内藤礼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
豊島美術館

内藤 礼(ないとう れい、1961年 - )は、日本美術家[1]。ひそやかで繊細な造形作品と、それを配置し鑑賞する緊張感のある空間からなるインスタレーション作品などを制作。広島県広島市出身、広島女学院中学校・高等学校卒業。1985年武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業[1]。2018年度毎日芸術賞芸術選奨文部科学大臣賞受賞。

来歴[編集]

2000年まで[編集]

  • 1986年東京都のパルコ・スペース5で初個展『Apocalypse Palace』開催[2]
  • 1991年佐賀町エキジビット・スペースで「地上にひとつの場所を」発表。
  • 1995年国立国際美術館で個展『みごとに晴れて訪れるを待て』開催。
  • 1997年、第47回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展の日本館にて「地上にひとつの場所を」を展示[3]。鑑賞者を一人ずつ数分間だけ招き入れる方法をとったため、長蛇の列となった。同年、フランクフルト近代美術館の企画でカルメル会修道院にて個展『Being Called』開催[3]

2000年代[編集]

2010年代[編集]

2020年代[編集]

パブリックコレクション[編集]

  • きんざ/「このことを」(直島・家プロジェクトベネッセアートサイト直島)
  • 「母型/Matrix」(豊島美術館)

作品集[編集]

  • 『直島・家プロジェクト第3弾きんざ/「このことを」内藤礼』(ベネッセアートサイト直島)
  • 『内藤礼作品集』(筑摩書房
  • 『地上にひとつの場所を』(筑摩書房)
  • 『世界によってみられた夢』(ちくま文庫)
  • 『内藤礼〈母型〉』(聞き手・中村鐵太郎、左右社、神戸芸術工科大学レクチャーブックス)
  • 『内藤礼|1985−2015 祝福』(millegraph)

脚注[編集]

  1. ^ a b 「信仰と美のかたち 可視化された神の像―日本・アジア・西洋 プリミティヴ・アートから現代美術まで」、松井健ほか、2013年、里文出版
  2. ^ http://apm.musabi.ac.jp/imsc/cp/menu/artist/naito_rei/data.html
  3. ^ a b c d e f 金沢21世紀美術館公式ホームページ、https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=45&d=1779 (2021年4月17日閲覧)

参考文献[編集]

  • 『美術手帖』第664号、1993年1月、p184、美術出版社
  • 「信仰と美のかたち 可視化された神の像―日本・アジア・西洋 プリミティヴ・アートから現代美術まで」、松井健ほか、2013年、里文出版

外部リンク[編集]