朱川湊人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| 文学 |
|---|
![]() |
| ポータル |
| 各国の文学 記事総覧 |
| 出版社・文芸雑誌 文学賞 |
| 作家 |
| 詩人・小説家 その他作家 |
| お知らせ |
| このテンプレートの解説ページができました。使用されるべき記事が決まりましたので一度ご確認ください。 |
朱川 湊人 (しゅかわ みなと、1963年1月7日 - ) は、日本の小説家、ホラー小説家。大阪府出身。
目次 |
[編集] 来歴
東京都立淵江高等学校普通科を経て、慶應義塾大学文学部国文学科卒業。
出版社勤務を経て、2002年に「フクロウ男」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。
2006年、特撮・アニメ好きがきっかけで『ウルトラマンメビウス』の第32話にて『帰ってきたウルトラマン』の第33話「怪獣使いと少年」の続編「怪獣使いの遺産」他2本の脚本を手がけた。
[編集] 作風
ホラーの中でも、昭和30~40年代の下町を舞台とした、いわゆる「ノスタルジックホラー」を得意とする。読者が昭和20年代後半から40年代前半辺りの生まれであるならば、氏の作品を読むにつれ、幼少から少年少女期の頃の、昔懐かしい街並みや風物風俗を思い出すだろう。或いは、今は故人となった祖父母との思い出が浮かぶかもしれない。ゆえにホラーファンでなくとも物語に馴染みやすい。
氏の作品には、ホラーゆえの怪奇現象や、人間の性(さが)から発する悲劇はありながらも、更にそれらを包む人間の優しさ、逞しさを絡めた暖かみのあるものが多く、見方を変えると、ホラーの味付けをした「人間物語」と言える面がある。著者の作品を機に、ホラーを読むようになったという読者も多数いるらしく、ノスタルジックホラーという、わりあい地味な小説分野の認知度を高めた点において、氏の貢献度は大きい。
ちなみに『わくらば日記』の「わくらば」は、主人公の病弱な姉を表したものと思われるが、漢字では「病葉」で、万葉集などに出てくる言葉である。著者によると、病葉と書くとイメージが暗くなるので、敢えてひらがなにしたとのこと。
[編集] 作品
[編集] 著作
- 都市伝説セピア(文藝春秋、2003年9月発行、ISBN 4163222103)
- 都市伝説セピア(文庫)(文春文庫、2006年4月発行、ISBN 4167712016)
- 都市伝説セピア 中題「猫頭鷹男」(中国語)(森羅文庫、2005年8月発行、ISBN 9861360557)
- 白い部屋で月の歌を(角川ホラー文庫、2003年11月発行、ISBN 4043735014)
- さよならの空(角川書店、2005年3月発行、ISBN 4048735918)
- 花まんま(文藝春秋、2005年4月発行、ISBN 4163238409)
- かたみ歌(新潮社、2005年8月発行、ISBN 4104779016)
- わくらば日記(角川書店、2005年12月発行、ISBN 4048736701)
- 赤赤煉恋(東京創元社、2006年7月発行、ISBN 48802386)
- 水銀虫(集英社、2006年9月発行、ISBN 4087748138)
- 超魔球スッポぬけ!(幻冬舎、2007年4月発行、ISBN 4344013186)
- いっぺんさん(実業之日本社、2007年8月発行、ISBN 4408535060)
[編集] 参加アンソロジー
- ザ・ベストミステリーズ-推理小説年鑑<2004>「死者恋」(講談社、2004年7月発行、ISBN 4061149059)
- 異形コレクション 黒い遊園地「よいこのくに」編:井上雅彦(光文社、2004年4月発行、ISBN 4334736742)
- 短編ベストコレクション 現代の小説2006「磯幽霊」編:日本文芸作家協会(徳間書房、2006年6月発行、ISBN 4198924422)
- 午前零時「夜、飛ぶもの」(新潮社、2007年6月発行、ISBN 9784104595518)
[編集] 脚本
- ウルトラマンメビウス(2006年)
[編集] 映像化作品
[編集] 受賞歴
- 2002年 「フクロウ男」で第41回オール讀物推理小説新人賞を受賞。
- 2003年 「白い部屋で月の歌を」で日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。
- 2005年 「花まんま」で第133回直木賞を受賞。


