学校の怪談 (映画)

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学校の怪談』(がっこうのかいだん、gakkou no kaidan)は、日本の映画シリーズ。常光徹の小説「学校の怪談」(講談社)及び日本民話の会のコミック「学校の怪談シリーズ」(ポプラ社)が原作だが、内容はほぼオリジナルである。

概要[編集]

田舎の学校で起こる怪奇現象、いわゆる学校の怪談を題材とした作品。怪談ものではあるが、ホラーというよりはファンタジー要素が含まれた冒険ジュブナイルものといった子供向けを意識した趣きとなっている。

各作品毎の世界観の繋がりはほとんどない。野村宏伸西田尚美前田亜季など複数の作品に出演している俳優が多いが、いずれも役柄は異なる、さらに黒木瞳津川雅彦岸田今日子などの大物が脇役で出演している稀な作品である。また、建て替えが進む古い木造校舎の映像記録としても貴重な存在である。

2004年に全4作を収録したDVD-BOXが発売された。

『学校の怪談』(1995年)[編集]

学校の怪談
監督 平山秀幸
脚本 奥寺佐渡子
出演者 野村宏伸
音楽 Fuji-Yama諸藤彰彦
山崎茂之
撮影 柴崎幸三
編集 川島章正
製作会社 東宝サンダンスカンパニー
配給 東宝
公開 日本の旗 1995年7月8日
上映時間 100分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 15億円
次作 学校の怪談2
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当時小学生の間で広がっていた学校の怪談ブームを受けて製作された。SFXはデジタル合成などの最新技術を最小限に抑え、手作り感のある映像を目指し造られた[1]

1995年度日本アカデミー賞では脚本賞と美術賞にノミネートされた。

あらすじ[編集]

夏休みを翌日に控えた、一学期終業式の日の夕方。小学2年生の美夏は、忘れた絵の具箱を取りに学校に戻っていた。するとそこで美夏は、サッカーボールが自分を導くように旧校舎へと転がっていく不思議な光景を目撃する。旧校舎は取り壊しが決まって立ち入り禁止になっていたが、お化けが出ると子供たちの間で噂になっていた。しかし、美夏はボールにつられて中へと入ってしまい、そしてトイレの中で何者かに襲われてしまう……
美香を心配した、5年生で姉の亜樹は、一人学校を訪れ、何者かに吸い寄せられるようにやはり旧校舎へと入っていく。そこにいたのは、イタズラしようと忍び込んでいた同級生の研輔と将太、4年生で双子の兄の均、そして6年生の香織だった。転校してきたばかりで、同級生となじめていなかった亜樹は、研輔達と衝突し、単独で妹を探しにいく。しかしやがて、5人は自分たちが旧校舎から出られなくなっていることに気づく。そして、5人の前に、ただの噂だったはずのお化けが現れた!

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

亜樹、研輔、将太の担任(5年3組)をつとめる、どこか頼りない先生。子供の頃は、ぜんそくの発作をよく起こしたらしい。由美子とは昔の同級生で、クマヒゲとも面識があった。
5年生。つい最近、東京から転校してきた。愛想がなく、強気な性格が災いしてクラスになじめないでいる。行方不明になった妹の美夏を探して、旧校舎に入る。
2年生。亜樹の妹。亜樹とは対照的な、明るく人懐っこい性格。忘れ物を取りに学校へ戻ったところ、お化けに誘われるようにして旧校舎に迷い込む。
5年生。クラスメートの亜樹とは仲が悪い。ガキ大将タイプ。よくイタズラをしていて、イタズラ道具を探しに旧校舎に入ったことから、事件に巻き込まれる。
5年生。研輔と仲が良く、行動を共にしている。気さくで心優しい。旧校舎で出会った香織に一目惚れする。
4年生。双子の兄。気が弱く、クラスでは「ゲロ兄」と呼ばれている。悪霊を封じる魔法陣を使おうとしていたところを、事件に巻き込まれる。本人は自覚していないが実は超能力の持ち主で、鏡を使って双子の弟の一とテレパシーで会話できる場合がある。
4年生。双子の弟で、不登校。かつて、兄が「ゲロ兄」と呼ばれるきっかけを作ってしまた。兄と同じく超能力の持ち主で、霊感が強い。均からテレパシーで事件解決のヒントを得て、一人校舎外で奮闘する。
なお、演じた町田兄弟は、実際は一(弟)役の昇平が兄で、均(兄)役の耕平が弟である。
6年生。亜樹が旧校舎の中で出会った女子で、不思議な雰囲気の少女。
研輔の母。ヤンキーたちのリーダーで、小向とは昔の同級生。未亡人。
用務員。「廊下を走るな」「物を散らかすな」など、よく愚痴をこぼしている。校内美化や公序良俗に厳しい。小向が小学生だった頃と同じ姿をしており、言動や挙動もどことなく怪しい。その正体は実は…。

キャッチコピー[編集]

「こんどの夏休みに、出ます」
「ウワサがホントになりました」

ロケーション[編集]

受賞歴[編集]

『学校の怪談2』(1996年)[編集]

学校の怪談2
監督 平山秀幸
脚本 奥寺佐渡子
出演者 野村宏伸
岸田今日子
音楽 寺嶋民哉
撮影 柴崎幸三
編集 川島章正
製作会社 東宝、サンダンスカンパニー
配給 東宝
公開 日本の旗 1996年7月20日
上映時間 103分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 16億円
前作 学校の怪談
次作 学校の怪談3
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前作と同じスタッフにより製作された。

前作同様手作り感のある映像を目指している一方で、カナダ・エイリアス社のCG作成ソフト「パワーアニメーター」を発売前に導入し、これを使用するワークステーションとして当時最大の処理速度を持っていたIndigo2を使用するなど、前作では最小限に抑えられたCGを積極的に導入している[2]。妖怪の造形担当に立体物を製作させてからそのデータをコンピュータに正確に入力するという手間のかかる手法をとることで、CGであっても手作り感を表現している[2]

岸田今日子は本作および『八つ墓村』で1996年度ブルーリボン賞助演女優賞を受賞した。

あらすじ[編集]

30年前の4月4日4時44分。南小学校で、当時の校長先生が何者かに首をもぎ取られて死んだ。それからというもの、4月4日4時44分には、誰もあの学校には近寄らない……。
小学校の隣の寺で、真行和尚はそのような話を、肝試しをする子ども達に話して聞かせた。彼らは、春休みの集中合宿のために都会からきた子ども達と、集められた地元の子ども達だ。塾の講師の理香はこの村の出身であり、合宿がてら自分の故郷に生徒達を連れてきて、自分の弟・司を含めた地元の子ども達とふれあいをさせようとしていたのだった。しかし彼らは結局、合宿の最終日である今日まで仲たがいしたまま、4月4日の肝試しを迎えていた。
そして夕方、肝試しが始まった。和尚の話に震え上がった子ども達だったが、結局順調に終わるかに見えた。が、塾の生徒の憲が、何者かに引き寄せられるように学校の時計台に登ってしまい、そこで歯車にスニーカーを挟まれる。時計は故障してしまい、何と4時44分で止まってしまった。すると突然暗雲があたりに立ち込め、生徒達は校舎に閉じ込められ、お化けたちが暴れだした。そして、30年前、校長先生が殺されたときに校舎内をうろついていた、不気味な茶汲み人形も姿を現した……。

スタッフ[編集]

  • 監督:平山秀幸
  • 製作:藤峰貞利、高井英幸
  • プロデューサー:藤田義則、瀬田一彦、木村典代
  • 原作:常光徹、日本民話の会
  • 脚色:奥寺佐渡子
  • 撮影:柴崎幸三
  • SFXプロデューサー:中子真治
  • 美術:中澤克己
  • 編集:川島章正
  • 音楽:寺嶋民哉
  • 音楽プロデューサー:高桑忠男(東映音楽出版)
  • 劇中歌:あがた森魚「小さな喫茶店」-IN EINER KLEINEN KONDITOREI-
  • 助監督:蝶野博

キャスト[編集]

寺や神社をよく狙う泥棒。逃走中に学校に迷い込んだことから、事件に巻き込まれる。子供たちに対しては、四月からの新任教師と取り繕う。笛でしか話さない憲の言葉が、なぜかわかる。
東京の塾の先生で、教え子たちと一緒に、地元に合宿へ来ていた。司の姉。
過去、学校で悲劇にみまわれた校長先生。懐中時計を大切にしていた。
冒頭で、生徒たちに怪談話をした。浅野に、寺の宝のついたてを盗まれる。
東京からやってきた理香の教え子。塾の多くの女子生徒に好意を寄せられているのだが、人を寄せ付けない雰囲気を纏っており、一匹狼な性格。
東京からやってきた理香の教え子。直弥に思いを寄せている。
東京からやってきた理香の教え子。司と激しく対立する。直弥が好きなのだが、全然自分に振り向いてくれない事に対して、もどかしさを感じている。名前の由来は同じく学校の怪談をテーマにした地獄先生ぬ~べ~の稲葉郷子からで、東京からやってきたという設定などは郷子とかけたもので一種のジョークである。
東京からやってきた理香の教え子。無口でまったく言葉を発せず、悲鳴すら上げない。言葉のかわりに笛で意思表示をし、唯一、その意味がわかる浅野になつく。また、実験好きな子供で、劇中では喋らずに何日過ごせるか、という実験中であったという裏設定がなされている。ラストに浅野と別れる際に言葉を発した。
地元の子供で、理香の弟。ガキ大将のような存在で、東京から来た子供たちにイタズラをする。死んだ祖母を生前に公園に置き去りにしたことを負い目に感じている。
地元の子供で、ハルエの友人。喧嘩早い性格。司と出会った際に意気投合するが実は...。
地元の子供で、ヨシオの友人。ヨシオのことを「よっちゃん」と呼ぶ。名乗っていないはずの司の名前を知っている。ヨシオの友人であるが実は...。

キャッチコピー[編集]

「そろそろ出る時間です」(実際は「出る」の部分に「・」が付いている)
「4時44分、だれも知らない授業が始まる」

ロケーション[編集]

『学校の怪談3』(1997年)[編集]

学校の怪談3
監督 金子修介
脚本 しまだみちる
出演者 西田尚美
黒木瞳
音楽 大谷幸
撮影 柴崎幸三
編集 川島章正
製作会社 東宝、サンダンスカンパニー
配給 東宝
公開 日本の旗 1997年7月19日
上映時間 96分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 12億5000万円
前作 学校の怪談2
次作 学校の怪談4
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監督は金子修介に交替。金子は、前作までが「和風」であったのに対し、本作は「洋風」を目指したという。シリーズで唯一鉄筋コンクリートの校舎が舞台となっており、また学校のみならず街全体が舞台になっているのが本作が初めてである。撮影が行われた小学校は、シリーズでSFXプロデューサーを担当する中子真治の母校。

本作の宣伝に際して学習研究社が協力しており、同社のイマジン学園の広告に映画のポスターを模した広告(ポスターに使われていた黄色い文字の「うひひひひひ」をもじった「わははははは」というもの)が使われることがあった。

あらすじ[編集]

槙町小学校には、ある噂があった。20年前に亡くなった生徒・タイチが亡霊となって棲んでいる鏡が学校のどこかにあり、その鏡を放課後に見てしまったものは、中に引きずり込まれてしまう、と。
八橋先生が図工室で見つけたのは、まさにその鏡だった。これをききつけた良、繭子、茜、真琴の4人は、鏡を一目見ようと放課後の学校に忍び込み、見てしまう。すると4人は、学校に残っていた八橋先生と、良の母親の再婚相手の連れ子である悟と由香と共に、鏡の中で引きずり込まれてしまう。
そこは、全てが反転しており、噂にきくお化けたちが暴れまわる恐ろしい空間だった。7人は最初は仲たがいしていたものの、やがて互いを理解し団結していく。しかしその7人の前に、亡霊となったタイチが現れて……。

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

良たちの学校の教師。為山に想いを寄せていたが、騒動の直前にフラれる。幼少時は体が弱く、現在は体力増強のためボクシングを始めている。運命は自分で切り開くことをモットーとしている。だが、本人は縁起が悪い人間だと思われているようだ。貧乳である事にコンプレックスを抱いている。
良の母親。義男との再婚を予定しているが、良との間に出来た擦れ違いに悩んでいる。
良に密かに思いを寄せている生徒。天真爛漫な性格。鏡を見に行く約束の時間にかなり早めに来てしまい、茜たちが先に校舎に入っているものと勘違いして校舎に入ったところで事件に巻き込まれる。
母である真知子が結婚したことにより悟と柚香の義兄となる。当初、このことに不満を感じ、家出したところで事件に巻き込まれる。序盤は柚香に鼻の下のホクロを鼻くそと間違えられたことから柚香に「鼻くそお兄」と呼ばれる。
魔法の鏡の持ち主。鏡の世界に巻き込まれた良たちを助けるために奮闘する。生前、病気のために運動会に参加できず、死後もそのことに未練を感じていた。
気が強い男勝りな生徒。密かに繭子の恋を応援している。
ぽっちゃり体型で気が弱い性格。茜のことが好きで先生の言葉に押されてしっかり者に成長していく。本人は嫌がっているがマザコンである。将来の夢はケーキ職人。
鏡の世界にある絵画からあふれた水のせいで体を冷やしてしまい、排便していた際にトイレットペーパーが無くなるというアクシデントが発生。このとき突然現れたトイレットペーパーを受け取るが、妖怪から渡されたものと知ると、服を脱ぎ捨ててトイレから脱出。その際茜に陰部をさらけ出してしまう。
父の義男が結婚したことで、良の義兄弟となる。インテリな見かけ通り、理屈っぽく非科学的なものを信じようとしない。己の力を過信し、やや自意識過剰な点があったが、騒動中に良に助けられ、和解する。良と和解するまでは茜に「この馬鹿どこから連れてきたの?」と言われるほどの感じ悪い性格。
父である義男が結婚したことにより良の義兄弟となる。家出した良を捜しに行ったところ事件に巻き込まれる。きかん気が強く人懐っこい性格をしており、聡明。タイチの声が聞こえる等霊感が強い。
良達の通っている塾の講師で、竹刀を持って厳しい指導を行う。義男や真知子と共に、鏡の世界では、のっぺらぼうの怪物として現出する。
演じる野村は、前作までと違い、冒頭のみのわずかな出演。かおるに想いを寄せられている図工教師だが、実はとっくに交際相手がおり、かおるの試合当日に挙式予定だった。
真知子の再婚相手。悟と柚香の父親。

キャッチコピー[編集]

「3番めが1番こわい」
「その鏡をのぞいてはいけない」

ロケーション[編集]

『学校の怪談4』(1999年)[編集]

学校の怪談4
監督 平山秀幸
脚本 奥寺佐渡子
音楽 宇崎竜童
撮影 柴崎幸三
編集 川島章正
製作会社 東宝、サンダンスカンパニー
配給 東宝
公開 日本の旗 1999年7月10日
上映時間 99分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
前作 学校の怪談3
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監督は再び平山秀幸。モンスター的な妖怪はほとんど登場せず、これまでの作品に比べより「怪談」らしいものとなっている。前作同様、町全体が舞台となっているが学校がメインとなるのは終盤のみである。設定上、唯一白黒の映像から始まる。

幸一を演じる福田亮太笑福亭松之助と主演の豊田眞唯は「天才てれびくん」の「MTK スリラー」で共演している。本作は映画史上でも珍しく囚われた兄を幼い妹が助けに行くという内容である。

あらすじ[編集]

恒と弥恵の兄妹は、夏休みを利用して、海辺の町・戸野崎にやってきた。しかし、やってきたその日、戸野崎は数年ぶりの大型台風に見舞われる。そんなときに、従姉妹のあゆむはこう語った。「嵐の日には、海から死んだ人の霊が戻って来るんだよ」
すると次の日から、町の子ども達が次々と消えていった。ある子は海に引きずり込まれ、ある子は正体不明の列車に誘拐され、ある子は女の子の幽霊に攫われた。そして、どことも知れない木造の古い学校でかくれんぼの鬼をさせられるという夢に悩まされ続けていた恒も、とうとう弥恵の前から姿を消してしまう。
兄達は皆幽霊に連れて行かれたのだと信じる弥恵だが、誰も信じてくれない。弥恵は、文房具屋の不思議な老人・関川に助けを求めた。他の大人と違い、弥恵の話を信じてくれる関川。彼は、数十年前の津波の日、古い校舎でかくれんぼをしていた時に唯一生き残った人間だった。恒の夢の中に出てきた校舎は、自分がかつてかくれんぼをしていた旧校舎に違いないというのだ。あの時、自分ひとりを残して死んだ友人達が、かくれんぼのために子供たちを連れ去っているのではないか……。
兄達を助けるため、今は海の底に沈んだ旧校舎に何とかたどり着こうとする弥恵と関川。しかし、関川にもまた、大きな秘密があった。

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

キャッチコピー[編集]

「佐藤先生も泣いた」
「つぎは、おまえだ」

ロケーション[編集]

漫画版[編集]

笹野鳥生によるコミカライズが、講談社の漫画雑誌「なかよし」1999年7月号および8月号に掲載された。

登場妖怪[編集]

以下1作目の「学校の怪談」は1、「学校の怪談2」から「学校の怪談4」まではそれぞれ2から4の数字で表記してある。

シリーズ共通[編集]

花子さん(赤い服の少女)
1から3まで登場。1では旧校舎のトイレや廊下に現れ、2と3では冒頭およびラストに学校の周囲に現れた。いずれも後姿のみで顔は見えず、不気味な笑い声以外は喋らない。ただし3のみ例外として、タイチの予言を静かに呟いている。靴は履いておらず裸足である。
テケテケ
1から3に登場。1に登場したものはカマとしゃれこうべを背負っており、2に登場したときは髪型が1の時とは違っており、3に登場したときは1のバージョンと同じだが、声が低い。笑いながらあぐらをかいて宙を舞っている。都市伝説での「テケテケ」の描写とは異なる。3ではいとこのシャカシャカも登場。1では埴輪の中に封印されていたものが復活し、2では妖怪屏風に潜んでいたものが復活した。
かなりひょうきんな性格で1・2では得意の顔芸を披露し、3ではそれに加えてボクシングを体得するなど劇中の妖怪の中ではムードメーカーで、お笑いを担当している。
人面犬
2・3に登場。実写の犬の頭部に、役者が犬の被り物を被った映像を合成している。顔部分は、2ではきたろう、3では林家こぶ平(現・九代目林家正蔵)が演じた。
幽霊
全作に共通して、なんらかの幽霊が登場する。オバケの世界と主人公たち(この世)をつなぐ存在であり、ラストのドラマに絡むキーパーソンである。また概ね子供たちと共に行動しており、作品を追うごとに重要性が増し、4では主役級の扱いとなっている。

学校の怪談 (1作目)に登場[編集]

小室香織
病気で亡くなった少女。みんなとの思い出を求めて旧校舎に現れ、生徒たちと行動を共にする。亡くなったのは生徒たちとの行動中であり、途中までは実体化した生霊であった。
インフェルノ
旧校舎を掃除していた用務員。小向が小学生だったころから学校に居り、死後も学校に幽霊として留まっていたが、彼の幽霊に邪悪な妖怪が乗り移る。正体は蜘蛛のような姿をした凶暴な妖怪(怪物)。目玉は眼鏡と一体化しており、これをなくすとより醜悪な怪物「インフェルノ」に変貌する。
クマヒゲの状態では校則に厳しく、廊下を走っていると「廊下を走るなぁ!!」と怒鳴りつける。学校全体が彼の活動場所であるが、特に用務員室を「自分の城」といって聖域の様に扱っており、そこを犯す侵入者には有無を言わさず鬼気迫る表情で襲い掛かってくるなど縄張り意識が強い。最後は他の凶暴な妖怪達と一緒にハニ太郎に封印され、取りつかれていた用務員はインフェルノと分離し解放された。
クマヒゲの時は役者、インフェルノのときは着ぐるみで表現。その変身過程では特殊メイク、アニマトロニクスで撮影。元々は「用務員フェルノ」という引っ掛けの名前が考案されていたが、用務員に対する差別表現となる可能性があった為、クマヒゲという名前となったエピソードがある。妖怪の姿も子供が怖がるだろうという理由で蜘蛛をモチーフとしている。名の由来は「地獄」の意。
メリーさん
冒頭で美夏から語られる劇中怪談。内容は学校を舞台にするほかは都市伝説として流布されるものを踏襲している。ただし亜樹からはロジカルに矛盾をつかれてしまった。劇中ではスイカジャックランタンのようにくり抜いた姿として登場。これはSFX担当が独断で行ったもので、この作品のテーマを決定付けている。モーションコントロール・カメラで撮影された素材を合成している。
口裂け女
旧校舎の保健室に登場。「私ってキレイ?」と笑いながら質問しマスクを外すものの都市伝説のように質問対象を追いかけてはこない。役者が演じている。
ショウタは上記の質問に「ブス」と答え「ポマード、ポマード」と叫びながら逃げた。
巨人
眼鏡を掛けており、ゴム草履を履き、浴衣を着た太った巨人の男の子で、廊下を歩き、隠れたアキに笑いかけた。役者が演じたものを単純に合成している。天井がどうなっているかは不明。後に発売されたDVDBOXの特典ディスク内で、巨人が歩く廊下をミニチュアで再現し、役者が歩く場面を先に撮影し、劇中でその映像の足元だけが拡大されて映るように合成している様子が紹介されているシーンがあるが、このシーンにおいては天井は存在していない。
動く粘土の手
図工室にて登場。昔の児童が作った油粘土細工の手首が動き出したもの。映像上では、ドライアイスの中から実際の手をたくさん突き出すことで表現している。粘土が変化する部分はストップモーション・アニメーションで表現している。
亡霊の楽団
音楽室に登場。どぎついメイクをしているほかは数人編成の楽団で演奏しているだけ。クマヒゲをワハハ本舗所属の佐藤正宏が演じていることに関係するのか、いずれもワハハ本舗所属の役者が演じている。ゾンビの特殊メイクに加えて多重合成をしている。徐々に旋律が崩れていく。
動く人体模型
旧校舎の理科室にあった人体模型が霊の力で内臓を本物の臓器に変えて動き出したもの。ヒトシに腸を剥がされたことによりヒトシを襲うものの熊の剥製の下敷きにされる。その後理科準備室に頭突きで侵入するも何らかの方法でヒトシ達に打ち負かされている。
動くホルマリン漬け解剖標本
理科室に保存されていたホルマリン漬けの動物解剖標本であったが霊の力で蘇生。内臓の動きが異様にリアル。
前半終了時には瓶から抜け出て二足歩行で歩く蛙や芋虫状の標本が登場。
動く骨格標本
理科室から持ち出され玄関に放置されていたはずが、何時の間にか元の位置に戻っていた骨格標本。
劇場販売小冊子では妖怪として紹介されている。
劇場版では省略されたが、映画予告でこの骨格標本は交通事故で死んだ人間の「本物の人骨」であるという噂が子供たちに伝わっていたシーンが存在する。
動くサッカーボール
最初に出現した妖怪で不自然なまでの反発力で人の目を引き、子供たちを旧校舎に誘導し閉じ込める。
青いチューリップ
夏場の旧校舎で瑞々しく活けられている自然界には存在し得ないチューリップの花。これから起こる異質な世界を暗示するものとなっている。
光の蝶
退魔の魔方陣を修復した際に出現。上記の妖怪と異なり災厄を遠ざける力があり、用務員室に閉じ込められていたヒトシとミカの下へ案内した。
ハニ太郎
前嶋昭人原作の「ハニ太郎です。」シリーズからポプラ社の作品繋がりで映画に登場した埴輪。モチーフは埼玉県熊谷市野原古墳から出土した「踊る男女像」の男子埴輪である。
厳密には妖怪ではなく普通の埴輪と何ら変わりなく自分で動いたりする事も無い。だが「神秘の力」で諸悪を封じる聖なる依代として物語の重要な鍵を握る存在となっている(原作のハニ太郎は饅頭以外何でも飲み込む妖怪じみた食欲と超能力を有している「生きた埴輪」であるがそれとは明確に区別されている)。
ある程度の儀式を行えば壊れていても再生可能で何度でも封魔の力を宿すことが出来る為、インフェルノを中心とした多くの妖怪からは恐れられている。その為子供たちや学校関係者がその存在に気付かないように妖怪側も様々な手段を用いている。
捕らえられたミカが映る鏡。1面が明るく、反対側が暗い場合、鏡になるが、ライトを当てると透過するマジックミラーの特性を使い撮影されている。このシーンはこの撮影方法の実験的なものだったと特撮担当は語っている。

学校の怪談2に登場[編集]

ヨシオ、ハルエ
司の死んだ祖父母が児童の姿で現れたもの。司たちを助けるために登場した。児童の姿で現れる前には体育館で2人で社交ダンスをしている姿が、なな子に目撃されている。さまざまな伏線があり、ヨシオがポラロイドカメラに驚いたり、校歌の意見が一致しなかったりしている(校歌の番号を司が59番、ヨシオが39番と言っているように聞こえるが校歌は普通2、3番で終わる為自分たちで創作したものと思われる。)。
巨大からくり人形=「ヌシ」
謎のからくり人形(下記)の巨大版。かなり前から学校の時計台に住み着いている時計塔の主。無論ただのからくり人形ではなく正体は妖怪である。かなり不気味な姿をしており、見る者に大きなインパクトを与える。からくり時計と融合しており、時計を動かして永遠の4時44分から脱出しようと試みる主人公達を妨害する。最期は崩れていく学校の時計台ごと滅びた。映像上はメカトロニクスで表現されている。
からくり人形
冒頭で住職から語られる劇中怪談、および本編中で登場する茶運び人形。その正体は上記の「ヌシ」である。冒頭の怪談では、放課後の校舎で校長(下記のろくろ首となった常盤静子)を取り殺す。本編中では、異界に取り込まれた主人公たちを冷徹に観察するような描写がなされている。映像では本物の茶運び人形を使っている。
動く二宮金次郎像
夜中に動き出し、図書室に本を返却しにくる。かなり運動神経が高くアクロバティックな動きをするが、その手法はストップモーション・アニメーションCGI、スーツ演技などを駆使して撮影。
ムラサキババア
逃げ込んだ通常教室に登場。ただの老婆とみせかけて豹変する。アニマトロニクスで撮影。
モナ・リザの複製画
階段の踊り場にかけられた絵画。不気味に表情を変える。リプレイスメント・アニメーションという目の部分だけのアニメーション素材を置き換えて動いているように見せる。
ろくろ首
冒頭の劇中怪談に登場する、30年前に首をなくす謎の死体となった校長・常盤静子が変貌した姿。金色の懐中時計を求めて、浅野たちを追い回す。演じるのは岸田今日子。なお長く伸びた首や一部の顔、後頭部などはCGIで表現されている。首を伸ばしているときの身体を映し、手で反動をつけているところや、首が伸びきって、反動をつけてさらに伸ばす、ろくろ首も肩が凝るなど、今までには無かった設定を加えている。
巨大昆虫標本
理科室とおぼしき教室に登場。捕らえたなな子を標本にしようとしていた。カブトムシクワガタムシが登場している。露骨なほどのメカトロニクスで表現されている。
旧日本軍将校の霊
身体が芋虫で出来ており、天井を行進する。すべて役者が演じている。
トイレから伸びる手
くみ取り式の和式トイレに登場。覗き込んだケンの顔面をつかんで、引きずり込もうとした(原型は「赤い紙、青い紙」)。
ムラサキカガミ
廊下に掛けられている一般的な鏡であるが、子供達が時計塔に向かうことを妨害する為になな子を攫い標本室へ閉じ込めた。この為か標本室の柱や梁は全て紫色に統一されている。
人面地球儀
司の顔をした地球儀で、大笑いすることでその地球儀が配備されていた教室の壁一面に司の顔が現れ、見る者に恐怖と不快感を与える。
血文字とピアノ
上記の「ヌシ」が自分たちに対し干渉してくる常盤静子に対し不快感を表現するために用いた妖怪。血が出現する場面と「ブス」の血文字を形作る場面には、それぞれ「CGI」・「ストップモーション・アニメーション」技法が用いられている。

学校の怪談3に登場[編集]

タイチ
慎町小学校の20年前に亡くなった病弱な少年の亡霊。運動会に出ることに憧れていた。運動会二人三脚で転んだ子供に目をつけ、の世界に連れ去る悪霊と語られていたが、実際は遊んでくれる友達がほしいだけであった。
のっぺらぼう
鏡の世界の住人。久保田真知子・木村義男・警官おまわりさん)の姿で現れ、凹凸はあるが無い真っ白な顔面をしている。自分に顔が無い事を悲しんでおり、鏡の世界にやってきた主人公達から顔を奪おうと刃物を持って追いかけてくる。目的の為なら手段を選ばない。性格は凶悪そのものであり、とても恐ろしい妖怪である。が、間抜けな一面も見せる(が無いとも知らず、食べ物をほおばろうとする等)。顔の石膏を作ってそれを付けストローから息している。後でストローは消している。
ゾンビバス
運転手を含め、乗客が全員ゾンビのバス。正体は現実世界でのバスの鏡の世界の姿。乗客や運転手のゾンビ達は現実世界では普通の人間であり、言わば現実世界のバスの運転手・乗客がゾンビとなった者達である。その為、人に危害は加えないようである。走行中にスキール音が鳴るほどなので、かなり危険運転なドライバーになってしまったと思われる。冒頭のバスより、ドアのブザー音が乱れている。一応路線バスなので運賃はしっかりと請求する。運転手・乗客とも特殊メイクを施した役者が演じている。
シャカシャカ
テケテケの従兄弟とされている妖怪。為山先生がテケテケの従兄弟として形作った粘土細工が勝手に動き出したもので、未完成らしく、下半身は何も履いていない。かなりお茶目な性格のようで、他の妖怪のような明確な悪意は持ち合わせていないようである。劇中で八橋に好意を持ち、手から花を出して告白するが、パンツを履いていない事を指摘され、赤面して消えた。
……が、元の世界に戻った八橋が確認すると、赤いふんどしを着用した彼が置いてあったが、何故か一緒についてきてしまった。
テケテケ同様、ストップモーション・アニメーション、パペット演技で表現されている。
赤い大玉
階段を転がり落ちてきて、人間に食いつこうとしてくる。運動会に使われる玉転がし用の単純な大玉であるが、CGIで表現されている。
百枚オバケ
塾の職員室にある大量のプリント類が積み重なって人間の形をとったオバケ。掃除機の気流に巻き込まれてバランスを崩し、蛍光灯と接触した際に感電・発火して消失した。CGIで表現されている。
四次元カガミ(タイチの鏡)
この世と異界をつなぐ鏡。タイチの無念が乗り移っており、次々と人を吸い込む。
恐竜骨格
怪獣のハリボテ(児童の作品)の中に潜んでいた。タイチと和解して鏡の世界から脱出しようとする主人公達を妨害するために妖怪達が送り込んだ尖兵。悪役のボスのような扱いであり、ストップモーション・アニメーション、原寸大の実写、CGIで表現されている。イメージは5、6メートルのアロサウルスで顔と手は1.5倍に強調してある[3]
動く筋肉標本
良に壊された人体模型が、鏡の世界で塾の教師に化けていた。硬直した歩行と、首を曲げる癖が特徴。

学校の怪談4に登場[編集]

ユキコ、サカエ、ススム、テツオ
戦前に戸野崎尋常小学校が津波にさらわれ災害のとき、たまたま校舎内でかくれんぼをしており、しかも各自が物陰に隠れたところであったために逃げ遅れ、全員が死亡するという惨事となった。4人の魂を弔うため、海岸には4体の地蔵がまつられている。とくにサカエはまだ低学年であったため、地蔵も一体だけ小さい。現在の戸野崎小学校に彼らの写った過去の写真が残されており、この写真に最初の異変があった。
コウイチ
フルネームでは関川幸一。上記のユキコらとともにかくれんぼをしていたが、コウイチは鬼役で一人だけ廊下をうろうろしていたために異変に気づいた。他の児童たちに異変を呼びかけるも通じず、やむなく一人だけ逃げ出したことで惨事から生き延びることができたのだが、これが心残りとなってしまう。戦後は地元で小さな文具店を経営する。実はストーリーの始まる1年前にすでに亡くなっていたのだが、友人を亡くしたことへの後悔の念から霊になって残り、連日防波堤から海を悲しげに見つめている。弥恵だけにはその姿が見えていたようである。文具店を経営していたことから、弥恵からは「文房具屋さん」という愛称で呼ばれている。本編ラストでこの世への執着が晴れた後は、海の底に眠る過去の校庭で、ユキコらとともに遊び続けているようだ。
幽霊列車
廃線となった鉄道路線の踏切にあらわれる。列車の中にはススムとテツオがのっており、人をさらって列車ごと海へと入っていく。接近時は実車で、海へ入っていく遠景ではCGで表現されている。なお塗装パターンが微妙に異なる以外は2のラストに登場した電車と同型。
女の子の人形
サカエが死亡時に持っていた人形。サカエの無念とともにたびたび現れ、須美子を連れ去った。彼岸の世界では、サカエのかくれていたロッカーの中に遺されていた。
海で死んだ人の魂
のような蛍のような幻想的な姿をしており、彼岸の世界の校舎内で漂っている。すべてCGで表現されている。

関連書籍・ゲーム[編集]

書籍[編集]

ストーリーブック

  • 学校の怪談ストーリーブック(東宝)
  • 学校の怪談2ストーリーブック(東宝)
  • 学校の怪談3ストーリーブック(東宝)

大百科

  • 学校の怪談3オバケ大百科(マイルストーン、ポプラ社)

小説 映画の小説版となるが、人物設定や話の展開などが映画と少し異なっている。

コミカライズ コミックボンボンで映画のコミカライズが連載された。その関係か、『学校の怪談4』では子どもがコミックボンボンを持っているシーンがある。

その他

  • 映画「学校の怪談」によせられたこわーいうわさ(ポプラ社)

ゲーム[編集]

ホラーアドベンチャーゲーム。1作目の『学校の怪談』の実写映像を使ったゲームとなっている。

関連イベント[編集]

宝塚ファミリーランド・イベントホール 『学校の怪談』『学校の怪談2』
同映画版を基にしたお化け屋敷
岐阜県下呂温泉合掌村 『学校の怪談2 放課後のうわさばなし』
SFXプロデューサーの中子真治プロデュースによるお化け屋敷。
なお、下呂温泉は3作目のロケ地でもある。

脚注[編集]

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  1. ^ 石井博士ほか 1997, pp. 374.
  2. ^ a b 石井博士ほか 1997, pp. 385.
  3. ^ 『劇場版 学校の怪談 DVD-BOX』特典ディスクより

参考文献[編集]

  • 石井博士ほか 『日本特撮・幻想映画全集』 勁文社、1997年ISBN 4766927060

関連項目[編集]

外部リンク[編集]