新潮文庫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索

新潮文庫(しんちょうぶんこ)は、新潮社が発行している文庫。創刊時期は、四度に分かれている。岩波文庫と並ぶ、文庫レーベルの老舗である。

世界文学の名作を収め、日本文学作品も数多く収める。マスコットは、ジャイアントパンダをイメージしたキャラクター「Yonda?君」。

目次

[編集] 収録作品

創刊時から世界文学の名作を刊行し在庫している。延原謙訳の「シャーロック・ホームズ」シリーズ、福田恆存訳のシェイクスピアは有名である。21世紀に入り、新訳・改版を積極的に行っている。

その後日本文学の名作も収めるようになり、昭和の中頃までに活躍した作家の代表作は、大半が在庫している。特に三島由紀夫山本周五郎においては、他を圧する作品数を擁する(故に新潮社主催の文学賞には、両名の名がついている)。

岩波文庫と並び古典・名作が多いが、岩波が絶版をせず、復刊を度々行うのに対し、著名人の作品であっても売り上げが鈍れば絶版とする(例:「ドクトル・ジバゴ」、「収容所群島」、「ソフィーの選択」)。特に岩波版が、比較的多く収めてない戦後文学作品に関し、絶版になると(新本)入手が困難になるという点が指摘される。理由は新刊が、岩波が毎月4冊なのに対し、新潮は多ジャンルなので20冊前後である。他の文庫と比べ「文庫総目録」も格段の厚みがある。

文藝春秋社と同じく新書ノベルスを持たないため、旅情ミステリーSFなどは、多く網羅してない。毎月の刊行数は、21世紀に入る前後に減らし文春文庫よりも少ない。ノンフィクション作品を主に、初版のみでの刊行が多い(単行版は在庫しているが、再刊の文庫が品切の書目もある)のも、特色である。

[編集] デザイン

現在、しおり紐(スピン)をつけている文庫は新潮文庫と星海社文庫のみである。そのため、製本工程において天(本の上部)の部分のみ化粧裁ちされていない(天アンカット)[1][2]。背表紙は著者によって違う色を使用していて、上から題名、著者、整理番号、値段という並びになっている。また、紙の色は薄い「赤茶色」であり、これは目が疲れないようにとの配慮であるが、科学的な検証はなされない。

背表紙の色は作者自身や作品のイメージから決められる。初めて新潮文庫に収められた作者には白が割り当てられるが、その時点で、後に継続して作品が収録される見込みがある場合には、最初から白以外の色がつく場合がある。また初めに白を割り当てられても、後に再びその作者の作品が収められた場合には白以外の色が振られ、白の背表紙もその色に変更される(主に重版時)。また、前後に並ぶ文庫の背表紙の同系色は使わないという原則もある[3]

[編集] 歴史

[編集] 第1次

[編集] 第2次

[編集] 第3次

判型:菊半截判 → A6判

分類
  • 黄:現代小説・戯曲
  • 赤:海外小説・戯曲
  • 青:感想・紀行
  • 緑:詩・歌・俳句
  • 白:研究・評論 日本古典文学・宗教・伝記・戦記・その他

[編集] 新潮文庫(第4次)

分類

1985年までの分類。青、黄については1976年まで。現在は著者50音順。

  • 草:日本文学 小説 → 日本の作品
  • 青:日本文学 詩・評論・その他
  • 赤:海外文学 小説 → 海外の作品
  • 黄:海外文学 詩・評論・その他
  • 白:日本及び海外の時代小説・探偵小説等
  • 紅:時代小説・その他

[編集] Yonda? CLUB

新潮文庫の売上増進のために行われているキャンペーン。詳しくはYonda? CLUBを参照。

[編集] フェア

新潮文庫は収録作品が多いため、毎月テーマ別にさまざまなフェアを行っている。毎年時期がたいてい決まっており、例えば2月はミステリー、10月は歴史時代小説などである。7月と8月は「新潮文庫の100冊」、12月と1月は年末年始フェアが拡大して開かれる。

新潮文庫の100冊

1976年から開始。毎年夏に行われるキャンペーン。以前は「新潮文庫夏のキャンペーン広告」「新潮文庫ベスト100」であった。角川書店集英社も同様のイベントを同時期に行っている。

[編集] 刊行されている翻訳作品

主に新潮文庫から多く邦訳されているものを挙げた。括弧内は主な訳者。

[編集] 出典

  1. ^ 新潮社 新潮文庫とは?
  2. ^ 現在天の部分を化粧裁ちしていない文庫としては他に岩波文庫、角川文庫、ハヤカワ文庫などがある(理由については岩波文庫の項を参照)。
  3. ^ ほぼ日刊イトイ新聞 新潮文庫のささやかな秘密。

[編集] 外部リンク

個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス