野田秀樹

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のだ ひでき
野田 秀樹
生年月日 1955年12月20日(58歳)
出生地 日本の旗 日本長崎県西海市崎戸町
職業 俳優劇作家演出家
配偶者 竹下明子(1986年 - 1987年)
藤田陽子(2005年 - )
著名な家族 野田博明
主な作品
新選組!

野田 秀樹(のだ ひでき、1955年12月20日 - )は日本俳優劇作家演出家多摩美術大学教授東京芸術劇場芸術監督。

来歴[編集]

人物[編集]

年譜[編集]

  • 1972年、高校2年生の時に処女戯曲『アイと死をみつめて』を発表。
  • 1974年東京教育大学附属駒場高等学校卒業。
  • 東京大学入学後は演劇研究会に所属。
  • 1976年、東京大学演劇研究会を母体に劇団夢の遊眠社を結成。
  • 1981年、東京大学法学部を中退。
  • 1983年、『野獣降臨』(のけものきたりて)で第27回岸田国士戯曲賞を受賞。
  • 1987年エディンバラ国際芸術祭に、劇団夢の遊眠社が招待劇団として参加、『野獣降臨』を上演。野田はこの時のカーテンコールを、駒場小劇場での『怪盗乱魔』初演、『贋作 桜の森の満開の下』の京都・南座の公演と並び、印象に残っているとしている。一方で「言葉遊び」を中心とする自らの作風の限界を痛感する機会ともなり、「物語」を重視する作風への変化や、後の海外での作品製作につながる公演となった。
  • 1988年、劇団夢の遊眠社がニューヨーク国際芸術祭に参加、『彗星の使者』を上演。
  • 1990年、劇団夢の遊眠社がエディンバラ国際芸術祭に参加、『半神』を上演。
  • 1992年、『ゼンダ城の虜――苔むす僕らが嬰児の夜』の上演を最後に、劇団夢の遊眠社を解散。創立から解散まで公演回数43回、総ステージ数1,205回、総観客動員数は812,790名であった。
  • 1992年から1993年にかけて、文化庁芸術家在外研修制度の留学生として1年間ロンドン留学。台詞の分析が重視されるロンドン演劇界で、身体の動きを重んじるフィジカルシアターに分類される演出家サイモン・マクバーニー主宰のテアトル・ド・コンプリシテのワークショップに参加。
  • 1993年、帰国。演劇企画制作会社野田地図(NODA MAP)を設立。ワークショップを基盤に、劇団の枠にとらわれず俳優を集めて上演するプロデュース公演のさきがけとなる。小スペースで少人数で上演する番外公演にも積極的に取り組んでいる。
  • 2001年、歌舞伎役者五代目中村勘九郎(現・十八代目中村勘三郎)と組み、新作歌舞伎『野田版 研辰の討たれ』を歌舞伎座で上演。この後、勘三郎とは『野田版 鼠小僧』や『野田版 愛陀姫』などでたびたび組んでいる。
  • 2008年4月、東京芸術劇場初代芸術監督に就任予定であることが発表され、顧問から準備期間を経て芸術監督に就任する。
  • 2008年4月、多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科教授に就任。
  • 2009年10月、イギリスのエリザベス2世女王より名誉大英勲章OBEを贈られる。
  • 2011年6月、紫綬褒章を受章[3]
  • 2011年11月、第3回早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。

作品特徴[編集]

  • 野田作品の大きな特徴は「言葉遊び」と「リメイク」である。使い古された言葉、古典と呼ばれる作品に新しい命を吹き込み(本人は「皿を洗う作業」と称している)、独創的でスペクタクルな舞台を創造する。俵万智は、彼の作品について「これは古典と呼ばれることになるだろう」と評している。
  • 右目を失明しており、その体験をもとに『Right Eye』を上演した。

受賞歴[編集]

上演作品[編集]

※ほとんどの作品に自らも俳優として出演している。

  • アイと死をみつめて
  • 贋作 ひかりごけ
  • 白馬童子
  • 一本丸太助
  • 咲かぬ咲かんの桜吹雪は咲き行くほどに咲き立ちて明け暮れないの物語
  • 走れメルス 燃える下着はお好き
  • 走れメルス(改訂版)
  • つっぱれ!おじょうず2万7千光年の旅
  • 愛の嵐(親不知篇)
  • 怪盗乱魔 亭主と間男の共存できる家族制度を求めて
  • 走れメルス 少女の唇からはダイナマイト!
  • 少年狩り 末はあやめも知れぬ闇
  • 二万七千光年の旅
  • 赤穂浪士 昆虫になれなかったファーブルの数学的帰納法
  • ゼンダ城の虜 苔むす僕らが嬰児の夜
  • 野獣降臨(のけものきたりて)
  • 大脱走 太田幸司さん、いかがおすごしですか
  • 小指の思い出
  • 瓶詰めのナポレオン
  • 回転人魚 あなたのお名前なんてーの?
  • 白夜の女騎士(びゃくやのワルキューレ)
  • 彗星の使者(すいせいのジークフリート)
  • 宇宙蒸発(ワルハラじょうはつ)
  • 舞台星七変化(ストーンヘンジ)
  • 野田秀樹の十二夜
  • 半神
  • 野田秀樹のから騒ぎ
  • 明るい冒険 見よ、ポロロッカ空に逝く!
  • 贋作・桜の森の満開の下
  • 半神 リニューアル・バージョン
  • 三代目、りちゃあど
  • 野田版 国戦爺合戦
  • 目に青葉ヤマホトトギス・赤穂浪士
  • 透明人間の蒸気(ゆげ)
  • 野田秀樹の真夏の夜の夢
  • キル
  • 贋作・罪と罰
  • TABOO
  • 赤鬼
  • ローリング・ストーン
  • Right Eye
  • パンドラの鐘
  • カノン
  • 農業少女
  • 2001人芝居(にせんひとりしばい)
  • 野田版 研辰の討たれ
  • 売り言葉
  • RED DEMON(『赤鬼』英語版)
  • オイル
  • 野田版 鼠小僧
  • パルガントッケビ朝鮮語: 빨간 도깨비、『赤鬼』韓国語版)
  • The Bee
  • ロープ
  • The Diver
  • 野田版 愛陀姫
  • パイパー
  • ザ・キャラクター
  • 表に出ろいっ!
  • 南へ
  • MIWA

著作[編集]

戯曲[編集]

  • 二万七千光年の旅(1981年1月、而立書房
  • 少年狩り 末はあやめも知れぬ闇(1981年3月、而立書房)のち角川文庫
  • 赤穂浪士 昆虫になれなかったファーブルの数学的帰納法(1981年6月、而立書房)
  • ゼンダ城の虜 苔むす僕らが嬰児の夜(1981年10月、白水社/〔新装版〕1992年8月、白水社)のち角川文庫
    • ゼンダ城の虜 苔むす僕らが嬰児の夜
    • 走れメルス
  • 怪盗乱魔(1981年12月、新潮社/1986年7月、新潮文庫)
  • 野獣降臨(1982年9月、新潮社/1985年8月、新潮文庫)
    • 野獣降臨
    • 大脱走
  • 少年狩り 野田秀樹戯曲集(1982年9月、角川文庫
    • 少年狩り
    • 赤穂浪士
  • 大脱走、どこへ(1983年7月、朝日出版社)
  • 小指の思い出(1984年1月、而立書房)
  • 瓶詰のナポレオン(1984年1月、新潮社/1988年5月、新潮文庫)
  • 人類への胃散(1984年12月、角川書店/1992年10月、角川文庫)
  • 回転人魚(1985年1月、新潮社/1989年7月、新潮文庫)
  • 白夜の女騎士(1985年7月、新潮社)
  • 彗星の使者 宇宙蒸発(1986年5月、新潮社)
  • 戯曲 半神(1987年9月、小学館/〔新装版〕1996年9月、小学館)
  • 贋作・桜の森の満開の下(1992年1月、新潮社)
    • 贋作・桜の森の満開の下
    • 野田版・国性爺合戦
  • 廻をしめたシェークスピア(1994年1月、新潮社)
    • 真夏の夜の夢
    • から騒ぎ
    • 三代目、りちゃあど
  • キル(1995年3月、新潮社)
    • キル
    • 透明人間の蒸気
  • 解散後全劇作(1998年3月、新潮社)
    • キル
    • 贋作・罪と罰
    • TABOO
    • 赤鬼
    • ローリング・ストーン
  • 20世紀最後の戯曲集(2000年9月、新潮社)
    • Right Eye
    • パンドラの鐘
    • カノン
  • 二十一世紀最初の戯曲集(2003年4月、新潮社)
    • 農業少女
    • 2001人芝居
    • 売り言葉
  • 21世紀を憂える戯曲集(2007年11月、新潮社、ISBN 9784103405146
    • オイル(『文學界』2003年5月号)
    • ロープ(『新潮』2007年1月号)
    • THE BEE 日本版(『新潮』2007年7月号)
  • 野田版歌舞伎(2008年8月、新潮社)
    • 野田版研辰の討たれ
    • 野田版鼠小僧
    • 野田版愛陀姫
  • 21世紀を信じてみる戯曲集(2011年2月、新潮社)
    • ザ・キャラクター
    • 表に出ろいっ!
    • 南へ

オペラ演出[編集]

小説集[編集]

  • 空、見た子とか(1982年6月、北宋社/1984年10月、角川文庫)
  • 当り屋ケンちゃん(1983年1月、新潮社/1987年7月、新潮文庫)戯曲「小指の思い出」の原作小説

随筆・雑文集[編集]

  • 野田秀樹シンドローム(1984年1月、而立書房)
  • ミーハー この立場なき人々(1984年10月、講談社/1986年6月、講談社文庫)
  • 体でっかち(1988年12月、マガジンハウス/『ターザン』連載<頭で体操>)
  • おねえさんといっしょ(1991年5月、新潮文庫)
  • 誰にも気づかれずに大バカが治る(1991年12月、光文社/1989年-1991年『JJ』連載)
  • この人をほめよ(1992年5月、新潮文庫)
  • ぼくが20世紀と暮していた頃(1993年12月、中央公論社/1997年8月、中公文庫/1992-1993『マリ・クレール』連載)
  • 旧少年少女のための新伝記全集(1996年4月、中央公論社)
  • 向こう岸に行った人々(2000年3月、ぴあ/『Can Do! ぴあ』連載)

対談集・共著[編集]

  • 野田秀樹対談集・美談(1984年10月、東京書籍
  • 有名人 おさわがせメディア表現論
    • 中上健次、高平哲郎との共著
  • 定本・野田秀樹と夢の遊眠社(1993年7月、河出書房新社
  • 野田秀樹 赤鬼の挑戦(2006年8月、青土社)
    • 鴻英良との共著

出演作品[編集]

テレビドラマ[編集]

映画[編集]

吹き替え[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 28歳の若妻が妊娠7ヵ月 野田秀樹、53歳でパパに、2009年3月6日、zakzak、2013年2月18日参照。
  2. ^ 日経新聞夕刊「人間発見‐演劇の力を信じて‐劇作家・演出家野田秀樹④」2010年1月7日(木)掲載
  3. ^ 紫綬褒章:受章者 野田秀樹さんら25人 毎日新聞 2011年6月15日閲覧

外部リンク[編集]