アーリントン (テキサス州)

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アーリントン市
City of Arlington
ArlingtonTXMontage1.png
愛称 : Agg town, A-town
位置
アーリントン市の位置(テキサス州)の位置図
アーリントン市の位置(テキサス州)
座標 : 北緯32度42分18秒 西経97度07分22秒 / 北緯32.70500度 西経97.12278度 / 32.70500; -97.12278
行政
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
  テキサス州
  タラント郡
 市 アーリントン市
地理
面積  
  市域 258.2km2
    陸上   249.9km2
    水面   8.3km2
標高 184m
人口
人口 (2010年現在)
  市域 365,438人
    人口密度   1494.9人/km2
  都市圏 6,145,037人
その他
等時帯 中部標準時UTC-6
夏時間 中部夏時間UTC-5
公式ウェブサイト : www.arlingtontx.gov

アーリントン英語: Arlington)は、 アメリカ合衆国テキサス州北部タラント郡にある都市。ダラスの西約32km、フォートワースの東約20kmに位置し、これら両市とともにダラス・フォートワース都市圏を形成する。人口2010年現在の国勢調査で365,438人で、全米50位の規模となっている。アリゾナ州メサなどと並び、同国の20世紀後半以降の人口動態を象徴する、ブーンバーブと呼ばれる成長著しい大型衛星都市の一つとして称される[1]

歴史[編集]

アーリントンの歴史は1840年代までさかのぼることができる。1841年5月24日、エドワード・H・タラント将軍(Edward H. Tarrant)とこの地域のネイティブ・アメリカンとがこの地にマロウ・ボーン・スプリング(Marrow Bone Spring)という入植地を建設し、交易所を設けた。タラント郡という郡の名前はタラント将軍に由来している。やがて一帯の肥沃な土壌にひかれた農民が集まり、19世紀後半には、この地でいくつかの農業関連のビジネスが生まれた。

1875年にマロウ・ボーン・スプリング入植地は市に昇格し、バージニア州アーリントンにあるロバート・E・リー将軍(Robert E. Lee)のアーリントン・ハウス(Arlington House)にちなんでアーリントンと改称された。1876年に鉄道が開通すると、アーリントンは綿織物と農業の中心地として発展していった。1884年にはアーリントンは正式な市になった。1910年頃までには水道・電気・天然ガス・電話といったインフラや公立学校システムの整備が整っていった。

しかしながら、南部全体の人口動態は、第一次世界大戦後、大幅な出超傾向が続いていた。黒人を中心に北部、西部への移住が続き、1940年代では10年間で160万人の黒人が南部から他の地域に移住していった。このため、南部諸都市はたとえ条件がよい地域に位置していてもゆっくりとした成長が続くことになった。1925年の人口は3,031人に増加し、第二次世界大戦前には4,000人を超えたが、人口の急増を招いたのは、第二次世界大戦時にダラス、フォートワース両市に建設された大規模な軍需工場の影響である。

1954年ゼネラルモーターズ社が組立工場を建設すると、アーリントンでは大規模な工業化が始まった。自動車産業や宇宙航空産業が発展し、市の人口は急激に増加し始め、ブーンバーブと呼ばれる大型衛星都市へと発展した。1950年国勢調査では7,692人であった人口が1970年には90,229人に達した。1970年代は南部の人口動態自体が「逆転」している。約70年に渡って続いていた出超が入超に変化し、黒人、さらに白人の流入を招いた。これは南部全体の経済条件が改善されたことに加え、公民権運動の進展により、南部であっても人種差別が軽減されてきたことによる。ダラスはアトランタヒューストンマイアミと並び、人口流入の核となった。アーリントンもダラスへ流入した人口の受け皿となり、1990年には261,721人、そして2004年の推計では359,467人を数え、全米51位の人口規模を抱える都市になった。

地理[編集]

アーリントンは北緯32度42分18秒西経97度7分22秒(32.705033, -97.122839)に位置している。同市はダラス・フォートワース都市圏を形成する郊外都市であるため明確なダウンタウンを持たず、住宅地が広がっている。市内をトリニティ川(Trinity River)の支流であるジョンソン川(Johnson Creek)が流れている。市中心部の西にはアーリントン湖がある。

アメリカ合衆国統計局によると、アーリントン市は総面積256.5km²(99.0mi²)である。このうち248.2km²(95.8mi²)が陸地で8.3km²(3.2mi²)が水域である。総面積の3.24%が水域となっている。

教育[編集]

アーリントンはテキサス大学アーリントン校(UTA)がキャンパスを構えている。UTAはオースティンに本部を置くテキサス大学システムの中で3番目の規模を誇り、約25,000人の学生を抱えている。UTAはアーリントン市や市の経済にとって貴重な財産であるとみなされている。UTAのキャンパス内には旧アーリントン高校や旧アーリントン士官学校の校舎など、ダラス・フォートワース複合都市圏内で最も古い建物の数々が点在する。

テキサス大学アーリントン校のほかには、地元タラント郡のコミュニティ・カレッジであるタラント・カウンティ・カレッジ(Tarrant County College)のサウスイースト・キャンパスや、バプティスト系私立大学のアーリントン・バプティスト大学(Arlington Baptist College)が立地している。

アーリントンのK-12課程は以下の公立学区(ISD)によって運営されている。

アーリントン市域の一部はハースト・ユーレス・ベッドフォード公立学区(Hurst-Euless-Bedford ISD)の区域内にも属するが、今のところ同学区に属する地域にはアーリントン市民が住んでいない。

テキサス州においては、市や郡の当局と公立学区とが別々に運営されているため、市域・郡域と学区の境界線は必ずしも一致しない。したがってアーリントン市の全ての児童・生徒が同じ学区に属するわけではなく、また、同一学区の児童・生徒がアーリントン市に住んでいるとも限らない。

交通[編集]

アーリントン市内を東西に走るロナルド・レーガン記念ハイウェイ(I-20)

アーリントンを含むダラス・フォートワース都市圏への玄関口となる空港は、アーリントン中心部の北約20kmに位置するダラス・フォートワース国際空港である。同空港は規模・利用客数ともに世界有数の大空港の一つで、アメリカン航空最大のハブ空港となっている。

市中心部はテキサス州道360号線(東)、州間高速道路I-820(西)、I-20(南)、I-30(北)に囲まれている。それらの道路はいずれもダラス・フォートワース都市圏内のフリーウェイとなっている。2006年2月16日、アーリントン市内のI-20(マイルポスト447-452の区間)がロナルド・レーガン記念ハイウェイ(Ronald Reagan Memorial Highway)と命名された。

アーリントンの主な交通手段は自動車である。アーリントンにはアムトラックの駅やグレイハウンドのバスターミナルはなく、ダラスフォートワースの駅・バスターミナルを利用することになる。またアーリントンは人口30万人を超える都市であるにもかかわらず、路線バスなどの公共交通機関を有さない。市当局や住民は税金面での懸念から、ダラスのDART(Dallas Area Rapid Transit)、フォートワースのThe T(Fort Worth Transportation Authority)のいずれへの加入も拒んできた。

市内の名所[編集]

グローブライフ・パーク・イン・アーリントン
シックス・フラッグスのローラーコースターのひとつ、バットマン・ザ・ライド(Batman the Ride)

姉妹都市[編集]

アーリントンはドイツバイエルン州北部の温泉町であるバート・ケーニヒスホーフェン・イム・グラープフェルトde:Bad Königshofen im Grabfeld)と姉妹都市提携を結んでいる。両市の提携関係は1952年から続いている。

[編集]

  1. ^ Boomburbs; Smart Growth at the Fringe? p.2. Metropolitan Institute at Virginia Tech. 2005年1月29日.

外部リンク[編集]