片岡愛之助 (6代目)

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ろくだいめ かたおか あいのすけ
六代目 片岡 愛之助
屋号 松嶋屋
定紋 追いかけ五枚銀杏 Oikake Go-mai Ichō inverted.png
生年月日 1972年3月4日(42歳)
本名 片岡 寛之
襲名歴 1. 片岡千代丸
2. 六代目片岡愛之助
別名 三代目楳茂都扇性(楳茂都流四世家元)
出身地 大阪府堺市
二代目片岡秀太郎(養父)
非嫡出子(認知はしていない)
公式サイト http://ainosuke-kataoka.com/

六代目 片岡 愛之助(ろくだいめ かたおか あいのすけ、1972年昭和47年)3月4日 - )は、歌舞伎役者。屋号松嶋屋定紋追いかけ五枚銀杏。歌舞伎名跡片岡愛之助」の当代。上方舞楳茂都流四世家元としての名取は三代目 楳茂都 扇性(さんだいめ うめもと せんしょう)。

略歴[編集]

1972年、大阪府堺市生まれ。本名は片岡 寛之(かたおか ひろゆき/旧姓:山元)。愛称は「愛之助」からの連想による「ラブリン」。歌舞伎とは無縁の、スクリュー製造工場を営む家庭(両親は20代の頃相次いで他界)に育った。きょうだいは妹が一人。1977年に習い事の一環として受験した松竹芸能子役オーディションに合格。実家から同社のタレント養成所へ通いつつ、現代劇の舞台公演などで子役としての経験を積んだ。子役から芸能界に入ったきっかけについては、実家の工場にダンプカーが出入りしていたことから「危ないし、だからといって家に置いたままにするのも可哀想なので」という家族の意向だったという[1]

1979年、藤山直美の初主演作品である『欲しがりません勝つまでは』(NHK総合テレビ銀河テレビ小説」)で、子役としてテレビドラマに初出演。本名で歌舞伎の舞台にも子役で出演する。1981年、子役としての演技と歌舞伎への関心の高さを十三代目片岡仁左衛門に見出され、二代目片岡秀太郎の誘いで片岡一門の部屋子へ転身。十三代目片岡仁左衛門の本名の片岡千代之助から千代を字を取って「片岡千代丸」を襲名し、京都南座で上演の『勧進帳』で初めて歌舞伎役者としての舞台を踏んだ。1993年、長男でありながら二代目片岡秀太郎の養子となったことを機に、大阪中座で上演の『勧進帳』で駿河次郎役を演じ、六代目片岡愛之助を襲名。

1994年に名題昇進。1997年の咲くやこの花賞を機に、国立劇場優秀賞(2002年)、大阪舞台芸術新人賞(2003年)、大阪舞台芸術奨励賞(2005年)、松尾芸能賞新人賞(2006年)等を受賞した。また秀太郎が提唱する「平成若衆歌舞伎」の中心メンバーとして、歌舞伎の伝統と現代演劇の新味を融合させた舞台活動にも取り組んでいる。また、入門後は20年以上に渡り本業へ専念したが、2003年の「夜桜お染」よりテレビ時代劇にも出演し、2011年にテレビ朝日系列で放送された連続ドラマ『ハガネの女』シーズン2で30年ぶりに現代劇へ登場。2013年のテレビドラマ『半沢直樹』ではおネエ口調のエリート官僚役で話題を集め、第78回ザテレビジョンドラマアカデミー賞の助演男優賞で香川照之に次いで2位に入賞し[2]、オリコンによる「2013年ブレイク俳優ランキング」で3位にランクインした[3]

人物[編集]

1981年の片岡一門入門を機に十三代目片岡仁左衛門の部屋子→二代目片岡秀太郎の養子として上方歌舞伎を中心に活動。今では数少ない大阪出身・在住の歌舞伎役者である。本人は中卒で歌舞伎役者になっても良いと思ったが、実父母から「高校だけは出なさい」と言われ、高校を卒業した。(大阪府立信太高等学校)その後は大学進学・歌舞伎役者・それ以外の道を自由に選択できたが、本人の希望で歌舞伎役者を本業にした。養子話が持ち上がると、長男であるのに両親は快く賛成した[4]

端整な顔立ちから女性ファンが多く、主に二枚目で活躍中。骨太な役もこなす。かつては女形を務めることも多かったが、現在は立役を専門にこなす。2008年12月10日、上方舞楳茂都流の四世家元を継承、三代目楳茂都扇性も襲名した。

2011年、女性週刊誌女性セブン』(小学館3月3日号で元ホステスとの間に小学校5年生の男児(当時)の隠し子がいると報じられ、愛之助は会見を開き同誌の記事について「おおむね事実でございます」と認め、養育費など生活の援助は続けているが認知していないことを明かし、現在は別居している子どもについて今後認知するかどうかについては、「子どもがもう少し大きくなって本人の意見を聞きたい」とした[5]

2013年、TBS日曜劇場半沢直樹』に国税局・黒崎駿一役で出演。オネエ口調で激怒すると男性部下の股間を鷲掴みにするキャラクターを演じ話題となった。高視聴率も相俟って人気キャラクターとなり、原作者の池井戸潤はドラマ放映時に執筆中だった半沢直樹シリーズ第4作「銀翼のイカロス」に、当初は予定になかった黒崎を登場させると述べた[6]。なお片岡曰く、黒崎のキャラクターは「いろんな人物を参考にして作っているので、特定の誰かというわけではありません」とのこと[7]

B'zと親交があり、B'zの2人も愛之助の出演する歌舞伎の公演を見に来ているという[8]

出演作[編集]

歌舞伎[編集]

  • 松竹大歌舞伎
  • 平成若衆歌舞伎
  • 浅草歌舞伎
  • 花形歌舞伎
  • 三越歌舞伎
  • 永楽館歌舞伎
  • システィーナ歌舞伎

舞台[編集]

テレビドラマ[編集]

テレビその他[編集]

  • ひるおび!(2009年4月13日、TBS) - 密着ドキュメントを放送
  • 逃走中(2010年3月24日、2014年4月6日)
  • 読売テレビ開局55年記念報道特別番組 あのときの鼓動(2013年3月18日 - 3月20日、読売テレビ) - ナビゲーター
  • 視聴者参加型インタラクティブレース番組「BLOODY TUBE」(2013年6月15日、BSジャパン) - 大会オーガナイザー 役
  • 情熱大陸(2013年10月6日、MBS
  • 第64回NHK紅白歌合戦(2013年12月31日、NHK) - ゲスト審査員
  • MISSION 001〜みんなでスペースインベーダー〜 (2014年1月3日、テレビ東京) - アイーブル総督、ワルーブル総督、コイーブル総督、オニーブル総督 役

映画[編集]

CM[編集]

書籍[編集]

ゲーム[編集]

その他[編集]

  • 大阪市中央区にある大阪歴史博物館の9F:中世近世フロアにて、モニター画面より案内役を務めている文楽人形・浪花屋寅之助の声を充てている。
  • ブルーベル・ジャパン 2013年フレグランス・アンバサダー
  • ザ・グランドティアラ 「愛舞台」 - 和装プロデュース

脚注[編集]

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  1. ^ 片岡愛之助 B'zとの意外な交友関係(2ページ目)”. デイリースポーツ (2014年3月13日). 2014年3月14日閲覧。
  2. ^ 週刊ザテレビジョン2013 No.47』、角川マガジンズ、 3-10頁。
  3. ^ 2013年 ブレイク俳優ランキング”. ORICON STYLE. オリコン (2013年11月27日). 2013年11月27日閲覧。
  4. ^ 2013年8月23日8時30分TBS放送「はなまるマーケット」のはなまるカフェ
  5. ^ 「隠し子は一般的!?」片岡愛之助のお粗末イイワケと歌舞伎界"隠し子"事情・[1]
  6. ^ “愛之助「半沢直樹」おねえキャラに大反響”. http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20130831-1181535.html 
  7. ^ インタビュー 黒崎駿一 片岡愛之助さん”. TBSテレビ. 2014年5月30日閲覧。
  8. ^ 片岡愛之助 B'zとの意外な交友関係(1ページ目)”. デイリースポーツ (2014年3月13日). 2014年3月14日閲覧。
  9. ^ 片岡家の養子になる前の本名・山元寛之名義で、子役として出演。
  10. ^ 松島まり乃によるインタビューを元に愛之助の半生が描かれている。随所のコラムが歌舞伎入門書の役割も果たす。現在絶版。
  11. ^ 2013年3月号にはロングインタビューが掲載されている。

外部リンク[編集]