菅野よう子

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菅野よう子
Yoko Kanno.jpg
基本情報
出生 1964年3月18日(47歳)
日本の旗 日本 宮城県
学歴 早稲田大学卒業
ジャンル ジャズクラシックオーケストラ電子音楽ニューエイジブルースフォークロック電子ロックポップアート・ロック
職業 作曲家
編曲家
担当楽器 ピアノ
活動期間 1986年-
レーベル ビクターエンタテインメント
共同作業者 てつ100%

菅野 よう子(かんの ようこ、yoko kanno、本名:菅野 洋子(読みは同じ)、1964年3月18日 - )は、日本作曲家編曲家プロデューサーピアニスト歌手宮城県出身。主にCMアニメゲームドラマ映画の音楽を手がけている。即興ピアニスト、作曲家の菅野洋子とは、同姓同名であるうえ、宮城県出身、早稲田大学出身という経歴も似ているが、全くの別人である。 

目次

[編集] 来歴

宮城県出身。父は大学教授、母は看護婦という家で生まれ、厳格なしつけを受け育つ。幼少時からYAMAHA音楽教室に通い、音楽コンクールに出場するたびに、賞をとっていた[1]。音楽コンクールの審査員だった芥川也寸志からその才能を注目され、子供時代から、個人的に作曲を師事。

早稲田大学第一文学部在学中に「てつ100%」のキーボード担当としてデビュー、1stアルバム『てつ100%』、2ndアルバム『あと3cm』、3rdアルバム『Jack in the box』、4thアルバム『素直』をリリースした。同バンドの活動と並行して、光栄(現コーエー)の『信長の野望シリーズ』『大航海時代シリーズ』などの歴史シミュレーションゲームの楽曲を担当。それにより作編曲家として認知され、アニメやCM音楽畑へ活動を広げていった。

2009年現在ではアニメとCMの音楽製作を主な活動の場としている。テレビCMの音楽も数多く手掛けている。それらと並行して、坂本真綾小泉今日子などのアルバムのプロデュースも手がけている。また、過去に手がけたサウンドトラックの楽曲がテレビ番組のBGMとして頻繁に使用される。

職業作曲家としてのサウンドトラック制作を表現活動のメインに据えるスタンスのため、多作でありながら個人名義のオリジナルアルバムリリースに関して積極的ではない。唯一本人名義だった『Song to fly』も、音楽を担当した簡易フライトシミュレーションゲーム『アースウインズ』のサウンドトラックを同コンセプトの元で肉付けした構成であり、本人も「あれはゲーム音楽」と述べている[2]。2007年には菅野よう子名義によるTV-CMワーク集『CMようこ英語版』を配信限定でリリース、翌2008年にCD化した。2011年の第62回NHK紅白歌合戦ではオープニングテーマを担当することが発表された[3]

[編集] 楽曲

古今東西の多様な音楽ジャンルを作編曲できる器用さは業界内外において評価が高い。ただし本人の嗜好としては「ジャズはあまり好きではない」とのこと[4]。加えてクラブミュージックに見られる繰り返しの多いミニマルな展開やキックの4つ打ちもあまり好きではなく、「Cowboy Bebop remixes music for freelance」のリミキサーの選定をしていた渡辺信一郎佐藤大に対して「これは音楽じゃない」「マシンが鳴っているだけで気持ち悪い」等と言い、二人から大量のクラブミュージックのレコードを聞かされたという逸話がある。その後『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』では作品世界を意識した結果4つ打ちを取り入れた旨を脚本で作品に参加した佐藤が語っており、その他の作品の楽曲においても4つ打ちを取り入れたものが幾つか存在する。

アンサンブルを駆使する手腕と共に『WOLF'S RAIN』のサントラにおいて、東京で録音し完成していたバンド編成のオケを、アメリカのスタジオ作業中にふと聞いた印象で、ボーカルのアコースティック・ギター一本の弾き語りに差し替えるといった自由さも兼ね備えている。このエピソードはボーカルのスティーブ・コンテのウェブサイトの日記中[5]に語られているが、コンテ自身、ジャズギターの学校を卒業しているとはいえ、既に完成したオケを破棄し弾き語りに差し替えた事に相当驚いたと語っている。

∀ガンダム』の作曲を担当した際、総監督の富野由悠季から「男性と女性の裏に秘められた、その、レズとかホモとか、そういう危うさも含んだところでの、あの、遺伝子が暗躍する感じの曲」を作るよう注文され、どういう曲なのか非常に悩んだというエピソードがある。ちなみに、同作は、ガンダムのテレビシリーズの音楽家において女性の作曲家を起用した唯一の作品である。

このように多くのジャンルを扱うため、器用貧乏と言われ傷ついた事もあるというが、「器用貧乏も10年続けるとゴールデン器用(または金の小手先)に変わるのだ。何でもできて文句あっか?!」と語っている[6]

[編集] 作詞

作曲以外にも、『カウボーイビバップ』の『3.14』や『オーバン・スターレーサーズ』の主題歌『CHANCE TO SHINE』(岩里祐穂との共作)など、少数ではあるが作詞も手掛けている。

[編集] 歌手活動

[編集] Gabriela Robin

菅野の作品には、作詞家・ボーカルとしてGabriela Robinという名がしばしばクレジットされている。曲によっては、この歌手の声が明らかに菅野のものであることから、「Gabriela Robinは菅野の変名なのではないか」という推測がなされてきた。作詞者としては比較的文法などから自由な日本語、英語などを駆使して詞を綴る。変わったところではあたかも仏語であるかのように書かれた日本語詞があり(多田葵『Wo qui non coin』)、菅野はこれをハナモゲラと呼んでいる。

通常、コンサートでは坂本真綾Origaが代役を務めていたが、2009年7月7日のコンサート『超時空七夕ソニック』において、初めてGabriela Robinが聴衆の前で歌うことが事前に告知された。コンサートパンフレット『超時空七夕ソニック』の「Interview with Gabriela Robin」の項では、Gabriela Robinの写真として菅野の扮装姿が掲載され、コンサート中にはボーカルがRobin名義の曲「Moon」(『∀ガンダム』の挿入歌)を、菅野自身が歌いあげた。

[編集] 評価

菅野を高く評価していると公表している人物に菅野と同じくアニメソングの作曲に多数携わっている作曲家田中公平がいる。田中は菅野を尊敬していると言う。

現代ジャズ/フュージョン界の第一人者で、グラミー受賞アーティストのパット・メセニーは自身のアルバムのプロモーションのインタビュー中、前後の脈絡無く唐突に菅野の楽曲に好意的なメッセージを残している[7]。歌手のMIKAは、世界中で一番好きなアレンジャーやプロデューサーとして彼女の名前を挙げている[8]

青土社で『特集菅野よう子 ユリイカ詩と批評 2009年8月号』が刊行された。

[編集] 作品

[編集] アニメ

[編集] 音楽担当

[編集] 主題歌・挿入歌

(音楽を担当した作品を除く)

[編集] 声優として参加

[編集] ゲーム

[編集] 実写映画

[編集] テレビドラマ

[編集] CM

500本以上の楽曲を手がけており、現在でも多くの作品が放映されている。菅野本人は1000本以上とも語っている。ただし数えた事は無いという。採用企業の中で代表的なものを以下に挙げる。

コスモ石油日本石油東京電力東京メトロシャープマイクロソフトカシオパイオニア日立製作所富士通富士ゼロックス富士フイルムキヤノンインテルトヨタ自動車日産自動車本田技研工業富士重工ヤマハ発動機ダイムラー・クライスラー日本IBMアサヒビールキリンビールキリンビバレッジサッポロビールサントリーコカコーラ資生堂ポーラ化粧品カネボウコーセーみずほ銀行UFJ銀行森永製菓明治製菓グリコJ-PHONEボーダフォンNTT DoCoMoKDDIほっともっとミヤギテレビJR東海

[編集] その他

  • 遊佐未森渋谷パルコ劇場で行われた『6Episodes』コンサートにおいて、ヴァイオリニスト中西俊博をコンマスとして編成された中西俊博室内管弦楽団にピアノで参加。(1990年)
  • 中西俊博オリジナルソロアルバム1990年『In The Pocket』、1991年『Walkin' in Paris』、1992年『Sailling On Strings』(すべてFOR LIFEレコード)にピアノや編曲で参加。1990年の中西氏のコンサート(於:FM東京ホール)にもピアノ・キーボードで参加している。この数年間、中西氏のJAZZクラブでのライブにも出現し、生ピアノだけでなく、MacintoshをMIDI楽器として併用したパフォーマンスを披露していた。
  • 米米CLUB『ICTL no.2/K2C Produce』(1992年、テレビドラマ「素顔のままで」サウンドトラック)
    • 「愛してるのに (Piano Version)」の編曲を担当。
  • NHKスペシャル『中国〜12億人の改革開放』1994年
  • 今井美樹のアルバム『Love Of My Life』およびコンサートのサウンドプロデュース、キーボード奏者としてのツアー参加(1995年)、アルバム「THANK YOU」における過去曲リメイク(1996年)、シングル『月夜の恋人たち』のストリングス編曲(2000年
  • 井上陽水『エンジの雨』の編曲(アルバム『九段』、1998年
  • 坂本真綾の楽曲プロデュース(1996年 - 2003年
  • Crystal Kay 『Eternal Memories』, 『Good Morning Sue』の作編曲
    • 『Eternal Memories』は1998年にサントリーのビタミンウォーターのCM曲として採用され、同年の三木鶏郎広告音楽賞を受賞した。その後1999年7月に同タイトルのデビューシングルとしてリリースされた。
    • 『Good Morning Sue』は味の素のクノールカップスープのCM曲として使用され、3枚目のシングル『こみちの花』のカップリング曲として収録された。
  • T.M.Revolutionのセルフカバーアルバム『UNDER:COVER』内のTHUNDERBIRDの編曲。(2006年
    • 同年に行われたT.M.Revolutionの日本武道館でのライブでは、ゲストピアニストとして出演した。
  • Say Hello! あのこによろしく。(2006年、サウンドトラックは配信限定)
  • 湯川潮音『木漏れび』(ミニアルバム『雪のワルツ』、2007年
    • キヤノンのデジタルビデオカメラのCM曲として使用された。
  • 『CMようこ(オフィシャルTV-CMワーク集)』(2007年、配信限定。2008年、CDリリース)
  • 元ちとせ『恵みの雨』(オムニバスアルバム『image7』、2008年)
    • P&GのH&SシャンプーのCM曲として使用された。
  • SMAP『Jazz』(『super.modern.artistic.performance』、2008年)作曲。『not alone〜幸せになろうよ〜』作曲、編曲。
  • May'nメイン☆ストリート』内の『May'n☆Space』(2009年
  • 第62回NHK紅白歌合戦オープニングテーマ『1231』(2011年

[編集] オリジナル作品

[編集] 受賞

  • 広告音楽大賞競技会金賞受賞
  • 三木鶏郎広告音楽賞(1998年サントリービタミンウォーター)
  • 第13回日本ゴールドディスク大賞 アニメーション・オブ・ザ・イヤー - COWBOY BEBOP オリジナルサウンドトラック
  • 東京アニメアワードアニメーション・オブ・ザ・イヤー音楽賞 - 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX (2003年)、劇場版アクエリオン(2008年)、マクロスF(2009年)
  • 2008年度JASRAC賞銀賞(創聖のアクエリオン

[編集] 脚注

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  1. ^ 『ミュージック・マガジン』2009年7月号
  2. ^ bounce.com (2005年5月24日). “ミュージカル・ジャーニー第5回 - 作曲家菅野よう子という不思議な世界 Part 2”. 2008年8月8日閲覧。
  3. ^ “【紅白】菅野よう子がオープニングテーマ書き下ろし”. オリコン. (2011年12月26日 20:00). http://www.oricon.co.jp/news/music/2005156/full/?id=TOP1 2011年12月27日 09:57閲覧。 
  4. ^ bounce.com (2005年4月27日). “ミュージカル・ジャーニー第4回 - 作曲家菅野よう子という不思議な世界 Part 1”. 2008年8月8日閲覧。
  5. ^ Behind The Music: The Solo Version Of "Could You Bite The Hand?" From Wolf's Rain.
  6. ^ edition GASPARD, inc. (2002年). “アーティストPR 渡辺等”. 2008年8月8日閲覧。
  7. ^週刊ヤングジャンプ』2005年2月誌より
  8. ^ ロッキング・オン2007年7月号
  9. ^ YouTube - きみでいて ぶじでいて

[編集] 参考文献

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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