佐々木譲

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佐々木 譲
(ささき じょう)
誕生 1950年3月16日(64歳)
北海道夕張市
職業 小説家
国籍 日本の旗 日本
活動期間 1979年 -
ジャンル 冒険小説時代小説警察小説
代表作 エトロフ発緊急電』(1989年)
警官の血』(2007年)
主な受賞歴 オール讀物新人賞(1979年)
山本周五郎賞(1989年)
日本推理作家協会賞(1989年)
直木三十五賞(2010年)
処女作 鉄騎兵、跳んだ』(1979年)
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佐々木 譲(ささき じょう、1950年3月16日 - )は、日本作家。本名は同じ漢字で、ささき ゆずると読む。東京農業大学客員教授

経歴[編集]

北海道夕張市生まれ[1]。北海道中標津町在住。北海道札幌月寒高等学校卒業。美術系大学への進学を断念したのち、京都東京などで溶接工、自動車組立て工などのアルバイト生活を続ける。その後広告代理店や本田技研で広告関連の仕事に従事、1979年鉄騎兵、跳んだ」で文藝春秋「オール讀物新人賞」を受賞し、作家デビュー。同作は映画化もされ評判となった。歴史犯罪を主に題材に採り、ジュブナイル小説も手がけている。近年は電子絵本の制作や自作の舞台化にも積極的である。また、直木賞をはじめ数々の文学賞を受賞している。

作品の特徴[編集]

社会派エンターテインメントで広く知られる。「真夜中の遠い彼方(後に「新宿のありふれた夜」と改題)」では暴力団ボートピープル・違法入国労働者など、「夜にその名を呼べば」では冷戦警察など、国内外の情勢に取材した作品で知られる。のち、出身地の北海道警を舞台とした「うたう警官(のちに『笑う警官』に改題)」や警官家族の三代にわたる歴史を描いた「警官の血」なども、傾向のひとつとなっている。

作品リスト[編集]

初期作品[編集]

サスペンス

  • 真夜中の遠い彼方(1984年11月 大和書房 / 1987年3月 集英社文庫 / 1992年3月 天山文庫)
  • 夜を急ぐ者よ(1986年8月 集英社 / 1990年7月 集英社文庫 / 2009年12月 ポプラ文庫 / 2010年7月 集英社文庫)
  • 犬どもの栄光(1987年8月 集英社 / 1990年8月 集英社文庫)
  • 仮借なき明日(1989年1月 集英社 / 1992年2月 集英社文庫 / 2010年4月 集英社文庫)
  • 愚か者の盟約(1991年7月 講談社 / 1993年8月 講談社文庫 / 2009年9月 ハヤカワ文庫)
  • ハロウィンに消えた(1991年9月 日本経済新聞社 / 1995年9月 カドカワノベルズ / 1996年10月 角川文庫)
  • 夜にその名を呼べば(1992年3月 早川書房 / 1995年5月 ハヤカワ文庫 / 2008年5月 ハヤカワ文庫)
  • ネプチューンの迷宮(1993年8月 毎日新聞 / 1997年2月 新潮文庫 / 2001年12月 徳間文庫 / 2008年9月 扶桑社文庫)
  • 勇士は還らず(1994年10月 朝日新聞社 / 1997年11月 朝日文芸文庫)


バイク小説・ジュブナイル・その他

  • 鉄騎兵、跳んだ(1980年8月 文藝春秋 / 1986年5月 徳間文庫 / 2010年5月 文春文庫)
  • 振り返れば地平線(1982年9月 CBSソニー出版 / 1986年10月 集英社文庫)
  • いつか風が見ていた(1985年4月 CBSソニー出版)
    • 改題・タイム・アタック(1988年4月 集英社文庫 2篇を追加収録)
  • 南の風にモーニン(1987年3月 CBSソニー出版 / 1991年2月 集英社文庫)
  • あこがれは上海クルーズ(1984年4月 コバルト文庫 / 1997年9月 集英社)
  • そばにはいつもエンジェル(1984年12月 コバルト文庫 / 1997年9月 集英社)
  • ベイシティ恋急行(1986年12月 コバルト文庫)
    • 改題・湾岸道路は眠らない(1997年9月 集英社)
  • きみの素敵なサクセス【短編集】(1987年10月 集英社文庫)
  • マンハッタンの美徳【中短編集】(1989年8月 集英社文庫)
  • サンクスギビング・ママ【短編集】(1992年1月 スイッチパブリッシング / 1995年4月 新潮文庫 / 2008年6月 扶桑社文庫)
  • きょうも舗道にすれちがう【連作短編集】(1994年2月 中央公論社 / 2000年9月 中公文庫)
  • 飛ぶ想い【短編集】(1995年11月 中央公論社)
  • ステージドアに踏み出せば(1998年5月 集英社 / 2002年6月 集英社文庫)


ホラー

  • 死の色の封印(1984年5月 トクマノベルス / 1989年6月 徳間文庫)
  • 白い殺戮者(1986年12月 トクマノベルス / 1991年8月 徳間文庫)
  • 牙のある時間(1998年8月 マガジンハウス / 2000年7月 ハルキ文庫)

冒険小説[編集]

第二次大戦もの

  • 第二次大戦三部作
  • 昭南島に蘭ありや(1995年8月 中央公論社 / 1998年4月 C・NOVELS / 2001年11月 中公文庫 / 2008年7月 中公文庫)
  • 総督と呼ばれた男(1997年6月 集英社 / 2000年8月 集英社文庫)
  • ワシントン封印工作(1997年12月 新潮社 / 2000年12月 新潮文庫 / 2010年10月 文春文庫)
  • 鷲と虎(1998年10月 角川書店 / 2001年9月 角川文庫)


歴史・時代小説

  • 蝦夷地三部作
    • 五稜郭残党伝(1991年1月 集英社 / 1994年2月 集英社文庫)
    • 雪よ荒野よ(1994年10月 集英社 / 1997年11月 集英社文庫)
    • 北辰群盗録(1996年11月 集英社 / 1999年12月 集英社文庫)
  • 幕末三部作
    • 武揚伝(2001年7月 中央公論新社 / 2003年9月-12月 中公文庫)
    • くろふね(2003年9月 角川書店 / 2008年7月 角川文庫)
    • 英龍伝(日経マスターズ連載 未刊行)
  • 黒頭巾旋風録(2002年8月 新潮社 / 2005年6月 新潮文庫 / 2011年3月 徳間文庫)
  • 帰らざる荒野(2003年4月 集英社 / 2006年4月 集英社文庫)
  • 天下城(2004年3月 新潮社 / 2006年10月 新潮文庫)
  • 駿女(2005年11月 中央公論新社 / 2008年11月 中公文庫)

現代小説[編集]

警察小説

  • “道警”シリーズ
    • うたう警官(2004年12月 角川春樹事務所)
    • 警察庁から来た男(2006年12月 角川春樹事務所 / 2008年5月 ハルキ文庫)
    • 警官の紋章(2008年12月 角川春樹事務所 / 2010年5月 ハルキ文庫)
    • 巡査の休日(2009年10月 角川春樹事務所 / 2011年5月 ハルキ文庫)
    • 密売人(2011年8月 角川春樹事務所 / 2013年5月 ハルキ文庫)
    • 人質(2013年1月 角川春樹事務所)
    • 憂いなき街(2014年4月 角川春樹事務所)
  • “駐在警官・川久保篤”シリーズ
  • 警官の血(2007年9月 新潮社 / 2010年1月 新潮文庫)
    • 2009年にテレビドラマ化。
  • 廃墟に乞う(2009年7月 文藝春秋 / 2012年1月 文春文庫) - 連作短編集、2010年第142回直木賞
  • 警官の条件(2011年9月 新潮社) - 『警官の血』の続編
  • 地層捜査(2012年2月 文藝春秋)
  • 代官山コールドケース(2013年8月 文藝春秋) - 『地層捜査』の続編

その他

  • 屈折率(1999年12月 講談社 / 2003年1月 講談社文庫)
  • 疾駆する夢(2002年11月 小学館 / 2006年7月 小学館文庫)
  • ユニット(2003年10月 文藝春秋 / 2005年12月 文春文庫)
  • 北帰行(2010年1月 角川書店 / 2012年9月 角川文庫)
  • カウントダウン(2010年9月 毎日新聞社)
  • 回廊封鎖(2012年8月 集英社)

ノンフィクション[編集]

  • 冒険者カストロ(2002年9月 集英社 / 2005年11月 集英社文庫)
  • 幕臣たちと技術立国 江川英龍中島三郎助榎本武揚が追った夢(2006年5月 集英社新書)
  • わが夕張 わがエトロフ(2008年9月 北海道新聞社)
  • 幻影シネマ館(2008年12月 マガジンハウス)

メディア化[編集]

映画[編集]

テレビドラマ[編集]

Vシネマ[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 父親が働いていた大夕張炭鉱(鹿島明石町)で生まれ、3歳まで過ごす。札幌に転出した際、戸籍の転記漏れがあり、札幌で出生したこととして戸籍回復。そのため戸籍上の出生地は札幌市である。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]