大島 (宮城県気仙沼市)

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大島(気仙沼大島)
大島の位置
大島
大島の位置
座標 北緯38度51分42秒
東経141度37分44秒
座標: 北緯38度51分42秒 東経141度37分44秒
面積 9.05 km²
海岸線長 22 km
最高標高 235 m
所在海域 太平洋
所属国・地域 日本の旗 日本宮城県
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東日本大震災におけるトモダチ作戦で大島に着陸したアメリカ海軍航空隊員から救援物資を受け取る子供たち(2011年3月21日)
東日本大震災で設置された仮設シャワールーム(2011年3月26日)
津波によって破壊された気仙沼市営亀山リフトの乗り場(浦の浜港、2011年4月1日)
冠水し、瓦礫が散乱した通り(浦の浜港、2011年4月1日)
東北地方太平洋沖地震により道路に沿って走った亀裂(浦の浜港、2011年4月2日)

大島(おおしま)は、宮城県気仙沼市に属する面積9.05km²の東北地方最大の有人島である。通常は大島とのみ呼ばれているが、他の大島と区別するために気仙沼大島と呼ばれることもある。

概要[編集]

気仙沼市街地の対岸正面に位置し、リアス式海岸の一つ、気仙沼湾の入口にある。本土とは大島瀬戸によって隔てられ、最も狭い場所で230mしか離れていない。最高点は亀山(標高235m)である。亀山の頂上には希少な「緑の」(御衣黄)が自生し、鳴き砂海岸である十八鳴浜など、自然が豊かな島であり、作家水上不二によって「大島よ永遠にみどりの真珠であれ」とたたえられた。また、気仙沼湾の入口に大島があることで湾内は常に穏やかであり、気仙沼漁港は天然の良港となっているため、「気仙沼の防波堤」とも呼ばれている。

2011年東日本大震災の際には津波で船舶が流され孤立したため、アメリカ海軍航空隊による空輸と[1]揚陸艦エセックスから揚陸艇で上陸したアメリカ海兵隊第31海兵隊遠征隊により支援活動が行われた[2]

交通[編集]

道路[編集]

島内に宮城県道208号大島線が通っている。現在、気仙沼市鹿折と大島の間の大島瀬戸に架橋が計画されている。アクセス路となる対岸の宮城県道218号大島浪板線で拡幅工事が行われており、2007年度(平成19年度)の事業完了の後に架橋事業に取り掛かり、2018年度(平成30年度)の開通を予定している。 東日本大震災で橋に通じる県道大島浪板線が壊滅的被害を受け、遅れが懸念されていたが、アプローチ道路を大震災の津波の高さよりも高いものにして、整備し直すこととなり、2012年1月27日に事業着手式が行われた。開通予定時期の2018年度は変わらない[3]

交通機関[編集]

以下の交通機関の内容については、東日本大震災以前の情報であるため、現在の状況とは異なる事に注意すること。

船舶[編集]

大島汽船により、旅客船フェリーが運航されている。

旅客船
気仙沼観光船桟橋(エースポート) - 浦の浜港
所要時間:25分、16往復(1時間に1~2便間隔)
海王:109t、300名  
カメリアキッス:109t、250名  
海来(みらい):160t、300名  
はやぶさ:19t、90名
大島へ向かうメインの交通機関。他の離島便に比べて頻発しており、島の不便さを感じない。穏やかな気仙沼湾のお陰で、荒天による欠航も比較的少ないという。観光船桟橋のすぐ前には市営駐車場がある。
フェリー
気仙沼商港 - 浦の浜港
所要時間:20分、8~13往復(1時間に1便間隔)
フェリー大島: 198t、250名  
フェリー亀山: 306t、250名
頻発しているが、小型のフェリーなので事前予約が必要。  

路線バス[編集]

ミヤコーバスにより、路線バスが運行されている。

1953年(昭和28年)に、仙北鉄道が夏季のみの季節運行として開業した。1962年(昭和37年)に社名変更で宮城バス、1970年(昭和45年)に企業統合で宮城交通1998年(平成10年)に地域分社化で宮交気仙沼バスとなり、2007年(平成19年)に企業再編でミヤコーバスとなる。浦の浜に気仙沼営業所大島車庫がある。
開業当初は浦の浜 - 浅根の運行だったが、後に島内を一周する路線を形成している。2005年に路線存廃の動きがあり、気仙沼市が補助金を交付して路線が存続することとなったが、亀山入口 - 外浜を乗合タクシー(後述)に移管、外浜 - 新王平、竜舞崎入口 - 竜舞崎を廃止している。
大島線 
新王平 - 三作浜 - 横沼 - 竜舞崎入口 - 崎浜 - 中沢入口 - 要害 - 要害入口 - 浅根 - 学校前 - 大島支所前 - 外畑 - 亀山入口 - リフト入口 - 浦の浜(港)
1日平日8.5往復(浦の浜→新王平8本、新王平→浦の浜7本)、土曜休日6往復

乗合タクシー[編集]

大島五十番タクシーにより運行。

  • 浦の浜 - 外浜地区
1日2.5往復(浦の浜→外浜2本、外浜→浦の浜3本)

※要利用登録、電話による事前予約制

タクシー[編集]

  • 大島五十番タクシー

名所[編集]

  • 亀山
標高235m。浦の浜港すぐに市営リフトの乗り場があり、一気に山頂まで上がれる。360度のパノラマと亀山の貴重な動植物を楽しめる。
  • 大島神社
亀山の中腹にあり、創建1000年の歴史を誇る。
  • 十八鳴浜(くぐなりはま)
日本で最初に学術的に認定された鳴き砂の浜。日本の渚百選。国の天然記念物。環境保全のため周辺はあまり整備されておらず、遊歩道を20分ほど歩いた先にある。喧騒から離れた静かな海岸である。
  • 小田の浜海水浴場
大島中央部の太平洋側にある海水浴場。沖には小前見島が浮かぶ。シーズン中は大変賑わう。快水浴場百選のベスト3、海の部特選。
  • 海中公園
島内東側にある長崎漁港からグラスボートが出ており、豊かなマリンブルーの海を楽しむことが出来る。
  • 龍舞崎
大島南端に位置する岬。漁船員に気仙沼の入口を知らせる、白亜の龍舞灯台が設置されている。
  • 休暇村気仙沼大島
休暇村の一つ。
  • みちびき地蔵
現存する地蔵で、この名称で呼ばれるようになった時期は不明だが、祀られた時期については1770年代の記録がある[4]
当島に伝わる民話で「まんが日本昔ばなし」でも1977年に放送された「みちびき地蔵」という津波を扱った同名の昔話がある[4]
また別内容で『昔、大地震の際、逃げ惑う人々に指示を出した人がおり、その人の後を付いていって助かった人々が、お礼をしようと思って探したが結局見つからず「あの人はお地蔵様だったんだ」と言われた』という地蔵が出てくる昔話もある[4]

特産[編集]

現在、休耕田の有効利用を図るため、「大島地区フルーツアイランド構想」事業を行っている。
島内には椿の群生地があり、昔から椿油の生産が行われてきた。

脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]