第54回NHK紅白歌合戦

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第54回NHK紅白歌合戦
NHK-Hall.jpg
会場のNHKホール
ジャンル 大型音楽番組
放送期間 2003年平成15年)12月31日NHK紅白歌合戦第54回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 NHK
音声 ステレオ放送
(デジタル放送は5.1chサラウンドステレオ)
字幕 リアルタイム字幕放送(デジタル総合を除く)
データ放送 双方向サービス
外部リンク NHK紅白歌合戦公式サイト
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第54回NHK紅白歌合戦
ジャンル 大型音楽番組
放送方式 生放送
放送期間 2003年平成15年)12月31日
放送局 NHKラジオ第1
公式サイト 公式サイト
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第54回NHK紅白歌合戦』は、2003年平成15年)12月31日NHKホールで行われた、通算54回目のNHK紅白歌合戦。19時30分 - 21時20分および21時30分 - 23時45分にNHK生放送された。

概要[編集]

  • この年12月1日より東京大阪名古屋の3地区で地上デジタルテレビ放送(通称・地デジ)の本放送が始まり、紅白も今回より地デジでも放送開始。
  • 本紅白の裏番組として、民放で三つ巴の格闘技中継が行われた。
  • 両軍司会について、紅組が有働由美子膳場貴子、白組が阿部渉高山哲哉となり、1986年第37回以来の両軍司会2人体制となったが、NHKアナウンサー同士(両軍司会4人全員アナウンサー)の両軍司会2人体制は史上初である。なお、有働・阿部はここ2年間も両軍司会を担当しており3連投となった一方、膳場・高山は前回共に審査員リポートを担当しており事実上の昇格という形になった。
  • 一方総合司会については、ここ2年間の担当者だった三宅民夫から後輩の武内陶子に交代となった。
  • ここ3年間設けられていた審査員リポートは撤廃され、審査員紹介は今回から2007年第58回までは総合司会が担当する体制に戻った。
  • 有働が今回着用した衣装の総額は6000万にも及んだとされる(当時のマスコミ報道より)。
  • 今回は曲順をギリギリまで公表しないと発表された[1]が、後に29日に発表する可能性があると報道され[2]、実際に29日に曲順が発表された[3]
  • SMAPが初めて白組トリおよび大トリを担当(グループがトリを務めるのは史上初[4])し、この年のオリコン年間シングルチャート1位となった「世界に一つだけの花」を歌唱した。この結果、同リーダー中居正広は男性では史上初の組司会・トリ(大トリ)の双方経験者となった。また、本紅白がきっかけで翌週同曲はオリコン週間シングルチャートで1位に返り咲いた。
  • 対する紅組トリは天童よしみが務めた。歌唱した「美しい昔」は外国曲であり、外国曲がトリとなるのは史上初。なお、天童が紅組トリに起用されたことに関し、和田アキ子が「(紅組トリは)天童よりあゆだろう」と番組側に苦言を呈した[5]
  • 曲順発表前、『サンケイスポーツ』(2003年12月18日付)が「白組トリおよび大トリの候補にはSMAPが急浮上。従来通り演歌勢からのトリ選出の場合は出場40回目の北島三郎の起用が濃厚」、『日刊スポーツ』(2003年12月25日付)が「SMAPの白組トリおよび大トリが決定。紅組トリには和田アキ子(この年デビュー35周年)、浜崎あゆみ(同日『日本レコード大賞』で史上初となる3年連続での大賞受賞を達成)、小林幸子(この年芸能活動40周年且つ翌2004年に歌手デビュー40周年)らが有力視されている」とトリについてのリークを行った。なお紅組トリの候補に挙がった浜崎については、カウントダウンコンサートを掛け持ちしていた。
  • 初出場した1990年第41回で、ドイツベルリンから中継で3曲歌唱(15分以上)したことが問題になり、以後長らくNHKに出演していなかった(翌1991年12月の『音楽達人倶楽部』には出演した)長渕剛がこの年5月、11年半ぶりのNHK出演となった『夢・音楽館』に続き、13年ぶりに紅白出場[6][7]。初めてNHKホールで出演し、この年のヒット曲「しあわせになろうよ」を歌唱。
  • お笑いブームの影響で、はなわテツandトモが当日限りのユニットで歌手として出場した。この2組は『爆笑オンエアバトル』の常連であり、彼らの応援ゲストとしてダンディ坂野をはじめとした番組常連のお笑い芸人が大勢登場した。当時『オンエアバトル』の司会を担当していた藤崎弘士も一時ラジオ実況席を離れステージに登場したが小野文惠から呼び出しを食らいラジオ実況席に戻ってしまった。
  • ゆずが初出場しデビュー前に歌っていたという横浜松坂屋(現:カトレヤプラザ伊勢佐木)前からの中継で「夏色」、「」、「またあえる日まで」のメドレーを歌う。ギター弾き語り形式だった[8]
  • 平井堅は「見上げてごらん夜の星を」を披露したが、オリジナルを唱った坂本九の映像を流す演出で、感動的な共演を果たした。
  • 第1部の白組トリおよび大トリとなる森進一の「狼たちの遠吠え」のステージでは、楽曲提供した長渕剛がギター・コーラスで参加した。
  • 前回に引き続き、和田アキ子と中居正広を進行役に据えた輪唱がテーマのコーナーが行われた。
  • 応援ゲストで登場した仲間由紀恵は自身が主演を務めるテレビ朝日系ドラマで映画作品でもある『トリック』で使用される台詞を用いて紅組の応援を行った。
  • 美川憲一は歌唱終了後、裏番組『K-1 PREMIUM 2003 Dynamite!!』でのボブ・サップ曙太郎戦を意識して、「ボブ・サップなんかイチコロよ!」と言った。
  • 小林幸子の衣装セットが本番で故障し、巨大な完全体を披露できずに終わった[8]。客席からのブーイングですぐに分かったという。小林は1ヶ月半後『NHK歌謡コンサート』で同衣装を再び披露し成功した。
  • 今回の最大の目玉は当時立命館大学の学生であった倉木麻衣であった。地元京都の教王護国寺(通称・東寺)からの中継で、五重塔を背後に「Stay by my side」を歌い、紅白史上初の国宝からの中継となった[9][8]
  • 前回好評だった『爆笑オンエアバトル』方式が会場審査全体に拡大し、球数で会場審査が争われた。審査方式は、会場審査(2票)とBSデジタルハイビジョンまたは地デジの双方向機能を用いた「デジタルお茶の間審査員」の投票(2票)と特別審査員の11名(11票)の合計15票で争われた。結果はSMAPの大トリ効果で白組が15-0で紅白初の完封勝利であった。これに伴い、日本野鳥の会(1981年〜1985年・1992年)・麻布大学野鳥研究部(1993年〜2002年)と続いた双眼鏡を使っての計測が姿を消すことになった[10]
  • 恒例である最後の勝敗を決める両軍司会のボール投げは、過去2年間から司会をしている有働・阿部が行った。しかし、先述の通り白組が15-0と紅白初の完封勝利だったので、有働は一球も投げられず、騒然としていた(有働本人は後にこのことが「傷に残っています」と発言した)。
  • エンディングの「蛍の光」の大合唱では、今回から2005年第56回までバックコーラスが出演しなくなった。
  • 監督としてプロ野球阪神タイガースを18年ぶりの優勝に導いた星野仙一が審査員を務めた。また、この年メジャーリーグニューヨーク・ヤンキースに移籍し、4番打者としてワールドシリーズ出場を果たした松井秀喜とその父親の松井昌雄が「デジタルお茶の間審査員」となり、自宅からの中継もあった。ちなみに、昌雄はこの年、本紅白出場歌手である香西かおりとデュエット曲「ゆきずり物語」を発表しており、歌手としての出演も噂されたが、実現しなかった。
  • 谷村新司の「いい日旅立ち・西へ」、TOKIOの「AMBITIOUS JAPAN!」をはじめ、JRに関する歌が多かったこともあり、翌日ますだおかだ漫才で「あれは絶対JRから金貰ってるで!」と言われていた。
  • 今回も爆笑問題が応援ゲストとして登場。だが今回以降、爆笑問題は紅白に出演していない。
  • 翌年2月11日には地上波では初の完全再放送が行われた[11]。なお、再放送終了直後の『NHKニュース10』ではそのスポーツキャスターでもあった有働が勝敗発表を再現した上で「あれ〜1個も無い!」とおどけて見せた。

司会者[編集]

メイン演奏[編集]

審査員[編集]

大会委員長[編集]

  • 関根昭義・NHK放送総局長

出場歌手[編集]

紅組 白組
歌手 歌手
第1部
BoA(2) DOUBLE w-inds.(2) Long Road
後藤真希(初) オリビアを聴きながら 175R(初) 空に唄えば
愛内里菜(初) FULL JUMP EXILE(初) Choo Choo TRAIN
長山洋子(10) じょんから女節 山本譲二(12) みちのくひとり旅
水森かおり(初) 鳥取砂丘 山川豊(10) 函館本線
香西かおり(12) 無言坂 前川清(13) 東京砂漠
モーニング娘。(6) Go Girl 〜恋のヴィクトリー〜 Gackt(3) Last Song
松浦亜弥(3) ね~え? 布施明(19) 君は薔薇より美しい
神野美伽(2) 浮雲ふたり 鳥羽一郎(16) 兄弟船
石原詢子(2) ふたり傘 堀内孝雄(15)
綾戸智絵(初) テネシーワルツ 伊藤多喜雄(2) TAKIOのソーラン節
華原朋美(&コロッケ)(5) ありがとね! 谷村新司(16) いい日旅立ち・西へ
女子十二楽坊(初)・錦織健(2) 自由そして荒城の月
ZONE(3) secret base〜君がくれたもの〜 さだまさし(15) たいせつなひと
安室奈美恵(9) SO CRAZY 森進一(36) 狼たちの遠吠え
第2部
浜崎あゆみ(5) No way to say 森山直太朗(初) さくら(独唱)
一青窈(初) もらい泣き ゆず(初) 夏色など…(夏色またあえる日まで
aiko(2) えりあし TOKIO(10) AMBITIOUS JAPAN!
Every Little Thing(7) また あした はなわ(初)
&テツandトモ(初)
佐賀県なんでだろう
〜スペシャル合体バージョン〜
島谷ひとみ(2) 元気を出して CHEMISTRY(3) YOUR NAME NEVER GONE
小林幸子(25) 孔雀 美川憲一(20) さそり座の女2003
藤あや子(12) 曼珠沙華 平井堅(3) 見上げてごらん夜の星を
中島美嘉(2) 雪の華 ゴスペラーズ(3) 新大阪
坂本冬美(15) あばれ太鼓 細川たかし(29) 浪花節だよ人生は
森山良子(8)・BEGIN(2)・夏川りみ(2) 涙そうそう
倉木麻衣(初) Stay by my side 長渕剛(2) しあわせになろうよ
和田アキ子(27) 古い日記 2003 KOUHAKU Remix 五木ひろし(33) 逢えて…横浜
石川さゆり(26) 能登半島 北島三郎(40) 風雪ながれ旅
川中美幸(16) おんなの一生〜汗の花〜 氷川きよし(4) 白雲の城
天童よしみ(8) 美しい昔 SMAP(12) 世界に一つだけの花

選考を巡って[編集]

ゲスト出演者[編集]

演奏ゲスト[編集]

紅白が裏番組に視聴率で負けた4分間[編集]

裏番組「K-1 PREMIUM 2003 Dynamite!!」でのボブ・サップVS戦時の関東地区における瞬間視聴率が、紅白開始時1分間の例外を除けば調査開始以来初めて紅白歌合戦の瞬間視聴率を4分間で上回った(この時に紅白で出ていたのは長渕剛)。「K-1」は瞬間最高視聴率で43.0%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した[14]

瞬間視聴率
時刻 紅白 K-1
22時59分 43.0% 33.1% 9.1%
23時00分 37.8% 38.7% 0.9%
23時01分 35.8% 42.4% 6.6%
23時02分 35.5% 43.0% 7.5%
23時03分 35.8% 42.0% 6.2%
23時04分 44.7% 23.5% 21.2%

なお、第2部の平均視聴率は45.9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)であった。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 格闘技が恐怖?「紅白」曲順隠し!スポニチアネックス、2003年12月5日。(インターネット・アーカイブのキャッシュ)
  2. ^ 「紅白」の曲順 29日に発表も、スポニチアネックス、2003年12月12日。(インターネット・アーカイブのキャッシュ)
  3. ^ 打倒曙&サップ!美川&幸子共闘、スポニチアネックス、2003年12月30日。(インターネット・アーカイブのキャッシュ)
  4. ^ 紅白のトリは元々「ソロ歌手でなくてはいけない」との慣例があり、過去には1992年第43回にて紅組トリに由紀さおり安田祥子、白組トリおよび大トリに同回で解散のステージとなっていたチェッカーズと紅・白共にグループを起用する構想が挙がっていたが、この慣例があったために双方共に見送りとなった経緯がある(紅組トリに関しては、由紀が単独出場してトリで歌唱し、安田が舞台裏でコーラスをするという形となった)。今回のSMAPの事例を機に以後、グループのトリ起用も普通に行われていくようになる。
  5. ^ 読売新聞』2003年12月30日付
  6. ^ 長渕剛 13年ぶり紅白出場へ、スポニチアネックス、2003年11月26日。(インターネット・アーカイブのキャッシュ)
  7. ^ 13年ぶり長渕、今度は1曲、スポニチアネックス、2003年11月27日。(インターネット・アーカイブのキャッシュ)
  8. ^ a b c 羽開かない…幸子衣装トラブル、スポニチアネックス、2004年1月1日。(インターネット・アーカイブのキャッシュ)
  9. ^ 紅白史上初!倉木 国宝で歌う、スポニチアネックス、2003年12月18日。(インターネット・アーカイブのキャッシュ)
  10. ^ “野鳥の会”紅白落選!、スポニチアネックス、2003年12月26日。(インターネット・アーカイブのキャッシュ)
  11. ^ 2月14日にはBS2、2月29日にはBShiでも再放送された
  12. ^ 紅白47年ぶり…森山親子バトル、スポニチアネックス、2003年11月27日。(インターネット・アーカイブのキャッシュ)
  13. ^ はなわ&テツトモが合体、スポニチアネックス、2003年12月18日。(インターネット・アーカイブのキャッシュ)
  14. ^ サップ瞬間最高視聴率43%、紅白KO、スポニチアネックス、2004年1月6日。(インターネット・アーカイブのキャッシュ)。

外部リンク[編集]