山崎豊子

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山崎豊子
誕生 杉本豊子
1924年11月3日(88歳)
日本の旗 大日本帝国大阪府大阪市中央区
職業 小説家、作家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 旧制京都女子専門学校
活動期間 1957年 -
主な受賞歴

1958年 第39回直木賞(『花のれん』)
1959年 大阪府芸術賞(『ぼんち』)
1962年 第2回婦人公論読者賞(『花紋』)
1968年 第6回婦人公論読者賞(『花宴』)
1991年 第39回菊池寛賞
1991年 第52回文藝春秋読者賞(『大地の子』)

2009年 第63回毎日出版文化賞特別賞(『運命の人』)
処女作 暖簾
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山崎 豊子(やまさき とよこ、1924年大正13年)11月3日 - )は、日本の作家小説家である。本名、杉本 豊子(すぎもと とよこ)。大阪府堺市在住。

目次

人物 [編集]

大阪府大阪市中央区出身。旧制京都女子専門学校(現在の京都女子大学)国文学科卒業。

経歴 [編集]

大阪市老舗昆布企業、小倉屋山本の家に生まれた。

旧制女専を卒業後、毎日新聞社に入社した。大阪本社学芸部に勤務し、学芸副部長(当時)・井上靖のもとで記者としての訓練を受けた。勤務のかたわら小説を書きはじめ、1957年昭和32年)に生家の昆布屋をモデルに、親子二代の商人を主人公とした『暖簾』を刊行して作家デビュー。翌年吉本興業を創業した吉本せいをモデルにした『花のれん』により第39回直木賞受賞。新聞社を退職して作家生活に入る。

初期の作品は船場など大阪の風俗に密着した小説が多く、その頂点が足袋問屋の息子の放蕩・成長を描いた『ぼんち』であり、市川雷蔵主演により映画化された。さらに1963年(昭和38年)より連載を始めた『白い巨塔』は大学病院の現実を描いた鋭い社会性で話題を呼び、田宮二郎主演で映画化されたほか、数回に亘りテレビドラマ化された。これも大阪大学医学部がモデルとなっており、大阪の風俗が作品への味付けとなっている。神戸銀行(現在の三井住友銀行)をモデルとした経済小説、『華麗なる一族』も佐分利信の主演で映画化され、さらに2度に亘りテレビドラマ化された。

その後、テーマ設定を大阪から離し、戦争の非人間性など社会問題一般に広げていった。『不毛地帯』、『二つの祖国』、『大地の子』の戦争3部作の後、日本航空社内の腐敗や航空機事故を扱った、『沈まぬ太陽』を発表した。

1991年平成3年)、菊池寛賞受賞。最近では『文藝春秋2005年(平成17年)1月号から2009年(平成21年)2月号まで西山事件をモデルとした『運命の人』を連載した。新潮社で『沈まぬ太陽』までの作品を収めた『山崎豊子全集』全23巻が刊行され、2005年(平成17年)に完結。2009年(平成21年)『運命の人』で毎日出版文化賞特別賞受賞。

『大地の子』で引退を考えたが、「芸能人には引退があるが、芸術家にはない、書きながら柩に入るのが作家だ」と新潮社斎藤十一に言われ[1]、執筆活動を継続している。書斎を「牢獄」と呼び、作品が脱稿すると「出獄!」と言って喜ぶという[2]

評価 [編集]

「日本のバルザック」と呼ぶファンがいる一方、盗作疑惑が何度も指摘されている。参考とした資料をほとんど脚色せず作品に反映させたため、盗作との指摘を資料の執筆者から何度も指摘を受けている。よって盗作問題については、「資料の引用」とするか、「盗作」と取るか意見が分かれる所である。

フィクションに実話を織り込む手法は激しい批判を浴び、また『大地の子』をめぐって遠藤誉・筑波大学教授から自著「卡子(チャーズ)―出口なき大地―」に酷似しているとして訴えられる(遠藤誉『卡子の検証』明石書店を参照、なお訴訟自体は遠藤の敗訴が確定した)など、盗作疑惑がしばしば取りざたされた。1968年(昭和43年)、『婦人公論』に連載中だった長篇小説『花宴』の一部分がレマルクの『凱旋門』に酷似していることを指摘された事件もその一つである。山崎は、秘書が資料を集めた際に起った手違いであると弁明したが、その後さらに芹沢光治良『巴里夫人』や中河与一『天の夕顔』からの盗用も判明したため日本文芸家協会から脱退した(1969年に再入会)[3]。1973年には『サンデー毎日』連載中の『不毛地帯』で、今井源治『シベリアの歌』からの盗用があるとして問題となった。

作品リスト [編集]

小説 [編集]

書名 出版年 出版社 映画化 ドラマ化 備考
暖簾 1957年 東京創元社 NHKドラマ「横堀川」の原作。「ぼんち」
は、映像化の他に舞台化もされている。
花のれん 1958年 中央公論社
ぼんち 1959年 新潮社
しぶちん
(短編集)
中央公論社 ×
女の勲章 1961年
女系家族 1963年 文藝春秋新社
花紋 1964年 中央公論社 ×
白い巨塔 1965年-1969年 新潮社
仮装集団 1967年 文藝春秋 ×
華麗なる一族 1973年 新潮社
不毛地帯 1976年-1978年
二つの祖国 1983年 × NHK大河ドラマ山河燃ゆ」の原作。
大地の子 1991年 文藝春秋
ムッシュ・クラタ
(中・短編集)
1993年 新潮社 ×
沈まぬ太陽 1999年
運命の人 2009年 文藝春秋 ×

映像化 [編集]

主要作品の大半が映画化およびドラマ化されている。2013年現在、一度も映像化されていないのは、中・短編小説では『死亡記事』、『ムッシュ・クラタ』、『へんねし』、『醜男』、『晴着』、長編小説では『仮装集団』のみである。

エッセイ [編集]

  • 『大地の子』と私(1996年、文藝春秋) ISBN 4167556057
  • 山崎豊子 自作を語る
    • 単行本
    • 文庫
      • 作家の使命 私の戦後 作品論(2011年、新潮社) ISBN 4101104492
      • 大阪づくし 私の産声 人生編(2011年、新潮社) ISBN 4101104506

研究書・関連文献 [編集]

  • 鵜飼清『山崎豊子 問題小説の研究』(2002年、社会評論社)
  • 山崎豊子 全小説を読み解く(2009年、洋泉社ISBN 4862484794

脚注 [編集]

  1. ^ 『編集者斎藤十一』斎藤美和編(冬花社、2006年)参照
  2. ^ 2007年毎日放送ちちんぷいぷい」出演時の発言より
  3. ^ 大村彦次郎『文壇うたかた物語』(筑摩書房1995年)p.132