山田詠美

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山田 詠美
誕生 1959年2月8日(50歳)
東京都板橋区中丸町
職業 小説家
国籍 日本
活動期間 1985年 -
ジャンル 恋愛小説青春小説エッセイ
代表作 ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー
主な受賞歴 第22回文藝賞
第97回直木賞
第17回平林たい子文学賞
第30回女流文学賞
第24回泉鏡花文学賞
第52回読売文学賞
第41回谷崎潤一郎賞
処女作 ベッドタイムアイズ
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山田 詠美(やまだ えいみ、女性1959年2月8日 - )は東京都板橋区中丸町生まれの小説家、元漫画家。本名山田双葉(やまだふたば)。栃木県立鹿沼高等学校卒業、明治大学文学部日本文学科中退。英語表記はAmy Yamada。血液型O型。

目次

[編集] 来歴・人物

中学時代は父の転勤のため札幌金沢静岡を転々とし、高校より宇都宮に住む。高校時代はボリス・ヴィアンフランソワーズ・サガンなどを愛読。

明治大学時代は漫画研究会に所属したが、他の部員とは話が合わず、浮いている存在だった。OBとして漫研を訪ねてきた、すでにプロになっていたいしかわじゅんに、高取英編集長のエロ劇画誌であった『漫画エロジェニカ』に紹介してもらい、在学中に本名の山田双葉名義で漫画家としてデビュー。同時期に同誌でエロ漫画デビューしたまついなつきと並び女子大生エロ漫画家として取り上げられた。1981年に大学を中退し、クラブなどでアルバイトをしながら漫画作品を発表。漫画家としては『シュガー・バー』(1981年けいせい出版)、『ミス・ドール』(1986年河出書房新社)、『ヨコスカフリーキー』(1986年けいせい出版)を出版している。

その後小説へ転じ、1985年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞を受賞しデビュー、芥川賞の候補にもなった。次いで『ジェシーの背骨』、『蝶々の纏足』が続けて芥川賞候補に挙がるも受賞には至らなかったが、1987年の『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞を受賞。候補外であったが選考委員の五木寛之の強い推薦があり受賞に至った。

作品は主に「大人の男女の恋愛・性愛」を描くものと、「子供や思春期の少年少女」を描くものと二系統あり、前者の作品に『ベッドタイムアイズ』『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』『アニマル・ロジック』など、後者の作品に『蝶々の纏足』『風葬の教室』『放課後の音符』『晩年の子供』『僕は勉強が出来ない』などがある。

2008年現在芥川賞選考委員。大森望豊崎由美が文学賞の選考委員を評価した『文学賞メッタ斬り!』シリーズでも、的確な選考をすると評価されている。直木賞を受賞した後、直木賞の選考委員を経ずに芥川賞選考委員となった唯一の人物である。

喫煙者である。好きな作家は三島由紀夫。初めて読んだ三島の小説は「憂国」である。

[編集] 作品

デビュー作を始め、初期には日本人と黒人との男女関係を描く作品が多くあるが、山田詠美自身が『文藝』などのインタビューで答えている通り、中学時代にソウルミュージックに触れ、多くの黒人作家の小説や黒人が登場する小説を読んでいたことによる。

多人種が集まる街である六本木で仕事をし、黒人との交流も多かったため、デビュー作の『ベッドタイムアイズ』では、山田詠美が影響を受けた日本文学の文体を継承しつつ、黒人という“異人種”と結ぶ「女」を衝撃的に描き、江藤淳らに絶賛された。『PAY DAY!!!』では、9.11について生活者の側から描き、2005年文藝』夏号のインタビューでも、肉体労働者を描いた短編集『風味絶佳』との関連で、「スモーキング可能な大衆食堂」について書面で答えており、生活から文学を語る論者としても注目されている。

2冊目の作品集『ジェシーの背骨』では、恋人の連れ子と暮らすことになった女を描き、その筆致が、William Saroyan の『パパ・ユー・アー・クレイジー』を思わせる。子供との生活における特異な世界観を描き出し、芥川賞候補となった。

『風葬の教室』、『放課後の音符』、『晩年の子供』、『ぼくは勉強ができない』などでは、子供・いじめ高校生小説の系譜を書き継いでいる。綿矢りさ金原ひとみ芥川賞を受賞した際、文藝春秋のインタビューで、影響を受けた作品としてともに『放課後の音符』を挙げており、山田詠美の作品は現代の日本語作家にも大きな影響を与えていると言える。

福田和也は『4U』や『MAGNET』『風味絶佳』などを短編小説の名手として評価している(『作家の値打ち』)。若手の日本文学研究者からは、川端康成の少年少女小説の影響の指摘もなされる。

『A2Z』は郵便局員との恋を描き、軽快さと一文字一文字までこだわる慎重さが同居する文体が高く評価された(読売文学賞受賞)。

[編集] 受賞歴

[編集] 映像化作品

[編集] 主な著書

  • 『ベッドタイムアイズ』(1985・河出書房新社)
  • 『ジェシーの背骨』(1986・河出書房新社)
  • 『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』(1987・角川書店)
  • 『ひざまずいて足をお舐め』(1988・新潮社)
  • 『風葬の教室』(1988・河出書房新社)
  • 『放課後の音符』(1989・新潮社)
  • 『チューイングガム』(1990・角川書店)
  • 『色彩の息子』(1991・新潮社)
  • 『熱血ポンちゃん』シリーズ(角川書店、新潮社)
  • 『トラッシュ』(1991・文藝春秋)
  • 『ぼくは勉強ができない』(1993・新潮社)
  • 『120%COOOL』(1994・幻冬舎)
  • 『アニマル・ロジック』(1996・新潮社)
  • 『4U』(1997・幻冬舎)
  • 『MAGNET』(1999・幻冬舎)
  • 『A2Z』(2000・講談社)
  • 『PAY DAY!!!』(2003・新潮社)
  • 『風味絶佳』(2005・文藝春秋)
  • 『無銭優雅』(2007・幻冬舎)

[編集] その他

[編集] 余談

  • 『ぼくは勉強ができない』の「番外編 眠れる分度器」の一部が平成11年センター試験国語I・II第2問の問題文に使用された。平成11年度のセンター試験の国語I・II第2問の正答率は低く、難問の部類に入る(これについて山田詠美本人は「選択肢の中に正解がなかった」と批判し、また、作品を無断で許可も無くセンター試験で使われたことに対し、快く思わないという旨の発言をしている[1])。また、この出題に関しては、受験参考書のみならず、『駿台式!本当の勉強力』(講談社現代新書2001年)、石原千秋大学受験のための小説講義』(ちくま新書2002年)などでも詳細に論じられている。
  • 当時付き合っていた黒人男性をモデルに『ベッドタイムアイズ』が書かれた。ちなみに彼は山田詠美が直木賞を受賞する直前に婦女暴行事件の疑いで逮捕され、その話題性が受賞に響くかとの波紋があったが、山田は『ソウルミュージック・ラバーズオンリー』で直木賞を受賞した。

[編集] 脚注

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  1. ^ エッセイ『熱血ポンちゃんが来たりて笛を吹く』の中で山田詠美自身が述べている。
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