大阪市

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おおさかし ウィキデータを編集
大阪市
大阪市旗
大阪市旗
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 大阪府
市町村コード 27100-4
法人番号 6000020271004 ウィキデータを編集
面積 225.34km2
(境界未定部分あり)
総人口 2,777,328[編集]
推計人口、2024年4月1日)
人口密度 12,325人/km2
隣接自治体
豊中市吹田市摂津市
兵庫県尼崎市

門真市大東市東大阪市
守口市八尾市

堺市松原市
市の木 サクラ
市の花 パンジー
大阪市役所
市長 横山英幸
所在地 530-8201
大阪府大阪市北区中之島一丁目3番20号
外部リンク 大阪市 公式サイト (日本語)

大阪市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

大阪市行政区画図

ウィキプロジェクト
大阪城大阪ビジネスパーク (OBP)

大阪市(おおさかし)は、日本近畿地方大阪府のほぼ中央に位置するで、同府の府庁所在地である。政令指定都市に指定されている。

概要

大阪市は、近畿地方の行政・経済・文化・交通の中心都市であり、市域を中心として、大阪都市圏および京阪神大都市圏が形成されている。大阪市の2007年度の市内総生産は約21兆円で[1]政令指定都市中最大であり2倍から3倍の人口を擁する埼玉県北海道兵庫県など1つの道府県県内総生産を上回る[2]。京阪神大都市圏の圏内総生産は、国内では首都圏に次ぎ、世界的にも上位にある[3]。また市内の従業者数、事業所数、上場企業本社数は共に東京23区に次いで国内2位である。夜間人口横浜市に次いで全国2位の約267万人、人口密度全国の市で5位政令指定都市中で1位)、昼間人口は市外から多くの通勤通学者が流入するため東京23区に次ぐ約369万人となる。近年では都心回帰が顕著で、中心部三区を中心に増加傾向にある。

古代から瀬戸内海大阪湾に面した当時の国際的な港である住吉津難波津などのある外交に関連した港湾都市として栄え、古代の首都としての難波宮難波京などの都城も造営された。中世には、浄土真宗本山であった石山本願寺が置かれ、寺内町として発展した。近世初期には豊臣秀吉大坂城を築城し、城下町が整備された。江戸時代には天領となり、江戸をしのぐ経済・交通・金融・商業の中心地として発展。天下の台所と称され、豊かな町人文化を育んだ。明治時代に入ると、繊維工業(船場の繊維街なども有名)を中心とした工業都市となり、「東洋のマンチェスター」、「煙の都」と称された。戦後も長らく経済に関しては東京をリードする立場が続き、特に1990年代まで9大総合商社のうち6社が大阪本社といった構図がこれを象徴していたが、これも相次ぐ再編や東京移転で過去のものとなった。

第二次世界大戦後には、重化学工業の比重が高まり、今日も阪神工業地帯の中核を担う。他方で、卸売業を中心に商業活動も活発で、道修町(薬種)、松屋町(玩具)、本町(繊維)など市内各所に問屋街が発達している。また中之島北浜界隈には、金融街が形成されている。市役所の所在する中之島から大坂城にかけての地域には、官公庁や公的機関が数多く立地している。

2012年、アメリカのシンクタンクが公表したビジネス人材文化政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、世界第47位の都市と評価されており[4]、日本では東京に次いで第2位である。また2012年3月、イギリスシンクタンクにより、世界第24位の金融センターと評価されている[5]

地理

大阪市は、淀川の河口に開けた古くからの港湾都市で、瀬戸内海を繋ぐ水運の要を担い、西日本の物流の中心として栄えてきた。

また、近畿圏最大の都市として、近隣の政令指定都市である神戸兵庫県神戸市)・京都京都府京都市)とあわせて三都京阪神と称する。市域の西部は大阪湾に面し、沿岸北西部にかけて阪神工業地帯が広がる。市内経済総生産は約22兆円に達し、近畿経済圏の中心地である。

気候

大阪市
雨温図説明
123456789101112
 
 
45
 
10
3
 
 
62
 
10
3
 
 
104
 
14
6
 
 
104
 
20
11
 
 
146
 
25
16
 
 
185
 
28
20
 
 
157
 
32
24
 
 
91
 
33
25
 
 
161
 
29
22
 
 
112
 
23
16
 
 
69
 
18
10
 
 
44
 
12
5
気温(°C
総降水量(mm)
インペリアル換算
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1.8
 
49
37
 
 
2.4
 
50
37
 
 
4.1
 
57
42
 
 
4.1
 
68
51
 
 
5.7
 
76
60
 
 
7.3
 
82
68
 
 
6.2
 
89
76
 
 
3.6
 
92
78
 
 
6.3
 
85
71
 
 
4.4
 
74
60
 
 
2.7
 
64
50
 
 
1.7
 
54
41
気温(°F
総降水量(in)

大阪市を含め府内全域が瀬戸内海式気候に属し、年間を通して温暖である。夏の暑さは全国的に見ても厳しく、35℃以上の猛暑日になることや熱帯夜が続くことも少なくない。近年は都市化によるヒートアイランドの影響で、郊外に比べ夜間の気温が低下しにくく、冬日の減少・熱帯夜の増加が顕著である。また、降雪日数は同緯度地帯では平均的に発生するが、1センチ以上の積雪日数は本土で最も少ない。

冬から春にかけて、中国大陸から流入する黄砂が観測されることがよくある。また、冬は瀬戸内海からの季節風の影響もあって小雨小雪みぞれ)が降る日もあり、東京に比べて日照時間はやや少なく、すっきりとした快晴雲量1.5未満)の日も東京に比べると少ないが、晴天日数そのものは冬でも比較的多い。また、強い寒波が来ると氷点下まで下がることもある。

積雪も一冬に1 - 2回程度は起こるが、関東地方とは異なり南岸低気圧による大雪は非常に少なく、また冬型による降雪も積雪には至らない小規模なケースが殆どである。


大阪市の気候[6]
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温極値 19.0 23.7 24.2 30.7 32.7 34.9 38.0 39.1 35.9 32.9 27.2 23.6 39.1
平均最高気温 9.5 10.2 13.7 19.9 24.5 27.8 31.6 33.4 29.3 23.3 17.6 12.3 21.1
平均最低気温 2.8 2.9 5.6 10.7 15.6 20.0 24.3 25.4 21.7 15.5 9.9 5.1 13.3
最低気温極値 -7.5 -6.5 -5.2 -1.4 3.5 9.8 14.8 15.9 10.8 3.4 -2.2 -4.5 -7.5
降水量 45.4 61.7 104.2 103.8 145.5 184.5 157.0 90.9 160.7 112.3 69.3 43.8 1279.0
気温:(°C)、降水量:(mm)


隣接している自治体・行政区

大阪府

兵庫県

歴史

縄文海進により大阪湾が発生、南部から突き出た上町台地砂嘴とする半島ができ、東部は河内湾となる。弥生時代になると半島は砂州となり河内湾は淡水化、やがて河内湖となる。河内湖周辺は自然環境に恵まれており、農耕の発展により大規模集落が出現し、海運や大陸との交易の拠点となる。

古代

難波宮跡公園

大阪湾の奥、淀川大和川の河口に突き出た上町台地が大阪の町の原点である。5世紀には難波高津宮7世紀には難波長柄豊崎宮と、政治の中心(の1つ)が置かれた。また、後には難波京が置かれるなど、奈良盆地の政治勢力の瀬戸内海における外港として、古代では度々政治的な拠点となった。

中世

中世には京都に政治の拠点が移動したため、その瀬戸内海の外港の地位も大輪田泊神崎などに移ったが、その間も四天王寺住吉大社周辺は宗教的な要地として、また渡辺津は熊野や住吉巡礼の拠点・淀川河口の拠点としてある程度栄えていた。 南北朝時代には後村上天皇の皇宮(住吉行宮)が約10年間、住吉大社宮司の津守氏の住之江館(正印殿)に置かれ、次の長慶天皇もここで即位。 その後蓮如により上町台地突端に石山本願寺が開かれ、全国の浄土真宗総本山となった。その寺内町では商工が発展した。

近世

大坂城

織田信長によって破壊された石山本願寺の跡地には、豊臣秀吉大坂城を築いて政治の中心となり、同時に大規模な城普請で人と物資が集まって経済の中心地となった。しかし、1615年大坂夏の陣で大坂城は落城し、豊臣氏も滅ぼされた。1619年、大坂城下は江戸幕府天領となり復興、幕府の派遣した大坂町奉行が支配するところとなる。江戸はまだ出来たばかりで商品生産力がない上、参勤交代で大名・家来などによって大消費地となったため、当時の工業都市である京などから大坂を経由して菱垣廻船樽廻船で江戸へ物資が運ばれた。さらに各藩の蔵屋敷が集積し、北前船も入港して、大坂は「天下の台所」として経済・商業の中心的役割を担った。付随して、裕福になった町人により、文楽を始めとした様々な文化が生み出された。また河川・運河とそれに架かる橋の多さから、江戸の「八百八町」や京都の「八百八寺」に対して「八百八橋」と称された。

近代(明治 - 第二次大戦)

中央公会堂
住友系のビルが立ち並ぶ住友村

明治時代から昭和時代初期は、政府が造幣局や砲兵工廠を置き、金属工業や繊維産業を中心に商社卸売新聞など様々な商工業が発展し「東洋一の商工地」と称され、多くの企業が勃興した。メセナが活発に行われた「阪神間モダニズム」と呼ばれた時代には、六大都市の1つとして日本の中心の1つとなった。特に関東大震災後には、周辺の東成郡西成郡全域の編入と東京からの移住者も加わって大阪市は日本最大の都市となり、世界でも第6位となった。そのため、「大大阪」と称されたこともあった。しかし、昭和10年代より政府が戦時統制をしき、文化・芸術・教育・産業その他あらゆる分野の中枢を東京に集めたことで、相対的地位は低下していった。

現代(第二次大戦後)

中之島
西梅田地区

行政

行政組織については大阪市役所を参照

  • 第19代大阪市長橋下徹(はしもと とおる)
    • 副市長:村上龍一(むらかみ りゅういち)
      • 市政改革室・人事室・総務局・市民局・財政局・契約管財局・健康局・福祉局・こども青少年局・会計室・教育委員会事務局・行政委員会事務局・区役所
    • 副市長:田中清剛(たなか せいごう)
      • 都市制度改革室・危機管理監室・計画調整局・ゆとりとみどり振興局・経済局・環境局・都市整備局・建設局・港湾局・消防局・交通局・水道局・病院局
    • 政策企画室が所管する事務は2副市長共同で担当。
市章
市歌
  • 1921年(大正10年)4月に制定。
  • 旧市庁舎建設時に公募。全国から2,398編もの応募があった。森鷗外・幸田露伴など5人の審査で、香川県三豊中学校長・堀沢周安の歌詞が入選。賞金は500円。
  • 作曲は東京音楽学校助教授の中田章
大阪市歌」(作詞:堀沢周安 作曲:中田章)
  1. 高津の宮の昔より
    よよの栄を重ねきて
    民のかまどにたつ煙
    にぎわいまさる 大阪市
    にぎわいまさる 大阪市
  2. なにわの春の朝ぼらけ
    生気ちまたにみなぎりて
    物みな動くなりわいの
    力ぞ強き 大阪市
    力ぞ強き 大阪市
  3. 東洋一の商工地
    咲くやこの花さきがけて
    よもに香りを送るべき
    務ぞ重き 大阪市
    務ぞ重き 大阪市
財政・事業
指定金融機関は4行の持ち回り。
りそな銀行大和銀行)」・「みずほ銀行富士銀行)」・「三菱東京UFJ銀行三和銀行)」・「三井住友銀行住友銀行)」

生活保護者数の人口比が最も高い大阪市では、人口の約4.57%(12万1193人。2009年2月現在)[10]が生活保護を受給しており、市財政において市税収入6868億円[11]に対し、生活保護費が2443億円[12]と予算に占める割合は大きいが、生活保護費の4分の3は国庫負担であり[13]、残りの4分の1に対しても国からの交付税措置[14]がなされるためほぼ全額が国の負担であり、市財政への負担はかなり軽減されている。

議会

姉妹都市・友好都市など

姉妹都市

友好都市

友好協力都市

ビジネスパートナー都市 (BPC)

姉妹港

友好港

国家機関

国際機関

領事館

総領事館

  • イギリスの旗在大阪英国総領事館
  • アメリカ合衆国の旗在大阪・神戸アメリカ合衆国総領事館
  • インドの旗在大阪インド総領事館
  • オランダの旗在大阪・神戸オランダ総領事館
  • シンガポールの旗在大阪シンガポール共和国総領事館
  • 大韓民国の旗在大阪大韓民国総領事館
  • ドイツの旗在大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館
  • イタリアの旗在大阪イタリア総領事館
  • インドネシアの旗在大阪インドネシア共和国総領事館
  • オーストラリアの旗在大阪オーストラリア総領事館
  • カナダの旗在大阪カナダ総領事館
  • タイ王国の旗在大阪タイ王国総領事館
  • 中華人民共和国の旗在大阪中華人民共和国総領事館
  • フィリピンの旗在大阪・神戸フィリピン共和国総領事館

名誉総領事館

  • オーストリアの旗在大阪オーストリア共和国名誉総領事館
  • スリランカの旗在大阪スリランカ民主社会主義共和国名誉総領事館
  • トルコの旗在大阪トルコ共和国名誉総領事館
  • ネパールの旗在大阪ネパール連邦民主共和国名誉総領事館
  • フィンランドの旗在大阪フィンランド共和国名誉総領事館
  • ボリビアの旗在大阪ボリビア多民族国名誉総領事館
  • スイスの旗在大阪スイス名誉総領事館
  • セルビアの旗在大阪セルビア共和国名誉総領事館
  • ニュージーランドの旗在大阪ニュージーランド名誉総領事館
  • パキスタンの旗在大阪パキスタン・イスラム共和国名誉領事館
  • ポーランドの旗在大阪ポーランド名誉総領事館

名誉領事館

  • アイルランドの旗在大阪アイルランド名誉領事館
  • ウガンダの旗在大阪ウガンダ共和国名誉領事館
  • カザフスタンの旗在大阪カザフスタン共和国名誉領事館
  • スペインの旗在大阪スペイン名誉領事館
  • チャドの旗在大阪チャド共和国名誉領事館
  • デンマークの旗在大阪デンマーク王国名誉領事館
  • フィジーの旗在大阪フィジー諸島共和国名誉領事館
  • ポルトガルの旗在大阪ポルトガル名誉領事館
  • モンゴルの旗在大阪モンゴル国名誉領事館
  • ラトビアの旗在大阪ラトビア共和国名誉領事館
  • ルーマニアの旗在大阪ルーマニア名誉領事館
  • イスラエルの旗在大阪イスラエル国名誉領事館
  • ウズベキスタンの旗在大阪ウズベキスタン共和国名誉領事館
  • カンボジアの旗在大阪カンボジア王国名誉領事館
  • タンザニアの旗在大阪タンザニア連合共和国名誉領事館
  • チリの旗在大阪チリ共和国名誉領事館
  • パナマの旗在大阪パナマ共和国名誉領事館
  • ベルギーの旗在大阪ベルギー王国名誉領事館
  • メキシコの旗在大阪メキシコ合衆国名誉領事館
  • リトアニアの旗在大阪リトアニア共和国名誉領事館
  • ルクセンブルクの旗在大阪ルクセンブルク大公国名誉領事館

国連機関

経済

大阪市内に登記上本店・本社を置く主な企業

社団法人

地域

人口

平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、1.39%増の2,665,314人であり、増減率は府下43市町村中9位。区別では17.76%増の中央区、14.42%増の西区、13.98%増の浪速区と続き、この3区は府下72行政区でも1 - 3位を占める。最低は8.13%減の西成区。


大阪市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


行政区

大阪市は以下の24区から構成される。(北を上にしたおよその位置関係順)

西淀川区 淀川区 東淀川区
此花区 福島区 北区 都島区 旭区
港区 西区 中央区 城東区 鶴見区
大正区 浪速区 天王寺区 東成区
住之江区 西成区 阿倍野区 生野区
住吉区 東住吉区 平野区
府内位置図
府内位置図
  • 都島区 (27102) - 1943年4月1日 北区(旧)と旭区より分区
  • 福島区 (27103) - 1943年4月1日 北区(旧)と此花区と西淀川区より分区
  • 此花区 (27104) - 1925年4月1日 西区と北区(旧)より分区
  • 西区 (27106) - 1889年4月1日 東区・南区・北区(旧)とともに市制施行
  • 港区 (27107) - 1925年4月1日 西区と北区(旧)より分区
  • 大正区 (27108) - 1932年4月1日 港区より分区
  • 天王寺区 (27109) - 1925年4月1日 東区と南区より分区
  • 浪速区 (27111) - 1925年4月1日 南区より分区
  • 西淀川区 (27113) - 1925年4月1日 設置
  • 東淀川区 (27114) - 1925年4月1日 設置
  • 東成区 (27115) - 1925年4月1日 設置
  • 生野区 (27116) - 1943年4月1日 東成区と住吉区より分区
  • 旭区 (27117) - 1932年4月1日 東成区より分区
  • 城東区 (27118) - 1943年4月1日 東区と東成区と旭区より分区
  • 阿倍野区 (27119) - 1943年4月1日 東成区と住吉区より分区
  • 住吉区 (27120) - 1925年4月1日 設置
  • 東住吉区 (27121) - 1943年4月1日 東成区と住吉区より分区
  • 西成区 (27122) - 1925年4月1日 設置
  • 淀川区 (27123) - 1974年7月22日 東淀川区より分区
  • 鶴見区 (27124) - 1974年7月22日 城東区より分区
  • 住之江区 (27125) - 1974年7月22日 住吉区より分区
  • 平野区 (27126) - 1974年7月22日 東住吉区より分区
  • 北区 (27127) - 1989年2月13日 北区(旧)と大淀区が合区
  • 中央区 (27128) - 1989年2月13日 東区南区が合区
(カッコは全国地方公共団体コード

主な繁華街・ターミナル

道頓堀

教育

大学・短期大学

かつては大阪市内にも大学は数多くあったが、市域が狭い上に、工場等制限法の影響も受け、大きなキャンパスのために郊外へ移転した大学が多く、他の大都市に比べて、市内に大学は少ない。最近になり大学の誘致・連携を推進する大阪市は、大阪府内45大学の連合組織大学コンソーシアム大阪、それに関西社会人大学院連合との間で連携協定を結び、2007年10月から大阪駅前第2ビル内に活動拠点「キャンパスポート大阪」を提供している。

国公立大学

私立大学

短期大学

大学サテライトキャンパス

25の大学が、社会人への講義のために、便利な大阪都心にサテライトキャンパスを設置している。

海外大学の拠点

このほかに復旦大学が拠点を設ける予定、との報道があった[15]

専修学校

大阪市立3校、私立163校(うち休校7校)の専修学校がある。大阪府専修学校一覧#大阪市参照。

各種学校

小学校・中学校・高等学校

大阪市の小学校・中学校・高等学校の数は、以下の表の通り(2006年度学校基本調査による)。

設置者 小学校 中学校 高等学校
大阪市立 297校 (4分校) 127校 (1分校) 22校
国立 2校 2校 1校 (2校舎)
大阪府立 - - 39校
私立 7校 21校 (うち休校1校) 37校
※このほか、大阪市外に設置している大阪市立学校として、小学校2校・中学校2校・高校1校がある。

学校名のリストおよび各学校の記事については、各区記事および大阪府小学校一覧大阪府中学校一覧大阪府高等学校一覧を参照。

  • 大阪市立小学校では第二次世界大戦終戦直後に戦災を理由に大幅な統廃合がおこなわれた。その後人口の増加に伴い、統合された学校の分離再開校や学校の新設がおこなわれた。しかし1980年代以降は北区・中央区などの都心部を中心に、児童数減少に伴う小学校の統廃合がおこなわれている。
  • 大阪市立中学校では2007年度末をもって学校給食が全廃された。給食を実施していた学校はいずれも校区に同和地区がある学校・もしくはその周辺の学校で、廃止は同和行政の見直しや財政難に伴う措置である。なお給食実施時でも、実施していた学校が127校中12校のみ(2007年度)と、実施率は全国平均と比較して低い水準にあった。
  • 大阪市立の高等学校では、現在の23校を18校程度に統合する計画が進んでいる。いずれも既存校の統廃合を前提に、2008年度には大阪市立の中高一貫校大阪市立咲くやこの花中学校・高等学校)が設置されたほか、大学との連携で7年教育をおこなう新商業高等学校の設置、および工業高等学校の改編による「総合技術高校」設置の構想もある。

特別支援学校

国立1校、大阪府立4校・1分校、大阪市立9校の、合計14校・1分校の特別支援学校がある。

※このほか貝塚市大阪市立貝塚養護学校があったが、2009年3月31日に閉校となった。

学校教育以外の教育施設

自動車教習所

大阪労働局長登録教習機関

  • 生野産業会
  • 全国資格養成協会
  • ミヤコジマオペレーティングスクール

登録小型船舶教習所

  • 大阪府モーターボート連盟

図書館

学会

  • 日本家庭医療学会 - 西区に主たる事務所を置いている。

メディア

新聞・通信社

放送 ※Aはアナログテレビ放送、Dは地上デジタルテレビジョン放送<IDはリモコンキーID>、Rはラジオ放送のことをさす。
全局とも本社は大阪市内にある。

出版

電話番号

市外局番
原則として06が使用されるが、東住吉区平野区の一部(大和川以南に食い込んでいる部分)は主として河内・阪南地域で使われる072の市外局番が使われる。
市内局番
急激な電話加入者の増加で、従来の3桁の局番では対応しきれなくなったことを考慮し、日本では東京都都心23特別区(市外局番03地域)に次いで2番目の市内局番4桁化を、1999年1月1日午前2時より行った(携帯電話PHS番号の11桁化と同時)。その際、CMでは桂三枝が「あたまに『6』を付けまして」という周知キャンペーンを行なった。

市内局番では新規加入のものは4・ないしは7で始まる4桁、既存分は6で始まる4桁が割り当てられているが、今後増える可能性がある。

交通機関

鉄道

※注 路線名の()内は愛称。

広域な連絡

主要駅

大阪駅

バス

市域の大部分を大阪市営バスが運行しているが、この経緯については当該項を参照のこと。 乗車方法は後乗り前降り後払い(大阪市営バスのうち赤バスは前乗り前降り後払い、大阪運輸振興と日本城タクシーは前乗り前降り先払い、北港観光バスは前乗り後降り先払い)で、運賃は均一制だが、近鉄バスなど郊外に延びる路線は整理券による区間制。ただし、日本城タクシーは乗車時に降車停留所を乗務員に告げて料金を支払う区間制である。大阪市営バスには乗り継ぎ制度があるが、これについては当該項を参照のこと。北港観光バスと日本城タクシーを除きスルッとKANSAI対応カードが利用でき、大阪市営バス、阪急バス、阪神バス、京阪バスでは非接触型ICカードのPiTaPaICOCAも利用できる。

また、広範な連絡として、大阪駅と名古屋駅を結ぶ名神ハイウェイバスや、首都圏などと大阪市内(梅田、難波地区など)を含む京阪神地区を結ぶ高速路線バスツアー形式の貸切バスツアーバス)が多数運行されている。

高速路線バスについては、市内では主に以下の地点に発着する。

道路

市内の幹線道路は、南北に走る路線を「筋(すじ)」、東西に走る路線を「通(とおり)」の愛称が付いている。大阪市内の筋・通一覧を参照。

御堂筋

高速道路有料道路

一般国道

都道府県道 主要地方道

一般府道

主要地方道に指定されている大阪市道

船舶

大阪港

航空

神戸市福岡市と異なり、市内には空港は存在しないが、近隣には関西三空港が存在する。三空港のうち、最寄は北摂にある国内線の基幹空港の大阪国際空港(伊丹空港)。泉州沖には、国際線の発着する関西国際空港がある。神戸沖には神戸空港があり、国内線の一部幹線が就航している。

博物館施設

国立国際美術館
海遊館
なにわの海の時空館

博物館

美術館

動物園・植物園・水族館

名所・文化観光施設

※施設名の後の「重要文化財」は国指定の重要文化財を示す

レジャー施設・高層建築物

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

史跡

大阪城公園

公園・庭園

桜之宮公園

古代建築

近代建築

劇場・ホール

体育施設・スタジアム

宗教施設

神社

住吉大社

寺院

四天王寺

教会

祭事・イベント

文化・芸術活動

芸能
近世以来の伝統芸能としては、人形浄瑠璃(文楽)、歌舞伎能楽、それに上方落語が有名である。
このうち、人形浄瑠璃は戦後に一時衰亡の危機を迎えたが、文楽協会の努力や行政の支援もあり、国立文楽劇場を中心に現在まで公演が続けられてきた。2003年には、「人形浄瑠璃文楽」としてユネスコ世界無形遺産に指定されている。
歌舞伎は、現在道頓堀松竹座が中心の舞台である。
能楽の舞台としては、大阪能楽会館大槻能楽堂山本能楽堂がある。
上方落語は、戦後に一時廃れたが、桂米朝をはじめとする「四天王」の活躍が実って復活した。2006年には、市民の寄付によって60年ぶりの定席となる天満天神繁昌亭が開場し、話題を集めている。
戦後は、落語に代わって漫才新喜劇が大きな人気を得た。現在でも吉本興業松竹芸能出身の多くの芸人が全国区で活躍している。
演劇
大阪には、扇町ミュージアムスクエア 近鉄小劇場をはじめ、小劇場が多く存在し、多数の個性的な劇団が生まれた。近年では、それらの閉館による劇場文化の衰退が問題視されているが、精華小劇場等の新たな舞台も生まれている。また、近年誕生した梅田芸術劇場大阪四季劇場などの大規模な劇場では、宝塚歌劇団劇団四季などの有名劇団の公演が行われている。
音楽
大阪市内またはその周辺には複数の楽団が本拠を置き、市内にはザ・シンフォニーホールをはじめとする有名な音楽ホールが存在する。近年では、市民へのクラシック音楽の浸透を目指した動きが活発であり、「大阪クラシック」(大阪フィルハーモニー交響楽団)などのイベントが成功を収めている。
文芸
近世では、井原西鶴が有名。近代以降も、庶民の生活や大阪の街の風景を生き生きと描いた織田作之助直木賞の由来となる直木三十五をはじめ、多数の作家を輩出している。戦後では、とくに司馬遼太郎が有名。また、大阪文学学校 からは、田辺聖子玄月らが輩出された。
美術
近世には、文人木村兼葭堂の周辺で大坂画壇と呼ばれる画家たちが活躍し、戦前まで引き継がれた。近代の洋画家としては、佐伯祐三が大阪出身者として有名であり、大阪市がコレクションを所蔵している。現代美術の分野では、前衛画家吉原治良らの具体美術協会が、中之島に本拠を置いていた。おもな美術館は、大阪市立美術館国立国際美術館大阪府立現代美術センターなどである。
活動支援施設
顕彰事業
大阪文化関連雑誌

スポーツチーム

市を舞台とした作品

小説

文楽

映画

漫画

唱歌

  • 鉄道唱歌』(第一集東海道篇、作詞:大和田建樹・作曲:多梅稚、1900年5月)
    • 作詞者の大和田建樹は全66番の東海道篇において、三府の一つに数えられた大阪市には、京都市近江八景程ではないが力を入れ、4番を割いて歌った。豊臣秀吉のことのみでなく、奈良時代以前の難波京四天王寺についても記している。
      56.送り迎(むこ)うる程もなく 茨木吹田うちすぎて はや大阪につきにけり 梅田は我をむかえたり
      57.三府の一に位して 商業繁華の大阪市 豊太閤のきずきたる 師団はおかれたり
      58.ここぞ昔の難波の津 ここぞ高津の宮のあと 安治川口に入る舟の 煙は日夜たえまなし
      59.鳥も翔(かげ)らぬ大空に かすむ五重の塔の影 仏法最初の寺と聞く 四天王寺はあれかとよ
  • 大阪市街電車唱歌』(作詞:大和田建樹・作曲:田村虎蔵、1908年7月)

歌謡曲

  • 大阪ラプソディ』(作詞:山上路夫・作曲:猪俣公章、1976年)
  • 『月の法善寺横町』(作詞:十二村哲・作曲:飯田景応、1960年)

市に関連する有名人

大阪市福島区(ほたるまち)の福澤諭吉生誕の地記念碑

大阪市出身者

政財界

学術

文化・芸術

芸能・報道機関

スポーツ

市にゆかりのある有名人

脚注

  1. ^ 平成19年度大阪市民経済計算
  2. ^ 平成17年度県民経済計算について (内閣府)
  3. ^ PWC 世界の主要都市の経済についてのレポート
  4. ^ 2012 Global Cities Index and Emerging Cities Outlook (2012年4月公表)
  5. ^ The Global Financial Centres Index 11
  6. ^ 月ごとの平年値 気象庁
  7. ^ a b c 市会のあゆみ」 大阪市会、2009年3月10日。
  8. ^ 誰か昭和を思わざる 大正ラプソディー (大正元年)
  9. ^ a b 5 地方自治の確立と特別市制運動」 大阪市、2009年3月16日。
  10. ^ NHKオンライン 2009年4月19日 [1] 大阪市によれば、今年2月時点で市内の生活保護対象者は12万1193人で、前年同月比5.6%増。人口比4.57%
  11. ^ 大阪市役所ホームページ 大阪市財政の現状 H20年度予算
  12. ^ 朝日新聞 夕刊 2009年2月19日 大阪市内版:人口比4.47%、12万人速報値、2443億円 (21年度予算)
  13. ^ 大阪市役所ホームページ 生活保護にかかるお金はどれくらい? すべてが大阪市の税金なの?
  14. ^ 大阪市役所ホームページ 大阪市は、国に対して「交付税が150億円措置不足だ」と言っているけど、どういうこと?
  15. ^ 2008年から大阪市北区に修士課程教授拠点を開設予定[2]

関連項目

外部リンク

行政

観光

その他

座標: 北緯34度41分38秒 東経135度30分8秒 / 北緯34.69389度 東経135.50222度 / 34.69389; 135.50222