紀伊大島

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紀伊大島
対岸から見た紀伊大島
座標 北緯33度28分05秒
東経135度49分41秒
面積 9.93km²
海岸線長 26.0km
最高標高 171.2m
所在海域 太平洋
所属国・地域 日本和歌山県
  

紀伊大島(きいおおしま)は和歌山県東牟婁郡串本町の沖合い約1.8kmの海上に浮かぶ面積およそ9.93km2、周囲26kmを誇る和歌山県下最大のである。元来より大島と呼ばれてきたが、全国的に大島の名を持つ土地は数多く、それらとの区別のため「紀伊」を附し「紀伊大島」と呼ばれる。また、串本大島とも呼ばれる。人口はおよそ2,000人で、和歌山県で唯一の離島振興対策実施地域ともなっている。

目次

[編集] 地理

紀伊大島は潮岬苗我島を隔てて東側に浮かんでおり、元来本州であったところからは最小でおよそ1.8km、潮岬からは1kmほどしか離れていない。海岸線は島の西側の一部を除いて海食崖の発達が顕著に見られ、紀伊大島の東端には樫野埼が大きく突き出しておりその附近には暗礁が散在している。海岸線は入り組んでおり黒潮が潮岬にぶつかりその一部が紀伊大島にまで流れ込んでくることもあって魚がたくさん取れ、島内には農業への依存度の高い半農半漁の集落が点在している。島には耕地は100haほどあるがそのうち60%ほどが畑である。

北部では地面の侵食が進んでいるが南部には平坦な土地が残っており樫野(かしの)・峰地(みねじ)・須江(すえ)の集落もある。面積は9.93km2、周囲が26km、東西およそ8km、南北およそ2.5kmである。

[編集] 歴史

紀伊大島では古くから太地串本からの漁師が入漁を行っていた。島の中心となる大島港は江戸時代から江戸から大坂にいたる航路における風待や避難のための港として廻船が多く寄港し、また漁港としても栄えていた。捕鯨も古くから行われており、大島港は捕鯨の基地として捕鯨が盛んであった頃は大島港に日本水産の捕鯨基地があったことに代表されるような繁栄も見せていた。串本節にも歌われた、串本と大島を結ぶ巡航船は潮岬から苗我島を経て紀伊大島に至るくしもと大橋1999年9月8日に完成し廃止となり、現在は観光のための船となっている。

元々は東牟婁郡に属し一島で一村をなしていたが、1958年に歴史的にも地理的にもつながりの深い西牟婁郡串本町に編入されることとなり、一時は西牟婁郡の島となった。しかし串本町が東牟婁郡古座町と合併する際、自治体名を串本とし所属する郡は東牟婁郡とすることになったため、2005年には東牟婁郡串本町の一部となり、再び東牟婁郡に所在する島となった。

[編集] 沿革

[編集] 観光

エルトゥールル号遭難慰霊碑
トルコ記念館
海金剛

紀伊大島は同じ串本町内の潮岬橋杭岩などあわせて吉野熊野国立公園の一部となっている。海産物が多く海も美しいのでつりスキューバダイビングを目的に紀伊大島を訪れる観光客も多い。

くしもと大橋
紀伊大島と本州の潮岬を結ぶくしもと大橋は3つのアーチ橋からなり、それぞれの長さは潮岬側からおよそ386m、3.8km、290mとなっている。本州とこの大島を橋で結ぶことは昔からの大願であったが、1999年9月8日に和歌山県道樫野串本線と共に開通した。このくしもと大橋の開通によりそれまで巡航船に頼っていた大島内の交通が圧倒的に便利になり本州側との格差が少なくなった。
蓮生寺
島の西、大島港の附近には悲しい伝承に登場する遊女お雪の墓があることで知られる蓮生寺(れんしょうじ)がある。蓮生寺は臨済宗の寺である。
水門神社
蓮生寺の南隣には櫂伝馬レースなどが毎年2月11日の水門祭り(和歌山県無形民俗文化財指定)の日に行われる水門神社(みなとじんじゃ)がある。
樫野埼
島の東端に突き出した樫野埼(かしのざき)には1791年寛政3年)に米国の商船「レディ・ワシントン号」が樫野崎に来航したことにちなみ日米修交記念館が設置されている。樫野崎にはこのほか1890年(明治23年)にトルコ軍艦「エルトゥールル号」が紀伊大島樫野埼灯台東方沖で遭難しおよそ550名もの犠牲を出したエルトゥールル号遭難事件を記念するトルコ軍艦遭難者慰霊碑トルコ記念館1870年(明治3年)に点灯した日本最古の石造灯台たる樫野埼灯台もある。
海金剛
島の南側の海岸には断崖絶壁が海際に連なり荒波にもまれている様子が美しい海金剛(うみこんごう)がある。近くの鷹ノ巣展望台からこの様子をよく眺めることができる。
その他
島の中央北部には大森山(標高約171.2m)、中央南部には須江白野海水浴場があり、そのほかにも島内には京都大学の、亜熱帯植物の植物園を併設した紀伊大島実験所や、航空自衛隊中部航空警戒管制団のレーダー基地などがある。

[編集] 学校

島には以下の学校がある。

[編集] 交通

本州とつながる潮岬からくしもと大橋が延びている。公共交通機関を利用の際はJRきのくに線串本駅から熊野交通バスが樫野崎方面に出ている。串本駅から潮岬方面へのバスは多いが大島方面へバスはいたって少なくなっている。串本の駅前にはこの紀伊大島にある大島タクシーの車が待っていることが多い。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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