道尾秀介
| 道尾 秀介 (みちお しゅうすけ) |
|
|---|---|
| 誕生 | 1975年5月19日(38歳) 兵庫県 |
| 職業 | 小説家 |
| 国籍 | |
| 活動期間 | 2004年 - |
| ジャンル | 推理小説 |
| 代表作 | 『向日葵の咲かない夏』(2005年) 『カラスの親指』(2008年) |
| 主な受賞歴 | ホラーサスペンス大賞特別賞(2004年) 本格ミステリ大賞(2007年) 日本推理作家協会賞(2009年) 大藪春彦賞(2010年) 山本周五郎賞(2010年) 直木三十五賞(2011年) |
| 処女作 | 『背の眼』 |
道尾 秀介(みちお しゅうすけ、1975年5月19日 - )は、日本の推理作家、小説家。兵庫県生まれ、後に千葉県、東京都へ引越し、現在は茨城県在住。血液型はO型。玉川大学農学部卒業。道尾はペンネームで、都筑道夫に由来する。秀介は本名である。
目次 |
経歴 [編集]
サラリーマンとして勤務する傍ら、2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。その後まもなく退職し専業作家になる。レベルの高い推理小説の書き手として早くから注目を集め、『このミステリーがすごい!』などのミステリーランキングで上位にランクインを果たす。その後相次いで文学賞にノミネートされ、さらに、『向日葵の咲かない夏』の文庫版が100万部を超えるベストセラーになり[1]、一躍流行作家の仲間入りを果たした。デビュー以来一貫してミステリー作品を発表し続けてきたが、2009年11月に刊行された『球体の蛇』は、初めて「ミステリーではない」ことを意識して執筆された。 2009年の『カラスの親指』から始まり、2011年の『月と蟹』まで、5回連続で直木賞候補になった。これは戦後最多記録であり、極めて異例なケースである。
作風 [編集]
初期は純然たる本格ミステリが主流であったが、文学賞レースの常連となってから、それまで同様にトリックを使いながらも人間を描くことを意識し出し、以後、『カラスの親指』のような娯楽に徹したものから、『光媒の花』のような陰惨なもの、更には『月の恋人〜Moon Lovers〜』のようなメロドラマと、多種多様な作品を発表し続けている。どの作品にも概ね共通しているのは、子どもや女性、老人を登場人物に多用し、虐待や性的暴行などの重い問題を扱いながらも、叙述トリックでパズル的などんでん返しをはかる手法である。
受賞・候補歴 [編集]
- 2004年 - 『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。
- 2006年
- 2007年 - 『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞。
- 2008年 - 『ラットマン』で第21回山本周五郎賞候補。
- 2009年
- 2010年
- 2011年
- 『月と蟹』で第144回直木賞受賞。
ミステリー・ランキング [編集]
週刊文春ミステリーベスト10 [編集]
このミステリーがすごい! [編集]
- 2007年 - 『シャドウ』6位、『骸の爪』7位、『向日葵の咲かない夏』9位
- 2008年 - 『片眼の猿』19位
- 2009年 - 『カラスの親指』6位、『ラットマン』10位
- 2010年 - 『龍神の雨』9位、『鬼の跫音』15位
本格ミステリ・ベスト10 [編集]
- 2007年 - 『シャドウ』3位、『向日葵の咲かない夏』17位
- 2008年 - 『ソロモンの犬』13位、『片眼の猿』20位
- 2009年 - 『ラットマン』2位、『カラスの親指』16位
- 2010年 - 『龍神の雨』14位、『鬼の跫音』27位、『花と流れ星』27位
作品リスト [編集]
真備シリーズ [編集]
ホラー作家の道尾秀介と霊現象探求所を構える真備庄介のホラーシリーズ。
- 背の眼(2005年1月 幻冬舎 / 2006年1月 幻冬舎ノベルス / 2007年10月 幻冬舎文庫【上・下】)
- 骸の爪(2006年3月 幻冬舎 / 2009年9月 幻冬舎文庫)
- 花と流れ星(2009年8月 幻冬舎 / 2011年5月 幻冬舎ノベルス / 2012年4月 幻冬舎文庫)
ノン・シリーズ [編集]
作品は個々に独立しているが、同じ名前の登場人物が何度も登場しており、複雑にリンクしている。
「片眼の猿」・「ソロモンの犬」・「ラットマン」・「カラスの親指」(カラス=鳥)・「龍神の雨」・「球体の蛇」・「鬼の跫音」(鬼=牛の角と虎の腰布)は、タイトルに十二支が組み込まれていることから“十二支シリーズ”と位置づけられている。
- 向日葵の咲かない夏(2005年11月 新潮社 / 2008年7月 新潮文庫)
- シャドウ(2006年9月 東京創元社 / 2009年8月 創元推理文庫)
- 片眼の猿(2007年2月 新潮社 / 2009年7月 新潮文庫) - 初出:『新潮ケータイ文庫』2006年3月20日 - 9月13日配信
- ソロモンの犬(2007年8月 文藝春秋 / 2010年3月 文春文庫) - 初出:『別冊文藝春秋』2007年1月号 - 2007年9月号
- ラットマン(2008年1月 光文社 / 2010年7月 光文社文庫) - 初出:『ジャーロ』2007年夏号・秋号
- カラスの親指(2008年7月 講談社 / 2011年7月 講談社文庫) - 初出:『メフィスト』2007年9月号、2008年1月号、5月号
- 鬼の跫音(2009年1月 角川書店 / 2011年11月 角川文庫)
- 鈴虫(初出:『野性時代』2007年9月号)
- 犭(ケモノ)(初出:『野性時代』2008年5月号)
- よいぎつね(初出:『野性時代』2007年5月号)
- 箱詰めの文字(初出:『野性時代』2006年12月号)
- 冬の鬼(初出:『野性時代』2008年4月号)
- 悪意の顔(初出:『野性時代』2007年11月号)
- 龍神の雨(2009年5月 新潮社 / 2012年2月 新潮文庫)
- 球体の蛇(2009年11月 角川書店 / 2012年12月 角川文庫) - 初出:『野性時代』2009年3月号 - 8月号
- 光媒の花(2010年3月 集英社 / 2012年10月 集英社文庫)
- 隠れ鬼(初出:『小説すばる』2007年4月号)
- 虫送り(初出:『小説すばる』2007年10月号)
- 冬の蝶(初出:『小説すばる』2008年9月号)
- 春の蝶(初出:『小説すばる』2008年10月号)
- 風媒花(初出:『小説すばる』2009年1月号)
- 遠い光(初出:『小説すばる』2009年3月号)
- プロムナード【エッセイ】(2010年5月 ポプラ社 / 2013年4月 ポプラ文庫)
- 月の恋人〜Moon Lovers〜(2010年5月 新潮社 / 2013年2月 新潮文庫) - 木村拓哉主演の同名テレビドラマのための書き下ろし
- 月と蟹(2010年9月 文藝春秋) - 初出:『別冊文藝春秋』2009年11月号〈284号〉 - 2010年7月号〈288号〉
- カササギたちの四季(2011年2月 光文社)
- 鵲の橋(初出:『小説宝石』2008年5月号)
- 蜩の川(初出:『ジャーロ』2008年夏号〈32号〉)
- 南の絆(初出:『ジャーロ』2009年春号〈35号〉)
- 橘の寺(初出:『ジャーロ』2010年冬号〈38号〉)
- 水の柩(2011年10月 講談社) - 初出:『小説現代』2010年11月号 - 2011年7月号
- 光(2012年6月 光文社)
- 夏の光(初出:『Anniversary50』)
- 女恋湖の人魚(初出:光文社『ジャーロ』2010年秋冬号)
- ウィ・ワァ・アンモナイツ(初出:光文社『ジャーロ』2011年春号)
- 冬の光(初出:光文社『ジャーロ』2011年夏号)
- アンモナイツ・アゲイン(初出:光文社『ジャーロ』2011年秋冬号)
- 夢の入口と監禁(初出:光文社『ジャーロ』2012年春号)
- 夢の途中と脱出(初出:光文社『ジャーロ』2012年春号)
- ノエル: a story of stories(2012年9月 新潮社)
- 光の箱(初出:新潮社『Story Seller』2008年5月号)
- 暗がりの子供(初出:新潮社『小説新潮』2011年5月号)
- 物語の夕暮れ(初出:新潮社『小説新潮』2012年5月号)
- 笑うハーレキン(2013年1月 中央公論新社) - 初出:『読売新聞夕刊』2012年1月4日 - 10月26日
単行本未収録・未刊行作品 [編集]
- ゆがんだ子供(集英社『小説すばる』2007年8月号)- 掌編小説
- 駄洒落好きな義父の六つのネタ(『新潮ケータイ文庫』)
- 潮だまり(角川書店『野性時代』2009年11月号)
- 弓投げの崖を見てはいけない(東京創元社『蝦蟇倉市事件1』2010年2月)
- 静物/Still Life(新潮社『小説新潮』2011年1月号)
- すいかさん(MF文庫ダ・ヴィンチ『怪談実話系6』2011年6月)
- 「貘」シリーズ
- 盲蛾(新潮社『小説新潮』2008年12月号)
- 夕霞(新潮社『yom yom』2009年5月号)
- 病葉(新潮社『yom yom』2010年4月号)
- 埋火(新潮社『小説新潮』2010年7月号)
- 貘の檻(新潮社『yom yom』2011年3月号)
- 「鏡の花」シリーズ
- やさしい風の道(集英社『小説すばる』2011年3月号)
- つめたい夏の針(集英社『小説すばる』2012年11月号)
- きえない花の声(集英社『小説すばる』2013年1月号)
- たゆたう海の月(集英社『小説すばる』2013年2月号)
- かそけき星の影(集英社『小説すばる』2013年4月号)
アンソロジー [編集]
「」内が道尾秀介の作品
- ショートショートの広場13(2002年2月 講談社文庫)「どうして犬は」
- 本格ミステリ06(2006年5月 講談社)
- 【改題】珍しい物語のつくり方(2010年1月 講談社文庫)「流れ星のつくり方」
- ザ・ベストミステリーズ2006(2006年7月 講談社)
- 【分冊・改題】 曲げられた真相(2009年11月 講談社文庫)「流れ星のつくり方」
- 不思議の足跡(2007年10月 カッパ・ノベルス / 2011年4月 光文社)「箱詰めの文字」
- Story Seller(2008年4月 新潮社 / 2009年1月 新潮文庫)「光の箱」
- 七つの死者の囁き(2008年12月 新潮文庫)「流れ星のつくり方」
- 眠れなくなる夢十夜(2009年5月 新潮文庫)「盲蛾」
- Anniversary50(2009年12月 カッパ・ノベルス)「夏の光」
- ザ・ベストミステリーズ2009(2009年7月 講談社)「犭(ケモノ)」
- 蝦蟇倉市事件1(2010年2月 東京創元社)「弓投げの崖を見てはいけない」
- ザ・ベストミステリーズ2010(2010年7月 講談社)「夏の光」
- 暗闇を見よ(2010年11月 光文社)「冬の鬼」
- 短篇ベストコレクション 現代の小説2011(2011年6月 徳間文庫)「病葉」
- 怪談実話系6(2011年6月 MF文庫ダ・ヴィンチ)「すいかさん」
- ザ・ベストミステリーズ2011(2011年7月 講談社)「橘の寺」
- あの日、君と Girls(2012年5月 集英社文庫)「やさしい風の道」
- 短編工場(2012年10月 集英社文庫)「ゆがんだ子供」
メディア・ミックス [編集]
映画 [編集]
テレビドラマ [編集]
漫画 [編集]
- 背の眼1(画:小池ノクト、2009年1月 幻冬舎コミックス)
- 背の眼2(画:小池ノクト、2009年7月 幻冬舎コミックス)
- 背の眼3(画:小池ノクト、2010年1月 幻冬舎コミックス)
- 光媒の花1(画:斉藤倫、2012年3月 集英社)
- 隠れ鬼(初出:集英社『Cookie』2011年9月号)
- 虫送り(初出:集英社『Cookie』2011年12月号)
- 光媒の花2(画:斉藤倫、2012年11月 集英社)
- 冬の蝶(初出:集英社『Cookie』2012年4月号 - 5月号)
- 春の蝶(初出:集英社『Cookie』2012年7月号 - 8月号)
メディア出演 [編集]
出典 [編集]
- ^ 新潮社 (2011年11月2日). “道尾秀介著『向日葵の咲かない夏』(新潮文庫)100万部突破” (日本語). 2011年11月30日閲覧。
外部リンク [編集]
- 道尾秀介@あらびき双生児(公式ブログ)
- 東京創元社webミステリーズ!(『シャドウ』について)
- 東京創元社webミステリーズ!(桜庭一樹との対談)