沼田真佑

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沼田 真佑
(ぬまた しんすけ)
誕生 (1978-10-30) 1978年10月30日(45歳)
日本の旗 日本北海道小樽市
職業 小説家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
教育 学士(商学)
最終学歴 西南学院大学商学部
活動期間 2017年 -
ジャンル 小説
代表作 『影裏』(2017年)
主な受賞歴 文學界新人賞(2017年)
芥川龍之介賞(2017年)
デビュー作 「影裏」(2017年)
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沼田 真佑(ぬまた しんすけ、1978年10月30日[1] - )は、日本小説家

人物[編集]

北海道小樽市生まれ、福岡県福岡市育ち。福岡大学附属大濠高等学校西南学院大学商学部卒業。

2017年、「影裏」で第122回文學界新人賞受賞してデビュー[2]。同作で第157回(2017年上半期)芥川龍之介賞受賞[3][4]。「影裏」に対して芥川賞選考委員の高樹のぶ子は、「(東日本大震災を題材としているが、)震災を前面に押し出した小説ではない。人間関係を書くことで、それを取り囲む自然の怖さに言及した」と評価している[5]

受賞歴[編集]

2017年、「影裏」で第122回文學界新人賞受賞、第157回芥川龍之介賞受賞。

作品リスト[編集]

単行本[編集]

  • 『影裏』(文藝春秋、2017年7月 / 文春文庫、2019年9月)
    • 「影裏」 - 『文學界』2017年5月号
    • 「廃屋の眺め」(文庫版のみ) - 『文學界』2017年9月号
    • 「陶片」(文庫版のみ) - 『文學界』2019年1月号
  • 『幻日/木山の話』(講談社、2023年12月)
    • 「早春」 - 『群像』2019年9月号
    • 「入船」 - 『群像』2020年8月号
    • 「遡」 - 『群像』2021年2月号
    • 「ブラスト」 - 『群像』2021年8月号
    • 「日なた」 - 『群像』2022年2月号
    • 「朝霧の」 - 『群像』2022年8月号
    • 「カタリナ」 - 『群像』2023年1月号
    • 「ながれも」 - 『群像』2023年7月号

アンソロジー収録[編集]

  • 「廃屋の眺め」 - 『文学2018』(講談社、2018年4月)
    • 初出:『文學界』2017年9月号
  • 「茶会」 - 『水都眩光 幻想短篇アンソロジー』(文藝春秋、2023年9月)
    • 初出:『文學界』2023年5月号

単行本未収録[編集]

小説[編集]

  • 「夭折の女子の顔」 - 『すばる』2018年1月号
  • 「さくれぶる」 - 『すばる』2018年5月号
  • 「茨の実」 - 『すばる』2020年5月号
  • 「於浅虫」 - 『すばる』 2021年4月号

エッセイ・書評[編集]

  • 「盗癖」 - 『すばる』2017年8月号
  • 「馬」 - 『すばる』2017年9月号
  • 「わたしの楽園」 - 『群像』2017年11月号
  • 「読書日録」 - 『すばる』2019年4月号 - 6月号
  • 「世之介との約束」(吉田修一『続 横道世之介』書評) - 『文學界』2019年5月号
  • 「近く、遠いまなざし」 - 『文學界』2020年2月号
  • 「映画撮「影裏」話」 - 『文學界』2020年3月号
  • 「アナザー・サイド・オブ」 - 『西日本新聞』2021年4月13日 - 6月25日
  • 「ユア・ミラー」(松浦理英子『ヒカリ文集』書評)[6] - 『群像』2022年4月号
  • 「本の名刺 幻日/木山の話」 - 『群像』2024年1月号
  • 「文一の本棚 吉田健一『金沢|酒宴』」 - 『群像』2024年3月号

脚注[編集]

  1. ^ デビュー作が芥川賞!沼田真佑氏「影裏」…直木賞はデビュー34年佐藤正午氏「月の満ち欠け」”. スポーツ報知 (2017年7月19日). 2017年7月19日閲覧。
  2. ^ 文学界新人賞決まる 沼田真佑さんの「影裏」”. 産経ニュース (2017年3月29日). 2017年7月19日閲覧。
  3. ^ 芥川賞に沼田真佑さん「影裏」”. 毎日新聞 (2017年7月19日). 2017年7月19日閲覧。
  4. ^ 「沼田真佑さん(小樽出身)芥川賞 佐藤正午さん(北大中退)直木賞」『北海道新聞』(北海道新聞社)2017年7月20日、朝刊1面
  5. ^ 「芥川賞・沼田さん - デビュー作で射止める 直木賞・佐藤さん - 還暦過ぎ「賞と出会う」『北海道新聞』(北海道新聞社)2017年7月20日、朝刊34面
  6. ^ ユア・ミラー 沼田真佑|講談社 群像