NFL

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NFLNational Football League)は、アメリカ合衆国国技の1つであるアメリカンフットボール最大のプロリーグ。 1920年、APFA(American Professional Football Association)として4チームにより発足。2年後の1922年、正式にNFLに改名。 現在ではMLBや、NBANHLを凌ぎ、アメリカで最も人気のあるプロスポーツリーグとしての地位を確立している。NFL決勝戦のスーパーボウルはアメリカ最大のスポーツイベントである。

NFL
分類 アメリカンフットボール
開始年 1920年
コミッショナー ロジャー・グッデル(Roger Goodell)
参加チーム 32
加盟国 アメリカ合衆国
前回優勝チーム ピッツバーグ・スティーラーズ
公式サイト NFL.com


目次

[編集] 概説

[編集] レギュラーシーズン

全米各地の32チーム(2002年シーズンから)から成り、参加チームはアメリカン・フットボール・カンファレンス(American Football Conference、AFC)と、ナショナル・フットボール・カンファレンス(National Football Conference、NFC)の2つのカンファレンスに分かれる。AFCはかつてのアメリカン・フットボール・リーグ(American Football League(AFL)、1960年創設)を、NFCはAFLとの合併前の旧NFLをそれぞれ母体としている。

カンファレンスごとに、さらに北、東、西、南の4つの地区(ディビジョン)に分けてレギュラーシーズンが行われる。各地区には4チームずつが所属している。

レギュラーシーズンでは、各チームがこの16試合を9月第2週~翌年1月第1週にかける17週にわたって(1週は休み)戦う。16試合の内訳について、現在のフォーマットは、以下のとおり。

  1. 同一カンファレンスの同一地区内のチームと、ホーム・アンド・アウェーによる2試合ずつの総当り(計6試合)。
  2. 同一カンファレンスの別地区のチームと、1試合ずつの総当り(計4試合)。
    対戦する地区は1シーズンごとにローテーションする。3シーズンで1周期。
  3. 別カンファレンスの地区のチームと、1試合ずつの総当り(計4試合)。
    対戦する地区は1シーズンごとにローテーションする。4シーズンで1周期。
  4. 同一カンファレンス内で対戦のない2地区における、前シーズン地区順位が同じ2チーム(計2試合)

フォーマットが変更されない限り、12シーズン周期に対戦相手がローテーションすることになる。

アメリカではアメフトのシーズンになると、金曜にハイスクール、土曜にカレッジ、そして日曜にプロ(NFL)の試合が行われる。更に、月曜に「マンデーナイトフットボール」として、その週の注目される1試合ないし2試合が行われる。この試合は、全米中継(2006年シーズンよりESPNが担当)される注目度の高い試合である。

[編集] ポストシーズン

レギュラーシーズンの成績で、各カンファレンスの地区優勝4チームとそれ以外の勝率上位2チーム(ワイルドカードという)の計6チームずつ(両カンファレンスあわせて12チーム)がプレーオフに進出する。

プレーオフは各カンファレンスごとに、レギュラーシーズンの成績を元にトーナメントの組み分けを行う。まず地区優勝チーム中での成績上位2チームが2回戦にシードされ、他の4チームが1回戦(ワイルドカード・プレーオフ)を戦う。2回戦(ディビジョナル・プレーオフ)の対戦は、第1シードチームが下位シードチームとあたるように決定される。3回戦はカンファレンス・チャンピオンシップと呼ばれ、カンファレンス内の優勝チームが決定する。1回戦からカンファレンス・チャンピオンシップまでの試合は成績のよかったチームのフランチャイズで行われる。アメリカンフットボールでは、観客の声援が、相手チームのコール(オフェンスの司令塔であるQBが作戦をチームメイトに伝えること)を遮るなど、ホームで戦う有利性が非常に高い為、プレーオフをより優位に戦う為にも、レギュラーシーズンの成績が非常に重要となる。

両カンファレンスの優勝チーム同士がスーパーボウルで激突し、全米王者が決定する。スーパーボウルは毎年2月の第1日曜日に行われる。 この試合は全米はもとより世界各地で中継放送され、アメリカンフットボールのシーズンを締めくくるにふさわしい一大祭典といわれ、全米視聴率は毎年年間最高である。 スーパーボウルの試合会場は、オーナー会議により、あらかじめ数年先まで決められる。観客、マスコミ、チーム関係者など、多くの人々を集めるため、

  • 収容人員6万人以上のスタジアムであること。
  • 温暖で雪の心配のないこと、あるいは屋根つきスタジアムであること。
  • それだけの人々があつまっても耐えうる宿泊施設、交通施設が整っていること。

が求められている。

また、他メジャースポーツではシーズン中盤に開催されるオールスターゲームは、NFLの場合毎年スーパーボウルの翌週(稀に翌々週。いずれにせよシーズンオフ)の日曜もしくは土曜に、ハワイ州ホノルルアロハ・スタジアムにて「プロボウル」という名で開催される。NFL機構がオアフ島西岸にあるリゾートホテル「J.W.マリオット・イヒラニ・リゾート&スパ」の施設(ゴルフコースも含む)を1週間以上貸し切り、選ばれた選手とその家族が滞在する他、選出された選手がチーム内外の親しい選手や関係者を招いて滞在させる事もあり、選手にとっては、プロボウルに選ばれる事自体が名誉であると同時に年に一度の楽しみでもある。

[編集] NFL球団

それぞれの球団名はアメリカン・フットボール・カンファレンスナショナル・フットボール・カンファレンスを参照

[編集] 経営

レギュラーシーズンの試合数自体が少なく、チケットの入手が容易ではないこともあって、観客動員は1試合の平均収容可能人員の90%以上に相当する動員を記録している。チケットはすぐに売り切れるため、テレビ中継の視聴率もきわめて高い。NFLの場合は年間たった16試合。一方、MLBは年間162試合、NBAとNHLは共に82試合にも上る。それでありながら収益力においてはNFLが他を圧倒的に凌駕している。

NFLはアメリカの4大スポーツリーグで最も健全な運営を行うリーグであり、アメリカの経済誌フォーブス2004年に発表したアメリカメジャースポーツの各クラブチームの資産価値の格付けランキングでは、16位のニューヨーク・ヤンキースメジャーリーグ)以外は上位33位までをすべてNFLの32チームが占めている。1位のワシントン・レッドスキンズは11億400万ドル、33位のアリゾナ・カーディナルスでも5億5200万ドルの価値と算定されている。

資産価値のチーム平均が、NFLでは9億5700万ドル(約1053億円)なのに対し、MLBは同4億3100万ドル(約474億円)、NBA(全米バスケットボール協会)が同3億7200万ドル(約409億円)、NHL(全米アイスホッケーリーグ)同が2億ドル(約220億円)となっている(2007年度)[1]

また、NFLは、ほとんどのチームが黒字である(2005年度はニューオーリンズ・セインツが唯一の赤字経営球団となったが、これはハリケーン・カトリーナの影響でホームスタジアムが使えず、サンアントニオなどで公式戦を行ったからである)。

[編集] 戦力均衡の追求

NFLのリーグ運営は設立当初から「スポーツの魅力とは最高のレベルで戦力の均衡したチームが繰り広げる競争状態である」という理念のもとに行われている。そのため、戦力や資金力が特定のチームにだけ片寄ってしまうことのないように様々な戦力均衡のための制度が導入されている。

レベニュー・シェアリング(Revenue sharing)、サラリーキャップ、ウェーバー制ドラフトなどにより戦力や資金力を均衡させ、ニューヨークのような大都市にあるチームも、グリーンベイのような地方の小都市にあるチームも、可能な限り対等な条件で戦う仕組みを作っている。レベニュー・シェアリングは40年以上前にその仕組みの原型は完成している。NFLの年俸総額上位3チームと下位3チームの格差は1.47倍である。これはMLBの4.55倍の3分の1以下である。

試合日程の編成も前年度の成績のよいチームがより厳しい日程になるように組まれる(移動距離、対戦相手の強さ)。

対戦チーム分析のカギとなるスカウティング映像(対戦相手の戦術分析用の映像)についても、リーグ機構がこれを撮影・管理しており、これを全チームが同条件で共有している。また、ドラフトで指名される可能性のある大学選手の情報についても、同様である。 例えば、あるチームが知名度の低い大学に知られざる逸材を発見したとしても、その選手に関する調査を開始する前にリーグに通知しなければならない。リーグは直ちにその選手のスカウティング映像を得るため撮影チームを送り込み、その映像は全チームで共有されることになる。また、その選手を見つけたチームが、他チームより前にその映像を見ることは許されない[1]

さまざまな戦力均衡策が実を結び、過去20年間でスーパーボウル連覇を達成したチームはわずか4チーム(5回)しかなく、3連覇を達成したチームはスーパーボウル史上1チームも出ていない(2008年現在)。

[編集] テレビ放映権

NFLのテレビ放映権は、レギュラーシーズンポストシーズンともに、全試合がNFLと放送局との間で契約が結ばれる。放映権料は各チームにほぼ均等に配分され、レベニュー・シェアリングの源泉となっている。

なお、他のメジャースポーツ(MLBNBANHL)では、リーグが放映権を管理するのは全国放送やポストシーズンなど一部であり、それ以外のローカル放送はチームが放送局と直接契約することから、チームによって収入に大きな差が出ている。

現行の放映権料は次の通り(金額は推定)。

2006年からの新放映権契約で、NFLの放映権料収入は従来の50%増となる年間約31億ドルとなった。

[編集] 経緯

1956年CBSにより、NFLのレギュラーシーズンの中継が始まる(それ以前はチャンピオンシップゲームなど一部の試合のみ中継されていた)。

1960年に発足したAFLは、ABCと5年間にわたる放映権契約を結び、その放映権収入を各チームに分配することにより、NFLに対抗して誕生し、すぐに消滅したほとんどの競合リーグと異なり、AFLの運営を軌道に乗せることを可能とした。

1961年、プロスポーツリーグが一つのTVネットワークとの独占契約を可能とする法律が可決されたことを受け、1962年シーズンよりNFLがCBSとの独占契約を結び、AFLに追随する形で放映権収入を各チームに分配した。AFLは1965年よりNBCと独占契約を結んでいる。

1966年、NFLとAFLの合併が合意に達し、翌1967年に行われた第1回のNFL-AFLワールドチャンピオンシップゲーム(のちのスーパーボウル)をCBSとNBCが共に放送した。第2回以降はCBSとNBCが交互に放送した。

1970年の旧NFLとAFL合併による新NFL発足後は、CBSが旧NFLの流れを組むNFC、NBCがAFLの流れを組むAFCの放映権を保有することになった。NFC所属チームとAFC所属チームが対戦する際には、アウェイチームが所属するカンファレンスの放映権を保有する局が放送を担当する。また、同年より、ABCによりマンデーナイトフットボールが新設された。

1982年以降、スーパーボウルの放送はマンデーナイトを放送するABCも加わり3社による持ち回りになった(ABCによる初の中継は1985年の第19回大会)。放映権の変動があった現在では、CBS(2007年2010年)、FOX(2008年2011年)、NBC(2009年2012年)の順に担当することになっている。

1987年ESPNによりサンデーナイトフットボールの放送を開始。野球中継との兼ね合いからシーズン後半のみの放送だったが、1990年にはTNTによって、シーズン前半にも編成されるようになる。

1993年末、1956年以来CBSが放映権を保有していたNFCの放映権を当時新興であったFOXが破格の放映権料(4年間15.8億ドル、その前の4年間にCBSが払った放映権料は2.9億ドル)で獲得。4大ネットワークの仲間入りを果たすきっかけになった。一方、CBSは放映権とともにいくつかの有力な加盟局もFOXに奪われ、経営的に打撃を受けた。

1998年には、4シーズン前FOXに放映権を奪われたCBSがNBCの保有していたAFCの放映権を獲得。また、同年よりサンデーナイトの放送がESPNに統一された。

2006年、ABCがマンデーナイトから撤退、同じディズニー傘下であるESPNが引き継ぐことになる。サンデーナイトは新たにNBCが獲得、「NBCサンデーナイトフットボール」として放送される。また、サンクスギビングデーのゲームのうち新設された1試合(従来、ダラス・カウボーイズデトロイト・ライオンズのホームゲームが行われてきた)とシーズン終盤に行われる木曜日・土曜日のゲームの計8試合はNFL自ら所有するNFLネットワークが放送することになった。

この他、1994年より衛星放送DirecTVが日曜午後に行われる全試合(最大14試合。地上波では地元チーム中心に3(通常(NFC・AFC担当局のいずれかダブルヘッダーを組む)~4試合(Week17は両担当局ともダブルヘッダー)しか視聴できない)を放送する「NFL SUNDAY TICKET」を開始している。2009年3月、NFLと2014年までの契約延長に合意した。

[編集] 日本での放送

スーパーボウルについては、テレビ朝日TBS(「月曜ロードショー」枠)で放送していた時期もあったが、シーズン通じての放送は、地上波では1988年から日本テレビが放送を始め(1994年から1996年までは放送せず)、衛星放送では1989年NHK BS1によって開始された。その後、1990年より、CS放送のスペースビジョンネットワーク(現GAORA)が参入。

1998年にはスカパー!パーフェクト チョイスで週4~5試合生中継を含むパッケージ「NFLシーズンチケット」を開始したが採算がとれず、放送4年目の2001年シーズンをもって放送終了した。2002年よりGAORAで生中継(週1~2試合)を開始した。

また、日本テレビ系のBS日テレでは開局から2006シーズンまで、日テレG+でも開局より現在までNFL中継を放送している。詳細はNFL倶楽部参照。

2006年シーズン以降の放送概要は以下の通り。

  • NHK BS1
    • レギュラーシーズン 原則週3試合(マンデーナイトフットボールはダブルヘッダー以外全試合放送)。シーズン開幕戦生中継(2007年)
    • ポストシーズン AFCチャンピオンシップ(2006年)・スーパーボウル(2006年まではBShiとのサイマル放送)生中継。それ以外も全試合放送
  • GAORA
    • レギュラーシーズン 週2~6試合(うち生中継1~4試合)
    • ポストシーズン ワイルドカード~チャンピオンシップ(1日1試合)生中継。それ以外も全試合放送
  • 日テレG+
    • レギュラーシーズン 週3~4試合(うち生中継0~2試合)
    • ポストシーズン ワイルドカード~チャンピオンシップ(1日1試合)・プロボウル生中継。それ以外も全試合放送
  • BS日テレ(2006年のみ)
    • レギュラーシーズン 週1試合(ポストシーズンは放送なし)
  • 日本テレビ
    • レギュラーシーズン Week8 コルツvsブロンコス戦のみ(2006年)。Week13~16に週1試合放送(2007年)。2008年は放送なし
    • ポストシーズン ディビジョナル・プレイオフ以降の全試合(2006・2007年)、2008年はワイルドカード2試合、スーパーボウル、プロボウル。なお、スーパーボウルはNNNNNS系列全国ネット。

[編集] NFLとロサンゼルス

アメリカ国内で圧倒的な人気を誇るNFLであるが、ロサンゼルスは全米を代表する大都市にも関わらず、NFLに対するフランチャイズを持っていない(2008年10月現在)。

かつてラムズ、レイダースと2チームを持っていたにも関わらず、1994年を以って両チームとも他都市に本拠地を移転した。

ラムズの場合、チームは弱小だったゆえに興行収入も冴えず、また、アナハイム地区を本拠としながらロサンゼルスと名乗っていたことから、市民がスタジアムの改修費用を拒否したためである。そこでかねがね、NFLの誘致に力を入れていたセントルイスに白羽の矢が立ち、同チームは移転するや、すぐさま市民に受け入れられ、NFL屈指の観客数を誇るチームへ成長した。

レイダースは元々、オークランドにフランチャイズを持っていたが、さらなる顧客獲得を目指してより人口の多いロサンゼルスへ引っ越した。しかし、チームが低迷すると途端に市民は応援しなくなり、興行収入が激減したため、数年でオークランドに戻ったわけである。

2002年に行われたエクスパンションでも新チーム誘致に名乗りを上げた。一旦は、ロサンゼルスに決まったが、スタジアム建設・改修の遅延、オーナー・サポートの脆弱性を指摘され、ヒューストンに変更された。その時でさえ、市議会の熱気とは裏腹に、市民の関心は薄かったといわれている。実際住民の多くは、フットボールに関しては、南カリフォルニア大学などNCAAの強豪校があることから、大学フットボールには興味があるものの、NFLに対する興味は他の大都市でのそれに比べて低いことが同結果につながっている。

NFL側もさらなる興行収入アップのためにロサンゼルスに再びフランチャイズを持って行きたいと考えているようである。一方、ロサンゼルスの郊外都市であり、かつてラムズの本拠地、アナハイムスタジアム(現エンジェル・スタジアム)があったアナハイム市も誘致運動を行っている。
 しかし、2006年シーズンのスーパーボウル直前恒例の会見で、グッデル・コミッショナーは、ロサンゼルスにチームを設立する意思や調査は認めつつ、エキスパンションがしばらくない旨を発言している。一方、既存チームについては、現在のホームを維持することに注力する旨を発言しており、チーム移動による設立も、困難な見通しを明らかにしている。

[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

  1. ^ a b http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20080128/145574/

[編集] 外部リンク