佃 (東京都中央区)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
大川端リバーシティ21
Flag of Japan.svg 日本
都道府県 東京都
特別区 中央区
人口 (2012年(平成24年)7月1日現在)
 - 計 12,801人
等時帯 JST (UTC+9)
郵便番号 104-0051 
市外局番 03
ナンバープレート 品川

(つくだ)は、東京都中央区の地名。現行行政地名は佃一丁目から佃三丁目。2012年平成24年)7月1日現在の人口は12,801人[1]郵便番号は104-0051。

目次

地理 [編集]

隅田川(手前)と隅田川派川の分岐点。

隅田川下流において、隅田川と隅田川派川の分岐点を北端とし、両河川により境界を画されつつ南方向に広がる区域に位置する[2]。南側で佃大橋通りを境界として同区・月島と、隅田川を境界として同区・新川およびと、隅田川派川を境界として江東区越中島と接する。

河川・橋 [編集]

歴史 [編集]

近世 [編集]

19世紀前半の佃島の様子。遠方に富士山を望む(葛飾北斎冨嶽三十六景』の内「武陽佃嶌」)。

徳川家康関東へ下降する折の1590年8月30日天正18年8月1日)、摂津国佃村(現在の大阪府大阪市西淀川区)の漁夫33人が江戸に移り、1645年に元々あった名前のない砂州に百間四方の土砂を埋め立てて拡張し、築島して定住することとなり、このを故郷にちなんで「佃嶋」と命名した。古地図には「田」の字の島が描かれ、現在の地図においても同様の形状が佃一丁目の一部に確認できる。

一方、佃島の北側にあった島は森島、鎧島などと呼ばれていたが、江戸初期に石川八左衛門重次が徳川家光から拝領したため石川島と呼称されるようになった。元来佃島とは独立した島であったが、伊能忠敬江戸実測図(1817年)では一体となっており、それまでに何らかの形で地続きとなったものと推測される。

現在の佃1丁目・佃2丁目北部は、上記の佃島と石川島の場所を継承している。

21世紀初頭の佃の様子。永代橋より望む。

近代以降 [編集]

水戸藩により創設された石川島造船所(現在のIHIの前身の一つ)が1876年(明治9年)に民間に払い下げられ、それが1979(昭和54)年に操業停止するまで、旧来の佃島の部分を除いて、佃の多くの部分はその敷地であった。

その跡地において1986年昭和61年)から、都心回帰の促進を図る目的で、大規模住宅群「大川端リバーシティ21」の整備が開始された。現在では開発主体の一つである三井不動産(マンション分譲・賃貸)の広告に度々使用される[3]など、都心部における住宅地整備の成功事例として評価されるに至っている[4]

また、超高層マンション群そのものの景観[1]に加えて、第二次世界大戦前からの古い町並みや釣り船と超高層マンション群が隣接する独特の景観でも知られるようになった。


交通 [編集]

鉄道 [編集]
バス [編集]

  ※佃二丁目停留所は佃仲通り沿いにあり、都営バスの同名停留所(八重洲通り沿い)からは100mほど離れている。

道路 [編集]

施設 [編集]

所轄の警察署・消防署 [編集]
  • 月島警察署(所在地は勝どき(2014年に晴海に移転予定))
    • 佃交番
    • リバーシティー駐在所
      • 佃2丁目1番を管轄。警察官夫婦が配置されて(居住して)いる。かかる形態は全国で2カ所目であり、地域に密着した活動が期待されている[6]
  • 臨港消防署(所在地は晴海)
中学校 [編集]
小学校 [編集]
公園 [編集]
  • 石川島公園
    • パリ広場:パリ16区にある東京広場に呼応して公園内に造られた広場。シラク元仏大統領(贈与当時はパリ市長)から贈られたマロニエの木が植えられている。[2]
  • 佃公園
神社 [編集]
  • 住吉神社
    • 徳川家康の江戸下降の際に移住した摂津国佃村の漁夫33人と神主・平岡権大夫好次が、同地に所在する住吉社(現・田蓑神社)の分霊を勧請して創建した。3年ごとに大祭が行われる。2005年平成17年)夏には360年周年記念大祭が執り行われた。
企業 [編集]
文化施設 [編集]
スーパーマーケット
  • リンコス リバーシティ店
    • マルエツ経営の高品質スーパー。23区内に所在する3店舗の内の一つ(他は高輪店、六本木ヒルズ店)。
  • マルエツ 佃店

産物 [編集]

佃煮

摂津国は佃村(現在の大阪府大阪市西淀川区佃あたり)の出身者が、佃島周辺で採れる海産物を使って作った煮物が「佃煮」として江戸で名を知られるようになった。現在では各地でも作られるようになったが、佃島にも江戸時代から続く老舗が点在している[7][8]

佃を舞台とする作品 [編集]

小説
  • 『鈍感な青年』:丸谷才一
  • 『佃島ふたり書房』:出久根達郎。佃島を舞台に明治・大正・昭和の激動期を描くフィクション
  • 『深川女房』:小栗風葉≪外部リンク≫(以下同様)[5]
  • 『三角形の恐怖』:海野十三[6]
  • 『日本天変地異記』:田中貢太郎[7]
  • 『お墓のすげかえ』:長谷川時雨[8]
  • 『木魚の配偶』:長谷川時雨[9]
  • 『水色情緒』:長谷川時雨[10]
  • 『朱絃舎浜子』:長谷川時雨[11]
  • 『江木欣々女史』:長谷川時雨[12]
  • 『木魚の顔』:長谷川時雨[13]
  • 『渡りきらぬ橋』:長谷川時雨[14]
漫画

3月のライオン』:羽海野チカ

ドラマ

脚注・出典 [編集]

[ヘルプ]

関連項目 [編集]

外部リンク [編集]

座標: 北緯35度39分57秒 東経139度47分11秒 / 北緯35.66583度 東経139.78639度 / 35.66583; 139.78639