又吉直樹

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又吉直樹
本名 又吉直樹
ニックネーム まったん、またきち、マッピー
生年月日 1980年6月2日(34歳)
出身地 日本の旗 日本 大阪府寝屋川市
血液型 B型
身長 164cm
方言 大阪弁
最終学歴 北陽高等学校
出身 NSC東京校5期
コンビ名 ピース
線香花火(解散)
相方 綾部祐二
芸風 コント漫才
立ち位置
事務所 よしもとクリエイティブ・エージェンシー
活動時期 2000年 -
同期 NON STYLE
平成ノブシコブシ
5GAPなど
作品 小説『火花
他の活動 作家
配偶者 未婚
公式サイト ピース又吉「猿」

又吉 直樹(またよし なおき、1980年6月2日 - )は、日本お笑いタレント脚本家作家であり、ピースボケ担当である。

大阪府寝屋川市出身。

吉本興業東京本社(東京吉本、厳密には子会社のよしもとクリエイティブ・エージェンシー)所属。

来歴・人物[編集]

大阪府寝屋川市で、4歳年上と3歳年上の姉の下に生まれる。父は沖縄県、母は奄美群島加計呂麻島の出身。比較的貧しい家庭で育ち、家族で焼肉店に食事に行っても「焼肉2枚でお腹一杯だから」と母や祖父が無理をして子供たちに食事を譲り、子供たちもそれを分かっていて親に「お茶漬けでお腹一杯」と食事を譲る、と言った生活をしていた、と本人は語っている。国語の実力テストの知能偏差値75で全国トップになったことがある。

小学生の頃から(寝屋川市立啓明小学校サッカーを始め、中学校は寝屋川市立第五中学校に通い、高校時代は関西の強豪北陽高校(現:関西大学北陽高等学校)サッカー部に所属し[1]、左利きのため左のウィングバックをやっていた。また大阪府代表としてインターハイにも出場している[2][3]。北陽高校の同級生には難波横山がいた。1999年平成11年)にNSC東京校の5期生として入学。大阪府出身ながら東京NSCを選んだ理由は、高校サッカー部の監督が吉本興業にも顔の利く人物であったため、大学推薦を断ってお笑いの道を目指していることが露見するのを恐れたため[4]

2003年(平成15年)夏まで原偉大[5]と「線香花火」というコンビで活動していたが解散し、その後、同期で仲の良かった綾部とピースを結成し、現在に至る。

ジューシーズ児玉、パンサー向井と共同生活をしている。

趣味[編集]

趣味は散歩と読書で、通算2,000冊以上も本を読んでおり、活字が躍りだす夢を見るほどの読書家。好きな作家として、太宰治[6]芥川龍之介[3]古井由吉[7]京極夏彦中村文則等を挙げている。「太宰治ナイト」「松尾芭蕉ナイト」などのイベントを主催している[8]。また同人誌即売会「文学フリマ」に足を運ぶこともある[9]携帯の待受け画面は太宰治(昔正岡子規だったことも)で、以前に三鷹市下連雀の築60年以上の風呂なしアパートに住んでいた時期があったが、過去に読んだことのある「太宰の家から吉祥寺への行き方」と同じであったため三鷹図書館で詳細に調べてみると、その住所が太宰家の旧住所にあたることが判明した[10]

長らく仕事が殆どなかった頃には井の頭恩賜公園へ毎日のように散歩に行き、現在でも週に一回程度行っているという。

しばしばひとりで寺社参拝をしている。神保町花月が出来る前から神保町に通っており、現在でも古本屋巡りなどをしている。過去に1度古本屋の店主などと並び「神保町の10人」に選ばれたことがある[11]

容姿・ファッション[編集]

髪型は、長髪でパーマをあてている。

LLR伊藤が、神保町花月公演「月見草」の脚本を書くにあたって死神のことを調べた際、「死神と呼ばれる著名人一覧」に又吉の名前があるのを発見した。また、その一覧にはハリセンボン箕輪はるかも名を連ねていたが、「又吉から死神の鎌を譲り受けた」というエピソードが添えられていたという。

プライベートでは、和服を着ることがある。古着を含む服が好きで、2010年(平成22年)よしもとオシャレ芸人ランキング男性芸人部門では第2位、2011年では第1位にランキングされ、ドン小西から褒められるなど、東京吉本若手のオシャレ番長的扱いを受けている[12]。特に好きなファッションブランドはフラボア[13]

作家活動[編集]

読書好きが高じて、数誌で書評やコラムを担当している。神保町花月でピースが主演した『凛』という公演では、神保町花月で初めて出演者自ら脚本を書いた。その後も、ジェットラグプロデュース公演『誰ソ彼』、神保町花月『月見草』『咆号』で脚本を手掛けている。

俳句に関心を示しており、せきしろとともに自由律俳句集『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』を刊行。2012年には俳人堀本裕樹とともに「すばる」で「ササる俳句 笑う俳句」を連載し、2015年に「芸人と俳人」の題で集英社より単行本化。

『火花』[編集]

2015年1月7日、『文學界』2月号に初の中篇小説『火花』(230枚)を発表し純文学デビュー[14]。又吉の作品の掲載効果により『文學界』2月号の累計部数は発売2日後で4万部に達する。同誌が1933年の創刊以来初となる重版がかかるほどの話題作となる[15]

同年3月11日文藝春秋より『火花』の単行本が発売。発売直後から版を重ね、3月16日時点で計35万部に達した[16]。カバーは25歳の画家・西川美穂が2011年に描いた作品「イマスカ」。これは又吉が一目見るなり気に入り、採用されたものだという[17]

4月22日、第28回三島由紀夫賞候補に挙げられた[18]5月14日に行われた選考会では、受賞作『私の恋人』(上田岳弘)との決選投票に持ち込まれたが、3対2で敗れ、受賞を逃した[19]。選考委員の辻原登は、「落ちるはずのない作品が落ちた。2作受賞でも良かった」と述べている[20]

6月11日、電子書籍版が発売[21]

単独での出演[編集]

コンビでの出演歴についてはピース (お笑いコンビ)を参照。

テレビ[編集]

レギュラー

過去の出演

テレビドラマ[編集]

ドキュメンタリー[編集]

ラジオ[編集]

映画[編集]

連載[編集]

CM[編集]

  • ブレンディ『スティック カフェオレ』「こだわりの男」篇、『インスタントコーヒー』「30秒クッキング」篇
  • マキシム『ちょっと贅沢な珈琲店』「たくみ焙煎 ちょっと一息」篇、「日本の水 失恋カフェ」篇

リリース作品[編集]

書籍[編集]

小説

随筆集

自由律俳句集(せきしろとの共著)

  • カキフライが無いなら来なかった(幻冬舎、2009年6月26日)
  • まさかジープで来るとは(幻冬舎、2010年12月16日)

創作四字熟語集

  • 鈴虫炒飯(幻冬舎、2012年11月22日)

推薦・解説等

TV番組本

DVD[編集]

  • 平成ノブシコブシ 御コント(ライブ出演&作家として協力している)
    • 〜今宵の主役はどっちだ〜(2010年10月20日)
    • 〜徳井健太が滅!〜(2012年8月9日)
  • アメトーーク
    • vol.13 - 気にしすぎ芸人
    • vol.16 - 男子高芸人
    • vol.22 - 読書芸人
    • vol.23 - 女の子苦手芸人・芸人の新ルールを考えよう

個展[編集]

  • 書遊展『月光心猿』 - 阿佐ヶ谷gallery「白線」(2009年9月19日-27日)
  • 『月光心猿』〜田中象雨が書く又吉直樹の言葉〜 - 下北沢gallery「HIBOU HIBOU」(2011年10月11日-16日)

出典[編集]

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  1. ^ “サッカー芸人が渋谷に緊急招集、オランダ戦を盛り上げる”. お笑いナタリー. (2010年6月19日). http://natalie.mu/owarai/news/33330 
  2. ^ “「生涯1万句作ります」ピース又吉直樹”. 日刊スポーツ. (2011年1月30日). http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20110130-730827.html 
  3. ^ a b “又吉直樹(ピース)「正月読書のすすめ_01」”. Webマガジン 月刊チャージャー. (2011年1月). http://promotion.yahoo.co.jp/charger/doga/myzo/vol19/vol19.php 
  4. ^ 祇園笑者』2014年1月24日放送分。
  5. ^ 現在は大阪で雑誌編集者をしており、ABCラジオよなよな…』にも出演している。
  6. ^ “スチャダラパーBOSEとピース又吉直樹、本を語る!”. VOGUE. (2010年3月1日). http://www.vogue.co.jp/lifestyle/news/2011-03/01/vogue_book 
  7. ^ 著書「第2図書係補佐」で「杳子」の書評を書き、『新潮』2008年11月号にエッセイ「お笑い芸人が古井由吉を好きな理由」、『文藝』2012年夏季号・古井由吉特集に本職の小説家・評論家に交じってアンケート回答を寄稿、『新潮』2012年1月号の対談企画「災いのあとに笑う」において対面を果たした
  8. ^ “又吉直樹(ピース)「正月読書のすすめ」_03”. Webマガジン 月刊チャージャー. (2011年1月). http://promotion.yahoo.co.jp/charger/doga/myzo/vol19/vol19_03.php 
  9. ^ “文化人も絶賛! "モテている"芸人・ピース又吉が本当にモテたい層は?”. サイゾーウーマン. (2011年8月). http://www.cyzowoman.com/2011/08/post_4081.html 
  10. ^ 著書「第2図書係補佐」
  11. ^ “芸人随一の読書家ピース 又吉直樹がGALAPAGOSに出会った!”. nikkei TRENDYnet(日経トレンディネット). (2010年). http://trendy.nikkeibp.co.jp/as/galapagos/1p.html 
  12. ^ “オシャレ芸人、ピース・又吉直樹のファッション哲学”. 週プレNEWS. (2011年4月3日). http://wpb.shueisha.co.jp/2011/04/03/3335/ 
  13. ^ マンスリーよしもとPLUS』2012年11月号(ワニブックス)36ページ
  14. ^ 文藝春秋|雑誌|文學界_1502
  15. ^ “ピース又吉効果で『文学界』再増刷決定 史上最高4万部到達”. ORICON STYLE. (2015年1月9日). http://www.oricon.co.jp/news/2047004/full/ 2015年2月13日閲覧。 
  16. ^ “「ピース」又吉さん:純文学「火花」異例のヒット35万部”. 毎日新聞. (2015年3月17日). http://mainichi.jp/select/news/20150317k0000e040247000c.html 2015年3月18日閲覧。 
  17. ^ “ピース又吉、小説『火花』が異例の初版15万部”. ORICON STYLE. (2015年2月11日). http://www.oricon.co.jp/news/2048478/full/ 2015年3月18日閲覧。 
  18. ^ ピース又吉さんの「火花」、三島由紀夫賞の候補に”. 朝日新聞デジタル (2015年4月22日). 2015年4月22日閲覧。
  19. ^ ピース・又吉:三島賞僅差で落選 選考委員から賛嘆の声”. まんたんウェブ (2015年5月14日). 2015年5月15日閲覧。
  20. ^ 三島賞は上田岳弘さん…又吉直樹さん受賞逃す”. YOMIURI ONLINE (2015年5月14日). 2015年5月14日閲覧。
  21. ^ 又吉の「火花」、今度は電子書籍に”. デイリースポーツ online (2015年5月22日). 2015年5月22日閲覧。
  22. ^ 課外授業ようこそ先輩「暗くたって いいじゃないか!」

外部リンク[編集]