新島
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| 新島 | |
|---|---|
| 座標 | 北緯34度22分 東経139度16分 |
| 面積 | 23.17km² |
| 最高標高 | 342m |
| 所在海域 | 太平洋 |
| 所属国・地域 | 日本(東京都) |
新島(にいじま)は、伊豆諸島を構成する島の一つであり、東京から南に約160km、静岡県下田市から南東に36Kmの位置にある。東京都新島村。
サーファーや海水浴客などに主眼を置いた観光業、漁業などが盛んである。
島の最高地は宮塚山の標高432メートル。火山島であり、886年に向山が噴火した可能性が高く、この噴火によって新島と式根島が分断されたと言われているが、確実な証拠は無い。 近年においても1991年、2000年に群発地震が発生している。2000年の群発地震では島内の南北を結ぶトンネルが崩落するなど、大きな被害が出た。なお、今でも山肌が露出している場所はあるものの、ほぼ完璧に復興している。
地質は流紋岩が多いため、島全体を通して砂や地面が白く美しい。その様は右記の画像でも見て取れる。 主に向山で採掘される石は、耐火素材の抗火石(こうがせき、コーガ石)として利用されている。
目次 |
[編集] 気候
気候は年間を通じてやや温暖。常夏と言うことは無いが、東京よりは暖かく、降雪することはめったに無い。また、外洋に面しているため、風が強い日が多く、冬は毎日のように西風が強く吹く。
東京からわずか160km南に位置するものの、空気は非常に清浄で、星空や海の美しさは、首都圏とは比べ物にならない。
[編集] 歴史・文化
縄文時代から人が暮らしていた可能性があるとされており、出土品もある。 ごく最近の村の経緯などについては新島村を参照。
江戸時代から1871年まで、政治犯を中心とした流人が多く流されてきており、島で再度罪を犯した者は、軽微な物でも死刑とされた。総勢で1300人あまりが流されたが、島人は彼らに暖かく接したという伝記がある。今でも墓地の中には一段低い場所に流人墓地が存在するが、新島特有の白砂が敷き詰められていて、サイコロ型や酒樽型の墓石などもあり、村人が日々花をたむけるため温かい雰囲気がある。
長い歴史を裏付けるように、島には今でも数多くの方言・物語・民話が残っている。山ん婆やよべーむん(呼ぶ者、の意)など妖怪の類の話なども多くあるが、中でも海難法師の話は漫画『地獄先生ぬ〜べ〜』などにも引用されるなど、非常に有名。海難法師は伊豆諸島の島ごとに少しストーリーが異なっており、リンク先の話とは異なるが、ここでは新島の例を軽く紹介する。
かつて伊豆諸島を視察して回っていた悪代官がいた。こんな人間が各島を回っては迷惑がかかり気の毒だ、と考えた伊豆大島の若者たちが、船の栓を抜いて沈没させ、悪代官ともども溺死した。この亡霊が村を徘徊し、見た者には不幸が訪れると言う。溺死した代官の亡霊を見た物は発狂するとも失明するとも言われており、実際にそうなった人がいる、と言ういくつもの逸話が村にある。
今でもその話を信じる習慣は残っていて、1月24日は「かんなんぼーし」と呼び、漁業を控え、夜は外出せず静かに過ごし、扉にはトベラの小枝を挿して早寝する。その翌日は子だまり、と言われており、子供を中心に同じことが行われるが、そうして親子二回に分けられる経緯は不明。
[編集] 交通
[編集] 海路
- 東海汽船の貨客船(大型客船)が就航。基本的には新島港(東海汽船は「前浜港」と呼称)発着であるが、海況によっては寄港地が若郷(東海汽船は「渡浮根港」と呼称)や羽伏浦漁港などに変更されることがある。
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- 下田〜利島〜新島(新島港)〜式根島〜神津島〜下田
- 水曜運休。
- 村営連絡船にしき
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- 新島(新島港)〜式根島(野伏港)を一日3往復。
- 港湾
- 新島港
- 若郷漁港
- 羽伏漁港
[編集] 航空路
- 新中央航空が運航しており、二種類の機材が存在。
[編集] 産業
- 漁業
- 島の近辺には黒潮が流れているため、サバ、アカイカ、イセエビ、トビウオ、カンパチなど様々な魚が釣れるほか、シュモクザメなども存在している。魚を干物にしたくさやが有名であり、魚の加工品が多く売られる他、島の民宿では釣れたての魚の刺身なども提供される。
- 農業
- アシタバの他、芋の栽培などが盛んで、その加工品としてはアシタバのてんぷらや、芋を利用したワイン・焼酎が主である。詳しくは下記の#特産品参照。他に、小規模にスイカ・トマト・ナス・トウモロコシなどを栽培する者も多い。
- 商業、観光業
- 新島は若者や家族連れの海水浴客、及びサーファーに着眼した観光業が盛んである。島内には無料の温泉施設やバーベキュー場・キャンプ場があったり、海沿いには無料シャワー、無料駐車場が併設されるなどしている。これは首都圏の海岸では有り得ないことであり、観光客のことが強く考えられていると言える。
- しかし、大きなサーフショップが無い他、海沿いに飲食店や雑貨屋がほとんど無い、スーパーストアや酒屋、薬局などの商店は全てが早い時間に閉店してしまうなど、観光客に不便な問題も散見される。
[編集] 観光
[編集] 海水浴・サーフィン
- 新島には多数の海岸が存在し、ほとんど全てに無料のシャワーが設置されている。
- 羽伏浦海岸(はぶしうらかいがん)
- 島の東岸に位置する。新東京百景にも選ばれており、白い砂浜と、それに伴う乳青色の海が7kmも続く非常に美しい海岸。
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- 世界的にも有名なサーフスポットであり、ASP(サーフィンの世界チャンピオンを決めたりしている世界組織)の大会にも使用され、ジェリー・ロペスやアンディ・アイアン、ケリー・スレーターなど古今東西のトッププロも訪れた。
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- その他、近年も日本のトッププロやトップアマチュアを決めるJPSA、NSAのツアーに使用されたり、東京都知事杯の大会が開かれるなどしている。
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- ビーチブレイクなため、時期によって、また台風などのせいで地形が変わることがある。しかし、島嶼特有の条件として海底が急激に浅くなっているため、遠洋からパワーを維持したまま到達した波が一気に掘れ上がり、チューブを巻くことも多くある。パワーがあるとは言え、基本的には流れが強いわけではなく初心者でもサーフィンを楽しめるが、波が大きな時には特にインサイドで激しい流れが起きるので、注意が必要。
- 前浜海岸
- 島の西側にある海岸で、テトラポッドや桟橋に囲まれている。そのため波があまり来ず水の透明度がかなり高くなっており、海水浴向きのビーチである。やや遠浅で、波打ち際の海中ではコチの稚魚やフグなど様々な魚が発見出来る。
- 桟橋からは自由に釣りをすることも出来、サバやアジ、フグ、カンパチなど様々な魚が釣れる。
- 間々下海岸
- 島の南西側にある海岸で、式根島が臨める。海中に岩や小島などがあり、海水浴やシュノーケリングなどを楽しむことが出来る。
- 台風などで、他所がクローズするほどサイズが上がった時にはサーフィンをすることも出来るが、岩があるため注意が必要。
- 淡井浦海岸
- 島の北東にある海岸。羽伏浦と同じ方角で、サーフィンの出来る良い波が立つが、村内から離れているため海水浴客はまずいない。ここにも無料シャワーは設置されている。
[編集] その他
- 湯の浜露天風呂
- 島の特産であるコーガ石を使用したパルテノン神殿風の建築で、海岸の高台に建てられている為、ここから見る夕日は絶景。無料の更衣室やシャワーもあり、24時間稼動で入浴料は無料。要水着着用。
- 島の至る所には特産の抗火石を使用したモヤイ像がある。かつて村のイベントとして島の業者や一般人など多くの人によって彫られたもので、様々な表情がある。渋谷駅にあるモヤイ像は新島村から寄贈されたもので、新島でモヤイ像加工を行う大後氏によって彫刻された。
- なお、「モヤイ」とは島の方言で「力を合わせる」といった意味。イースター島のモアイ像へのオマージュはあるかもしれないが、直接的な関係は無い。
- 新島村博物館
- 新島の歴史、サーフィン史などを紹介。
- ガラスアートセンター
- 新島特産の抗火石から精製されたガラス製品の製造、販売を行っている。
- その他、伊豆七島最大規模の十三社神社、日蓮宗三松山長栄寺、白ママ断層、エビネ公園、流人墓地、富士見峠、向山展望台、淡井浦海岸、親水公園など多数の観光スポットがある。詳しくは外部リンクの「新島観光協会」を参照のこと。
- 1980年代には『新島の伝説』(歌:田代まさし、作詞:秋元康、1986年8月27日 キャニオン)のような曲がリリースされるなど「ナンパの島」などと呼ばれていたが、現在は家族連れの観光客やサーファーが訪れる島である。
[編集] 特産品
- トビウオやムロアジなどを使用した干物の一種で、香りが強いことで有名。店舗によっては数百年前から秘伝とされるくさや液を使用しており、それぞれの店で微妙に味が異なる。伊豆諸島のいくつかの島でも昔からくさやが生産されてきたが、新島を元祖とする説が有力。詳しくは、リンク先の「くさや」を参照されたい。
- アシタバ(明日葉)
- 食用で、クセのある味わい。健康食品などとしても扱われており、てんぷらなどにして食される。
- 芋
- 民宿などで饗される他、島で取れた芋を利用したワイン「イリオン」や芋焼酎の「嶋自慢」がある。特に嶋自慢は人気。
- 新島とイタリアのリパリ島でしか取れない流紋岩質の石(過去には式根島・神津島でも採掘されていた)。薄い灰色をした石で、軽石のように軽く水にも浮き、彫刻刀で簡単に彫ることが出来る。抗火石のオブジェとして、島内に展示されているモヤイ像や、観光客が彫刻したタイルアートなどが島内各所にある。また、抗火石は耐火素材であり、主に家屋の建築用として多く本土などに輸出されていた。
- 新島ガラス
- 新島の石を原料としたガラスはオリーブ色になり、新島ガラスと呼ばれている。島内の各所に飾られている他、加工されて食器などとして島のガラスアートセンターや土産物店などで販売されている。

