東京マラソン
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東京マラソン(とうきょうマラソン、Tokyo Marathon)は、2007年に始まった東京で行われるマラソン大会。正式名称には末尾に開催年が付される(第1回大会では「東京マラソン2007」)。毎年2月か3月に開催される。
この項目では東京マラソン全般について記述する。各年ごとの詳細記事は本ページ下部のテンプレートからリンクを参照の事。
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概要
これまで東京都心部で行われていたマラソン大会には、エリートランナー向けのフルマラソンである東京国際マラソン(男子)・東京国際女子マラソンと市民ランナー・障害者向けの10kmロードレースである東京シティロードレースの2つがあったが、それらを一つにまとめた上で、ニューヨークシティマラソン・ロンドンマラソン・ボストンマラソンに匹敵するような市民参加型の大規模シティマラソンとして計画された。
もともと、都民を中心とした草の根レベルでは都心部の公道を使用した大規模なマラソン大会を希望する声があり、その実現を願って市民主導のNPO法人主催による、「歩道を使い、信号を遵守する」という形の市民マラソン大会「東京夢舞いマラソン」が2001年から実際に行われてきた。その願いを東京マラソンという形で実現させるにあたっては、東京都庁、特に石原慎太郎東京都知事が主導的役割を果たした。併せて、石原は東京マラソンの実現にあたっては東京オリンピック構想へのアピールも兼ねていると語っている。主催者として日本陸上競技連盟と共に東京都が名を連ねているのにはこういった側面もあるといえよう。
約3万人(2008年2月15日の会見で石原は将来的に5万人にしたいと述べた)が参加する国内最大規模のマラソン大会であり、参加エントリーも男女フルマラソン、男女10kmロード、車椅子フルマラソン、障害者(車椅子、視覚障害者、知的障害者、移植者)10kmと幅が広いのが特徴である。コースも東京国際マラソンのコースから大幅に変更され、通常は走ることの出来ない都心の車道を走行できるとあって市民ランナーの注目を集める大会となっている。
男子フルマラソン(選考会の部)については東京国際マラソンの後継大会として位置づけられており(東京国際マラソンは2006年の第27回大会で終了)、世界陸上選手権をはじめとする国際大会の代表選考レースとなっている。一方で、女子フルマラソンについては2008年まで東京国際女子マラソンが東京マラソンと平行して行われており、2009年からは東京国際女子マラソンの事実上の後継大会として横浜国際女子マラソンが開催されるため、東京マラソンは事実上のオープン大会となっている。
「東京マラソン」の名称は、日本陸上競技連盟によって商標登録(第4952187号)されている。
第1回・第2回大会は、東京国際マラソンの日程に準じた2月の第3日曜日に行われたが、2009年の第3回大会は3月22日に繰り下げて開催された。第4回大会以降は2月の第4日曜日に実施される見通しである[1]。またこの大会では女子についても代表選考レースとして実施する方向で調整を行うという。しかし3月中旬以降の開催ではトップ選手が参加しづらい事情もあることから、第4回大会以降では必要ならばコースも含めた変更も行われる可能性がある。また世界の主要マラソン大会に倣って、2009年から日本のマラソン大会としては初、総額賞金1億840万円(ただし、世界記録更新された場合という条件付きのボーナス賞金も含まれている)の賞金レースとなった[2]。
ボランティア
東京マラソン運営に関しては毎回約1万人の無償ボランティアが参加した。約3万人の市民ランナーを約1万人の市民ボランティア達が支える大会となり、給水所などの市民ランナーへのサポート業務、沿道の見物客の案内・誘導を中心に携わっている。また、学生ボランティアと救急救命士によるAED隊が配備されている。東京マラソン2009において浅草消防署は、怪我人の救護や火災発生時の即対応を目的に消防団及び東京浅草ロータリークラブ等ボランティア機関と連携して、消防特別警戒を実施した。
東京大マラソン祭り
東京マラソンとの連動企画として、イベント「東京大マラソン祭り[3]」が実施されている。
地元応援イベント・拠点イベント・公募・学生等イベントなどに区分され、コース沿道の各所においてランナーの通過に合わせた時間帯に屋台村や応援ウォーク、和太鼓や吹奏楽の演奏や東京よさこいなど都内20か所以上で応援イベントが挙行される。
コース
都庁前(新宿区西新宿)スタート→(靖国通り)→四谷→(外堀通り)→飯田橋→(専大通り)→皇居→(内堀通り)→日比谷交差点→(日比谷通り・第一京浜三田駅周辺)→品川折り返し→日比谷交差点→(晴海通り)→銀座四丁目交差点→(中央通り)→日本橋交差点→(永代通り・新大橋通り・清洲橋通り・江戸通り)→駒形橋西詰→浅草寺雷門前→吾妻橋西詰→駒形橋西詰→日本橋交差点→銀座四丁目交差点→(晴海通り)→築地→(佃大橋・朝潮大橋・春海橋)→豊洲→東雲一丁目→(都橋通り)→東京ビッグサイト(江東区有明)ゴール (42.195km)
- 10kmロードは都庁前スタート、日比谷ゴール。
- 東京国際マラソンの時のような激しい登り坂はないものの、スタートから7kmで約40m下る序盤の下り坂や、35km以降の橋の前後でのアップダウンなど、市街地を走るマラソンとしては変化に富んだコースといえよう。
- 近未来都市となった臨海副都心がフルマラソンのゴールに選ばれた要因の一つは、3万人近くのランナーとその家族関係者などが利用するゴール施設の容量である。試算では東京ドームも国立競技場も難しいことがわかっていた。海外のメジャー大会のように都心の公園をゴールにする案もあったが、第一回大会では真冬の荒天となり、結果的に屋根があり広大な収容設備のある東京ビッグサイト(東京国際展示場)をゴールに設定したことが功を奏した[4]。
スタート
(以下全て日本時間表記)
- 9:05 - 車いす
- 9:10 - マラソン(42.195kmおよび10km)
制限時間
参加資格・受付
- 選考会の部(フルマラソン)
- 日本陸上競技連盟登記・登録競技者で、申込期日までに日本陸上競技連盟の公認競技会で次の記録を出した男子競技者
- フルマラソン:2時間30分以内
- 30kmロードレース:1時間35分以内
- ハーフマラソン:1時間07分以内
- 日本陸上競技連盟が推薦する男子競技者
- 一般参加の部
- フルマラソン:大会当日満18歳以上(高校生除く)で、6時間40分以内に完走できる男女(最大2万5000人)。
- 10km:大会当日満16歳以上で、1時間30分以内に完走できる男女(最大5000人)。
一般参加の部は前年6月~8月に行われる事前エントリー後の抽選により出場者が決定される。毎回、定員以上の応募があり、倍率の高い抽選となっている。計3万人規模の市民ランナーが参加するという日本では前代未聞の規模となるため、当日の混乱を避けるため、抽選の結果当選し、申し込みを完了した参加予定者も、前日まで開催されるプレイベント「東京マラソンEXPO」会場内にて受付を済ませてナンバーカード(ゼッケン)を受け取る形となり、大会当日の受付は行われない。
| 回数 | 開催日時 | 会場 |
|---|---|---|
| 第1回 | 2007年2月16日-17日 10時~20時 | 東京ドーム |
| 第2回 | 2008年2月14日-16日 10時~20時 | 東京ビッグサイト |
| 第3回 | 2009年3月19日-21日 10時~20時 | 東京ビッグサイト |
テレビ・ラジオ中継
テレビ中継については、東京国際マラソンに引き続きフジテレビと日本テレビが隔年でテレビ放送する(奇数年・奇数回がフジテレビ、偶数年・偶数回が日本テレビ)。双方の局に関係する衛星放送 (BS・CS) でも放送されているほか、ラジオ中継も両局に関連したラジオ局であるニッポン放送・アール・エフ・ラジオ日本が隔年で中継を行っている。
第1回(2007年)は選考会の部のみの中継だったが、第2回(2008年)以降はテレビでは関東ローカル・衛星放送限定で一般ランナーの部の最終ゴールまでの中継を行っている(地上波の全国ネットは選考会の部のみ)。
各回の放送の詳細はそれぞれの記事を参照のこと。
クロスネット局等の対応
フジテレビや日本テレビに関わるクロスネット局ではそれぞれの局が担当する回に(キー局で通常通り放送される)通常番組を休止して放送を行っている。
- テレビ大分(フジテレビ系列・日本テレビ系列) - フジテレビ制作のときは「THE・サンデー NEXT」の放送を、日本テレビ制作のときは「笑っていいとも!増刊号」の放送を、それぞれ休止。
- テレビ宮崎(フジテレビ系列・日本テレビ系列およびテレビ朝日系列) - 日本テレビ制作のときに、「笑っていいとも!増刊号」の放送を休止。
- 福井放送(日本テレビ系列およびテレビ朝日系列) - 日本テレビ制作のときに、「サンデープロジェクト」の放送を休止。
- 沖縄テレビ放送 - 本来はフジテレビ系列単独だが、日本テレビ制作のときにも放送。
そのため、フジテレビ制作のときは青森県・徳島県・山口県(ただし3県とも近隣道府県のフジテレビ系列が受信できる場合がある)、日本テレビ制作のときは佐賀県(ただし福岡放送が視聴可能であることが多い)が未放送地域となる。
ネット・モバイル配信
- 第1回大会
- フジテレビが東京マラソンの全完走ランナー(7時間以内)のゴールシーンをインターネット動画配信を駆使して“録画中継”した。PCは10分刻みで順次公開、モバイルは2分刻み(公開までに多少の時間がかかる)。無料配信。(モバイルはパケット使用料が必要)配信中は約100万アクセスが殺到し、概ね好評だった模様。
なお、この動画映像はスカイパーフェクTV!のチャンネル・フジテレビ739にて2007年12月30日に『~頑張ったあなたへ~東京マラソン2007 制限時間7時間のゴールシーン全部見せます!』と題してテレビ放送もされた。
- 第2回大会
- 日本テレビが東京マラソンの全完走ランナーのゴールシーンをインターネット配信している。前回の様にリアルタイムでの公開ではなくオンデマンド方式となり、見たい選手のゼッケンナンバーを入力すると、その選手のゴールタイムの15秒前から15秒後までの定点カメラによる映像がストリーミング再生される。また、ゴールタイムでの検索により当該タイム以降のストリーミング再生も行われている。
歴代優勝者
優勝者の氏名・国籍・所属は当時のものである。女子車いすマラソン部門は第2回大会から実施されている。また、同時開催された 10km競技はコースが国際陸連の基準を満たしていないため公認記録とはならないので割愛する。
男子の部
| 回 | 日付 | 氏名 | 国籍・所属 | 記録 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2007年2月18日 | ダニエル・ジェンガ | 2時間9分45秒 | ||
| 2 | 2008年2月17日 | ビクトル・ロスリン | 2時間7分23秒 | ||
| 3 | 2009年3月22日 | サリム・キプサング | 2時間10分27秒 |
女子の部
| 回 | 日付 | 氏名 | 国籍・所属 | 記録 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2007年2月18日 | 新谷仁美 | 2時間31分1秒 | 初マラソン初優勝 | |
| 2 | 2008年2月17日 | クラウディア・ドレハー | 2時間35分35秒 | ||
| 3 | 2009年3月22日 | 那須川瑞穂 | 2時間25分38秒 |
男子車いすの部
| 回 | 日付 | 氏名 | 国籍・所属 | 記録 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2007年2月18日 | 副島正純 | 1時間32分21秒 | ||
| 2 | 2008年2月17日 | 副島正純 | 1時間27分15秒 | ||
| 3 | 2009年3月22日 | 副島正純 | 1時間33分11秒 |
女子車いすの部
| 回 | 日付 | 氏名 | 国籍・所属 | 記録 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 部門の設定なし | ||||
| 2 | 2008年2月17日 | 土田和歌子 | 1時間45分19秒 | ||
関連団体
公式スポンサー
- 東京メトロ(特別協賛)
- 以下協賛スポンサー(一部除きテレビ中継にも協賛)
- ヤマザキパン
- スターツ/スターツグループ
- アシックス
- 大塚製薬(アミノバリュー)
- トヨタ自動車(オフィシャルカー提供)
- セイコー
- 日本光電(2008年)
- コーユーリース(2008年)
- コナミスポーツ&ライフ
- JTB
- セブン-イレブン
- 東京ビッグサイト
- フォトクリエイト(オールスポーツコミュニティ)
- 田中貴金属工業(トロフィー製作、2007年)
- 田中貴金属ジュエリー
主催
共催
特別支援
その他
警備
- 東京マラソンの警備を担当した警視庁は、約5,000人の人員を配置して、約7時間に及ぶ公道の規制・封鎖による警備を行なっている。
メディアで指摘された問題点
- 都心部で最大7時間におよぶ大規模な交通規制が敷かれるため、沿線の大学受験、高校入試、タクシー運転手・物流配送業者など、少なからず影響を受ける関係者がいると懸念された[5]。しかし、結局大きな混乱は起きなかった。
- 当初開催日には伝統ある市民マラソンである青梅マラソンが予定されており、参加者の減少を危惧した青梅サイドが開催日を2007年2月4日に繰り上げることになった[6]。なお、前身となる東京国際マラソンはこれまで2月の第2または第3日曜日に開催されていた上、選考会を兼ねていることから日程を動かしづらい為、東京マラソンに問題があったとは一概に言えない。なお、2008年の青梅マラソンは2月3日に開催を予定していたが、大雪のため中止。2009年は2月の第3日曜日(2月15日)に戻った。
- 第2回大会では芸能人や中継担当局のアナウンサーが多数参加したことで、競技会ではなくイベントと化したとの指摘と批判が週刊新潮[7]や週刊現代[8]、日刊ゲンダイ[9]などによってなされている。
脚注
- ^ 東京マラソン10年2月開催に 陸上の09年度主要日程
- ^ 賞金について - 東京マラソン2009
- ^ 東京大マラソン祭り2008のパンフレット(PDF)より
- ^ 出典:遠藤雅彦著『東京マラソン』
- ^ 大封鎖 駆け巡る期待と不安 産経Web 2007年2月17日
- ^ 青梅&東京共存を…青梅マラソン スポーツ報知 2007年2月5日
- ^ 「局アナ12人参加」でバラエティと化した「東京マラソン」 - 週刊新潮 2008年2月28日号
- ^ 東京マラソン“盛り上がり”のウラで・記者は見た! 女子アナ【日本テレビ】たちのサム~イ現場 - 週刊現代 2008年3月8日号
- ^ 【日本人を劣化させるテレビの大罪】スポーツ中継をバラエティー化してどこが面白いのかゲンダイネット2008年3月21日
参考文献
- 遠藤雅彦著『東京マラソン』ベースボール・マガジン社(2008/01) ISBN 4583100760
外部リンク
- 東京マラソン 公式サイト
- 日本テレビ 東京マラソン公式サイト
- フジテレビ 東京マラソン公式サイト
- 東京マラソンのコース
- 東京夢舞いマラソン(草の根による東京マラソン実現のためのデモンストレーション大会)
- 笹川スポーツ財団ウェブマガジン「sfen.jp」より
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