六本木一丁目駅

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六本木一丁目駅
中央改札口(2015年7月14日撮影)
ろっぽんぎいっちょうめ
Roppongi-itchome
N 04 麻布十番 (1.2 km)
(0.9 km) 溜池山王 N 06
地図
所在地 東京都港区六本木一丁目4-1
北緯35度39分56秒 東経139度44分20.5秒 / 北緯35.66556度 東経139.739028度 / 35.66556; 139.739028座標: 北緯35度39分56秒 東経139度44分20.5秒 / 北緯35.66556度 東経139.739028度 / 35.66556; 139.739028
駅番号 N05[1]
所属事業者 東京地下鉄(東京メトロ)
所属路線 [1]南北線
キロ程 4.8 km(目黒起点)
電報略号 ロイ
駅構造 地下駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
[メトロ 1]60,048人/日
-2022年-
開業年月日 2000年平成12年)9月26日[2][3]
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六本木一丁目駅(ろっぽんぎいっちょうめえき)は、東京都港区六本木一丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)南北線である。駅番号N 05

歴史[編集]

駅構造[編集]

島式ホーム1面2線を有する地下駅で、フルスクリーンタイプのホームドアが設置されている。地下4階がホーム、軌道階で、地下3階はトンネル換気室、空調機械室、変電所(東六本木地下変電所)および出口3番方面への地下コンコースなど、地下2階は改札階、駅事務室などである[8]。地上との間には、エレベーターエスカレーターが設置されている。

当駅の開業当初は、駅東側で進行していた「六本木一丁目西地区第一種市街地再開発事業」が未完成だったため、駅施設の一部を暫定形式で使用していた[8]。再開発事業は開業2年後の2002年7月に完了し、合わせて改札口・出入口の移設や変更が実施された。

2016年に開業した住友不動産六本木グランドタワーへのアクセス改善の為、2017年には西口改札を新設した。

ホームは中央付近の天井部は乗客の同線を導くサークル状天井とし、駅両端部の混雑緩和を促している[9]。近年の乗降客増加に伴い、朝夕のラッシュ時は、ホームやコンコース階の混雑が激しい。特に、溜池山王駅や永田町駅、四ツ谷駅での乗換の利便性から、最も南側(6号車付近)のホームとコンコース階を結ぶ階段・エスカレーターに旅客が集中しやすく、遅延増大の原因となっている。

当駅は首都高速都心環状線の橋脚および既設高層ビル4棟に近接しての駅開削工事となり、それらへの影響を避けるため、地下鉄工事としては初めて「横断地下連続壁工法」と「水中掘削工法」を採用して建設した[10][11]。これは、駅を構築する周囲を地下連続壁(土留め連壁)で囲い、さらに一定間隔で横断連壁26列により仕切ることで、掘削部を27個のマス目状にする[10]。そして、安全な深さまでは通常のドライ掘削を行い、それ以下は注水して水中掘削を行うものである[10]

1番出入口への階段・エスカレーター部の壁面は「アジサイの道」をイメージして、港区の花「アジサイ」のレリーフタイルを配置した[9]

3番出入口方面への通路は、「公園の遊歩道」をイメージして、白色タイルを基調としながら6色のタイルで「風の流れ」と「飛ぶ鳥」を表現し、一部に樹木や床面には水面を表現した[9]。通路壁面には「六本木の夜景」をシルエットにしたステンレス鏡面のエッチングレリーフ板を配置し、利用者へ「憩い」を与える歩行空間とした[9]

出入口No.3-が、2002年度グッドデザイン賞受賞[12]

のりば[編集]

番線 路線 行先[13]
1 N 南北線 赤羽岩淵浦和美園方面
2 目黒方面

(出典:東京メトロ:構内図

発車メロディ[編集]

開業時から吉村弘作曲の南北線全駅共通の発車メロディ(発車サイン音)を使用していたが、2015年3月11日にスイッチ制作の当駅オリジナルのメロディに変更されている[7]

曲は1番線が「さざ波」、2番線が「陽だまり」(いずれも福嶋尚哉作曲)である[14]

駅改札内設備[編集]

  • 売店・待合室はない。
  • トイレは地下2階にある。
  • 泉ガーデンと改札口で直結している。

利用状況[編集]

2022年度の1日平均乗降人員60,048人[メトロ 1]、東京メトロ全130駅中58位。南北線の単独駅では乗降人員が最も多い。2017年度は、東京メトロ全駅の中で、最も乗降客数の伸び率が高い駅であった。

開業以来の1日平均乗降・乗車人員は下表の通りである。

年度別1日平均乗降・乗車人員[15]
年度 1日平均
乗降人員[16]
1日平均
乗車人員[17]
出典
2000年(平成12年) [備考 1]15,129 [備考 1]8,412 [* 1]
2001年(平成13年) 20,122 10,658 [* 2]
2002年(平成14年) 25,153 12,288 [* 3]
2003年(平成15年) 30,565 15,071 [* 4]
2004年(平成16年) 40,774 20,104 [* 5]
2005年(平成17年) 48,809 24,047 [* 6]
2006年(平成18年) 52,673 25,934 [* 7]
2007年(平成19年) 56,073 27,306 [* 8]
2008年(平成20年) 55,215 26,819 [* 9]
2009年(平成21年) 51,530 25,132 [* 10]
2010年(平成22年) 49,311 24,109 [* 11]
2011年(平成23年) 49,425 24,148 [* 12]
2012年(平成24年) 50,205 24,471 [* 13]
2013年(平成25年) 54,200 26,507 [* 14]
2014年(平成26年) 63,514 31,186 [* 15]
2015年(平成27年) 69,716 34,273 [* 16]
2016年(平成28年) 74,205 36,540 [* 17]
2017年(平成29年) 82,823 40,899 [* 18]
2018年(平成30年) 86,306 42,693 [* 19]
2019年(令和元年) 88,958 43,959 [* 20]
2020年(令和02年) [メトロ 2]50,637
2021年(令和03年) [メトロ 3]51,319
2022年(令和04年) [メトロ 1]60,048
備考
  1. ^ a b 2000年9月26日開業。開業日から翌年3月31日までの計187日間を集計したデータ。

駅周辺[編集]

バス路線[編集]

最寄りのバス停は、北側から順に赤坂アークヒルズ前赤坂アークヒルズ六本木一丁目駅前六本木四丁目の4停留所で、1 - 7番ののりば番号がある。

※「赤坂アークヒルズ」(3番のりば)は渋谷駅行の始発便のみ。

このほか、近隣のホテルオークラ東京ANAインターコンチネンタルホテル東京停留所に東京空港交通(リムジンバス)が発着している。

ホテルオークラ東京
ANAインターコンチネンタルホテル東京
  • 羽田空港行(リムジン)
  • 成田空港行(リムジン)

隣の駅[編集]

東京地下鉄(東京メトロ)
N 南北線
麻布十番駅 (N 04) - 六本木一丁目駅 (N 05) - 溜池山王駅 (N 06)

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b 東京地下鉄 公式サイトから抽出(2019年5月26日閲覧)
  2. ^ a b 平成12年9月26日 営団南北線 溜池山王・目黒間、都営三田線 三田・目黒間開業 東急目黒線との相互直通運転開始 開業区間の運賃及び相互直通運転に伴う運行形態を決定』(プレスリリース)帝都高速度交通営団/東京急行電鉄/東京都交通局、2000年8月30日。 オリジナルの2004年2月5日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20040205175209/http://www.tokyometro.go.jp/news/2000-s02.html2020年5月2日閲覧 
  3. ^ a b “営団南北線 都営三田線 9月26日に目黒延伸開業/都心の新動脈完成”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2000年2月9日) 
  4. ^ 人にやさしい、より便利な地下鉄を目指して 南北線目黒・溜池山王間、平成12年秋開業へ』(プレスリリース)営団地下鉄、1998年10月22日。 オリジナルの2004年2月5日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20040205203931/http://www.tokyometro.go.jp/news/98-29.html2020年5月2日閲覧 
  5. ^ 「営団地下鉄」から「東京メトロ」へ』(プレスリリース)営団地下鉄、2004年1月27日。 オリジナルの2006年7月8日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20060708164650/https://www.tokyometro.jp/news/s2004/2004-06.html2020年3月25日閲覧 
  6. ^ PASMOは3月18日(日)サービスを開始します ー鉄道23事業者、バス31事業者が導入し、順次拡大してまいりますー』(PDF)(プレスリリース)PASMO協議会/パスモ、2006年12月21日。 オリジナルの2020年5月1日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200501075147/https://www.tokyu.co.jp/file/061221_1.pdf2020年5月5日閲覧 
  7. ^ a b 南北線の発車メロディをリニューアル! 各駅に新しい発車メロディを導入します。』(PDF)(プレスリリース)東京地下鉄、2015年3月2日。 オリジナルの2019年5月10日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190510120512/https://www.tokyometro.jp/news/2015/article_pdf/metroNews20150302_21.pdf2020年3月25日閲覧 
  8. ^ a b 東京地下鉄道南北線建設史、pp.332 - 334。
  9. ^ a b c d 東京地下鉄道南北線建設史、pp.731 - 732。
  10. ^ a b c 東京地下鉄道南北線建設史、pp.28・496 - 506。
  11. ^ 松田輝雄, 永島茂, 後藤征治「都心部における地下鉄大規模水中掘削工事の施工」『トンネル工学研究発表会論文・報告集』第6巻、土木学会、1996年、345-350頁、doi:10.11532/journalte1991.6.345 
  12. ^ 受賞対象名 - SUBWAY STATION ENTRANCE -南北線 六本木一丁目駅出入口No.3- - GOOD DESIGN AWARD
  13. ^ 六本木一丁目駅 時刻表”. 東京メトロ. 2024年4月23日閲覧。
  14. ^ 「南北線」曲目リスト” (PDF). 東京メトロ「南北線」が新駅メロディ採用 制作:株式会社スイッチ. スイッチ (2015年3月2日). 2019年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月28日閲覧。
  15. ^ 行政資料集 - 港区
  16. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  17. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
東京地下鉄の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 各駅の乗降人員ランキング”. 東京地下鉄. 2023年6月27日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗降人員ランキング(2020年度)”. 東京地下鉄. 2023年6月27日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗降人員ランキング(2021年度)”. 東京地下鉄. 2023年6月27日閲覧。
東京都統計年鑑

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]