅れている。ただ新富士駅を富士市の中心駅としての働きと、当地区を東西に走る富士由比バイパスの国道1号への格上と富士川橋の無料化を期に、富士市による展示場ふじさんめっせ(富士市産業交流展示場)の建設や、イオンSC、ヤマダ電機、ニトリなどが中大型商業施設が進出し今後の発展が期待されている。なおロゼシアター周辺地区が年々巨大化し、当地区との境が徐々になくなってきている。(境をつけるならJR東海道本線南北か?)

[編集] 富士駅周辺地区

富士駅周辺地区は旧富士市の中心市街地であり、富士駅北口には富士山方向に伸びる500メートルほどの商店街があるがクルマ社会に向かず、客足がロゼシアター周辺地区が移ったことから地域の核店舗であったショッピングセンターパピーは撤退し、小売店舗などの商業施設は減り、居酒屋などの飲食店を中心とした一部の店だけが残る商店街へと衰退が続いている。

[編集] 吉原地区

吉原地区は旧吉原市の中心市街地であるり、岳南鉄道吉原本町駅とバス駅吉原中央駅の間に商店街があるが、富士駅周辺地区同様にクルマ社会に向かず、地域の核店舗であったヤオハン撤退(倒産)に伴い客足が大幅に減り、シャッターをおろしてしまった店が少なくはない。ただ商店街は衰退しているものの、市役所周辺地区に隣接しており、富士警察署周辺の国道139号線沿いには、他地区には少ない飲食店やレジャー施設など郊外型店舗の新規出店が相次ぎ、新たな歓楽街の様相を呈している。

[編集] 富士北(鷹岡)地区

旧鷹岡町の中心街とし入山瀬駅付近に鷹岡本町商店街があるが、商店街の名残はあるものの商店街として機能は少なく、数十軒の店舗が軒を並べている程度である。ただ鷹岡地区は、東名富士ICから富士宮市へと伸びる国道139号線(通称大月線)が通っており、国道を中心に富士北地区として栄えている。また第二東名高速道路の富士ICも富士北地区に建設中であり、こちらも今後の発展が期待されている。

[編集] 富士川地区

旧富士川町の旧国道1号線沿いと隣接する富士川駅周辺に、東海道の古くから残る商店街があるが、富士由比バイパス(国道1号)で簡単に新富士駅周辺地区や静岡市清水区の商業地区へ行くことができることから、富士市への合併以前から町外への流出が多く商店街としては衰退が続いている。また富士宮市や芝川町へのアクセスが便利な松野地区に中規模店舗が何店が出店しており、富士川地区の商業地域としては松野地区へ移行しているといえる。

[編集] 市政

[編集] 市議会

  • 市長 鈴木尚(2期目)
  • 市議会議員数 36名(定数36名)
  • 市議会構成
    • 市民クラブ 9名
    • 市民連合 6名
    • 真政会 4名
    • 耀 3名
    • 日本共産党議員団 3名
    • 創政会 3名
    • 公明党議員団 3名
    • 未来ネット 2名
    • 民主クラブ 1名
    • チャレンジ21 1名
    • 無所属 1名

現在、市議会議員数の削減が検討されていたが「人口24万人の市に現在の36人という数でさえ少ない」として据え置きが決まり市民から批判が起きている。

[編集] 予算

  • 2007年度
  • 一般会計 737億
  • 特別会計 570億5462万
  • 企業会計 168億229万
  • 合計 1475億5691万

[編集] 職員数

2,283名(2007年4月1日現在)

[編集] 地元の報道機関

[編集] 新聞

[編集] FM放送

[編集] 交通

[編集] 交通政策

富士市は低密度な市街地が連続している上に、街の中心が富士駅前商店街や吉原商店街などの駅前から、駅から遠い市役所・ロゼシアター周辺に移動しているために、モータリーゼーション(クルマ社会)となっており、自動車の割合が66.5%を占める。しかし、鉄道・バスなど公共交通機関の分担率は10%未満である。このことから公共交通機関の利用者数は年々減少しており、1993年〜2001年の9年間で、岳南鉄道利用者数は約半減、バス利用者数も半減している。その対策として現在富士市では、公共交通機関を動く公共施設と位置づけ、その活性化のために、富士急静岡バスが運営するコミュニティーバス「ひまわり」を支援している。また、DMVの利用も検討され、2006年11月には北海道旅客鉄道(JR北海道)の協力で試験走行が行われている。

[編集] 鉄道

富士市で唯一利用者数が増えている駅として新富士駅がある。東海道本線の富士駅とは離れているため、利用するためには富士駅からのバス(毎時2本程度)やタクシー、自家用車による送迎が必要となる。新富士駅開設当時は富士駅から新富士駅のすぐ近く(100mほど)まで伸びている日本製紙(当時の大昭和製紙)への引込み線を利用して、身延線を新富士駅まで伸ばす計画もあったようだが実現はしなかった。平成20年4月には、新富士駅に富士市の中心駅としての機能を持たせるため、富士市産業交流展示場「ふじさんめっせ」が駅北口に設立された。

[編集] 道路

[編集] バス

富士市内のバス網は吉原中央駅を中心として放射状に形成されている。そのため、地域の拠点駅である富士駅(在来線)や新富士駅(新幹線)から目的地に向かうために、吉原中央駅で乗り換えざるを得ないことが多い。なお、吉原中央駅、富士駅、新富士駅の各拠点間の円滑な移動を目的とした循環バス「ふじ丸」が2006年10月28日から2007年9月30日まで試験運行されていた。現在は導入前の路線・ダイヤに戻っている。

  • コミュニティバス等
    • ひまわりバス(吉原中央駅循環、富士駅循環(赤コース、青コース))
    • しおかぜ
    • こうめ
    • みなバス
    • ナイトシャトル

現在第二東名高速道路の建設が進んでおり、西富士道路との交点にインターチェンジが新たに造られる予定である。

[編集] 港湾

[編集] 空港

県内の牧之原市島田市静岡空港2009年6月4日に開港した。富士市から自家用車で片道約1時間10分で結ばれるとしている。

[編集] 教育

[編集] 教育政策

  • 2003年度より、一部の小中学校に於いて二学期制を導入。その研究結果を基に、「子どもたちに『確かな学力』の定着を図り、『豊かな人間性』をはぐくむ学校教育の一層の充実をねらう取り組み」として、2006年度より富士市内全小中学校で二学期制を実施している。
  • 読書の大切さを感じ、本と親しむ子どもを増やすため、全小中学校に学校図書館司書を配置している。

[編集] 学校

詳細は静岡県小学校一覧の富士市を参照

[編集] 芸術文化施設

  • 図書館・博物館
    • 富士市立博物館
    • 富士市立中央図書館(本館 分館)
      • 今泉分室
      • 田子浦分室
    • 富士市立東図書館
    • 富士市立西図書館
    • 富士文庫
    • でごいち文庫

[編集] 文化財

  • 重要文化財 木造地蔵菩薩坐像(瑞林寺) :1982年6月5日指定
    • 古谿荘
  • 国の史跡 浅間古墳 :1957年7月1日指定
  • 国の登録有形文化財 火の見櫓(久保田農園内)

[編集] 観光

[編集] 著名人

[編集] 富士市出身者

学者
文化・芸術・美術・音楽界
スポーツ
芸能界

[編集] 富士市に縁のある者

[編集] 著名団体

[編集] 関係する団体

[編集] 脚注

[編集] 外部リンク

マルチメディア
富士市に関連するマルチメディアがあります。
ウィキメディア・コモンズ
公式
情報・観光