夕張山地

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夕張山地
Mt.Ashibetsu.JPG
山部駅から望む芦別岳
所在地 北海道
位置 北緯43度14分09秒
東経142度17分01秒
最高峰 芦別岳 (1,726m)
延長 60km
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夕張山地(ゆうばりさんち)とは、北海道中央部にそびえる山塊の名称である。

石炭と夕張山地[編集]

夕張山地は極浅い炭層を有する石狩炭田とほぼ一致しており、1960年代まで日本の重工業(道内では室蘭市の製鉄業、函館市の造船業等)を支えた炭鉱街を数多く抱えている。 主な炭鉱街としては以下が上げられる。

  • 夕張市
    • 北炭夕張・真谷地・新夕張・登川・楓・平和、、三菱大夕張・南大夕張、北菱鹿島
  • 芦別市
    • 三井芦別、三菱芦別
  • 美唄市
    • 三菱美唄、茶志内、三井美唄
  • 三笠市
    • 北炭幌内・幾春別・住友奔別・弥生
  • 赤平市
    • 北炭赤間、住友赤平、雄別茂尻
  • 歌志内市
    • 北炭空知、住友上歌志内
  • 上砂川町
    • 三井砂川
  • 奈井江町
    • 三井奈井江
  • 栗沢町
    • 北炭万字、美流渡

夕張山地を構成する山群[編集]

北部山岳より記す。小数点以下が記載された座標は最高点に位置する三角点の座標。三角点の等級は本来漢数字であるが、再配列可能な表のためアラビア数字で表記している。

名           称 標 高 三角点 点 名 位       置 源        流
富良野西岳 1,330.9m 1等 下富良野 北緯43度18分33秒
東経142度18分42秒
八線川
布部岳 1,338m -- -- 北緯43度17分49秒
東経142度17分27秒
十線川
中天狗 1,316.8m 3等 中天狗 北緯43度17分21秒
東経142度16分11秒
--
崕山 1,057m -- -- 北緯43度16分57秒
東経142度14分01秒
--
松籟山 1284m -- -- 北緯43度16分44秒
東経142度17分54秒
十八線川
御茶々岳 1,331m -- -- 北緯43度16分03秒
東経142度17分20秒
惣芦別川
槙柏山 1,184m -- -- 北緯43度15分41秒
東経142度17分53秒
--
芦別岳 1,726.1m 2等 礼振岳 北緯43度14分09秒
東経142度17分01秒
芦別川
勇振川
幾春別岳 1,068m
(1,062.5m)
2等 幾春別岳 北緯43度13分37秒
東経142度09分34秒
左股沢
鉢盛山 1,453m -- -- 北緯43度11分52秒
東経142度17分03秒
夕張川
吉凶岳 1,208m -- -- 北緯43度08分31秒
東経142度17分15秒
--
滝ノ沢岳
(姫岳)
1,353m -- -- 北緯43度06分58秒
東経142度13分01秒
--
夕張岳 1,667.7m 1等 夕張岳 北緯43度05分59秒
東経142度15分04秒
ペンケモユーパロ川
穴の沢川
屏風山 1,260.8m 3等 屏風山 北緯43度03分28秒
東経142度16分58秒
シマフルベツ川
ラウネベツ川

夕張山地の地形と歴史[編集]

  • 夕張山地は日高山脈の成因となった千島列島前弧が北海道に衝突した時にできた海洋地殻のしわとされている。
  • 夕張岳は海洋地殻のかけらや様々な変成岩を取り込んだ蛇紋岩からなる。
  • 崕山は山頂部2 kmにわたって石灰岩の岩壁を見せている。

夕張山地の植物[編集]

  • 夕張岳はユウバリコザクラ、ユウバリソウなどの10種類以上の固有植物がある。
  • 芦別岳は固有植物はないもののチョウノスケソウやシコタンソウ、エゾルリソウ、ユキワリソウなどの希少植物が分布している。
  • 崕山にはキリギシソウというキンポウゲ科の新種が発見された。またオオヒラウスユキソウ、ミヤマビャクシン、ホテイアツモリソウ、キバナアツモリソウなどの希少植物が分布している。

山小屋[編集]

  • 芦別岳 - ユーフレ小屋(避難小屋)
  • 夕張岳 - 夕張岳ヒュッテ

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 梅沢俊著『アルペンガイド1 北海道の山』 山と渓谷社
  • 梅沢俊、菅原靖彦著『北海道夏山ガイド5 道南・夕張の山々』北海道新聞社

出典・外部リンク[編集]