林真理子

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林 真理子(はやし まりこ、本名:東郷 眞理子(とうごう まりこ)、1954年4月1日 (戸籍上、実際は3月末日という) - )は、日本の女性小説家エッセイスト。有限会社林真理子企画事務所代表取締役。

目次

[編集] 略歴

山梨県山梨市出身。本屋の娘に生まれ、幼少時から大量の本を読む。中沢新一の実家が近所で、中沢はその本屋によく通っていた。

山梨県立日川高等学校日本大学藝術学部文芸学科を卒業し、コピーライターとして活動。

1979年から秋山道男が編集していた西友のPR雑誌『熱中なんでもブック』(のちに『青春評判ブック』)の編集スタッフとなる。同僚に、のちに親友になる中野翠がいた[1]

1981年西友ストア向け広告コピー「つくりながら、つくろいながら、くつろいでいる。」でTCC(東京コピーライターズクラブ)新人賞受賞。

1982年エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を発表し、作家としてデビュー。同エッセイ集はベストセラーを記録した。

1986年、前年に発表した『最終便に間に合えば』『京都まで』で第94回直木賞を受賞。

1990年、36歳でサラリーマンの男性と見合いをして結婚。身内向けの披露宴はトゥール・ダルジャンを貸し切って、披露パーティーは赤坂プリンス旧館で会費制で行った[2]

1993年から、初めて文芸雑誌『文學界』に連作を書いた(『文学少女』)。1995年、『白蓮れんれん』で第8回柴田錬三郎賞を受賞、1998年、『みんなの秘密』で第32回吉川英治文学賞を受賞。

1999年2月、44歳で長女を出産[3]

2009年2月、公式ブログ『林真理子のあれもこれも日記』[1]を開始。

現在、直木賞の選考委員のほか、講談社エッセイ賞吉川英治文学新人賞毎日出版文化賞選考委員を務めている。

[編集] エピソード

  • 1980年代以降において、「ねたみ・そねみ・しっとを解放」したのが林の功績の一つだと斎藤美奈子が自著で評している。[4]
  • 江原啓之を1994年に雑誌「an・an」で対談して以来絶賛しており、江原の著書『幸運を引き寄せるスピリチュアルブック』(2001年)の帯に推薦文を書いた。
  • 半落ち』を巡る直木賞選考過程での騒動において、作品だけでなく、その読者についてまで強い批判を展開した。しかし、その後の調べで作品講評の際に林が指摘した「物語の欠点」がこの作品の場合必ずしも当てはまらない事が判明した。また、最初に気付いたのは北方謙三だったとされ、その北方は大きな問題として指摘してはいない争点だった[5][6]

[編集] 著書

  • 『ルンルンを買っておうちに帰ろう』主婦の友社 1982.11 のち角川文庫 
  • 『夢見るころを過ぎても』主婦の友社 1983.7 のち角川文庫   29歳 
  • 『幸せになろうね―働くおんなの意地とマコト けなげに上手にワーキング!』光文社カッパ・ビジネス 1983.7 のち光文社文庫
  • 『花より結婚きびダンゴ』CBS・ソニー出版 1983.10 のち角川文庫
  • 『ルンルン症候群』角川書店 1983.12 のち文庫
  • 『星に願いを』講談社 1984.1 のち文庫         30歳
  • 『街角に投げキッス』角川書店 1984.1 のち文庫
  • 『林真理子スペシャル―ルンルンだけじゃ、ものたりなくて』角川書店 1984
  • 『真理子の夢は夜ひらく』角川書店 1984.9 のち文庫
  • 『ブルーレディに赤い薔薇』(小説)光文社カッパ・ブックス 1984.10 のち文庫
  • 『葡萄が目にしみる』(小説)角川書店 1984.11 のち文庫
  • 『ふたりよがり―対談集』文芸春秋 1984.12
  • 『テレビしちゃった!』CBS・ソニー出版 1984.12
  • 『星影のステラ』(小説)角川書店 1985.2 のち文庫       31歳
  • 『今夜も思い出し笑い』文芸春秋 1985.4 のち文庫
  • 『テネシーワルツ』講談社 1985.5 のち文庫
  • 『林真理子二枚目コレクション』小学館 1985.7
  • 『紫色の場所』角川書店 1985.8 のち文庫
  • 『最終便に間に合えば』(短編集)文芸春秋 1985.11(直木賞)のち文庫
  • 『食べるたびに、哀しくって…』角川書店 1985 のち文庫
  • 『マリコ・その愛』光文社文庫―イキナリ文庫 1986
  • 『身も心も』角川書店 1986.3 のち文庫
  • 『真理子の青春日記&レター』角川文庫 1986
  • 『愛すればこそ…』文芸春秋 1986 のち文庫
  • 『マリコ自身―イキナリ文庫』光文社文庫 1986.8
  • 『胡桃の家』(小説)新潮社 1986.8 のち文庫
  • 『南青山物語―ルンルンパラダイス』主婦の友社 1986.8 のち角川文庫
  • 『美食倶楽部』文芸春秋 1986.9 のち文庫
  • 『ファニーフェイスの死』(小説)集英社 1987.4 のち文庫、中公文庫  33歳
  • 『言わなきゃいいのに…』文芸春秋 1987.5 のち文庫
  • 『失恋カレンダー』角川文庫 1987.11
  • 『戦争特派員(ウォーコレスポンデント)』(小説)文芸春秋 1987 のち文庫
  • 『茉莉花茶を飲む間に』小学館 1987.12 のち角川文庫
  • 『こんなパリ、見たとこある?』文化出版局 1988.2    34歳
  • 『マリコ・ストリート』マガジンハウス 1988.2 のち角川文庫
  • 『どこかへ行きたい』角川文庫 1988.4
  • 『東京胸キュン物語』角川文庫 1988.4
  • 『こんなはずでは…』文芸春秋 1988.5 のち文庫
  • 『満ちたりぬ月』主婦の友社 1988,11 のち文春文庫
  • 『キス・キス・キス』角川書店 1988
  • 『短篇集―少々官能的に』文芸春秋 1988.12 のち文庫
  • 『旅は靴ずれ、夜は寝酒』角川文庫 1989.1    35歳
  • 『余計なこと、大事なこと』文芸春秋 1989.4 のち文庫
  • 『幕はおりたのだろうか』講談社 1989.4 のち文庫
  • 『ローマの休日―小説ロマンチック洋画劇場』角川書店 1989.7 のち文庫
  • 『女のことわざ辞典』講談社 1989.8 のち文庫
  • 『イミテーション・ゴールド』祥伝社 1989.11 のち角川文庫
  • 『昭和思い出し笑い』文芸春秋 1989 のち文庫
  • 『本を読む女』新潮社 1990.5 のち文庫           36歳
  • 『美華(ミーハー)物語』角川文庫 1990
  • 『ウフフのお話』文芸春秋 1990.6 のち文庫
  • 『ミカドの淑女』(小説)新潮社 1990.9. のち文庫
  • 『マリコ・ジャーナル』角川文庫 1991.1     37歳
  • 『そうだったのか…!』文芸春秋 1991.6 のち文庫
  • 『ウエディング日記』角川文庫 1991.8
  • 『次に行く国、次にする恋』角川文庫 1992.1   38歳
  • 『悲しみがとまらない―恋愛ソング・ブック』角川書店 1992.3 のち文庫
  • 『バルセロナの休日』角川書店 1992. 4 のち文庫
  • 『原宿日記』朝日新聞社 1992.5 のち文庫、角川文庫
  • 『おとなの事情』文芸春秋 1992.7 のち文庫
  • 『トーキョー国盗り物語』(小説)集英社 1992.7 のち文庫
  • 『ドレスがいっぱい』(童話)小学館 1992.8
  • 『ワンス・ア・イヤー―私はいかに傷つき、いかに戦ったか』角川書店 1992 のち文庫
  • 『男と女のキビ団子』祥伝社 1992.10
  • 『着物の悦び―きもの七転び八起き』光文社 1992 のち新潮文庫
  • 『嫌いじゃないの』文芸春秋 1993.8 のち文庫       39歳
  • 『さくら、さくら―おとなが恋して』講談社 1993.12 のち文庫
  • 『文学少女』(連作)文芸春秋 1994.1            40歳
  • 『天鵞絨物語』光文社 1994.3 のち新潮文庫、光文社文庫
  • 『ピンクのチョコレート』幻冬舎 1994.7 のち角川文庫
  • 『怪談―男と女の物語はいつも怖い』文芸春秋 1994.9 のち文庫
  • 『白蓮れんれん』(伝記小説)中央公論社 1994.10 のち文庫、集英社文庫
  • 『林真理子のおしゃべりフライト』プレジデント社 1994.10
  • 『素晴らしき家族旅行』毎日新聞社 1994.11 のち新潮文庫
  • 『そう悪くない』文芸春秋 1994.11 のち文庫
  • 『猫の時間』朝日新聞社 1995.3 のち文庫          41歳
  • 『女文士』(小説)新潮社 1995.10 のち文庫
  • 『皆勤賞』文芸春秋 1996. 2  のち文庫           42歳
  • 『東京デザート物語』集英社 1996.2 のち文庫
  • 『幸福御礼』朝日新聞社 1996.3 のち文庫、角川文庫
  • 『断崖、その冬の』(小説)新潮社 1996.6 のち文庫
  • 『不機嫌な果実』(小説)文芸春秋 1996.10 のち文庫
  • 『強運な女になる』中央公論社 1997.7 のち文庫     43歳
  • 『着物をめぐる物語』新潮社 1997.10 のち文庫
  • 『みんなの秘密』(連作小説)講談社 1997.12(吉川英治文学賞)のち文庫
  • 『踊って歌って大合戦』文藝春秋 1998.1 のち文庫     44歳
  • 『葡萄物語』角川書店 1998.4 のち集英社文庫
  • 『世紀末思い出し笑い』文芸春秋 1999 のち文庫       45歳
  • 『コスメティック』小学館 1999.4 のち文庫
  • 『ロストワールド』読売新聞社 1999.4 のち角川文庫
  • 『美女入門』マガジンハウス 1999 のち角川文庫
  • 『みんな誰かの愛しい女』文芸春秋 2000.1 のち文庫
  • 『死ぬほど好き』集英社 2000.3
  • 『花探し』新潮社 2000.4 のち文庫
  • 『美女入門 pt.2』マガジンハウス 2000.7 のち角川文庫
  • 『ミスキャスト』講談社 2000.11 のち文庫
  • 『男と女とのことは、何があっても不思議はない』PHP研究所 2001.2 のち角川文庫
  • 『ドラマティックなひと波乱』文芸春秋 2001.3 のち文庫
  • 『美女入門 pt.3』 マガジンハウス 2001.9 のち角川文庫
  • 『紅一点主義』文芸春秋 2002. 2 のち文庫
  • 『初夜』文芸春秋 2002.5 のち文庫
  • 『花』中央公論新社 2002.6 のち文庫
  • 『20代に読みたい名作』文芸春秋 2002.10 「林真理子の名作読本」文庫
  • 『聖家族のランチ』角川書店 2002.11 のち文庫
  • 『年下の女友だち』集英社 2003.1 のち文庫
  • 『旅路のはてまで男と女』文芸春秋 2003.3 のち文庫
  • 『マリコの食卓』ぺんぎん書房 2003.6
  • 『死ぬほど好き』集英社 2003.7
  • 『トーキョー偏差値』マガジンハウス 2003 「美女のトーキョー偏差値」角川文庫
  • 『Anego』小学館 2003.11 のち文庫
  • ミルキー 講談社 2004.1 のち文庫
  • 野ばら 文藝春秋 2004.3 のち文庫
  • 知りたがりやの猫 新潮社 2004.11 のち文庫
  • 夜ふけのなわとび 文藝春秋 2005.2 のち文庫
  • 美女に幸あり マガジンハウス 2005.3 のち文庫
  • アッコちゃんの時代 新潮社 2005 のち文庫
  • ウーマンズ・アイランド マガジンハウス 2006.1
  • オーラの条件 文藝春秋 2006.3 のち文庫 
  • 秋の森の奇跡 小学館 2006.5
  • 本朝金瓶梅 文藝春秋 2006.7
  • 美女は何でも知っている マガジンハウス 2006.9
  • 私のスフレ マガジンハウス 2007.1
  • なわとび千夜一夜 文藝春秋, 2007.3
  • グラビアの夜 集英社 2007.5
  • 「綺麗な人」と言われるようになったのは、四十歳を過ぎてからでした 光文社 2007.7
  • 美か、さもなくば死を マガジンハウス, 2007.11
  • はじめての文学 林真理子 文藝春秋 2007.10
  • 本朝金瓶梅 お伊勢篇 文藝春秋 2007.11
  • グラビアの夜 集英社、2007
  • 美貌と処世 文藝春秋 2008.3
  • 秘密 ポプラ文庫、2008
  • Ruriko 角川書店、2008
  • もっと塩味を! 中央公論新社 2008.8
  • マリコ・レシピ original recipe book マガジンハウス、2008
  • 綺麗な生活 マガジンハウス、2008 
  • 東京 ポプラ文庫 2008
  • 結婚 ポプラ文庫、2009 
  • 美は惜しみなく奪う マガジンハウス、2009
  • 最初のオトコはたたき台 文藝春秋、2009 

[編集] 共著

  • 『チャンネルの5番』山藤章二共著 講談社 1988.2 のち文庫
  • 超恋愛 江原啓之 マガジンハウス 2007.12
  • 誰も教えてくれなかった『源氏物語』本当の面白さ 山本淳子対談 小学館101新書 2008.10

[編集] 翻訳

  • Loving each other レオ・ブスカリア 相原真理子共訳 講談社 1986
  • 『マーガレット ラブ・ストーリー』マリアン・ウォーカー、講談社 1996.5 のち文庫
  • P.S.アイラヴユー セシリア・アハーン 小学館 2004 のち文庫

[編集] テレビ出演

[編集] サイト

林真理子のあれもこれも日記

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ 松田哲夫『これを読まずして、編集を語るなかれ。』の秋山との対談より。なお、同雑誌には、のちに『ルンルンを買っておうちに帰ろう』の担当編集者となる、主婦の友社の松川邦生(渡辺和博の『金魂巻』の担当でもある)もかかわっていた。
  2. ^ T&Gーハウスウエディングー 著名人対談 秋元康VS林真理子参考。
  3. ^ 林真理子のあれもこれも日記 林真理子年譜 41歳〜45歳参考。
  4. ^ 斎藤美奈子『文壇アイドル論』(2002年、岩波書店)参考。
  5. ^ 大森望豊崎由美『文学賞メッタ斬り!』(2004年、株式会社パルコ)エンターテインメント対決! 直木賞vs山本賞
  6. ^ 世相百断・第49話「直木賞候補作『半落ち』の評判」