北海道駒ヶ岳
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| 北海道駒ヶ岳 | |
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2008年8月、大沼国定公園内より撮影
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| 標高 | 1,131m |
| 位置 | 北緯42度03分48秒 東経140度40分38秒 |
| 所在地 | |
| 山系 | 独立峰 |
| 種類 | 成層火山 |
北海道駒ヶ岳(ほっかいどうこまがたけ)は、北海道森町、鹿部町、七飯町にまたがる活火山(成層火山)である。標高1,131m。渡島国・渡島半島のランドマークとなっている。蝦夷駒ヶ岳(えぞこまがたけ)、渡島駒ヶ岳(おしまこまがたけ)、あるいは単に駒ヶ岳とも呼ばれる。
地質は安山岩質であるが、軽石などの火山砕屑物を大量に噴出する特徴があり、山体の周辺に厚く堆積している。噴火活動自体は、3~4万年前から断続的に行われてきたと考えれられている。
人間の活動に影響を与える噴火としては、約6,000年前に降下火砕物と火砕流を伴う活動をし、約5,500年前に降下火砕物の活動の痕跡があったが、以降は江戸時代まで、約5,000年間は活動を休止していた。
目次 |
[編集] 地形
山頂部には直径約2kmの火口原があり、西の剣ヶ峯、北の砂原岳、南の馬の背・隅田盛で囲まれるほか、山腹は、火山噴出物で覆われる地形輪廻の原地形(初期段階)を見せる。山頂直下からガリ侵食が始まり、一部で深いV字谷を形成し始める途上にある。山麓には、堰止湖である大沼、小沼などの湖沼や湿地など豊かな自然環境が形成され、一帯が大沼国定公園に指定される。
[編集] 主な噴火
- 1640年(寛永17年) 噴火にさきがけて大規模な山体崩壊が発生。大量の土砂は直下の噴火湾に流れ込み、大津波を発生させた。津波は、対岸の有珠湾岸へ押し寄せる。住民約700名が溺死。降灰による凶作は、寛永の大飢饉にも影響。噴出物量約2.9km3
- 1694年(元禄7年) 出物量約0.3km3
- 1856年(安政3年)、1905年 小噴火。
- 1919年~1924年 火砕流を伴う小噴火を繰り返す。
- 1929年 大噴火。山林耕地の被害多く、死者2名、負傷者4名、牛馬の死136頭。
- 1942年 噴火により、山頂の火口原に割れ目ができる。噴煙高度は海抜8000m。1943年以降もたびたび、噴煙高度 1800m程度の噴火を繰り返す。
- 1996年 「96年主火口」「96年南火口列」生成。
- 1998年 小規模な爆発。噴煙高度 1200m
- 2000年 小噴火。噴煙高度 2000m以上を数回
[編集] 防災対策
一方、大噴火を起こした際には、過去の活動から周辺市町村の埋没、対岸への津波の発生など破局的な被害が想定されている。従って、積極的な監視、防災施設の設置が進められ、気象庁などは地震計、空振計、GPS、傾斜計、遠望カメラを設置し、地元自治体とイントラネットで結び24時間の観測態勢を取っている。
また、脆弱な火山噴出物が降雨毎に流出することから、山麓では砂防工事、治山工事(防衛施設庁の代替工事を含む)が進められている。
[編集] 植生
裾野の大沼付近は、カラマツやエゾマツなどが繁茂し、良好な景観を保持しているが、山体部分では、20世紀中の度重なる噴火により木本類などの生育は絶えて久しかった。しかし、1990年代以降、徐々に活動か沈静化するとカラマツ、エゾマツ、トドマツ、クロマツなどの先駆樹種が旺盛な成育を見せるようになった。
[編集] 伝説
駒ヶ岳には、蝦夷(アイヌ)と和人(シャモ)のかかわりを反映した伝説がある。
矢越岬の海神の怒りを鎮めるために、大館(松前)の相原季胤は蝦夷の娘20-30人を海に沈め人身御供とした。蝦夷は怒って蜂起、季胤は二人の娘を連れて大沼まで逃亡するも逃げ切れず、1513年(永正10年)7月3日ついに二人の娘は入水。季胤は馬と共に湖中の小島に上がり、そこで自害した。自害する際、季胤は愛馬に山上に逃げるよう言い聞かせ、これに従った馬は勢い良く山に上った。そのためこの山を駒ヶ岳と呼び、季胤が外した鞍を掛けた岩を鞍掛岩と呼ぶようになった。以来季胤の命日には駒ヶ岳から馬の鳴き声がするという。
[編集] 登山
噴火活動は小康状態を取り戻しているものの、噴火により登山道の大部分が被害を受け、今や登山道の呈をなしていないこと、また、山麓一帯での防災工事のための大型車両が頻繁に走行していること、ワイヤーセンサーなど観測機器の管理上の問題等から入山禁止状態が続いている。なお、2007年度から、地元の駒ヶ岳火山防災会議協議会事務局が試行的に日程や人数を限定した中で、「火山勉強会」の形式を採りながら集団登山を実施している。
[編集] 画像
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八雲町南部から望む。手前は内浦湾(2005年撮影) |
森駅構内から望む |
内浦湾の対岸、室蘭方面から望む |
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 加藤祐三 『軽石 : 海底火山からのメッセージ』 八坂書房、2009年。ISBN 978-4-89694-930-8。
[編集] 外部リンク
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