小川洋子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

小川 洋子
(おがわ ようこ)
誕生 本郷 洋子
1962年3月30日(47歳)
日本岡山県岡山市
職業 小説家
国籍 日本
代表作 「妊娠カレンダー」(1990年)
博士の愛した数式』(2004年)
『ミーナの行進』(2006年)
主な受賞歴 海燕新人文学賞(1988年)
芥川龍之介賞(1990年)
読売文学賞(2004年)
本屋大賞(2004年)
泉鏡花文学賞(2004年)
谷崎潤一郎賞(2006年)
処女作 「揚羽蝶が壊れる時」(1988年)
ウィキポータル 文学
  

小川 洋子(おがわ ようこ、1962年3月30日 - )は、日本小説家

目次

[編集] 来歴

岡山県岡山市出身。旧姓は本郷。祖父は金光教の教師であり、両親とも金光教の信者という家庭で育つ。生家も教会の敷地内にあった。三勲小学校岡山県立岡山朝日高等学校を経て、早稲田大学第一文学部文芸科卒業。少女時代に世界児童文学を愛読。高校時代に『アンネの日記』を読み感銘を受ける。大学を卒業した1984年、倉敷市の川崎医大秘書室に就職。1986年、川崎製鉄のエンジニアの男性との結婚を機に退職し、小説の執筆に取り組むようになる。

1988年、「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞受賞し作家デビュー。1990年、妊娠した姉に対する妹の静かな悪意を描いた「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。以降も無垢と残酷、生と死、慈しまれるものの消滅といったテーマを繊細な筆致で描いている。2004年、記憶が80分しかもたない数学博士と家政婦の母子との交流を描いた『博士の愛した数式』で読売文学賞本屋大賞を受賞。映画化もされ話題となる。2005年には『薬指の標本』がフランスで映画化された。その他の作品に『ブラフマンの埋葬』(2004年泉鏡花文学賞)、『ミーナの行進』(2006年谷崎潤一郎賞)など。

2007年7月より芥川賞選考委員に参加。2009年現在太宰治賞三島由紀夫賞選考委員も務める。兵庫県芦屋市在住。

[編集] その他

  • 阪神タイガースのファンとしても有名。ファンクラブにも入会しており、会員カードに入れている背番号は今岡誠7
  • また歌手の佐野元春のファンでもある。
  • 学校法人ベル学園の校歌の作詞もしている。

[編集] 作品リスト

[編集] 小説

  • 『完璧な病室』 (『揚羽蝶が壊れる時』収録)福武書店、1989 ISBN 412204443X または ISBN 4-8288-3229-7 (1991年 福武文庫)中公文庫
  • 『冷めない紅茶』 ISBN 4-8288-2349-2 (1990年 福武書店/ベネッセ)(2004年、中公文庫版『完璧な病室』に収録)
  • 妊娠カレンダー』文藝春秋、1991 のち文庫 ISBN 4167557010 (『夕暮れの給食室と雨のプール』収録-アメリカの週刊誌『ニューヨーカー』2004年9月6日号に英訳版が掲載された。英題は「The Cafeteria in the Evening and a Pool in the Rain」、英訳者はStephen Snyder。これより前に『ニューヨーカー』誌に日本の小説が掲載されたのは、近くは村上春樹大江健三郎。)
  • 『余白の愛』福武書店、1991 ISBN 4828832785 (1993年 福武文庫)中公文庫
  • 『シュガータイム』中央公論社、1991 ISBN 4122020867 (1994年 中公文庫)
  • 『アンジェリーナ』角川書店、1993 ISBN 4043410018 (1997年 角川文庫)
  • 『密やかな結晶』 ISBN 406205843X (1994年 講談社)のち文庫
  • 薬指の標本』新潮社、1994 ISBN 4101215219 (1998年 新潮文庫)
  • 『刺繍する少女』 ISBN 4048729438 (1996年 角川書店)のち文庫
  • 『やさしい訴え』 ISBN 4163166505 (1996年 文芸春秋)のち文庫
  • 『ホテル・アイリス』 ISBN 4054007740 (1996年 学習研究社)のち幻冬舎文庫
  • 『寡黙な死骸 みだらな弔い』 ISBN 4408533408 (1998年 実業之日本社)のち中公文庫
  • 『凍りついた香り』 ISBN 4877282238 (1998年 幻冬舎)のち文庫
  • 『沈黙博物館』 ISBN 4480803556 (2000年 筑摩書房)のち文庫
  • 『偶然の祝福』 ISBN 4048732390 (2000年 角川書店)のち文庫
  • 『まぶた』 ISBN 4104013021 (2001年 新潮社)のち文庫
  • 『貴婦人Aの蘇生』 ISBN 4022577002 (2002年 朝日新聞社)のち文庫
  • 博士の愛した数式』 ISBN 410401303X (2003年 新潮社)のち文庫
  • 『ブラフマンの埋葬』 ISBN 4062123428 (2004年 講談社、2007年 講談社文庫)
  • 『ミーナの行進』 ISBN 4120037215 (2006年 中央公論新社)
  • 『おとぎ話の忘れ物』(樋上公実子/絵) ISBN 4-8342-5125-X (2006年 集英社)
  • 『海』 ISBN 4-10-401304-8 (2006年 新潮社)のち文庫
  • 『はじめての文学 小川洋子』ISBN 4163598804 (2007年6月 文藝春秋)
  • 『夜明けの縁をさ迷う人々』 ISBN 4048737920 (2007年8月 角川書店)
  • 『猫を抱いて象と泳ぐ』 ISBN 4163277501(2009年1月 文藝春秋)

[編集] 参加アンソロジー

  • 『ガイド』(2001年 『New History 街の物語』小川洋子・柴門ふみ・原田宗典・盛田隆二著 角川書店 に収録) ISBN 4-04-873320-6
  • 『電話アーティストの甥』『電話アーティストの恋人』(2005年 『秘密。私と私のあいだの十二話』吉田修一、森絵都、佐藤正午、有栖川有栖、小川洋子、篠田節子、堀江敏幸、唯川恵、北村薫、伊坂幸太郎、三浦しをん、阿部和重 著 メディアファクトリー に収録) ISBN 4-8401-1234-7
  • 『お料理教室』(2007年 『おいしい話 料理小説傑作選』結城信孝、阿刀田高、清水義範、田中小実昌、井上荒野、小林信彦、森 瑤子、辺見庸、金井美恵子、田中啓文、吉行淳之介、田辺聖子 著 徳間書店に収録) ISBN 4-19-892548-2

[編集] エッセー

[編集] 対話集

[編集] 翻訳

[編集] 解説

[編集] 関連資料

  • 『ユリイカ』 2004年2月号 特集 小川洋子 ISBN 479170116X (2004年 青土社)
  • 『小川洋子』 (高根沢紀子編) ISBN 4907846339 (2005年 鼎書房)

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

芥川賞
103回
辻原登
村の名前
104回
小川洋子
妊娠カレンダー
105回
辺見庸
自動起床装置
荻野アンナ
背負い水