川上未映子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
川上 未映子
(かわかみ みえこ)
誕生 川上 三枝子(かわかみ みえこ)
1976年8月29日(37歳)
日本の旗 日本大阪府大阪市
職業 作家ミュージシャン
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 日本大学通信教育部文理学部在学
活動期間 2007年 -
ジャンル 小説随筆
代表作 『乳と卵』(2008年)
『ヘヴン』(2009年)
主な受賞歴 早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞(2007年)
芥川龍之介賞(2008年)
中原中也賞(2009年)
芸術選奨新人賞(2010年)
紫式部文学賞(2010年)
高見順賞(2013年)
谷崎潤一郎賞(2013年)
処女作 『わたくし率イン歯ー、または世界』(2007年)
配偶者 阿部和重(2011年 - )
公式サイト 川上未映子の純粋悲性批判
Portal.svg ウィキポータル 文学
テンプレートを表示
未映子
(みえこ)
基本情報
出生名 川上 三枝子(かわかみ みえこ)
別名 川上 未映子(かわかみ みえこ)
出生 1976年8月29日(37歳)
出身地 日本の旗 日本
学歴 日本大学通信教育部文理学部在学
職業 歌手作家
担当楽器 作詞作曲など
レーベル ビクターエンタテインメント
公式サイト 川上未映子の純粋悲性批判

川上 未映子(かわかみ みえこ、1976年8月29日 - )は、日本小説家詩人ミュージシャン女優。音楽活動時は未映子(みえこ)名義も使用する。血液型はB型。

来歴[編集]

大阪府大阪市に生まれる。大阪市立すみれ小学校大阪市立菫中学校大阪市立工芸高等学校卒業。昼間は本屋でアルバイトをしながらバンド活動、夜は北新地の高級クラブでホステスをし、売れっ子になった。日本大学通信教育部文理学部哲学科に在学中。

2002年ビクターエンタテインメントより川上三枝子名義でデビュー、アルバム『うちにかえろう~Free Flowers~』を発表。その後、「未映子」と改名し音楽活動を行う。2004年にアルバム『夢みる機械』を発表。2005年にセルフプロデュースアルバム『頭の中と世界の結婚』を発売。同年に文芸雑誌『ユリイカ』に自ら電話をかけて詩の掲載を希望するが、投稿を促される。しかし誌面のデザイン、文字組のイメージが作風と異なるためにそれを断る。その後「文化系女子特集」にて「先端で、さすわ さされるわ そらええわ」が初掲載される。2006年に所属レコード会社の元担当者と結婚していた[1]が、まもなく離婚する。『WB』vol.07に「感じる専門家採用試験」を発表。

2007年第1回剣玉基金を受けて「わたくし率 イン 歯ー、または世界」を『早稲田文学0』に発表。同作で第137回芥川賞候補作となり注目を集める。同年第1回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞受賞。大賞は村上春樹。単行本『わたくし率 イン 歯ー、または世界』で第29回野間文芸新人賞候補・第24回織田作之助賞候補となる。

2008年1月16日、「乳と卵(ちちとらん)」で第138回芥川龍之介賞受賞が発表される[2]。受賞の際の感想の言葉は「めさんこ、うれしい」。母への連絡の言葉は「お母さん、芥川賞とったでぇ。ほんま。ありがとぉ」。3月、特定非営利活動法人「わたくし、つまりNobody」より第1回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞[3]。10月、MFUが主催する、ベストデビュタント賞2008を受賞。11月、ヴォーグ・ジャパンが主催する、ウーマン・オブ・ザ・イヤー2008を受賞。

2009年、4月、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回中原中也賞を受賞。2010年、1月、映画『パンドラの匣』でキネマ旬報新人女優賞を受賞。同作で3月、おおさかシネマフェスティバル新人女優賞を受賞。3月、小説『ヘヴン』で平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。8月、第20回紫式部文学賞受賞。2011年10月、同じ芥川賞作家の阿部和重と再婚[4]2012年5月末に出産した[5]

作風[編集]

関西弁を用いたリズムある文体が特徴で、自我をテーマとした作品が多い。永井均に影響を受けたと語っている[6]

小説や詩の文章が音楽的だといわれることがよくあるようだが、本人は「そうではないと思う。音楽という、文学とは違う現場の無意識を持ち込んでいる部分はあると思うけど」と語っている[7]

人物[編集]

好きな食べ物は春雨で、「あらゆるものの中で一番好き」と語るほどの大好物である。特に好きなのはタイ料理のヤムウンセンで、自分でも作れるという[7]

小学生時代、自由なテーマで作文するという課題で、祖父の死を採り上げたところ、オオタケ先生に大変誉められたことが印象に残っている。(NHK「スタジオパークからこんにちは」2009年10月14日)

長所は短時間で集中できるところで、短所は集中力が長続きしないこと[7]

“4時”に強い恐怖感をいだいており、例えば朝に寝て、起きた時間が夕方4時だったときには「すべての恐怖がいっせいにやってくるような気持ちになる」という。ただし、書くべき“時間”も“4時”しか無いと述べている[8]

弟はラグビー選手の川上利明(常翔学園高等学校明治大学神戸製鋼NTTコミュニケーションズ

受賞歴[編集]

著書[編集]

小説[編集]

単行本[編集]

  • 『わたくし率 イン 歯ー、または世界』(2007年、講談社)のち文庫
    • 早稲田文学0』2007年4月
    • 「感じる専門家採用試験」(『WB』WASEDA bungaku FreePaper vol.07_2006_11)
  • 乳と卵』(2008年、文藝春秋)のち文庫
    • 乳と卵(『文學界』2007年12月号)
    • あなたたちの恋愛は瀕死(『文學界』2008年3月号)
  • ヘヴン』(2009年、講談社)[9] のち文庫 
  • 『すべて真夜中の恋人たち』(2011年、講談社)
    • 『群像』2011年9月
  • 『愛の夢とか』(2013年、講談社)
    • アイスクリーム熱(『真夜中』2011 Early Spring)
    • 愛の夢とか(『モンキービジネス』2011 Summer)
    • いちご畑が永遠につづいてゆくのだから(『アスペクト』2007年5月号)
    • 日曜日はどこへ(『yom yom』2011年第23号)
    • 三月の毛糸(『早稲田文学』2012年4月)
    • お花畑自身(『群像』2012年4月号)
    • 十三月怪談(『新潮』2012年6月号)

単行本未収録作品[編集]

  • お母さーんと叫ばなならんの、難しい(『アスペクト』連載中)
  • 素晴らしい骨格の持ち主は (『新潮』2009年7月号)
  • おめかしの引力(アサヒ・コム連載中)
  • 僕たちは、抱きあったことさえ(2014年1月1日、朝日新聞広告特集「もう一人のたち」)短編小説

随筆・対談集[編集]

  • 『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』(2006年、ヒヨコ舎)のち講談社文庫 
  • 『世界クッキー』(2009年、文藝春秋)のち文庫 
  • 『六つの星星 対談集』(2010年、文藝春秋) のち文庫
  • 『夏の入り口、模様の出口』(2010年、新潮社) のち「オモロマンティック、ボム!」と改題して文庫
  • 『発光地帯』(2011年、中央公論新社
  • 『ぜんぶの後に残るもの』(2011年、新潮社)
  • 『魔法飛行』(2012年、中央公論新社)
  • 『人生が用意するもの』(2012年、新潮社)
  • 『安心毛布』(2013年、中央公論新社)

詩集[編集]

  • 『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』 (2008年、青土社)
    • 先端で、さすわさされるわそらええわ
    • 少女はおしっこの不安を爆破、心はあせるわ
    • ちょっきん、なー
    • 彼女は四時の性交にうっとり、うっとりよ
    • 象の目を焼いても焼いても
    • 告白室の保存
    • 夜の目硝子
  • 『水瓶』(2012年、青土社)
    • 戦争花嫁(『早稲田文学1』2008年4月)
    • 治療、家の名はコスモス(『ROCKS』5月)
    • いざ最低の方へ(『ユリイカ青土社、2008年12月号)
    • バナナフィッシュにうってつけだった日 (『モンキービジネス』2008 Fall)
    • 旅行熱 (『現代詩手帖』2009年1月号)
    • 冬の扉(『ユリイカ青土社、2009年12月号)
    • 星星峡(読売新聞 2009年4月)
    • 誰もがすべてを解決できると思っていた日(『早稲田文学増刊π』、2010年12月)
    • わたしの赤ちゃん(『早稲田文学5』2012年9月)
    • 水瓶(書き下ろし)

ディスコグラフィ[編集]

アルバム[編集]

  • うちにかえろう~Free Flowers~(2002年)川上三枝子名義
  • 夢みる機械(2004年)
  • 頭の中と世界の結婚(2005年)

シングル[編集]

  • 瞳バイブレイション(2003年)
  • はつ恋(2004年)
  • 悲しみを撃つ手(2005年)

ラジオ出演[編集]

テレビ出演[編集]

舞台出演[編集]

  • 『女中たち』COLLOL(2006年)原作:ジャン・ジュネ、構成・演出:田口アヤコ、音響演出:江村桂吾 [10]

映画[編集]

キネマ旬報新人女優賞を受賞。 おおさかシネマフェスティバル新人女優賞を受賞。

  • 『『緑子/MIDORI-KO』』(2010年)黒坂圭太監督、音楽提供

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ スポーツニッポン 2008年1月17日付記事参照
  2. ^ 芥川賞に川上未映子さん 直木賞は桜庭一樹さん 朝日新聞 2008年1月16日閲覧
  3. ^  「受賞者決定:川上未映子氏」『受賞歴、他/(池田晶子記念)わたくし、つまり Nobody賞』わたくし、つまりNobody、2008年2月25日。
  4. ^ “芥川賞作家同士が結婚 川上未映子さんと阿部和重さん”. MSN産経ニュース (産経デジタル). (2011年11月30日). オリジナル2011年12月1日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20111201064513/http://sankei.jp.msn.com/life/news/111130/bks11113017260000-n1.htm 2011年11月30日閲覧。 
  5. ^ 未映子の純粋悲性批判: 2012年06月 アーカイブ”. 2013年5月9日閲覧。
  6. ^ 2008年1月16日放送分のフジテレビ系情報プレゼンター とくダネ!』内のコーナー・『得もり!』にて
  7. ^ a b c 2008年4月号「日経エンタテインメント!」(日経BP社)でのインタビューより
  8. ^ 『VOW POP(バウポップ!)vintage!』 2007年 宝島社穂村弘との対談『午後4時の恐怖のまえに』)
  9. ^ 川上未映子「ヘヴン」について西部邁佐高信
  10. ^ http://lesbonnes.jugem.jp/?pid=1

外部リンク[編集]