辻原登

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辻原 登(つじはら のぼる、本名は村上 博1945年12月15日 - )は日本小説家芥川賞作家。

目次

[編集] 来歴・人物

昭和20年(1945年)、和歌山県生。大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎を経て、文化学院卒業。電算機会社に勤務する傍ら、昭和60年(1985年)に中編小説『犬かけて』で作家デビュー。昭和61年(1986年)、同作品で第94回(昭和60年下半期)芥川賞候補。

平成2年(1990年)に、中華人民共和国奥地に、生まれ育った和歌山県の面影をモチーフとした、中編小説『村の名前』で第103回(平成2年上半期)芥川賞を受賞した。主人公の名、橘博のは、辻原が生まれ育った土地の名家から取ったもの。橘は和歌山県に比較的多い姓である。長編小説『飛べ麒麟』で第50回(平成10年度)読売文学賞受賞。短編小説集『遊動亭円木』で第36回(平成12年度)谷崎潤一郎賞受賞。後に合併球団となるトンボ・ユニオンズ(現在の千葉ロッテ・マリーンズ)に所属する選手を描いた短編小説『枯葉の中の青い炎』で第31回(平成17年度)川端康成文学賞受賞。本作品が収録された同題の作品集には、昭和38年(1963年)の夏の高校野球甲子園大会に初出場した、和歌山県立南部高等学校選手をモデルとした『野球王』も収められ、野球ファンを喜ばせている。長編小説『花はさくら木』で第33回(平成18年度)大佛次郎賞受賞。 2009年現在、文學界新人賞三島由紀夫賞川端康成文学賞日経小説大賞織田作之助賞選考委員。東海大学文学部教授、関西大学客員教授(平成20年度)も務める。

[編集] 受賞歴

  • 昭和61年 中編小説 『犬かけて』 (第94回(昭和60年下半期)芥川賞候補)
  • 平成2年 中編小説 『村の名前』 (第103回(平成2年上半期)芥川賞)
  • 平成11年 長編小説 『飛べ麒麟』 (第50回(平成10年度)読売文学賞
  • 平成13年 短編小説集 『遊動亭円木』 (第36回(平成12年度)谷崎潤一郎賞
  • 平成18年 短編小説 『枯葉の中の青い炎』 (第31回(平成17年度)川端康成文学賞
  • 平成19年 長編小説 『花はさくら木』 (第33回(平成18年度)大佛次郎賞

[編集] 主な著作

  • 村の名前 (文藝春秋社・平成2年)
    • 村の名前 (『文學界』 平成2年6月)
    • 犬かけて (『文學界』 昭和60年11月)
  • 百合の心 (講談社・平成2年のち、文庫で「百合の心・黒髪その他の短編」へ改題)
    • 百合の心
    • はらんきょ
    • 野の寂しさ
    • 黒髪
  • 森林書 (文藝春秋社・平成6年)
  • マノンの肉体 (講談社・平成6年のち、文庫)
    • 片瀬江ノ島 (『群像』 平成4年9月)
    • マノンの肉体 (『群像』 平成6年4月)
    • 戸外の紫 (『群像』 平成元年5月)
  • 家族写真 (文藝春秋社・平成7年)
    • わが胸のマハトマ
    • 谷間
    • 光線の感じ
    • 緑色の経験
    • 塩山再訪
    • 松籟
  • だれのものでもない悲しみ (中央公論社・平成7年)
  • 創業者は七代目 ―ジャスコ会長、岡田卓也の生き方 (毎日新聞社・平成7年)
  • 黒髪 (講談社・平成8年)
    • 黒髪 (『群像』 平成8年2月)
    • 十三月 (『文學界』 昭和62年6月)
  • 退屈している暇はない ―コスモ・コンピュータ・ビジネスという会社の場合 (日本デザインクリエーターズカンパニー・平成8年)
  • 翔べ麒麟 (読売新聞社・平成10年のち、上下巻で文春文庫)
  • 遊動亭円木 (文藝春秋社・平成11年のち、文庫)
    • 遊動亭円木 (『文學界』 平成9年8月)
    • 大切な雰囲気 (『文學界』 平成10年4月)
    • 短夜の雨 (『文學界』 平成10年8月)
    • 夜が安莉に駆けこむ (『文學界』 平成10年9月)
    • 探偵 (『文學界』 平成10年10月)
    • 金魚 (『文學界』 平成10年11月)
    • 強きうなし (『文學界』 平成10年12月)
    • 笑いの郷 (『文學界』 平成11年1月)
    • 足にさわった女 (『文學界』 平成11年3月)
    • べけんや (『文學界』 平成11年4月)
  • 熱い読書冷たい読書 (マガジンハウス・平成12年)
  • 発熱(上)(下) (日本経済新聞社・平成13年のち、上下巻で文春文庫)
    • 発熱 (『日本経済新聞』 平成12年4月4日~平成13年4月24日)
  • 約束よ (新潮社・平成14年)
    • 約束よ
    • 青葉の飛翔
    • かみにさわった男
    • 窓ガラスの文字
    • 河間女
    • かな女への牡丹
    • この世でいちばん冴えたやりかた
  • ジャスミン (文藝春秋社・平成16年のち、文庫)
  • 枯葉の中の青い炎 (新潮社・平成17年のち、文庫)
    • ちょっと歪んだわたしのブローチ(『新潮』 平成16年2月)
    • 水いらず (『小説新潮』 平成15年11月)
    • 日付のある物語 (『群像』 平成9年1月)
    • ザーサイの甕 (『新潮』 平成15年1月)
    • 野球王 (『新潮』 平成14年1月)
    • 枯葉の中の青い炎 (『新潮』 平成16年8月)
  • 花はさくら木 (朝日新聞社・平成18年)
    • 花はさくら木(『朝日新聞』 平成17年4月17日~11月27日)
  • 円朝芝居噺 夫婦幽霊(講談社・平成19年)
  • 許されざる者(上)(下)(毎日新聞社・平成21年)
    • 許されざる者(『毎日新聞』 平成19年7月11日~平成21年2月28日)

[編集] 関連項目

芥川賞
102回
大岡玲
表層生活
瀧澤美恵子
ネコババのいる町で
103回
辻原登
村の名前
104回
小川洋子
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