津島佑子

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津島 佑子
(つしま ゆうこ)
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誕生 津島 里子(つしま さとこ)
1947年3月30日(67歳)
日本の旗 日本東京都北多摩郡三鷹町
(現・東京都三鷹市)
職業 小説家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
教育 学士文学
最終学歴 白百合女子大学英文科卒業
明治大学大学院英文科中退
活動期間 1971年 -
ジャンル 小説
代表作 『葎の母』(1975年)
『寵児』(1978年)
『夜の光に追われて』(1986年)
火の山―山猿記』(1998年)
『笑いオオカミ』(2000年)
『ナラ・レポート』(2004年)
主な受賞歴 田村俊子賞(1976年)
泉鏡花文学賞(1977年)
女流文学賞(1978年)
野間文芸新人賞(1979年)
川端康成文学賞(1983年)
読売文学賞(1987年)
平林たい子文学賞(1988年)
伊藤整文学賞(1995年)
谷崎潤一郎賞(1998年)
野間文芸賞(1998年)
大佛次郎賞(2001年)
芸術選奨(2005年)
紫式部文学賞(2005年)
毎日芸術賞(2012年)
親族 太宰治(父・小説家)
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津島 佑子(つしま ゆうこ、1947年3月30日 - )は、東京都北多摩郡三鷹町(現・東京都三鷹市)生まれの日本小説家。本名は津島里子(つしま さとこ)。作品は英語フランス語ドイツ語イタリア語オランダ語アラビア語中国語などに翻訳されており、国際的に評価が高い。野間文芸賞川端康成文学賞朝日賞選考委員。父親は小説家の太宰治

来歴・人物[編集]

小説家太宰治の次女。1歳のとき父を失い、母子家庭に、さらに12歳のとき3歳上の実兄が病没し母・姉と"女系家族"に育つ 。 白百合学園中学校・同高等学校を経て、1966年、白百合女子大学文学部英文科在学中、ガリ版同人誌『よせあつめ』を創刊。処女作『手の死』『夜の……』を発表。同年「文芸首都」会員となる。1967年、成人式を迎えるに際して山梨県富士五湖を訪れ、父の文学碑を見る。同大学卒業後、1969年4月、明治大学大学院英文学専攻)に入学するも、ほとんど講義に出席せず。[要出典]

1970年11月、結婚により財団法人放送番組センターを退社。1971年、第一作品集『謝肉祭』を刊行。この時期は母子家庭のテーマを繰り返し描く。1972年5月、長女を出産。後年夫とは不和となり離婚。その後津島には新たな私生活のパートナーとなる男性が現れたが、この男性とは再婚せず別離。[要出典]またこの男性との間に1976年8月、長男を出産するが、長男は1985年3月に呼吸発作のため死去。この体験は後に『夜の光に追われて』『真昼へ』などの作品の主題となる。

1991年10月、パリ大学国立東洋言語文化研究所に招聘され日本の近代文学を講義。

1998年、構想から5年をかけた大作『火の山―山猿記』を完成。家族、生と死、言葉の隔たりといったそれまでのテーマを集大成し谷崎潤一郎賞野間文芸賞を受賞。この作品は後に2006年4月から放送のNHK連続テレビ小説純情きらり』の原案となった。

実姉は、津島雄二代議士夫人の津島園子。作家・太田治子は異母妹にあたる。

太宰治について[編集]

太宰治については、「また、これは私の個人的な事情なのだが、太宰治の作品だけは、その人が私の父親であることから、かなり早くから読みはじめていた。(中略)芥川や谷崎の愛読者であった私は、太宰の作品をも芥川と同列のところに並べて読んでいた。すなわち、価値をすでに見いだされて、教科書にも載るような作家として読んでいたわけで、時代背景の生き生きした臨場感はほとんど味わうことはなかった。」(『透明空間が見える時』所収)と記している

主な受賞作品[編集]

親族[編集]

太田静子
 
 
 
太宰治
 
 
 
津島美知子
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
太田治子
 
津島佑子
 
津島雄二
 
津島園子
 

著作[編集]

小説[編集]

随筆[編集]

  • 『透明空間が見える時』(青銅社 1977)
  • 『夜のティー・パーティ』(人文書院 1979)
  • 『夜と朝の手紙』(海竜社 1980)
  • 『小説のなかの風景』(中央公論社 1982)
  • 『私の時間』(人文書院 1982)
  • 『幼き日々へ』(講談社 1986)
  • 『本のなかの少女たち』(中央公論社 1989)のち文庫
  • 伊勢物語/土佐日記 古典の旅2』(講談社 1990)※文庫版は『「伊勢物語」「土佐日記」を旅しよう』
  • 『アニの夢 私のイノチ』(講談社 1999)
  • 『快楽の本棚 言葉から自由になるための読書案内』(中公新書 2003)
  • 『女という経験』(平凡社 2006)

共著・共訳ほか[編集]

翻訳[編集]

  • Child of fortune(寵児、英語)Geraldine Harcourt Kodansha International, 1983
  • L'enfant de fortune(寵児、仏語) Rose-Marie Fayolle Des Femmes, c1985
  • Kind van de wind(寵児、蘭語)Kathleen Rutten De Geus, c1985
  • Territoire de la lumière(光の領分、仏語)Anne et Cécile Sakai, Des Femmes, c1986
  • Au bord du fleuve de feu(火の河のほとりで、仏語)Rose-Marie Fayolle Des Femmes, c1987
  • Les marchands silencieux(黙市、仏語)Rose-Marie Fayolle. Des femmes, c1988
  • The shooting gallery and other stories (短編選集、英語) Geraldine Harcourt. London : Women’s Press, 1988.
  • Poursuivie par la lumière de la nuit(夜の光に追われて、仏語)Rose-Marie Fayolle, Des Femmes, c1990
  • Domein van het licht(光の領分、蘭語)Noriko de Vroomen en Han Timmer Meulenhoff, c1990
  • Woman running in the mountains(山を走る女)Geraldine Harcourt. New York : Pantheon Books, c1991.
  • Lichtkreise(光の領分、独語)Heinrich Reinfried.Theseus, c1991,
  • Il figlio della fortuna(寵児、伊語)Maria Terasa Orsi.Giunti, c1991
  • La femme qui court dans la montagne (山を走る女、仏語)Liana Rosi.Albin Michel, c1995
  • Ô vent, ô vent qui parcours le ciel (風よ、空駆ける風よ、仏語) Ryôji Nakamura et Renê de Ceccatty.Seuil, c1995
  • Vous, rêves nombreux, toi, la lumière! (大いなる夢よ、光よ、仏語)Karine Chesneau - Philippe Picquier, c1997
  • タイ語訳「光の領分」2000
  • 微笑的狼(笑いオオカミ) 竺家荣 [訳] 中国文联出版社 2001

外部リンク[編集]