スーパーボウル
| スーパーボウル | |
|---|---|
| 分類 | アメリカンフットボール |
| 開始年 | 1967年 |
| 主催 | NFL |
| 参加チーム | 2 |
| 国 | |
| 前回優勝チーム | ボルチモア・レイブンズ(12年ぶり2回目) |
| 最多優勝チーム | ピッツバーグ・スティーラーズ(6回) |
| 公式サイト | Official Super Bowl website |
スーパーボウル (Super Bowl) は、アメリカ合衆国のプロアメリカンフットボールリーグであるNFLの優勝決定戦である。
アメリカンフットボールの最高の大会であり、アメリカ最大のスポーツイベントである。NFLの2つのカンファレンスであるアメリカン・フットボール・カンファレンス (AFC) とナショナル・フットボール・カンファレンス (NFC) の各優勝チームで争われる。毎年2月上旬の日曜日に開催されており、スーパーボウル当日はスーパーボウルサンデー(Super Bowl Sunday)、もしくはスーパーサンデーとも呼ばれ、事実上アメリカの祝日となっており[1][2]、年間で感謝祭に次いで2番目に食糧が多く消費されることでも知られる[3]。200以上の国と地域でテレビ中継されており[4]、特にアメリカでは毎年テレビ番組で年間最高視聴率を記録するなど、極めて注目度の高いコンテンツになっている。
目次 |
概説 [編集]
スーパーボウルは1967年、NFLの優勝チームと、当時別に存在していたプロアメリカンフットボールリーグであるアメリカン・フットボール・リーグ (AFL) の優勝チームによる対抗戦として始まった。その後NFLとAFLは合併し、1971年からは旧NFLチームが主に所属するNFCの代表と、旧AFLチームが主に所属するAFCの代表が対戦する形となって今に至っている。なお、スーパーボウルの名が正式に使われるようになったのは第3回からで、遡って第1回と第2回の大会もスーパーボウルと呼ばれるようになっている。この名称は、AFLの創始者でAFL所属のカンザスシティ・チーフスのオーナーでもあったラマー・ハントの命名で、児童用玩具のスーパーボールで子供たちが遊んでいるのを見て思いついたといわれている。
スーパーボウルに優勝したチームには、ティファニー社製のヴィンス・ロンバルディ・トロフィーと呼ばれるトロフィーが与えられる。名を冠されているヴィンス・ロンバルディはグリーンベイ・パッカーズの名コーチとして知られ、第1回と第2回のスーパーボウルを連覇している。また、優勝チームのメンバーにはスーパーボウル・リングと呼ばれる指輪が与えられる。この指輪をもつことはNFL選手にとって最高の名誉である。尚、スーパーボウルの出場回数が最も多いのはピッツバーグ・スティーラーズとダラス・カウボーイズの8回であり、優勝回数が最も多いのはピッツバーグ・スティーラーズの6回である。
スーパーボウル優勝チームはホワイトハウスに招待されることが慣例となっている。ただし第20回スーパーボウルに優勝したシカゴ・ベアーズはその2日後にチャレンジャー号爆発事故が起きたため、ホワイトハウス訪問が実現しなかった[5]。また第45回スーパーボウルに優勝したグリーンベイ・パッカーズのデズモンド・ビショップはIDを忘れたため中に入ることができなかった[6]。
世界一の経済大国であるアメリカ最大の祭典であることから、経済規模が非常に大きい。例えば、第47回スーパーボウルの再販の観戦チケット代は平均3278ドルであり、特別室での観戦では31万5000ドルとマンションの購入金額に匹敵する価格水準である[7]。CM枠が世界一高額なことで知られており、テレビ局の広告収入は2億2000万ドルを超えたと試算されている[8]。経済誌『フォーブス』の2012年10月の発表によると、スーパーボウルのブランド価値は4億7000万ドルであり、夏季オリンピックやFIFAワールドカップなどを凌ぎ、世界一のスポーツイベントであると推定されている[9]。
開催地 [編集]
その名にふさわしく、収容人員6万人以上のスタジアムしか使用しないという規定が存在する。しかし、レギュラーシーズンでもチームによってはチケットの入手が難しいNFLだけに、スーパーボウルのチケットは、さらに入手困難である。チケットは一般販売されず、出場チームそれぞれに20%程度、開催するスタジアムのある州を本拠とするチームにあわせて10%程度、全チームに1%程度分配する。残りをリーグが取引先、代理店、スポンサーに販売する形を取っている。分配を受けたチームもまず一般販売をせず、スポンサーやシーズン・チケット購入者に優先して販売する。このような入手困難性もあり、クルーザーや別荘使用権と交換を依頼する人がいたり、抽選当選の通知が指名手配犯をおびき出す為の囮に使われた事などもある。
また、スーパーボウルは中継する各国のテレビクルーやマスコミ、観客にとどまらず、その雰囲気を味わおうとする観光客やアメリカンフットボール・ファンも訪れ、開催都市には莫大な経済効果をもたらすと言われ、多くの都市が開催を希望する。開催地はオーナー会議によって、数年前に決定する。スーパーボウル開催のスタジアムを本拠とするチームが、そのシーズンのスーパーボウルに出場したことがなく、このことは、スーパーボウルの有名なジンクスとなっている。カリフォルニア州パサデナにあるローズボウルで開催された1976-1977、1979-1980シーズンのスーパーボウルにオークランド・レイダーズ、ロサンゼルス・ラムズ(現セントルイス・ラムズ)がそれぞれ出場したが、いずれもオークランド、ロサンゼルス(当時)をフランチャイズとするチームではあるが、ローズボウルは本拠地ではない。1984-1985シーズンにはサンフランシスコ・フォーティナイナーズが、隣接市にあるスタンフォード・スタジアムでのスーパーボウルに出場したが、これも同様である。
開催立候補する都市には、前述のスタジアムの収容人数のほか、それだけの観光客を受け入れられる宿泊施設、交通網などの施設が整っていることが求められ、そのため観光地や大都市圏が選ばれることが多い(これまでの最小規模はジャクソンビル都市圏の人口約135万人)。そして、毎年2月の第1日曜日に開催するため、2月の平均気温が10度以上(温暖な気候地帯であるか、風雪に耐えられるドーム球場があることがほぼ絶対条件)という条件も満たす必要がある[10]。そのため、フロリダ州、カリフォルニア州、アリゾナ州といったある程度温暖な地域やニューオーリンズ、アトランタ、ミネアポリス、デトロイトといったドーム球場を持つ都市などに開催地が偏ってしまうという事が難点として挙げられる。特に寒冷地が立候補した場合、ドーム球場がすでにあるか、開催までに建設されることが絶対条件とされてきた。実際、2010年の第44回大会はニューヨーク、2015年の第49大会はカンザスシティでそれぞれ開催予定だったが、前者はニューヨーク・ジェッツのドーム球場新設、後者はカンザスシティ・チーフスの本拠地アローヘッド・スタジアムの改修が白紙になったためにいずれも撤回され別の開催地に変更されている。
しかし2014年の開催地はニューヨーク近郊のニュージャージー州イーストラザフォードに建設されたメットライフ・スタジアム(ニューヨーク・ジャイアンツおよびニューヨーク・ジェッツ共用のスタジアム)に決定した。同スタジアム周辺の2月の平均気温は-4℃近くという寒冷地であり、過去の例から考えると極めて異例の決定となった[11]。実際多くのNFL関係者が「寒冷地での開催は一度きりの例外」と語っている[12]。
テレビ中継 [編集]
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主なスポーツイベントの全米視聴率 (2012年)
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| スーパーボウル | [13] |
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| NFC決勝 | [13] |
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| AFC決勝 | [13] |
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| ロンドン五輪開会式 | [13] |
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| 大学アメフト決勝 | [13] |
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| NBAファイナル | [14] |
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| ワールドシリーズ | [15] |
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アメリカ国内におけるスーパーボウル中継は、アカデミー賞授賞式や大統領就任式中継などを視聴率で大きく上回るキラーコンテンツであり、エーシーニールセン調べによるテレビ中継の視聴率は1991年以降23年連続で40%を超えている[16]。2013年2月の第47回大会では、全米の平均視聴率が46.3%であり[17]、平均視聴者数は1億841万人である[18]。部分的に視聴した者を含めた視聴者数では1億6410万人と推定されており、アメリカのテレビ史上最高の視聴者数を記録した[19]。都市別の平均視聴率では開催都市のニューオーリンズが最も高い57.1%であり、続いて首都ワシントンD.C.が2位の56.9%であった[20]。また、1982年1月の第16回大会では、スーパーボウル中継における歴代最高の平均視聴率である49.1%を記録しており、2012年2月の第46回大会では、アメリカのテレビ史上最高の平均視聴者数である1億1130万人を記録した[21]。尚、いわゆる4大ネットワークのうちNFLの放映権を持つネットワークが持ち回りで放映権を獲得して生中継される。
このため、テレビ中継に流されるコマーシャル枠の価格は世界で最も高価で、大手企業の大金を惜しみなくつぎ込んだコマーシャルが見られることでも知られている。アップルコンピュータが1984年のスーパーボウルでマッキントッシュの発売告知のコマーシャル「1984」を放映したことにより、一躍名を知られるようになったことが契機とされている。2013年現在、CM枠の価格は30秒枠で平均380万ドルといわれる[22]。
米国外では、世界200以上の国と地域で生中継される。テレビ視聴者数としては世界で多く視聴されている。ちなみに2位はUEFAチャンピオンズリーグ決勝である[23]。カナダ国内ではCTVがアメリカのテレビ局との同時放映。ただしCMは差し替えられる。日本国内では、当初はTBS系列で、さらに日本テレビ系列で独占生中継していたが、衛星放送の普及や視聴率の低下から、現在は生中継はNHKがBS1で放送しているほか、CS放送のGAORA(独自編集)と日テレG+(日テレ製作のノーカット版)で後日録画放送している。地上波では日本テレビ系列で日本時間火曜未明・早朝帯(月曜深夜)に2時間に編集した録画中継という形で放送されているが、地上波の全国ネット放送は2012年を以って終了し、2013年からの地上波放送は関東ローカルでの放送となっている。
ハーフタイムショー [編集]
前半と後半の間に行われるハーフタイムショーに代表されるエンターテインメントも有名であり、特に1993年のマイケル・ジャクソン以降は、毎回有名歌手等によるミニコンサートが開催されるほか、試合前の国歌独唱にも多くの有名歌手が起用されている。
ハーフタイムショー自体はスーパーボウル創設当初から行われていたが、1980年代まではカントリーミュージシャン等の出演者が多く「ハーフタイムショーに入ると視聴率が10%近く落ちる」という問題を抱えていた。これを改善したいNFLサイドがマイケル・ジャクソンに出演を依頼、マイケル側も当初は難色を示したものの、スーパーボウルが世界中で中継される上に世界各地に駐留しているアメリカ軍関係者にライブで見てもらえることが決め手となり最終的に出演を承諾したという[24]。
なおハーフタイムショーに対する歌手側のギャランティーは原則として一切ない(交通費・宿泊費等の経費は支払われる)。ただ当該歌手がチャリティー活動等への支援を行っている場合、チャリティーを実施する財団・基金等へ寄付を行うことはある[24]。
歴代試合結果 [編集]
※ 太字 側が優勝チーム
チーム別出場回数 [編集]
| AFC所属チーム(22勝) | NFC所属チーム(25勝) |
- シーズンの数字が太字のものはスーパーボウル優勝シーズン
- 数字のうしろのアルファベット・記号の意味
- n = 旧NFL所属、N = NFC所属、a = AFL所属、A = AFC所属、† = ワイルドカードからスーパーボウル出場
脚注・出典 [編集]
- ^ Belkin, Douglas (2004年1月29日). “Super Bowl underscores cultural divide”. The Boston Globe
- ^ “Let's make Super Bowl an official holiday”. 2007年2月4日閲覧。
- ^ “USDA Offers Food Safety Advice for Your Super Bowl Party”. アメリカ合衆国農務省. 2007年1月10日閲覧。
- ^ Super Bowl XLI broadcast in 232 countries
- ^ “大統領、第20回SB王者のベアーズをホワイトハウス招待”. NFL JAPAN (2011年9月22日). 2011年9月23日閲覧。
- ^ “パッカーズLBビショップ、ID忘れホワイトハウス訪問できず”. NFL JAPAN (2011年8月16日). 2011年9月23日閲覧。
- ^ 米スーパーボウル再販チケット、平均約29万円-去年より安くBloomberg.com 2013年2月6日閲覧。
- ^ How much money did CBS make from 2013 Super Bowl ads? Try $220 million
- ^ The Most Valuable Brands In Sportsフォーブス 2012年10月21日公表
- ^ “シーホークス、SB開催に興味”. NFL JAPAN (2012年2月7日). 2012年2月7日閲覧。
- ^ “2014年スーパーボウル、ニューヨークで初開催へ!”. NFJ JAPAN (2010年5月26日). 2010年5月26日閲覧。
- ^ “スーパーボウル、寒冷地の屋外開催は一度きり?”. NFL JAPAN (2010年5月26日). 2010年5月26日閲覧。
- ^ a b c d e The 50 Most-Watched Sporting Events of 2012Sports Media Watch 01/04/2013. 2013年2月8日閲覧。
- ^ NBAファイナル平均視聴率(2012年)
- ^ ワールドシリーズ平均視聴率(2012年)
- ^ Super Bowl TV RatingsESPN.com 2013年2月8日閲覧。
- ^ Power outage drains Super Bowl ratingsWashington Post 2013年2月6日閲覧。
- ^ Super Bowl viewer ratings down from a year ago Reuters Feb 4, 2013. 2013年2月6日閲覧。
- ^ Super Bowl draws a record 164.1 million viewersCBSSPRTS.com 2013年2月6日閲覧。
- ^ Super Bowl off slightly in national rating from 2012 USA TODAY
- ^ Super Bowl TV audience reaches record 111.3 million Reuters Feb 6, 2012. 2013年2月6日閲覧。
- ^ スーパーボウルCM枠は平均3.5億円、「視聴者参加型」も 朝日新聞 2013年2月6日閲覧。
- ^ Harris, Nick (2010年1月31日). “Elite clubs on Uefa gravy train as Super Bowl knocked off perch”. The Independent (London)
- ^ a b 報酬0円でも快諾 M.ジャクソンがNFL界に残した功績 - NFL Japan・2009年7月10日
- ^ 唯一敗戦チームからMVPに選ばれた。






