南岸低気圧

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南岸低気圧(なんがんていきあつ)とは、日本列島南岸を発達しながらに進んでいく低気圧のこと[1][2]から(概ね毎年1月から4月にかけて)にかけてよく発生する。暖気を運んでくる日本海低気圧とは対照的に、日本に寒気を運ぶことが多い[2]。また、日本列島の太平洋側に大や大を降らせることが多く、特に東京を含む関東地方南部における大雪のほとんどは南岸低気圧によるものと言われている[2]

概要[編集]

厳密には、四国沖や東シナ海、で発生して、日本の南岸を沿うように東北東の方向に進む低気圧を指す。なお、文献によっては中国大陸南部で発生したものも含める[1][2]東海沖などで発生して発達し、気圧が下がってくる。進行方向に当たる東側に温暖前線、西〜南側に寒冷前線が形成され、それぞれ低気圧の周りを反時計回りに回転してくる。前述の地域で発生した低気圧は、ちょうど日本列島南岸に差し掛かった頃に最盛期を迎える。温暖前線付近では強い南風に伴う高温と雨、低気圧の周囲では強風、寒冷前線付近では強い北風・東風とまとまった雨に見舞われることが多い。なお、気象予報分野では「南低」と略されることがある。

暖気側では季節外れの大雨や高温、寒気側(特に低気圧西側)では低温をもたらすという特徴がある。晩冬から初春の関東以西の太平洋側大雪を降らせる典型的な低気圧である。また、東北から関東地方にかけての東日本太平洋側の降雪はこの低気圧によって起こり、晩冬から初春の2月から3月上旬にかけて降りやすい。立春以降の場合は「春の大雪」と呼ばれることがある。春には関東地方を中心に3月中旬から4月にかけて終雪の平年日を過ぎてからの季節外れの雪をもたらすこともあり、春分以降または桜開花後における例年よりかなり遅い降雪の主な原因になっている。この場合、開花したチューリップ菜の花等の春の花が咲いていながら雪が降るという不釣合いかつ不思議な光景になることがあり、極端な例ではかなり稀だが、新緑若葉をバックに降雪した年もある(2010年4月17日の関東地方)。

単純に東進するだけではなく、北上、停滞したり、急発進、急発達などにより、予報が外れるケースも多く、大きな災害となったケースがいくつもある。これはブロッキングも関係している。台湾沖で発生して日本に襲来し被害をもたらすものがあり、天気図では低気圧の周囲の等圧線の形が坊主の頭に似ていることなどから、古くは「台湾坊主」(たいわんぼうず)と呼ばれていた。この低気圧は時に台風並みの勢力に猛烈に発達し、波浪暴風集中豪雨と言った災害をもたらすことがあった。その後、気象庁が用いる予報用語としては「台湾低気圧」と言い換えることとされ、さらに「東シナ海低気圧」と変更されて現在に至る。「東シナ海低気圧」は、「南岸低気圧」のうち東シナ海で発生するものを指す名称である。

1970年1月30日 - 2月2日の昭和45年1月低気圧は大災害をもたらした低気圧で、中部地方から北海道にかけて暴風・大雨・波浪の被害が発生し、死者・不明者25人、住宅被害5,000棟以上、船舶被害293隻の被害を出した。29日午後に1010mb(=hPa)、30日15時に996mbだった中心気圧は、31日3時に976mbと猛発達、同日八戸では962.1mbを観測するなど、気圧が急低下して「爆弾低気圧」となった。

南岸低気圧による関東地方平野部の雪とその予想[編集]

既述のように東京を含めた関東地方の平野部の雪のほとんどは南岸低気圧に伴うものである一方、その予想は難しいとされている。これは、関東地方特有の地形性の「滞留寒気」や低気圧のコースのずれが予報の誤差要因となるためである。

南岸低気圧により関東地方平野部に雪の可能性がある場合、予報を左右する主な要素は以下が挙げられる。

南岸低気圧のコース
南岸低気圧の接近時に中心が陸地に近いほど関東は雨になりやすく、遠いほど雪になりやすい。一般的に伊豆諸島八丈島付近を境にして、これより南を通ると雪の確率のほうが高く、北を通ると逆に雨の確率が高い。なお、陸地から遠すぎると低気圧の雨域から外れるため降水自体がない確率が高くなる。過去には現業予報でこのコース判断を雨雪判断の要としていたこともあったが、数値予報が発達した現在ではあくまで複数の判断材料の1つとして用いられるに留まっている[3][4]
滞留寒気層
関東平野では地表に接する厚さ数百mの冷気の層(滞留寒気)が形成されることがしばしばある。滞留寒気は、低気圧接近初期では乾燥した大気中で雨雪が蒸発して大気から気化熱を奪う効果、雨雪が本格化した後では冷たい雨雪自体の冷却効果により、降水の開始とともに形成される(このため、降水とともに気温が急降下する)。層内は冷たいままほぼ等温となるため、雪が融けずに降る確率が高まる。日本海側では上空850hPa(約1,500m)の気温-6℃以下が雪の目安とされるが、滞留寒気の為に関東平野では-4℃以下が雪の目安とされ、場合によっては-3℃より高くても雪となる事例がある。滞留寒気内の地表付近は北風・西風であり、関東平野の北側と西側にそびえる2,000m超級の山地から吹き下ろすような風系を持つ。これに対して低気圧からは暖かい南風・東風が吹き込んでいて等温線の間隔が込んでいるが、地形などの影響で入り組んだ分布となる場合があり、予報誤差の要因となる。なお、滞留寒気が重要なファクターとなるため「東京で降雪があるときは必ず(と言ってよいほど)北、北北西または北西の風である」とされている[3][4][5]
各地点の気温や湿度
各地点の気温や湿度(湿度が低いほど雪が融けにくい)も雨雪判断の目安となる。滞留寒気による気温急降下がどの程度進むかが気温を左右する[3][4][5]

なお、南岸低気圧による関東平野の雪は"雪水比"が0.5~1.0程度[6]で「湿った雪」が多く、降雪時の気温も0 - 1℃程度の場合が多い[3][4]

南岸低気圧による大雪の事例[編集]

地名の後は最大積雪量(cm)。太字は観測史上最高もしくは1945年以降最高。

1950年代以前[編集]

  • 1907年2月11日 - 浜松27 津19 大阪18 和歌山21 下関28 多度津25 徳島42 松山34
  • 1908年4月9日 - 東京20 熊谷16 前橋29 甲府19 松本52
  • 1928年2月14-15日 - 秩父58 甲府44 松本64 飯田56
  • 1936年2月23日 - 東京36 熊谷45 秩父42 宇都宮26 前橋35
  • 1945年2月25-26日 - 東北南部・関東から中国・四国にかけての広範囲で大雪となり、各地で観測史上最高の積雪を記録している。白河43 小名浜28 横浜45 銚子15 勝浦37 熊谷27 館野26 水戸32 宇都宮30 前橋37 長野71 松本46 諏訪35 飯田45 甲府42 網代28 三島18 静岡10 名古屋16 上野15 大阪12 神戸17 洲本13 岡山26 津山29 福山23 広島29 高松12 多度津12。なお、その前の2月22日には東京38cm、大島32cm、松山17cm、河口湖68cm、大分15cmの積雪を記録した。
  • 1951年2月14-15日 - 低気圧が猛発達し関東では暴風雪となった。特に房総半島では、千葉市内の白井133cm、仁戸名91cm、都80cmをはじめ、記録的な豪雪(三島82 牛久76.5 木更津75 千倉64 久留里60 勝山55 吉尾54.5 佐倉54 湊50 布佐47 小御門46 館山43 鴨川40 一宮40)となった[7][8]。東京33 横浜24 勝浦14 熊谷27 館野25 津26 上野37 大阪12 高松15 徳島29
  • 1954年1月24-25日 - 横浜39 熊谷43 秩父47 館野16 宇都宮23 前橋32 甲府34 飯田41

1960年代[編集]

  • 1963年3月13日 - 横浜16 甲府10 上野19 奈良19
  • 1964年2月25日 - 長野27 津10 和歌山10 姫路8 福山11 高松11
  • 1967年2月12日 - この日は東京、横浜、千葉などで最高気温が0°C未満の真冬日となった。東京21 横浜23 千葉20 勝浦35 銚子7 館野23 水戸15 宇都宮12 網代20 石廊崎9 三島8 静岡3
  • 1968年2月16日 - 低気圧が日本の南岸を発達しながら進み、広範囲で大雪。暴風雪となるところもあった。東京23 横浜33 千葉10 熊谷28 秩父49 宇都宮15 前橋29 小名浜19 長野(降雪55) 軽井沢47 松本31 諏訪35 飯田23 甲府33 河口湖60 津11 上野19 奈良12 福山9 高松14 多度津17 徳島19 飯塚23
  • 1969年
    • 2月27日 - 諏訪20 姫路10
    • 3月4日 - 低気圧が南岸沿いを進み、関東と近畿で大雪となった。福島21 東京21 横浜17 千葉10 熊谷16 館野14 水戸14 宇都宮17 前橋11 長野20 松本24 諏訪24 甲府25 彦根14 神戸9 姫路6
    • 3月12日 - 東北・関東・四国などで大雪。東京では積雪が30cmを超えた。大船渡23 福島43 東京30 横浜23 熊谷27 秩父37 館野10 前橋28 宇都宮23 長野23 軽井沢(降雪35) 松本36 諏訪36 甲府29 高松19 松山9
    • 4月17日 - 4月中旬としては記録的な大雪。東京2 横浜4 熊谷5 秩父18 奥日光44 前橋9 甲府5 河口湖38 諏訪10 松本17 軽井沢33 長野3 白河22 福島7 若松2

1970年代[編集]

  • 1974年
    • 1月22日 - 仙台34 福島27 宇都宮13 甲府14
    • 2月8日 - 仙台32 宮古81 福島23 熊谷10 前橋10 長野(降雪36) 飯田(25) 甲府24
  • 1975年2月21日 - 石巻33 東京15 熊谷18 秩父27 館野12 宇都宮15 前橋15 横浜16 長野(降雪23) 甲府11 静岡3 岐阜12 彦根(16) 洲本11
  • 1976年12月25日 - 仙台34 福島27
  • 1977年

1980年代[編集]

1984年1月31日頃の南岸低気圧による最深積雪量

1984年の冬は関東を中心に南岸低気圧による大雪に度々見舞われ(五九豪雪)、冬季の総降雪量は東京が92cm・横浜109cmで観測史上最高を記録した。

  • 1984年
    • 1月19日 - 東京22 横浜21 千葉26 勝浦15 熊谷11 つくば15 前橋14 甲府18
    • 1月31日 - 1月29日まで冬型の気圧配置で寒気が残っていたところに、低気圧が本州南岸を発達しながら東に進んだ。九州を含む西日本や東日本の広範囲で大雪となり、瀬戸内海側では観測史上最高の積雪を記録する地点も出た(右図 赤字)。
    • 2月17-18日 - 東京20 大島12 横浜27 千葉21 勝浦15 熊谷20 つくば22 水戸25 宇都宮23 前橋20 甲府22 名古屋14 四日市10 上野37 奈良12 呉9 広島15
  • 1985年3月11-12日 - 仙台21 福島40 宇都宮12 軽井沢(降雪量22) 松本22
  • 1986年
    • 2月18-19日 - 東京18 横浜37 千葉15 熊谷22 秩父25 館野22 水戸13 宇都宮18 日光41(降雪45) 前橋26 白河29 福島33 仙台17 石巻17(14) 大船渡21(19) 軽井沢28 松本33 諏訪25 飯田35 甲府46 河口湖32 広島15
    • 3月23日 - 東京9 熊谷10 秩父38 日光75 前橋16 軽井沢43 松本21 諏訪21 河口湖75
  • 1987年
    • 2月2日-3日 - 日本の南岸と日本海の低気圧がまとまりながら東に進み、三陸沖に抜けた。大船渡28 仙台28 福島31 熊谷14 秩父22 前橋16 軽井沢20 松本29 名古屋7 松山11
    • 3月8日 - 熊谷15 館野14 水戸17 宇都宮13 前橋13 長野20 甲府10 奈良10
  • 1988年4月8日 - 4月としては記録的な大雪。東京9 横浜7 熊谷6 秩父19 日光42(降雪50) 前橋5 白河23 福島11 軽井沢35 松本12 諏訪20 甲府5 河口湖37

1990年代[編集]

1994年2月12日頃の南岸低気圧による最深積雪量
1998年1月15日頃の南岸低気圧による最深積雪量
  • 1990年2月1日 - 東京11 横浜13 熊谷24 秩父27 つくば23 水戸27 宇都宮26 前橋22 甲府21 長野(降雪23) 軽井沢(43) 松本26 諏訪42 飯田(31) 上野23 奈良21 大阪11
  • 1992年2月1-2日 - 仙台21 福島29 白河30 東京17 横浜15 千葉13 千葉13 熊谷15 つくば15 水戸13 宇都宮20 長野36 軽井沢32 松本23
  • 1994年2月12日 - 東北太平洋側から西日本にかけての広範囲で大雪となった。関東地方では東京・横浜・千葉で20センチを超える積雪となり、千葉では歴代3位の23cmを積雪して記録的な大雪となった。東海・西日本でも前日までの寒気が残っていたことで、大雪となる地点が多かった。東海地方では、名古屋・岐阜では積雪10cmを超え、津では歴代3位となる積雪15cm、雪の積もることすら珍しい伊良湖では歴代3位の積雪8cmを記録した。また、静岡県の東部や浜松でも積雪を記録した。近畿地方は、姫路で歴代2位となる積雪16cmを記録したほか、大阪で積雪9cmの大雪となった。中国地方では瀬戸内側でも積雪し、福山で歴代5位の積雪12cm、岡山で9cmの積雪となった。
  • 1996年2月18日 - 東京14 横浜22 熊谷11 千葉14 館山5 つくば13 宇都宮10 前橋12 大島14 軽井沢20 松本26 諏訪32 飯田36 甲府22 三島7 上野17 奈良17
  • 1997年2月3日 - 仙台25
  • 1998年
    • 1月9日 - 東京15 横浜20 熊谷25 秩父28 つくば16 宇都宮29 前橋31 甲府16 小名浜17 長野(降雪量32) 軽井沢32 松本29
    • 1月15日 - 東北太平洋側・関東・甲信で大雪。1月9日の大雪で積雪が残っていたところに上積みされ、積雪記録を更新する地点が出た。甲信地方では、甲府49cm、河口湖89cm、軽井沢72cmを記録し、この時点では観測史上最高の積雪となった(いずれも2014年2月14-15日の大雪で塗り替えられた)。関東地方でも、内陸部で大雪となり、前橋で歴代3位の33cm、秩父で歴代4位の48cmを記録した。

2000年代[編集]

2001年1月27日頃の南岸低気圧による最深積雪量
2008年2月9日頃の南岸低気圧による最深積雪量
  • 2000年3月16日 - 仙台20
  • 2001年
    • 1月8日 - 仙台29 福島(降雪50) 熊谷23 秩父30 宇都宮18 前橋21 長野(降雪23) 軽井沢21 松本21 甲府20
    • 1月20日 - 横浜9 熊谷11 諏訪34 飯田25 名古屋10 岐阜15 つくば11
    • 1月27-28日 - 低気圧が発達しながら八丈島付近を東進した。長野県や山梨県では、諏訪で69cmの過去最高、飯田でも56cmとこの時点では過去最高となる積雪を記録するなど記録的な大雪となった。関東地方でも西部を中心に大雪となり、横浜では積雪17cmを記録した(右図参照)。
  • 2002年
    • 1月27日 - 松本44
    • 12月9日 - 関東では珍しい12月上旬の大雪。千葉5 熊谷9 つくば9 水戸14 宇都宮17 前橋7 松本23 諏訪37
  • 2003年1月23日 - 仙台20 福島20 長野(降雪23) 軽井沢(22) 松本39 諏訪(23) 甲府20
  • 2004年12月31日 - 福島20 熊谷13 宇都宮10 前橋8 秩父20 長野(降雪22) 松本22 甲府14
  • 2005年3月4日 - 仙台22 福島29 千葉4 熊谷6 つくば8 水戸10 宇都宮14 日光76
  • 2006年1月21日 - 前線を伴った低気圧は北緯30度付近を東進していたが、21日未明に東海沖でメソ低気圧が発生、東に進み降水域が北へ広がったため、関東地方で大雪となった。東京気象庁では8年ぶりとなる積雪9cmを記録。東京9 横浜11 千葉10 つくば16 水戸17
  • 2008年
    • 2月3日 - 横浜7 千葉6 熊谷6 宇都宮8 前橋7 軽井沢(降雪20) 松本(26) 諏訪(25) 津5
    • 2月9日 - 同日未明、四国沖に低気圧が発生。日本海の低気圧に先行して紀伊半島沖・東海沖を東北東に進み、八丈島の北を通り東海上に抜けた。上空850hPaに-3°C以下の寒気が残っており、前日の晴天により放射冷却で気温が下がっていたために、中部・近畿では珍しい南岸低気圧による大雪となった。奈良市では歴代8位となる積雪11cm、名古屋市では南岸低気圧によるものとしては24年ぶりの積雪13cmを記録した。関東地方では、関東の西部を中心に積雪したものの、北関東では降水量がまとまらず、南関東では暖気の影響もあり、あまり大雪とはならなかった。

2010年代[編集]

  • 2010年
    • 3月10日 - 東北太平洋側や関東内陸を中心に大雪。八戸市では32年ぶりの積雪61cmを記録し、3月としては過去最高を記録した。八戸61 むつ(降雪30) 青森(28) 大船渡18 宮古42 仙台24 白河10 福島17 秩父24 熊谷11 前橋10 宇都宮8 奥日光37(31) 松本22 軽井沢(23) 甲府11 河口湖25
    • 4月17日 - 関東や東北で4月中旬としては珍しい降雪。東京・熊谷・水戸・宇都宮・前橋・甲府で1969年4月17日に並ぶ最も遅い降雪・積雪を記録したほか、千葉では観測史上最も遅い降雪・積雪を記録、横浜でも1969年に並ぶ最も遅い降雪を記録した。また、酒田では4月としては1位となる積雪3cmを記録した。河口湖13 諏訪3 松本7 軽井沢21 長野7 秩父3 宇都宮1 奥日光33 白河19 若松11 福島6 山形19 新庄8
  • 2011年
    • 2月11日 - 九州の南に低気圧が発生し、四国から関東を中心に大雪となった。高松市では25年ぶりに5センチを記録した。大阪で5センチ、奈良で11センチなど、関西では3年ぶりに南岸低気圧による本格的な大雪となった。東京都心でも雪となったが[9]、あまり積雪にはならなかった。名古屋でも3cmを記録した。
    • 2月14日 - 四国から関東で再び大雪となった。和歌山市では3年ぶりに積雪となり、27年ぶりに6cmを記録した。
  • 2012年2月29日 - 寒気が残っていたところに九州の南海上を通過した南岸低気圧によって、九州北部と関東中心に大雪となった。福岡では3cmを記録し、南岸低気圧による積雪としては2004年12月31日以来8年ぶりで、3cm以上は28年ぶりとなる[10]
  • 2013年
    • 1月14日 - 沖縄の南の熱帯低気圧の暖気を吸い込んだ爆弾低気圧により、東北地方南部太平洋側・関東・甲信地方・西日本の内陸部を中心に大雪になった[11]。宮古16 仙台20 石巻17 福島18 東京8(東京北の丸14) 横浜13 千葉8 熊谷4 つくば3 河口湖43 甲府10
    • 2月6日 - 北関東など関東内陸を中心に積雪。宇都宮7 前橋3 水戸1 熊谷1 秩父1
  • 2014年
    • 2月7-9日 - 低気圧が急速に発達したため、太平洋側の広い範囲で、特に関東甲信・東北では場所によって観測史上最高、或いは数十年ぶりとなるような記録的な大雪となった。西日本では7日午後を中心に平地では3年ぶりの本格的な大雪・積雪となった。岡山では20年ぶりに9cmを記録した。関東は8日夕方〜夜を中心に、8日未明から翌9日未明までほぼ1日降り続き、東京で45年ぶりの25cm超えとなる27cm(戦後3位・歴代7位タイ)、千葉で観測史上最高の33cm、熊谷で60年ぶりの43cmなどを記録した。東京で13年ぶりに大雪警報が発令されるなど、関東広域に渡り雪に関する警報も発令された。東北では8日夜から9日午前にかけて降り、仙台で78年ぶりとなる35cm(歴代3位)、石巻で91年ぶりとなる38cm(歴代2位)などを記録した。八戸23 宮古35 石巻38 白石32 仙台35 福島44 白河50 前橋33 宇都宮13 水戸14 つくば26 秩父48 熊谷43 東京27 千葉33 横浜16 甲府43 河口湖65 松本49 飯田33 名古屋5 岐阜4 大津3 京都3 奈良5 和歌山4 大阪2 岡山9 広島2 山口3 徳島3 高松3
    • 2月11日 - 南関東で降雪。千葉県では残った雪に、上積みされたため積雪21cm(降雪10)を記録。
    • 2月14-15日 - 低気圧が発達しながら進んだため、先週(7~9日)とほぼ同様、東北~近畿の太平洋側の広い範囲で、特に関東甲信と東北(主に福島県と宮城県)で記録的な大雪となり、広域で大雪警報も出された。関東甲信では陸地に近いところを低気圧が通過したため、沿岸では15日の未明頃早めに雨に変わったが、内陸では寒気がしぶとく残りながら朝方まで強い雪が降ったため、豪雪となった。また、南岸低気圧としては珍しく、関東では広域で竜巻注意報が出されたり所によって雷を観測した。甲府、前橋、熊谷、宇都宮などでいずれも観測史上最高(特に甲府ではこれまでの記録(49cm)を2倍以上塗り替える114cm)を記録し、東京でも先週同様27cmを記録した。近畿・東海でも、14日夕方にかけて大雪となり、紀伊半島を中心に約20年ぶりの大雪となった。雪はいったん夕方に止んだが、夜遅くから再び弱い雨や雪が降り、再び積雪したところもある。奈良県では18年ぶりに歴代4位の15cm(降雪18)を記録し、24年ぶりに大雪警報が発令された。津で20年ぶりに13cm(戦後3位)を記録し、三重県南部で初の大雪警報が発令された。京都府でも南丹市で23cmを記録し、18年ぶりに大雪警報が発令。四国や九州南部の山沿いでも、積雪となった。白石57 仙台29 白河76 福島54 つくば12 宇都宮32 前橋73 熊谷62 秩父98 千葉14 東京27 横浜28 甲府114 河口湖143 松本75 長野62 諏訪52 軽井沢99 飯田81 名古屋7 津13 彦根7 京都4 大阪4 奈良15 和歌山6 高松3 徳島4

脚注[編集]

  1. ^ a b 日本気象学会(編)『気象科学事典』、東京書籍、1998年 ISBN 978-4-487-73137-4
  2. ^ a b c d 山岸米二郎『気象学入門 -天気図からわかる気象の仕組み-』、§11-7-2「南岸低気圧」(167-168頁)、オーム社、2011年 ISBN 978-4-274-20989-5
  3. ^ a b c d 「説明資料2 雪に関する予報と気象情報について (PDF) 」、気象庁「気象等の情報に関する講習会」、2012年12月7日、2014年3月2日閲覧
  4. ^ a b c d 牧野眞一 (気象庁予報部予報課) 「一般報告 3.南岸低気圧による関東地方の雪の予想手法」、日本気象学会『天気』60巻8号、673-677頁「第9回天気予報研究会の報告 (PDF) 」より、2013年8月 NAID 40019798823
  5. ^ a b 冨山芳幸「関東地方の降雪にかかわる気温急降下 : 1999年2月11日の事例解析 (PDF) 」、日本気象学会『天気』48巻11号、811-822頁、2001年11月 NAID 110001814346
  6. ^ 雪水比=降雪量/降水量。0.5は1mmの降水が0.5cm以下の積雪、1.0は1mmの降水が1cm以下の積雪にしかならないことを意味する。地表気温が氷点下の時の雪の雪水比は1.5 - 2.0前後の値となる。
  7. ^ 区内観測所における観測
  8. ^ 『千葉県の気候・気象(千葉県の自然誌本編3)』103、670頁、千葉県気象月報・区内気象月表原簿(1951年2月)
  9. ^ 雪はなぜ積もらなかった
  10. ^ 福岡市で南岸低気圧によって積雪するのは、どのくらい珍しいのか?
  11. ^ 気象庁「急激に気温低下」=都心の大雪、予報外れで

関連項目[編集]

外部リンク[編集]