てるてる家族

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
池田市五月山に2004年4月から2005年5月まで復元公開された栄町商店街のオープンセット
オープンセットその2 反対側から撮影
現代の栄町商店街(2004年4月撮影)
てるてる家族
ジャンル ドラマ
放送時間 15分
放送期間 2003年9月29日 - 2004年3月27日(全150回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 NHK大阪
脚本 大森寿美男
出演者 石原さとみ(演・語り)
岸谷五朗
上原多香子
紺野まひる
上野樹里
森口博子
錦戸亮
大村崑
藤村志保
浅野ゆう子
オープニング RYTHEMブルースカイ・ブルー
※103話から
テンプレートを表示

てるてる家族』(てるてるかぞく)は、2003年度下半期のNHK連続テレビ小説。通算第69作目であり、NHK大阪放送局製作した。

2003年9月29日から2004年3月27日の全150回に渡って放送された。

作家作詞家・なかにし礼著の小説「てるてる坊主の照子さん」を基に、大森寿美男脚本を書いた。

途中からではあるものの、同シリーズ初の地上デジタル・アナログ同時放送でもある。

原作・舞台[編集]

原作は、戦後昭和大阪府池田市栄町商店街を舞台に、なかにしの妻・石田由利子(芸名 石田ゆり)とその家族をモデルにした小説である(2001年5月から2002年4月にかけて北海道新聞東京新聞中日新聞西日本新聞に連載され、新潮社から刊行された)。なお、放映時期の前半では同じ中日新聞社連載の小説「エ・アロール それがどうしたの」もTBS系で放映されており、2つの中日新聞連載ドラマが同時期に並行して放送されることとなった。

ドラマでは、岩田春男(岸谷五朗)と照子(浅野ゆう子)の間に生まれた4人姉妹(春子 - 紺野まひる、夏子 - 上原多香子、秋子 - 上野樹里、冬子 - 石原さとみ)の夢を追い求める姿をコメディータッチのドラマミュージカルを織り交ぜながら描いた。春子は石田治子、夏子はいしだあゆみ、冬子は石田ゆりがそれぞれのモデルとなっている。冬子が宝塚音楽学校に在学する関係から、その学校の模様も描かれていた。

また、番組のエンディング5秒には、ドラマ舞台となった大阪府の1950年代-1970年代写真が使われた。

あらすじ[編集]

1946年(昭和21年)、銀行員の岩田春男は、銀行をやめてパン職人になる決心をし、妻の照子と、長女春子を連れて佐世保の米軍基地で修行を積む。2年後、大阪に戻った春男は、池田市の自宅に「岩田製パン店」を開き、やがて春子に続き夏子、秋子、冬子と4人の娘が生まれた。

1953年(昭和28年)、照子は、街頭テレビに群がる人々を報じる映画ニュースをヒントに、「テレビジョン付き喫茶店シャトー」をオープンさせる。池田で初めてのテレビジョン付き喫茶店とあって、店は大繁盛。まもなく、梅田駅前にあったスケートリンクの食堂も経営する。それがきっかけでフィギュアスケートを始めた春子が頭角を現し、夏子も芸能プロダクションにスカウトされ、スターへの道を歩き始める。

一方、秋子と冬子は、平凡な毎日を送っていた。成績優秀で、生活の中に創造を見出そうとする秋子に対し、冬子は勉強も運動もできなかったが、周囲を楽しくさせる「楽しい子」。自分も姉たちのようにを持ちたいと願い、やがてひょんなことから宝塚歌劇団を目指すようになる。

宝塚歌劇団への登竜門、宝塚音楽学校に入学した冬子だったが、自分の本当にやりたいことはパン職人の道であることに気づき、卒業後は春男の下でパン屋の修行を始める。春子は、フィギュアスケートの日本代表として1968年グルノーブルオリンピックに出場を果たし、夏子は歌手"いわたなつこ"としてNHK紅白歌合戦に出場。冬子もパン職人の才能を開花させ、喫茶シャトーを「ベーカリーてるてる家族」として再スタートさせる。そして、秋子も自分のやりたい道を見つけ、旅立って行くのだった。

3人の姉妹が旅立った岩田家。冬子が春男やボーイフレンドの和人らと、いつものようにパンを作っている風景で、物語は終わる。キーワードは、「なるようになる」(ケセラセラ)……。

スタッフ[編集]

  • 原作 - なかにし礼「てるてる坊主の照子さん」より
  • 脚本 - 大森寿美男
  • 音楽 - 宮川泰
  • 主題曲 - 『ブルースカイ・ブルー(インストゥルメンタルバージョン)』
作曲 - 宮川泰。サウンドトラック盤での表記は「オープニング・テーマ」
1〜102話(2003年9月29日〜2004年1月31日)で使用。
作詞 - なかにし礼、作曲 - 宮川泰、編曲 - 清水信之、歌 - RYTHEM
最初は挿入歌としてドラマのエンディングに不定期で流れていたが、後にテーマソングに昇格した。
103〜150話(2004年2月2日〜3月27日)で使用。
  • 挿入歌 - 『イースト菌の歌』
作詞 - 大森寿美男、作曲 - 宮川泰
岩田製パン店のパン職人達「イースト隊」の心情を歌った番組オリジナル曲。ディズニー映画「メリーポピンズ」の主題歌「チム・チム・チェリー」を意識して書かれた。
作詞 - 橋本淳、作曲 - 筒美京平、編曲 - 長田直之、歌 - 上原多香子
2004年2月27日以降、挿入歌として上原多香子のカバーヴァージョンが放送された。元々は上原が演じた岩田夏子のモデルとなった女優・いしだあゆみの歌手時代の代表曲である。劇中でも上原といしだが共演するシーンが放送された。
  • サウンドトラック編曲 - 溝淵新一郎
  • サウンドトラック参加ミュージシャン
    • ピアノ演奏 - 上柴はじめ
    • ギター演奏 - 萩谷清、梶原順
    • エレキベース演奏 - 渡辺直樹、伊藤昌明
    • ドラム演奏 - 市原康、広瀬徳志
    • ラテンパーカッション演奏 - 川瀬正人
    • ヴァイオリン演奏 - 篠崎正嗣、加藤高志
    • トランペット演奏 - 数原晋
    • サックス演奏 - 平野智
    • フルート演奏 - 旭孝
    • ユーフォニアム演奏 - 崎本譲
    • シンセサイザー演奏 - 宮本一、佐藤智浩
  • 語り - 石原さとみ(岩田冬子役を兼任)
  • 副音声解説 - 江原正士
  • スペシャル編ナレーション - 内藤裕子アナウンサー
  • 風俗考証 - 芳井敬郎
  • 医事監修 - 芦田敬一
  • 大阪ことば指導 - 松寺千恵美
  • 佐世保ことば指導 - 宝亀克寿(本編にも出演)
  • 振付 - 謝珠栄
  • タイトル映像 - タイクーングラフィックス中村剛
  • スケート指導 - 岡本治子
  • 資料提供 - 安藤百福
  • 宝塚音楽学校関連
  • 撮影協力 - 大阪府池田市長崎県佐世保市兵庫県姫路市滋賀県大津市、全大阪パン協同組合、財団法人日本スケート連盟宝塚歌劇団宝塚音楽学校
  • 制作統括 - 若泉久朗
  • 制作 - 篠原圭
  • 美術 - 室岡康弘、山田崇臣、田中伸和、藤井俊樹
  • TD - 仲野善隆、芦田定雄
  • 音響効果 - 野下泰之、吉田秋男、最上淳、大池隆仁
  • 撮影 - 佐々木達之介、大須賀弘之
  • 照明 - 清岡昌吉、松本 豊
  • 音声 - 佐藤善次郎、深田次郎、井上裕一、藤井芳保/森田 誠
  • VE - 椎野弘崇、安川正行、猪俣道生
  • 編集 - 藤澤加奈子
  • 記録 - 堤眞理子、岡崎洋子
  • 演出 - 榎戸崇泰、高橋陽一郎/本木一博、佐藤譲、福井充広、城宝秀則、小島史敬、須崎岳
  • 制作・著作 - NHKNHK大阪放送局

キャスト[編集]

岩田家[編集]

岩田家の四女、末っ子、小柄で子供っぽい能天気で単純な性格。物語のヒロイン。昭和24年12月生まれ。おっちょこちょいでドジで何も取り柄がないが学校の成績も良くないが、照子に似て行動力抜群で、興味のあることには何にでも飛びつく。才能のある姉たちに憧れを抱きつつ、天性の明るさと楽しさで「人生のツボ」を見出す。元歌手でなかにし礼夫人の石田ゆりがモデル。
岩田家の三女。昭和23年秋生まれ。成績優秀で品行方正な良い子だが、珍奇な発明を好み芸術家肌の一面をも持つ。気分が乗ってくるとマンボを踊りだす。ふとしたきっかけから安西千吉の即席ラーメン開発を手伝うようになり、一度家出して安西家に転がり込んだことも。
岩田家の次女。昭和22年7月長崎県佐世保市難産の末、生まれる。生後二ヶ月で急性肺炎にかかり、特効薬のペニシリンで救われ、九死に一生を得た。類希なる美貌と華やかさを持ち、フィギュアスケート選手を経て芸能界にデビュー。家族と離れて一人東京で孤独に耐え、スターの座を射止める。いしだあゆみがモデル。
岩田家の長女。昭和21年春生まれ。天性の努力家で、照子の期待を一身に背負い、逆境にもめげずフィギュアスケートの才能を開花させる。グルノーブルオリンピック代表の石田治子がモデル。自分の夢は何かと迷う冬子に、「自分だけの太陽を見つけなさい」と諭す(第47話)。
春男の妻、四人姉妹の母。女腹。大正13年生まれ。福岡出身だが、婚約者が戦死したため、上官の紹介により春男とお見合い結婚をした。独身時代は九州弁を話していたが、結婚後は大阪弁を話すようになった。何でも良い方に考える楽天家で、これはと思ったことはやり遂げないと気が済まない。持ち前の決断力と行動力で、テレビジョン付喫茶店「シャトー」を開業し大当たりを取る。願い事があるときは常にてるてる坊主を吊るして願を掛ける。
照子の夫、四人姉妹の父。こてこての大阪人。元銀行員だったが、一念発起して岩田製パン店を開業する。争い事を好まないおっとりした性格で、普段は戦時中にお見合い結婚した妻の照子の尻にしかれている「あかんたれ」だが、誰よりも思いやりのある良き父親。なお、岸谷は亡き父・チョウスケ(ヨネの夫)役も一人二役で演じている。
春男の母で照子の姑で四人姉妹の祖母。夫を早く亡くし、若くして未亡人になり鍼灸師をして女手ひとつで春男と滝子を育てあげた。跡取りを産めない女腹の嫁の照子には何かにつけてやたらと手厳しい。彼女を諫めつつ、その行動力には一目置いている。普段は米食で、食事にパンはほとんど食べないが、実は酒種で作ったあんパンが好物。作品の途中で死亡するが、死後も時々幽霊として登場する。
春男の妹。四人姉妹の叔母。女学校を卒業後結婚し、春男たちとは別の場所で暮らす。そのためヨネや春男達とは心理的な距離があり、ヨネの死に際してもドライな言動をする。
岩田家のお手伝いさん。照子の遠縁で戦争孤児だったのを岩田家が引き取ったらしい。後に勘助と結婚する。
春子の結婚相手。大学でアイスホッケー部に所属していたことからスケート場で春子と出会う、冬子と照子にキツネザルと陰で言われている。

岩田製パン店[編集]

岩田製パン店の工場長。昭和23年、闇市でパンを売っていたところを、照子にスカウトされた。開店初期から春男と二人で工場を支える。戦争で出征中に妻子に逃げられ、深い心の傷を負う。一時、岩田製パン店を辞めていたが、後に復帰する。
岩田製パン店の中堅パン職人。昭和25年就職。陽気な性格だが、根は義理堅い人情家。イースト隊のギター担当。昭和39年末に退職し、自宅に「ベーカリーきすけ」(後の「てるてる家族2号店」)を出す。
岩田製パン店の若手パン職人。昭和27年就職。戦後職を転々とし荒れた生活を送るが、春男に出会い「世の中捨てたもんではない」と更生する。後に静子と結婚する。
昭和28年春に岩田製パン店に就職したパン職人の卵。勝手にバタコ(オート三輪)を運転して壊し、そのまま逃げてしまう。
岩田製パン店・喫茶「シャトー」の店員。春男が佐世保でパン修行をした時の下宿の長女。後に恒夫と結婚して、恒夫と共に佐世保に帰る。
工場長の娘。冬子のラジオ局への投書がきっかけで工場長と再会する。

栄町商店街[編集]

岩田家の隣で書店を経営する。最初の結婚ではすぐに妻を病気で亡くし、猫で寂しさを紛らわせる。後に川島弘子と結婚する。
岩田家の近所で、夫婦で理容店を経営する。妻の都子といつもにぎやかに喧嘩をしているおしどり夫婦。
敏也の妻。子に恵まれず、岩田家の四姉妹を我が子のように見守っている。
池田栄町商店街で電器屋を営む。噂好きで、あちこちにクビを突っ込んでは噂話を言いふらしている。その後趣味が嵩じて、たこ焼き屋に職を変えた。
池田駅前で写真館を営む。毎年正月に写真を撮りに来る岩田家の姉妹を見守る。

桑原家[編集]

冬子の初恋の人、通称和ちゃん。子供の頃、岩田製パン店にパンの耳をもらいに来たことから冬子と知り合う。昭和39年から岩田製パン店で働く。家の貧しさから苦労を重ねてきたため、屈折した暗い性格の持ち主に育つが、やがて冬子と両思いになり、最後はローリーのアドバイスで冬子に大胆な愛の告白を行う。架空のキャラクターだが、原作者・なかにし礼の人格を投影した人物だと云われる。
和人の長兄。根は優しいが不器用で、不良少年として青春時代を送る。一度は更生し岩田製パン店に就職するが、父親の死をきっかけに、弟達に楽をさせたい気持ちから賭博に手を出し、池田から姿を消す。その後四国で病死。
和人の兄。賢作と同様根は優しいが努力が苦手。事故死した同僚の子供のために、会社の裏金を盗んでヤクザに追われる。
政也の事故死した同僚の子供。政也が和人に世話を押し付けるが、ヤクザに見つかり和人と共に佐世保へ逃げる。

佐藤家[編集]

五月山の豪邸に住み建設会社を経営する老富豪。ヨネの経営する鍼灸院に通っている。息子夫婦(浪利の両親)が遠いロンドンに住んでいることから心の底で寂しい思いをしており、岩田家を暖かく見守りつつ憧れている。若い頃の文学への夢を捨てきれずにSF小説を構想する。
通夫の孫、通称ローリー。甘やかされて育ったお調子者のボンボンだが心根は優しい。両親と離れロンドンから帰国し幼い四姉妹と知り合う。最初は冬子に想いを寄せていたが、その後秋子に心変わりし同じ大学に進む。音楽的才能があり、大学在学中にフォークグループ「白い鳩」を結成しデビューするが、ある体験をきっかけに自己のアイデンティティについて深く悩む。脚本的に『オバケのQ太郎』に登場するアメリカオバケのドロンパ(人間のお爺さんと二人暮らし)を彷彿とさせる描かれ方をしており(唇の厚い冬子がQ太郎の役回りか?)、ドロンパのトレードマークである大きな星マークのついたシャツを着て登場した回がある。
佐藤家のラテンな乗りのお手伝いさん。

安西家[編集]

通称千吉博士。終戦直後焼け跡の大阪で、寒空の下一杯のラーメンを求めて闇市の屋台に列を成す人々の姿を見て、即席ラーメンの開発を志す。「人類は麺類」が口癖でパンは嫌い。モデルは日清食品を興した安藤百福
千吉の妻、二児の母。献身的に夫の発明を支える。

ご近所[編集]

北摂銀行行員。照子がテレビジョン付喫茶店への融資を頼みに行ったが、まったく相手にしない、後に店が大繁盛した後、照子にたっぷりとイヤミを言われた。
春男の同級生。開業前のテレビジョン付喫茶店に押しかけ、なれなれしく特別に見せろと迫るが照子に怒鳴られ退散する。
冬子の中学の同級生。冬子のよき相談相手。
池田に住む浄瑠璃の師匠。プレイボーイの夫に先立たれ、寂しさから正反対の性格を持つ春男を誘惑する。やがて池田市民病院の内科医・藤井と再婚する。
岡本太郎に傾倒する絵本作家。東京での自動車販売員の生活に疲れ、逃げてきた池田で秋子に出会う。
池田市民病院の看護婦長。熱心な宝塚ファンでいつも「すみれの花咲く頃」を口ずさむ。冬子が宝塚を目指す最初のきっかけを作る。
電器店の販売員。商品知識はまるでゼロで、トンチンカンな説明をする。
萩原のたこ焼き屋の常連の弁護士。弘子と見合いをし、振られるが、結果的に弘子と勘助の結婚のきっかけを作る。その後会社の裏金を盗んだ桑原政也の弁護を引き受ける。

フィギュアスケート関係[編集]

長女春子・次女夏子のフィギュアスケートの鬼コーチ。史上最年少でガルミッシュ・パルテンキルヒェン冬季五輪に出場した稲田悦子がモデル。
春子と夏子を最初に指導したスケートコーチ。歌声喫茶でアルバイトもしている。
春子の強力なライバル選手。大金持ちの令嬢。スコーバレーおよびインスブルックオリンピック代表の福原美和がモデル。

芸能界関係[編集]

梅田グランド劇場のプロデューサー時代、夏子の才能を見出しスカウトする。その後青田プロダクションで夏子のマネージャーを担当し、スターに育て上げる。
レコード会社の大物ディレクター。歌声喫茶で夏子の歌を聞き、売り出すことを決意する。
青田プロダクション社長。斉藤のマネージャーとしての手腕を高く評価し、芸能界での夏子を支える。照子に通じる楽天家。
全国ネットのバラエティ番組を持つ売れっ子コメディアン。夏子の演技の間の悪さに怒りをぶつける。演じた三波伸一の実父・三波伸介がモデル。
夏子の出演番組の担当ディレクター。東京に不慣れな夏子につらく当たる。

宝塚音楽学校関連[編集]

宝塚歌劇団出身でバレエ教室を主宰。冬子の才能を疑っているが、レッスンは厳しい。
冬子の声楽の先生。岩田家にはピアノがないため佐藤家で出張レッスンをする。
冬子の、宝塚音楽学校での同期。成績優秀な男役候補で冬子たちのリーダー的存在。
  • 井口恵美子 - 堀朱里(現・堀あかり)
冬子の、宝塚音楽学校での同期。麻子と並ぶ優等生で娘役候補。言葉のきつい麻子をフォローする。
冬子の、宝塚音楽学校での同期。東京の蕎麦屋の娘で授業に付いていけないと悩むが、歌の才能を認められる。
冬子の、宝塚音楽学校の先輩。成績優秀な「タカラジェンヌ候補」で冬子の憧れの的。幼い頃から優等生として育ってきたため、奔放な冬子にやはり「憧れ」のような感情を抱く。
宝塚音楽学校卒業記念文化祭のために招かれたプロの演出家。厳しい指導で冬子たちを震え上がらせる。

佐世保[編集]

佐世保の下宿の奥さん。静子の母。
ヨネの弟。佐世保の米軍キャンプで甥の春男と共にパン職人の修行を積む。その後佐世保でハンバーガー店「空天歌(くうてんか)」を開き、佐世保バーガーの礎を築いた。
佐世保の米海軍基地のパン職人。春男のパン作りの師匠。通称「デービッドはん」。流暢な日本語を、しかも関西弁を喋る。
佐世保の米海軍病院医師。肺炎で瀕死の夏子をペニシリンで救う。
佐世保の黒島で民宿を営む。口下手で猜疑心の強い苦労家だが、根は子供思いの心優しい男である。
昇の妻。ヤクザから逃げてきた和人たちを好意的に迎える。

秋子の先輩[編集]

秋子の大学の先輩。卒業後千吉博士が創業した池田食品に就職し、秋子と共にカップラーメンを開発する。秋子に想いを寄せるが、伝えることができない。
秋子の大学の先輩。ちりちりパーマでインスタントラーメンが大好き。藤子不二雄の漫画に登場する「ラーメン大好き小池さん」のキャラクターを借りた人物。

その他[編集]

空腹のあまり闇市で倒れ込む。その後の消息は不明。
春男の銀行の上司。春男をあまり信頼していない。
高槻に住む相場師。春男が届けた大金1万円を金とも思わない。
帝国陸軍少佐。戦死した照子の婚約者の上官で"結婚するなら、絶対に死なない人を"という照子の望みを聞いて、春男を紹介する。
老舗和菓子店・山喜屋の経営者。梅田スケートリンクで食堂を経営していたが、利益が出ないことから照子を言いくるめて経営権を譲渡する。
シャトー梅田リンク店の従業員。のんびりした性格でよく居睡りをしている。
梅田スケートリンクの貸し靴屋。温厚な老人。
土手に転落した岩田製パン店のバタコを怪力で引き上げてくれた親切な運転手。
田中コーチの大学の姉御肌の先輩。歌声喫茶で歌唱指導をしている。
東京でパン屋を経営。池田へ遊びに行ったときに見つけた「てるてるパン」のコピー商品を無断で売っているが、結果的に仕事に行き詰った夏子を励ますことになる。
新曲キャンペーン中の夏子に酔っぱらって絡んでくる。
照子と夏子が新曲キャンペーン中に桑原政也と再会した道頓堀のラーメン屋の主人。
スターへの夢破れ、地方のキャバレーで歌う中年の歌手。営業に来た夏子をいじめるが、そのまっすぐな性格に心打たれ、自分の大切なイヤリングを、紅白初出場の時につけてほしいと夏子に託す。
昭和44年、夏子が初出場したNHK紅白歌合戦の司会を務める。NHKアナウンサー宮田輝がモデル。なお劇中の紅白は、実際の昭和44年紅白歌合戦いしだあゆみ初出場シーンを、アナウンサーのジョークや、出だしに間に合わなくなってマイクに駆け寄る様子まで忠実に再現している。
流しの歌手。

製作エピソード[編集]

1996年上期の「ひまわり」以降、連続テレビ小説では1週ごとにサブタイトルが設定され(「ひまわり」は2週ごと)、土曜日で各エピソードが完結するスタイルが取られてきた。しかし本作ではサブタイトルを設定せず、各週ごとに主となるエピソードはあるものの、物語の連続性を重視した脚本が書かれた(このような体裁はすずらんでも同様に行われていた)。

一部回エンディングで「このドラマはフィクションです」と表示されたものがある。これはなかにしの伝記(事実)に脚色を加えたものを考慮したもので、同例は2010年4月開始「ゲゲゲの女房」(これも武良布枝の自伝に脚色を入れている)でも同様の処置が取られている。

本作の音楽は戦後昭和の雰囲気を表現するために、なかにし礼の指名で日本ポップス界の重鎮的存在だった宮川泰が起用されたが、それに合わせてスタッフは宮川が音楽を手がけた「シャボン玉ホリデー」「ゲバゲバ90分」のビデオを取り寄せ、研究し、演出に生かした。1967年生まれでドラマの時代を直接知らない大森寿美男は、最初は原作だけをたよりに脚本を書いていたが、サウンドトラックが出来上がってからは、音楽のイメージからも助けを借りてシーンや台詞を展開していったとされる[2]。本作において“宮川サウンド”の果たした役割の大きさは、なかにしや大森も認めている[3]

ほんこんが演じた池田栄町商店街の電器屋の主人のイメージが本来とは違う性格に描かれていた為、そのモデルの方からのクレームで職種が急遽たこやき屋に変わった。

視聴率と反響[編集]

池田城跡公園に設置された「てるてる坊主の照子さん文学碑」(通称「てるてる記念碑」)

連続テレビ小説の平均視聴率は、以前から低下する傾向を見せていたが、本作の2003〜04年の平均視聴率は18.9%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)で、連続テレビ小説として初めて20%を切った。この傾向は、本作以後もしばらく続くこととなった。最高視聴率は22.0%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)[4]であった。

一方で、メディアなどからの評価は高く、放送終了前後には 朝日新聞読売新聞キネマ旬報などに好意的な記事が掲載された。

  • 「近年の朝ドラでは傑作の部類と思った」(読売新聞コラム:同社専門委員・河村常雄)
  • 「毎朝楽しみにしていた(中略)終わってしまってちょっと寂しい。(中略)ほのぼのとおもしろかった」(朝日新聞コラム「ポリティカにっぽん」2004年4月6日:同本社コラムニスト・早野透)
  • 「てるてる家族はただ者ではなかった」(キネマ旬報2004年4月下旬号「tele-jun時評」)

また、infoseekテレビドラマレビュー(当時)の年間ドラマ大賞では、2003,2004年の二年連続で最優秀作品賞に選出された。主演の石原さとみも、本作の演技で第41回ゴールデン・アロー賞放送新人賞・最優秀新人賞を受賞し、その後の活躍も考慮され2005年エランドール賞新人賞も受賞している。

作中で取り上げられたチキンラーメン(作中では「ニコニコめん」)は、2003年10月期の売り上げが前年度比60%アップした。またキャラクター商品として2004年4月6日から日清食品ファミリーマート共同開発の「てるてる家族ラーメン」が限定販売された(現在は販売終了)。なお、チキンラーメンについての件は、2010年4月-9月の「ゲゲゲの女房」でも第10・11回において「スターラーメン」と改名した上で試食会を行ったシーンが放送されている。

本作の放送を記念して池田市によって池田城跡公園に「てるてる坊主の照子さん文学碑」(作:岩村俊秀)が設置され、2004年4月3日に原作者のなかにし礼とモデルになった石田家の人々を招いて除幕式が行われた。2006年には、阪急池田駅前広場が、それまでの「ピース池田」から「てるてる広場」に改称された。
熱心なファンを生み出したことも、本作の特徴である。視聴率の不振にも関わらず、放送終了前後からは作品を評価するメールがNHKに多く寄せられ、放送終了から3年を経た2007年時点でも、DVD化や再放送を望むメールが届いていた。

放送中からDVD化を望む声が強かったが、外国曲を含む膨大な楽曲の版権の問題から、DVD化は極めて困難とされていた。しかし、放送終了後数年を経ても反響が大きいことから、一部の楽曲を変更・カットしたうえで、2007年8月24日にNHKエンタープライズから総集編が発売された。

浅野の役(照子)のモデルとなったいしだあゆみの実母は、2010年に死去。いしだは当時NHK福岡放送局開局80周年として制作されたドラマスペシャル『見知らぬわが町』の撮影の時期にかかっていたこと、またドラマの舞台が母の出身地大牟田市だったこともあり、撮影中は母の“遺影”を胸にしのばせて臨んでいたことを制作会見で明らかにしている。

使用された楽曲[編集]

曲名がテロップで紹介された楽曲、及びストーリー上重要な意味を持つ楽曲を紹介する。

このほか、総集編第5回でのみ放送された楽曲に「ケメ子の歌」がある。

総集編[編集]

本作品の総集編は、全5回、各43分で制作され、以下の通り放送された。なお、NHK総合では当初5回とも午前6時10分からの放送予定だったが、12月26日に発生したインドネシア・スマトラ島大地震・大津波と、紀宮清子内親王の婚約会見などの編成の都合で、第1回と第2回のみ放送時間が変更された。このほか、番組放送中の2003年12月29日、前半の物語のあらすじ紹介やヒロイン4人の夢への情熱を描いた30分の特別編「てるてる家族スペシャル」が放送された。総集編は、スペシャルと共に2007年8月にDVD化されたが、著作権上の問題から第2回の「ルイジアナ・ママ」などがカットされている。

総集編放送日[編集]

  • BShi
    • 2004年7月20日 09:30〜10:58 第1・2回
    • 2004年7月21日 09:30〜10:58 第3・4回
    • 2004年7月22日 09:30〜10:13 第5回
  • BS2
    • 2004年8月9日〜13日 17:00〜17:43
  • 総合
    • 2004年12月29日 07:40〜08:23 第1回
    • 2004年12月30日 07:45〜08:28 第2回
    • 2004年12月31日〜2005年1月2日 06:10〜06:53 第3〜5回

サブタイトル[編集]

  • 第1回「岩田製パン店開店」
  • 第2回「それぞれの夢に向かって」
  • 第3回「旅立ち」
  • 第4回「悲しい別れ」
  • 最終回「私の夢」

関連商品[編集]

  • DVD
  • 書籍
    • 『てるてる坊主の照子さん』なかにし礼 上・中・下(新潮文庫 解説:久世光彦
    • 『てるてる家族―連続テレビ小説(前編)』 (NHK出版
    • 『てるてる家族―連続テレビ小説(総集編)』( 〃 ) 公式ガイドブック。前編の内容に問題点があり、回収後総集編が発売された。
    • 『てるてる家族のてるてるパン・レシピ集』監修:全大阪パン協同組合(タツミムック
    • 『フィギュアスケートの魔力』梅田香子・今川知子(文春新書) 春子のスケートシーンの吹き替えを担当した元プロスケーター今川知子の『「てるてる家族」撮影裏日記』が記されている。
  • CD
    • 『てるてる家族 オリジナルサウンドトラック』(ソニー
    • 『てるてる家族の昭和歌謡アルバム』(ビクター
    • 『ブルースカイ・ブルー [Maxi]』RYTHEM(ソニー)

脚注[編集]

  1. ^ 放送開始数日前の2003年9月25日に亡くなり、10月13日放送の番組エンディングでは、ご冥福をお祈りするテロップが流れた。
  2. ^ 出典:『てるてる家族―連続テレビ小説(総集編)』(NHK出版)
  3. ^ 出典:『てるてる家族 オリジナルサウンドトラック』ライナーノーツ(ソニー)
  4. ^ ビデオリサーチ NHK朝の連続テレビ小説 過去の視聴率データ

外部リンク[編集]

NHK 連続テレビ小説
前番組 番組名 次番組
てるてる家族