大島 (宮城県気仙沼市)
| 大島(気仙沼大島) | |
|---|---|
| 座標 | 北緯38度51分42秒 東経141度37分44秒座標: 北緯38度51分42秒 東経141度37分44秒 |
| 面積 | 9.05 km² |
| 海岸線長 | 22 km |
| 最高標高 | 235 m |
| 所在海域 | 太平洋 |
| 所属国・地域 | |
大島(おおしま)は、宮城県気仙沼市に属する面積9.05km²の島。東北地方最大の有人島である。通常は大島とのみ呼ばれているが、他の大島と区別するために気仙沼大島と呼ばれることもある。
目次 |
概要 [編集]
気仙沼市街地の対岸正面に位置し、リアス式海岸の一つ、気仙沼湾の入口にある。本土とは大島瀬戸によって隔てられ、最も狭い場所で230mしか離れていない。最高点は亀山(標高235m)である。亀山の頂上には希少な「緑の桜」(御衣黄)が自生し、鳴き砂海岸である十八鳴浜など、自然が豊かな島であり、作家の水上不二によって「大島よ永遠にみどりの真珠であれ」とたたえられた。また、気仙沼湾の入口に大島があることで湾内は常に穏やかであり、気仙沼漁港は天然の良港となっているため、「気仙沼の防波堤」とも呼ばれている。
2011年の東日本大震災の際には津波で船舶が流され孤立したため、アメリカ海軍航空隊による空輸と[1]揚陸艦エセックスから揚陸艇で上陸したアメリカ海兵隊第31海兵隊遠征隊により支援活動が行われた[2]。
交通 [編集]
道路 [編集]
島内に宮城県道208号大島線が通っている。現在、気仙沼市鹿折と大島の間の大島瀬戸に架橋が計画されている。アクセス路となる対岸の宮城県道218号大島浪板線で拡幅工事が行われており、2007年度(平成19年度)の事業完了の後に架橋事業に取り掛かり、2018年度(平成30年度)の開通を予定している。 東日本大震災で橋に通じる県道大島浪板線が壊滅的被害を受け、遅れが懸念されていたが、アプローチ道路を大震災の津波の高さよりも高いものにして、整備し直すこととなり、2012年1月27日に事業着手式が行われた。開通予定時期の2018年度は変わらない[3]。
交通機関 [編集]
以下の交通機関の内容については、東日本大震災以前の情報であるため、現在の状況とは異なる事に注意すること。
船舶 [編集]
- 旅客船
- 気仙沼観光船桟橋(エースポート) - 浦の浜港
- 所要時間:25分、16往復(1時間に1~2便間隔)
- 海王:109t、300名
- カメリアキッス:109t、250名
- 海来(みらい):160t、300名
- はやぶさ:19t、90名
- 大島へ向かうメインの交通機関。他の離島便に比べて頻発しており、島の不便さを感じない。穏やかな気仙沼湾のお陰で、荒天による欠航も比較的少ないという。観光船桟橋のすぐ前には市営駐車場がある。
- フェリー
- 気仙沼商港 - 浦の浜港
- 所要時間:20分、8~13往復(1時間に1便間隔)
- フェリー大島: 198t、250名
- フェリー亀山: 306t、250名
- 頻発しているが、小型のフェリーなので事前予約が必要。
路線バス [編集]
ミヤコーバスにより、路線バスが運行されている。
- 1953年(昭和28年)に、仙北鉄道が夏季のみの季節運行として開業した。1962年(昭和37年)に社名変更で宮城バス、1970年(昭和45年)に企業統合で宮城交通、1998年(平成10年)に地域分社化で宮交気仙沼バスとなり、2007年(平成19年)に企業再編でミヤコーバスとなる。浦の浜に気仙沼営業所大島車庫がある。
- 開業当初は浦の浜 - 浅根の運行だったが、後に島内を一周する路線を形成している。2005年に路線存廃の動きがあり、気仙沼市が補助金を交付して路線が存続することとなったが、亀山入口 - 外浜を乗合タクシー(後述)に移管、外浜 - 新王平、竜舞崎入口 - 竜舞崎を廃止している。
- 大島線
- 新王平 - 三作浜 - 横沼 - 竜舞崎入口 - 崎浜 - 中沢入口 - 要害 - 要害入口 - 浅根 - 学校前 - 大島支所前 - 外畑 - 亀山入口 - リフト入口 - 浦の浜(港)
- 1日平日8.5往復(浦の浜→新王平8本、新王平→浦の浜7本)、土曜休日6往復
乗合タクシー [編集]
大島五十番タクシーにより運行。
- 浦の浜 - 外浜地区
- 1日2.5往復(浦の浜→外浜2本、外浜→浦の浜3本)
※要利用登録、電話による事前予約制
タクシー [編集]
- 大島五十番タクシー
名所 [編集]
- 亀山
- 標高235m。浦の浜港すぐに市営リフトの乗り場があり、一気に山頂まで上がれる。360度のパノラマと亀山の貴重な動植物を楽しめる。
- 大島神社
- 亀山の中腹にあり、創建1000年の歴史を誇る。
- 十八鳴浜(くぐなりはま)
- 小田の浜海水浴場
- 海中公園
- 島内東側にある長崎漁港からグラスボートが出ており、豊かなマリンブルーの海を楽しむことが出来る。
- 龍舞崎
- 大島南端に位置する岬。漁船員に気仙沼の入口を知らせる、白亜の龍舞灯台が設置されている。
- 休暇村気仙沼大島
- 休暇村の一つ。
- みちびき地蔵
詳細は「みちびき地蔵」を参照
- 現存する地蔵で、この名称で呼ばれるようになった時期は不明だが、祀られた時期については1770年代の記録がある[4]。
- 当島に伝わる民話で「まんが日本昔ばなし」でも1977年に放送された「みちびき地蔵」という津波を扱った同名の昔話がある[4]。
- また別内容で『昔、大地震の際、逃げ惑う人々に指示を出した人がおり、その人の後を付いていって助かった人々が、お礼をしようと思って探したが結局見つからず「あの人はお地蔵様だったんだ」と言われた』という地蔵が出てくる昔話もある[4]。
特産 [編集]
- 現在、休耕田の有効利用を図るため、「大島地区フルーツアイランド構想」事業を行っている。
- 椿油
- 島内には椿の群生地があり、昔から椿油の生産が行われてきた。
脚注 [編集]
- ^ US Navy 110321-N-IC111-219 Naval Air Crewman 2nd Class Chris Tautkus hands treats to Japanese children during a humanitarian assistance mission Wikimedia Commons アメリカ海軍提供 March 21, 2011
- ^ “沖縄の米海兵隊、孤立の島に救援物資 揚陸艇を活用”. 朝日新聞. (2011年3月27日) 2012年1月29日閲覧。
- ^ “気仙沼大島架橋「県土復興の象徴に」県が事業着手”. 河北新報. (2012年1月28日) 2012年1月29日閲覧。
- ^ a b c “津波の恐怖伝える気仙沼の昔話 「みちびき地蔵」がネットで話題”. J-CASTニュース. (2011年4月27日) 2012年1月29日閲覧。