丸の内シャトル

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東京駅丸の内口前を行く丸の内シャトル

丸の内シャトル(まるのうちシャトル)は、東京駅の西側:東京都千代田区大手町丸の内有楽町地区を周回する無料巡回バスである。日の丸自動車興業が運行し、運行経費は周回ルート沿線の企業・施設の協賛金で賄っている。2003年平成15年)8月22日開業。

概要[編集]

東京都心の丸の内地区を中心に、大手町地区から有楽町地区までの範囲を循環するバス路線である。 毎日10時台 - 18時台まで12 - 15分間隔で運行される他、平日のみ8時・9時台は通勤輸送のため丸の内・大手町地区のみの循環運行が行われる。19時台は各停留所の発車時刻が決まっている。通常ルートの一周は約35 - 45分。停留所に客がいない場合でも必ず全ての停留所に停車する。余裕を多めにとったダイヤであるため、バスが大幅に遅れることは少ない。

平日の8・9時台、平日の10時台 - 20時台、休日のそれぞれで運行経路が変わるほか、近隣でイベントが開催される場合には延長運行が行われることもある。(後述)

無料かつ予約不要であるため、この近辺での移動には便利な交通機関である。但し1月1日は沿線の企業・商店の多くが休業しており、地域への来訪者:利用客が少ないため運休される。

運行経路[編集]

  • 太字は停留所、《 》内は停留所がない経由地・沿線施設。〔〕内は鉄道等交通機関への乗り換えできる停留所。

2009年5月8日からの経路[編集]

平日朝に運行される大手町ルート
(新丸の内ビル付近にて)

2011年5月1日より三井住友銀行停留所は工事・移転に伴い休止している。

平日・土曜・休日10時~19時
新丸の内ビル 〔JR東京駅丸の内北口方面・八重洲口方面〕→ 大名小路 → 《三菱UFJ信託銀行本店・丸の内オアゾ》 → 東京プライムステージ大手町タワー → 東京サンケイビル産経新聞東京本社)→ 《逓信総合博物館》 → 《大手町フィナンシャルシティ》 → 《鎌倉橋》 → 《神田橋》 → 日比谷通り → 《日本政策投資銀行》 →《三井生命》 → 《三井物産》 →日経ビル日本経済新聞社) → 経団連会館・JAビル日本経団連) → 日比谷通り → 読売新聞 → 《三井住友銀行》 → 郵船ビル日本郵船)〔東京駅方面〕→ 日比谷通り → 丸の内マイプラザ明治安田生命保険明治生命館) → 《東京商工会議所》 → 東京會舘 → 《帝国劇場》 → 第一生命 (都営バス東98系統・日比谷バス停手前)→ 《警視庁丸の内警察署》 → 日比谷バス停ザ・ペニンシュラ東京)〔銀座駅方面〕 → 晴海通り → 《JR有楽町駅南側》 → 大名小路 → 新国際ビル(ビックカメラ前)〔有楽町駅方面〕 → 《東京国際フォーラム》 → 三菱ビル→ 《東京中央郵便局JPタワー丸の内ビルディング》 → 新丸の内ビル
  • 一周あたりの距離:4.5km
平日8時・9時台
新丸の内ビル → 大名小路 → 東京サンケイビル → 《鎌倉橋》 → 《神田橋》 → 日比谷通り → 《日本政策投資銀行》 → 《三井生命》 → 《三井物産》 →日経ビル経団連会館・JAビル → 日比谷通り → 読売新聞 → 《三井住友銀行》 → 行幸通り → 《東京海上日動本社》 → 新丸の内ビル
  • 一周あたりの距離:2.6km

鉄道等への乗り換えができる停留所について

2008年末までの経路[編集]

2009年2月1日現在、みずほ銀行およびパレスホテル停留所は建て替え工事で休止しているため、2008年末当時の経路を記載する。

平日・土曜・休日10時~20時
新丸の内ビル → 大名小路 → 《三菱UFJ信託銀行本店・丸の内オアゾ》 → みずほ銀行(東京中央支店:旧富士銀行本店、現在は東京プライムステージ大手町タワー) → 東京サンケイビル → 《日本経済新聞社・日本経団連・KDDI大手町ビル》 → 読売新聞 → 日比谷通り → 永代通り → パレスホテル内堀通り → 《和田倉噴水公園》 → 郵船ビル → 日比谷通り → 丸の内マイプラザ → 《東京商工会議所》 → 東京會舘第一生命 → 《警視庁丸の内警察署》 → 日比谷ザ・ペニンシュラ東京) → 晴海通り → 《JR有楽町駅》 → 大名小路 → 新国際ビル三菱ビル新丸の内ビル
  • 一周あたりの距離:平日4.2km、土曜・休日4.0km
  • なお、日曜日にパレスサイクリングで通行止めになる内堀通りのパレスホテル周辺はホテル関係車両として通行していた。
平日8時・9時台
新丸の内ビル → 大名小路 → 東京サンケイビル → 《日本経済新聞・日本経団連》 → 読売新聞社 → 日比谷通り → 永代通り → パレスホテル → 内堀通り → 《和田倉噴水公園》 → 行幸通り → 《東京海上日動本社》 → 新丸の内ビル
  • 一周あたりの距離:2.1km
  • 以前は有楽町方面への短縮運転も行われていて、朝に三菱ビルから丸の内ビルの北:行幸通り経由で郵船ビルへ短縮していた。

沿革[編集]

  • 2003年
    • 8月22日 開業。タービン電気バス4台体制(使用2台・予備2台)で運行。
  • 2004年
    • 3月 メトロリンク日本橋の開業に伴い、タービン電気バス2台を供出。予備車は東京ベイシャトルと共通化。
    • 7月 新丸の内ビル停留所を建て替え工事のため休止、代替として三菱UFJ信託銀行本店停留所を新設する。
    • 8月 専用予備車を導入。
    • 8月21日 - 10月3日 「琳派展」開催に伴い、土曜・休日に東京国立近代美術館への延長運転を行う。(後述)
    • 9月 丸の内マイプラザ停留所新設
  • 2006年
    • 4月1日・2日 千代田区桜祭り開催に伴い、九段・神田方面へ延長運転される。(後述)
    • 8月19日 - 10月15日 「モダン・パラダイス展」開催に伴い、土曜・休日に東京国立近代美術館への延長運転を行う。
  • 2007年
    • 3月31日・4月1日 千代田区桜祭り開催に伴い、九段・神田方面へ延長運転。この年より延長運転で外神田へ乗り入れる。
    • 5月2日 工事のため三信ビル停留所を休止。
    • 12月1日 新丸の内ビル停留所を再開、三菱UFJ信託銀行本店停留所は11月30日で廃止。
  • 2008年
    • 3月29日・30日 千代田区桜祭り開催に伴い、九段・神田方面へ延長運転。秋葉原駅交通広場へ乗り入れる。
    • 5月7日 都営バス日比谷停留所(都03系統晴海方向:ザ・ペニンシュラ東京付近)に日比谷停留所を併設。
  • 2009年
    • 1月2日 建て替え工事のためみずほ銀行停留所を休止、工事期間中は通過扱い。
    • 2月1日 建て替え工事のためパレスホテル停留所を2012年まで休止、工事期間中は日比谷通りをショートカット。
    • 5月8日 大手町1丁目再開発の進捗に伴い大手町地区の経路を変更、日経ビル、経団連会館・JAビル、三井住友銀行の各停留所を新設。周回所要時間の増加に伴い2台運行から3台運行に増強。
  • 2010年
    • 2月-3月 WILLCOM CORE XGPを利用したライブカメラの映像伝送・配信実証実験を実施。期間中は一部の車両に公衆無線LANアクセスポイントも設置される。
    • 10月30日・31日 千代田の秋祭り開催に伴い、九段・神田方面へ延長運転される。東京国立近代美術館へ乗り入れ。
    • (時期不詳)日野・ブルーリボンシティハイブリッドを導入。
  • 2011年
    • 5月1日 大手町1丁目再開発の進捗に伴い、三井住友銀行停留所を休止、工事期間中は通過扱い。
    • 10月29日・30日 千代田の秋祭り開催に伴い、神田方面へ延長運転される。29日限定で日本橋室町へ乗り入れ。
  • 2012年
    • 4月7日・8日 千代田区桜祭り開催に伴い、九段・神田方面へ延長運転される。日本橋室町へ乗り入れ。
    • 10月27日・28日 千代田区秋祭り開催に伴い、神田・日本橋方面へ延長運転される。
  • 2013年
    • 9月1日 iPhoneおよびAndroidスマートフォン向けの運行情報アプリケーションが配信される。

主なスポンサー[編集]

スポンサーは車両後部に表記されるほか、車内のテレビでは一部企業の映像広告も放映される(太字)。丸の内という地域柄三菱グループ色が強い。

過去のスポンサー[編集]

延長運転・経路変更[編集]

琳派展の来場者輸送で東京国立近代美術館前に停車する丸の内シャトル
(2004年9月11日)

丸の内シャトルは沿線地域の催事に合わせて、主催者の依頼で臨時に運行経路を変更することがある。

東京国立近代美術館への延長
2004年に北の丸公園東京国立近代美術館で開催された尾形光琳の企画展「琳派展」の来館者輸送のため、8月21日 - 10月3日の土曜・休日に東京国立近代美術館までの延長運行が実施された。一周あたり約6.8km(土曜)/7.8km(日曜)、所要時間が約45分に延びたため予備車1台が応援に入り、3台体制で運行された。美術館前を通る代官町通りの構造上、一度美術館の前を通過し、北の丸公園内で転回して美術館前に停車した。2006年8月19日 - 10月15日の土曜・休日に同館で開催された「モダン・パラダイス展」の来館者輸送や、2010年10月30日・31日の千代田の秋祭りでも実施された。


千代田区桜祭りに伴う九段・神田方面への延長
2006年4月1日・2日に九段の千鳥ヶ淵・靖国神社周辺での観桜と千代田区北部への回遊に対応すべく、九段下神田神保町神田小川町神田駅方面へ延長運転された。延長部を含めた8の字状の経路(約9.3km)を約1時間で周回、運転士の交替は千代田区役所(旧庁舎)で行われ、予備車2台が加わった4台体制で運行された。車両には「さくら祭り号」のステッカーを掲出、千代田区観光協会と沿線商店会の協賛で靖国通り外堀通り等に臨時停留所も設けられた。
2007年3月31日・4月1日運行分は経路が外神田へも拡大され、東京都産業労働局秋葉原庁舎付近に秋葉原電気街停留所が設置されたことで、一周約10.9km、所要時間が1時間15分に延びたため、専用車・予備車各2台にくわえ、更に東京ベイシャトル仕様車1台が応援に加わり、5台体制で運行された。
2008年3月29日・30日にも2007年と同様5台体制で延長運転されたが、外神田地区の停留所が秋葉原駅交通広場に変更され、一周11.2kmに延びた。
2009年3月28日・29日運行分は東京サンケイビル - 千代田区役所(旧庁舎)間に新たに学士会館停留所が追加され、竹橋駅や北の丸公園付近での観桜に対応することになった。また秋葉原駅の東側(交通広場)に加えて西側(名称は「秋葉原電気街」)にも停留所が設けられ、秋葉原駅→神田駅→神田橋の経路が靖国通り - 外堀通り経由から昭和通り - 神田金物通り(神田駅南口)経由に変更された結果、一周11.9kmに延びた。
2010年は2009年と同様の体制で運行され、運転日は2日間から3月27日・28日、4月3日・4日の計4日に拡大された[1]。丸の内シャトルの通常周回距離が2009年5月に延びた関係で一周あたりの距離は12.0kmに延びた。
2011年は3月に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)の影響で桜祭りが中止になり、丸の内シャトルの延長運転も行われなかった。
2012年4月7日・8日運行分は千代田区役所の停留所が旧庁舎から新庁舎に変更されたことで、東京サンケイビル - 千代田区役所間は錦町マルシェ停留所(プラットフォームスクウェア) - 本郷通り - 靖国通り経由に、千代田区役所 - 神保町間は竹橋経由に改められたことで、学士会館に代えて毎日新聞社前(パレスサイドビル)に停車、神保町では靖国通りの東西両方向に停留所が設置された[2]。また同日実施された和泉橋から出航する神田川・日本橋川クルーズ船へのアクセスを図るため、秋葉原の最寄り停留所は和泉橋出張所前の「秋葉原和泉橋船着き場前」に変更され、運転士の交替も和泉橋で行われた[要出典]。秋葉原から東京サンケイビルへの復路は万世橋から中央通り - 日本橋 - 永代通り経由となり神田駅は通過、メトロリンク日本橋日本橋室町一丁目と日本橋南詰にも停車した。
2013年は2012年とほぼ同様の体制で運行されたが、錦町マルシェ経由は見送られた。運転日は当初4月6日・7日の2日間を予定していたが、桜の開花が早まったことで3月30日・31日にも追加され、計4日に拡大された[3]が、本来の運転日だった4月6日・7日は荒天および強風のため延長運転は中止された。
2014年は2013年と同様の体制で3月29日・30日に運行された[4]
秋祭りの延長区間:神保町方面へ向かう便(前)と通常ルート:日比谷方面へ戻る便(後ろ)が東京サンケイビルで接続する
(2012年10月28日)
千代田の秋祭りに伴う神田方面への延長
2010年10月30日・31日に神田神保町で開催された「神田古本まつり」「神保町ブックフェスティバル」および神田駿河台・神田小川町で開催された「神田スポーツ祭り」にあわせ、秋にも九段・神田方面への延長運転が実施された。神田神保町から東京国立近代美術館を往復、淡路町老舗街から昌平橋通り - 蔵前橋通り - 昭和通りを経由、外神田では秋葉原駅に加えて3331 Arts Chiyodaに停車した。
2011年10月29日・30日の運転では、神田神保町から東京国立近代美術館には入らず竹橋の毎日新聞社で折り返し、淡路町老舗街から岩本町経由で和泉橋出張所へ短縮した。通常ルートでは東京国際フォーラム - 三菱ビル間で三菱一号館に停車した。また10月29日限定で日本橋室町一丁目を経由、丸の内シャトルが初めてメトロリンク日本橋の運行区間に乗り入れた。
2012年10月27日・28日、2013年11月2日・3日も2011年とほぼ同様の体制で運行され、メトロリンク日本橋の日本橋室町一丁目と日本橋南詰にも乗り入れたが、三菱一号館の臨時停車は見送られた。

※桜祭り・秋祭り延長区間の運行経路は千代田区および千代田区観光協会のウェブサイトや観光協会が発行するガイドブックに掲載され、ガイドブックは丸の内シャトル車内や臨時停留所、千代田区内の公共施設、鉄道駅などで配布される。

東京マラソンに伴う交通規制で鍛冶橋通りを迂回してきた丸の内シャトル
(2011年2月27日、三菱一号館付近にて)
東京マラソン開催に伴う経路変更
2007年から開催されている東京マラソンでは、内堀通りと晴海通りがマラソンコースになった関係で東京會舘・第一生命・新国際ビルの3か所が休止(土休日は休止されていた三信ビルを含めると4か所:2007年のみ)になり、10時00分から15時30分まで丸の内マイプラザ(明治生命館) - 三菱ビルを鍛冶橋通り経由でショートカットする。また午前中はパレスホテルの構内に出入りできなくなったため、大手町・日比谷通りの三井住友銀行付近に臨時停留所を設置していた。
2009年2月1日から2012年5月までパレスホテルが建て替え工事で休業しており、工事期間中は停留所も休止して日比谷通りをショートカットする。日比谷通りの読売新聞社 - 郵船ビルの間にパレスホテルの代替停留所は設置されていなかったが、2009年5月8日より2011年4月30日までは三井住友銀行停留所が設置されていた。

※2011年まで東京国立近代美術館や千代田区役所など皇居北側方面へ延長運転する際は、日曜日のみ延長ルートの一部が歩行者天国(パレスサイクリング)になるため、日曜日とそれ以外の延長区間運行日で延長ルートへの出入口及び経路が異なっていた。但し千代田区桜祭り・秋祭りの延長運行では土曜日でも日曜日のルートを適用している。なおパレスホテルへの乗り入れは2009年2月より休止されているため、参考として付記する。

  • 日曜日のルート
    東京サンケイビルを出発後に鎌倉橋交差点 - 神田橋交差点から延長区間へ向かい、日本橋室町方面から永代通り - 東京駅日本橋口経由または金座通り - 常盤橋経由でサンケイビルへ戻る。2009年5月までは神田橋 - 読売新聞、2010年は日本経済新聞から通常ルートへ復帰していた。東京国立近代美術館往復の場合は、往路の神田橋 - 一ツ橋間が一方通行のため復路は神田警察通りを経由していた。
    新丸の内ビル方面から日比谷方面へ急ぐ場合はサンケイビル - 読売新聞の間を徒歩でショートカットして乗り継ぐ必要があったが、2011年の秋祭りからはサンケイビルで乗り継ぐことができるように経路が変更されている。
  • 祝日と国民の休日が月曜日 - 金曜日の場合、および土曜日のルート
    パレスホテル前の大手門交差点から内堀通りへ出入りする。日比谷方面へ急ぐ場合はパレスホテルの手前で降り、ホテルの車寄せに設置されていた停留所で前の便に乗り継ぐことができた。

運行車両[編集]

開業当初は「低公害」「低騒音」「低床」のニュージーランドデザインライン製タービン電気バス「オリンバス」(ハイブリッドノンステップバス)を専属で使用していた。 アメリカのキャプストン・タービン社製ガスタービンマイクロガスタービン)により発電し、その電力による電気モーターで走行する。ディーゼルエンジンバスに対して排出ガス中の窒素酸化物(NOx)は5分の1、炭化水素(HC)は3分の1、一酸化炭素(CO)は10分の1、ディーゼル排気微粒子(PM)は3分の1まで低減され、環境性能の高さをアピールしていた。 なおメトロリンク日本橋開業までは同線で活躍する2台も簡易な装飾を施して丸の内シャトルで運用していた。

基本的にこの2台で運行され、定期点検や故障などの際の代替予備、延長運転の際の増発応援として、MAN製ディーゼルエンジンを搭載したデザインライン製ノンステップバスが加わる。2009年5月8日の経路変更では所要時間増に伴い3台で運行されるため、予備車が通常運行に加わり、東京ベイシャトル仕様の同型車が予備車を兼ねる。 2010年からは日野・ブルーリボンシティハイブリッドが投入されている。

脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]