垣根涼介

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垣根 涼介(かきね りょうすけ、1966年4月27日-)は、日本小説家長崎県諫早市生まれ。長崎県立諫早高等学校筑波大学第二学群人間学類卒。

経歴[編集]

小学校6年生から小説を読み始め『月と六ペンス』に感動する。その後にトルーマン・カポーティガルシア・マルケスなどを読む[1][2]

高校卒業と同時に上京し、筑波大学に入学する[3]。卒業後リクルートに入社する[1]。2年で退職し[3]、1年間ブラブラしていた。次に就職した商社は3ヵ月で辞め[2]、その次の旅行代理店には7年半勤務した[3][2]

求人広告の制作で文章やコピーを書いていたのが作家になったきっかけだった[4]。1カ月間の研修で直後にディレクターになり、仕事毎に雇う関係スタッフたちに見くびられ統率できず、プロのことは何も分からないが、自分は文字で一つ抜きん出たものをつかみたいと、文章力が高いと思った純文学の本を読むようになる。1日1冊2年間で700冊の本を読んだが分野はミステリへも広がり読書自体にはまる[2][4]

やがて、バブル景気の28歳の時にローンでマンションを購入したが、景気悪化や転勤で返済のメドが立たなくなり破産の可能性も見える[2]。これではいけないと思い賞金を狙って、昼間は会社で働き、家に帰ってから小説を書くという生活を2年続けた[2]。そうして書き上げた初めての小説『午前三時のルースター』を公募ガイドで当時賞金の最高額のサントリーミステリー大賞に応募し、読者賞をダブル受賞する[2][1]。これで会社を辞めて専業作家となる[2]。2004年、『ワイルド・ソウル』で大藪春彦賞吉川英治文学新人賞日本推理作家協会賞を受賞し、史上初の三冠受賞を成し遂げる。2005年には『君たちに明日はない』で山本周五郎賞を受賞した。

人物[編集]

  • 散歩、水泳、ツーリング、ドライブが趣味[3][4]

作風[編集]

  • 旅行代理店K社での勤務時に添乗業務で気に入ったベトナムのホーチミン市を題材にしたのが『午前三時のルースター』である[5]
  • 主に「極限状態で自意識が覚醒する瞬間」をテーマにしており、そのほとんどがミステリーや冒険活劇もの(本人曰く第1の極限軸)。自分自身のサラリーマン時代を下敷きにして書いたリストラ請負人の話『君たちに明日はない』(本人曰く第2の極限軸)や、フィジーでのクーデターをモチーフにした恋愛小説『真夏の島に咲く花は』(本人曰く第3の極限軸)でもこのテーマを取り上げている。
  • 今後は、歴史小説で、足利義政や日野富子を書き、政治が機能しない無政府状態の日本を描く予定である。

受賞候補歴[編集]

著書[編集]

ヒートアイランドシリーズ[編集]

  • ヒートアイランド(2001年7月 文藝春秋 / 2004年6月 文春文庫
  • ギャングスター・レッスン(2004年6月 徳間書店 / 2007年2月 徳間文庫 / 2010年4月 文春文庫)
  • サウダージ(2004年8月 文藝春秋 / 2007年8月 文春文庫)
  • ボーダー(2010年4月 文藝春秋 / 2013年1月 文春文庫)

君たちに明日はないシリーズ[編集]

  • 君たちに明日はない(2005年3月 新潮社 / 2007年10月 新潮文庫
  • 借金取りの王子(2007年9月 新潮社 / 2009年11月 新潮文庫)
  • 張り込み姫(2010年1月 新潮社 / 2012年3月 新潮文庫)
  • 勝ち逃げの女王(2012年5月 新潮社)

その他[編集]

  • 午前三時のルースター(2000年4月 文藝春秋 / 2003年6月 文春文庫)
  • ワイルド・ソウル(2003年8月 幻冬舎 / 2006年4月 幻冬舎文庫【上・下】 / 2009年11月 新潮文庫【上・下】)
  • クレイジーヘヴン(2004年12月 実業之日本社 / 2007年1月 JOY NOVELS / 2008年4月 幻冬舎文庫
  • ゆりかごで眠れ(2006年4月 中央公論新社 / 2009年3月 中公文庫【上・下】)
  • 真夏の島に咲く花は(2006年10月 講談社 / 2010年2月 講談社文庫
  • 南米取材放浪記 ラティーノ・ラティーノ!(2006年4月 幻冬舎文庫)- 「ワイルド・ソウル」執筆に当たっての取材内容等のエッセイ
  • 月は怒らない(2011年6月 集英社) - 『小説すばる』連載の「戸籍係の女」を改題
  • 人生教習所(2011年9月 中央公論新社)
  • 狛犬ジョンの軌跡(2012年2月 光文社
  • 光秀の定理(2013年8月 角川書店)

映像化作品[編集]

テレビドラマ[編集]

映画[編集]

メディア出演[編集]

テレビ番組

出典[編集]

  1. ^ a b c 楽天ブックス著者インタビュー「月は怒らない」2013年7月27日閲覧
  2. ^ a b c d e f g h 作家の読書道”. web本の雑誌. 2013年2月17日閲覧。
  3. ^ a b c d 垣根涼介 Profile”. 垣根涼介公式サイト. 2013年2月17日閲覧。
  4. ^ a b c "宮崎美子のすずらん本屋堂". 宮崎美子のすずらん本屋堂 #44. BSイレブン. 2013年1月29日放送.
  5. ^ 垣根涼介公式サイト『午前三時のルースター』解説 2013年7月21日閲覧

外部リンク[編集]