篠田節子

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篠田 節子(しのだ せつこ、1955年10月23日 - )は、日本の小説家

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[編集] プロフィール

東京都生まれる。小学生時代に冒険小説SFコナン・ドイルの『失われた世界』に夢中になり、中学生時代には、『コンチキ号漂流記』や『沈黙の世界』など自然科学系のノンフィクションを中心に、中尾明『黒の放射線』などに読み耽ったという。

東京都立富士森高等学校東京学芸大学教育学部卒業後、八王子市役所に勤務し、福祉事務所や市立図書館などに配属される。1990年に「小説すばる新人賞」受賞後、作家活動に専念するため退職。

30歳の時、朝日カルチャースクールの小説執筆講座で、直木賞作家多岐川恭の指導を受ける。また32歳で、講談社フェーマススクール・エンタテイメント小説教室で山村正夫から小説の手ほどきを受ける。同じ講座の受講生に、鈴木輝一郎宮部みゆきがいる[1]

1990年にパニックSFタッチの中篇ホラー小説「絹の変容」で小説すばる新人賞を獲得。その後、異形ホラー小説『アクアリウム』、伝奇サスペンス小説『聖域』、直木賞候補となった医学パニック小説『夏の災厄』、音楽ホラー小説『カノン』、近未来スラップスティック反ユートピア(ディストピア)小説『斎藤家の核弾頭』などを発表。

官僚制民主主義サラリーマン社会、管理社会、家父長制宗教などさまざまな主題をとりあげており、広義のミステリホラーといったジャンルに分類されるが、篠田自身にはジャンル意識があまりみられない点が特徴である。

編集者からエロティックな作品を、との求めに応じた短編小説(冒頭作)を連作としてふくらませた『女たちのジハード』では、男性優位社会の中で生き方を模索する若いキャリアウーマン群像を描き、女性のライフスタイルや結婚、妊娠、海外での就職などをコミカルに描写した。この作品で直木賞を受賞。瓢箪から駒が出たような成り行きに、本人は「意外かつ不本意だ」と困惑を披瀝したエピソードがある。この作品はNHKが1997年ドラマ化しNHKBSで放送され、その後再編集してふたたび1998年地上波で放映された。中心になる3人の女性は、賀来千香子三井ゆり千堂あきほが演じた。

文筆仲間と共同の仕事場を持つ。趣味はチェロの演奏。2004年2月に発売された歌手山下久美子のアルバム『壁のない世界』では山下久美子とのコラボレーションを試みた。音楽家を主人公とした作品もいくつかある。

日本SF作家クラブに所属している。

[編集] 受賞歴

[編集] 著書

[編集] 小説

  • 絹の変容(1991年1月 集英社 / 1993年8月 集英社文庫)
  • 贋作師(1991年3月 講談社ノベルス / 1996年1月 講談社文庫)
  • ブルー・ハネムーン(1991年12月 光文社カッパ・ノベルス / 1997年6月 光文社文庫)
  • 変身(1992年9月 角川書店)
    • 【改題増訂】マエストロ(2005年11月 角川文庫)
  • アクアリウム(1993年3月 スコラ / 1996年8月 新潮文庫 / 2011年4月 集英社文庫)
  • 神鳥〔イビス〕(1993年8月 集英社 / 1996年10月 集英社文庫)
  • 聖域(1994年4月 講談社 / 1997年8月 講談社文庫 / 2008年7月 集英社文庫) 
  • 愛逢い月〔めであいづき〕(1994年7月 集英社 / 1997年10月 集英社文庫)
  • 夏の災厄(1995年3月 毎日新聞社 / 1998年6月 文春文庫)
  • 美神解体(1995年8月 角川ホラー文庫)
  • 死神(1996年1月 実業之日本社 / 1999年10月 文春文庫)
  • カノン(1996年4月 文藝春秋 / 1999年4月 文春文庫)
  • ゴサインタン―神の座(1996年9月 双葉社 / 2000年6月 双葉文庫 / 2002年10月 文春文庫)
  • 女たちのジハード(1997年1月 集英社 / 2000年1月 集英社文庫)
  • 斎藤家の核弾頭(1997年4月 朝日新聞出版 / 1999年12月 朝日文庫 / 2001年8月 新潮文庫)
  • ハルモニア(1998年1月 マガジンハウス / 2001年2月 文春文庫)
  • 弥勒(1998年9月 講談社 / 2001年10月 講談社文庫)
  • レクイエム(1999年1月 文藝春秋 / 2002年4月 文春文庫)
  • 青らむ空のうつろのなかに(1999年3月 新潮社)
    • 【改題】家鳴り(2002年6月 新潮文庫)
  • 第4の神話(1999年12月 角川書店 / 2002年12月 角川文庫)
  • 百年の恋(2000年12月 朝日新聞出版 / 2003年10月 朝日文庫 / 2007年1月 集英社文庫)
  • インコは戻ってきたか(2001年6月 集英社 / 2004年5月 集英社文庫)
  • 妖櫻忌(2001年11月 角川書店 / 2004年6月 角川文庫)
  • 静かな黄昏の国(2002年10月 角川書店 / 2007年3月 角川文庫)
  • コンタクト・ゾーン(2003年4月 毎日新聞社 / 2006年11月 文春文庫【上・下】)
  • 天窓のある家(2003年9月 実業之日本社 / 2006年10月 新潮文庫)
  • 逃避行(2003年12月 光文社 / 2007年4月 光文社文庫)
  • 秋の花火(2004年7月 文藝春秋 / 2007年11月 文春文庫)
  • 砂漠の船(2004年10月 双葉社 / 2008年1月 双葉文庫)
  • ロズウェルなんか知らない(2005年7月 講談社 / 2008年7月 講談社文庫) 
  • 讃歌(2006年1月 朝日新聞出版 / 2010年1月 朝日文庫)
  • 夜のジンファンデル(2006年8月 集英社)
    • 【改題】コミュニティ(2009年7月 集英社文庫)
  • 純愛小説(2007年5月 角川書店 / 2011年1月 角川文庫)
  • 転生(2007年10月 講談社ノベルス / 2011年4月 講談社文庫)
  • Χωρα(ホーラ)―死都(2008年4月 文藝春秋 / 2011年1月 文春文庫)
  • 仮想儀礼(2008年12月 新潮社【上・下】 / 2011年6月 新潮文庫【上・下】)
  • 薄暮(2009年7月 日本経済新聞出版社)
  • スターバト・マーテル(2010年2月 光文社)
  • 廃院のミカエル(2010年11月 集英社)
  • はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか(2011年7月 文藝春秋)

[編集] エッセイ・その他

  • 三日やったらやめられない(1998年11月 幻冬舎 / 2001年8月 幻冬舎文庫)
  • 寄り道ビアホール(1999年11月 朝日新聞出版 / 2002年2月 講談社文庫)
  • 交錯する文明―東地中海の真珠キプロス(2000年2月 中央公論新社)- 写真・鴨志田孝一
  • 人間について(2004年6月 扶桑社)- 日高敏隆との往復エッセー

[編集] アンソロジー

書籍名横の「」内が収録されている篠田節子の作品

  • かなわぬ想い 惨劇で祝う五つの記念日(1994年10月 角川ホラー文庫)「誕生」
  • 白昼夢(1995年8月 集英社文庫)「永久保存」
  • 恋する男たち(1999年2月 朝日新聞出版 / 2005年3月 新潮文庫)「密会」
  • おぞけ(1999年12月 祥伝社文庫)「歯」

[編集] 映像化作品

[編集] 脚注

  1. ^ 従来の記述が、宮部と「多岐川教室」の同窓生のように記載されていたが、正しくは「山村教室」の同窓生である。

[編集] 外部リンク

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