朱川湊人

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朱川 湊人
(しゅかわ みなと)
誕生 1963年1月7日(51歳)
大阪府
職業 作家, ホラー作家
国籍 日本の旗 日本
活動期間 2002年 -
代表作 『花まんま』(2005年)
主な受賞歴 オール讀物推理小説新人賞(2002年)
直木三十五賞(2005年)
処女作 『フクロウ男』(2002年)
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朱川 湊人 (しゅかわ みなと、1963年1月7日 - ) は、日本の小説家大阪府出身。主にホラー小説を執筆する。

東京都立淵江高等学校慶應義塾大学文学部国文学科卒業。

出版社勤務を経て、2002年に「フクロウ男」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。

2005年に『花まんま』で直木賞受賞。

2006年、特撮・アニメ好きがきっかけで『ウルトラマンメビウス』の第32話「怪獣使いの遺産」他2本の脚本を手がけ、後に小説版『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』の執筆を担当した。

作風[編集]

ホラーの中でも、昭和30年代から40年代の下町を舞台とした「ノスタルジックホラー」を得意とする。作品には、ホラーゆえの怪奇現象や、人間の性(さが)から発する悲劇はありながらも、更にそれらを包む人間の優しさ、逞しさを絡めた暖かみのあるものが多く、見方を変えると、ホラーの味付けをした「人間物語」と言える面があり、ノスタルジックホラーという、わりあい地味な小説分野の認知度を高めた点において、氏の貢献度は大きい。

わくらば日記』の「わくらば」は、主人公の病弱な姉を表したものと思われるが、漢字では「病葉」で、万葉集などに出てくる言葉である。著者によると、病葉と書くとイメージが暗くなるので、敢えてひらがなにしたとのこと。

受賞歴[編集]

著書[編集]

小説[編集]

わくらばシリーズ[編集]

箱庭旅団シリーズ[編集]

  • 箱庭旅団(2012年6月 PHP研究所
    • 収録作品:旅に出ないか / ミッちゃんなんて、大キライ / オツベルと象と宇宙人 / 暗闇カラス丸 / 一冊図書館 / さきのぞきそば / 秋の雨 / クリスマスの犬 / 『Automatic』のない世界 / 夜歩き地蔵 / 神獣ハヤリスタリ / 藤田クンと高木クン / 黄昏ラッパ / 夕凪のころ / 七号室の秘密 / 月の沙漠
  • 黄昏の旗 箱庭旅団(2013年10月 PHP研究所)
    • 収録作品:再び旅立つ友へ / 誰もゾウにはかなわない / ヴォッコ3710 / 市長選怪文書 / 運命の女、のような。 / 黄昏の旗 / 人間ボート、あるいは水平移動の夜 / 未来人のビストロ / ひとりぼっちのファニカ / 僕のおじさんはヒーロー / 時計のまち / 傷心の竜のための無伴奏バイオリンソナタ / 三十年前の夏休み / アタシたちのステキな家 / カムパネルラの水筒

ノンシリーズ[編集]

  • 都市伝説セピア(2003年9月 文藝春秋 / 2006年4月 文春文庫
    • 収録作品:アイスマン / 昨日公園 / フクロウ男 / 死者恋 / 月の石
  • 白い部屋で月の歌を(2003年11月 角川ホラー文庫
    • 収録作品:白い部屋で月の歌を / 鉄柱(クロガネノミハシラ)
  • さよならの空(2005年3月 角川書店 / 2012年7月 角川文庫)
  • 花まんま(2005年4月 文藝春秋 / 2008年4月 文春文庫)
    • 収録作品:トカビの夜 / 妖精生物 / 摩訶不思議 / 花まんま / 送りん婆 / 凍蝶
  • かたみ歌(2005年8月 新潮社 / 2008年2月 新潮文庫)- 連作短編集
    • 収録作品:紫陽花のころ / 夏の落とし文 / 栞の恋 / おんなごころ / ひかり猫 / 朱鷺色の兆 / 枯葉の天使
  • 赤々煉恋(2006年7月 東京創元社 / 2010年1月 創元推理文庫
    • 収録作品:死体写真師 / レイニー・エレーン / アタシの、いちばん、ほしいもの / 私はフランセス / いつか、静かの海に
  • 水銀虫(2006年9月 集英社 / 2009年8月 集英社文庫
    • 収録作品:枯れ葉の日 / しぐれの日 / はだれの日 / 虎落の日 / 薄氷の日 / 微熱の日 / 病猫の日
  • いっぺんさん(2007年8月 実業之日本社 / 2009年7月 ジョイノベルズ / 2011年2月 文春文庫) - やまさき拓味作画で漫画化
    • 収録作品:いっぺんさん / コドモノクニ / 小さなふしぎ / 逆井水 / 蛇霊憑き / 山から来るもの / 磯幽霊 / 八十八姫
  • スメラギの国(2008年3月 文藝春秋 / 2010年9月 文春文庫)
  • 本日、サービスデー(2009年1月 光文社 / 2011年11月 光文社文庫
    • 収録作品:本日、サービスデー / 東京しあわせクラブ / あおぞら怪談 / 気合入門 / 蒼い岸辺にて
  • あした咲く蕾(2009年8月 文藝春秋 / 2012年3月 文春文庫)
    • 収録作品:あした咲く蕾 / 雨つぶ通信 / カンカン軒怪異譚 / 空のひと / 虹とのら犬 / 湯呑の月 / 花、散ったあと
  • 太陽の村(2010年2月 小学館 / 2012年10月 小学館文庫
  • 銀河に口笛(2010年3月 朝日新聞出版 / 2013年7月 角川文庫)
    • 収録作品:夏の終わりの青 / 秋は夢までも橙 / 紫は冬の夜明け / 春に紅が揺れて / 藍の涙と夏 / 黄色が歌う秋 / 冬の緑、そして虹 / 虹は、いつまでも虹[1]
  • 鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様(2010年8月 集英社 / 2013年8月 集英社文庫)
    • 収録作品:墓場の傘 / 鏡の偽乙女 / 畸談みれいじゃ / 壺中の稲妻 / 夜の夢こそまこと
  • オルゴォル(2010年10月 講談社 / 2013年4月 講談社文庫
  • 遊星ハグルマ装置(2011年6月 日本経済新聞出版社) - 笹公人との共著
  • 満月ケチャップライス(2012年10月 講談社)
  • サクラ秘密基地(2013年3月 文藝春秋)
    • 収録作品:サクラ秘密基地 / 飛行物体ルルー / コスモス書簡 / 黄昏アルバム / 月光シスターズ / スズメ鈴松
  • なごり歌(2013年6月 新潮社)[2]
    • 収録作品:遠くの友だち / 秋に来た男 / バタークリームと三億円 / レイラの研究 / ゆうらり飛行機 / 今は寂しい道 / そら色のマリア
  • 月蝕楽園(2014年7月 双葉社)

アンソロジー[編集]

「」内が朱川湊人の作品名

  • ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑<2004>(2004年7月 講談社)
    • 【分冊・改題】犯人たちの部屋(2007年11月 講談社文庫)「死者恋」
  • 異形コレクション29 黒い遊園地(2004年4月 光文社文庫)「よいこのくに」
  • 短篇ベストコレクション 現代の小説2005(2005年6月 徳間文庫)「いっぺんさん」
  • 短篇ベストコレクション 現代の小説2006(2006年6月 徳間文庫)「磯幽霊」
  • 午前零時(2007年6月 新潮社 / 2009年12月 新潮文庫)「夜、飛ぶもの」
  • 不思議の足跡(2007年10月 光文社カッパ・ノベルス / 2011年4月 光文社文庫)「東京しあわせクラブ」
  • 本からはじまる物語(2007年12月 メディアパル)「読書家ロップ」
  • あなたに、大切な香りの記憶はありますか?(2008年10月 文藝春秋 / 2011年10月 文春文庫)「いちば童子」
  • 二十の悪夢 角川ホラー文庫創刊20周年記念アンソロジー(2013年10月 角川ホラー文庫)「生まれて生きて、死んで呪って」
  • 奇想博物館 最新ベスト・ミステリー(2013年12月 光文社)「遠い夏の記憶」

エッセイ[編集]

  • 超魔球スッポぬけ!(2007年4月 幻冬舎 / 2010年10月 幻冬舎文庫
  • 作家の履歴書 21人の人気作家が語るプロになるための方法(2014年2月 KADOKAWA/角川書店)※エッセイアンソロジー

ノベライズ[編集]

脚本[編集]

メディア・ミックス[編集]

テレビドラマ[編集]

フジテレビ
WOWOW

ラジオドラマ[編集]

映画[編集]

  • 赤々煉恋(2013年12月21日公開、配給:アイエス・フィールド、主演:土屋太鳳、原作:アタシの、いちばん、ほしいもの『赤々煉恋』所収)

脚注[編集]

  1. ^ 文庫のみ収録の書き下ろし。5年後を描く最終章となっている。
  2. ^ 舞台は異なるが、『かたみ歌』の続編的作品となっている。

外部リンク[編集]