平田オリザ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

平田 オリザ(ひらた オリザ、男性、1962年11月8日 - )は、日本の劇作家演出家桜美林大学教授を経て、大阪大学教授。シューレ大学アドバイザー。劇団青年団主宰。

祖父は医師の平田内蔵吉、父はシナリオライター平田穂生。母は心理カウンセラーの平田慶子。母方の叔父に映画監督大林宣彦がいる。妻は歌手・舞台女優のひらたよーこ。妻の父は作曲家の筒井広志

小、中学校時代のクラスメイトにデーモン小暮閣下がいる。

目次

[編集] 略歴

[編集] 人物

「リアルな演劇」「静かな演劇」の旗手として、90年代以降の演劇界で活躍。独自の創造世界を、系統だてて理論的に「演劇入門」などの書籍で説明している。現在、氏の代表作の一つ「東京ノート」は9ヶ国語に翻訳されている。国際的な貢献度も高い芸術家であるため、青年団は日本で一番、国からの援助金をもらっている劇団でもある[要出典]

日韓合同作品として話題を呼んだ「その河を越えて、五月」は新国立劇場で初の黒字を出すことに成功した[要出典]

大阪大学教授就任後は、大阪の文化活動にもかかわっている。大阪創造都市市民会議発起人。

[編集] 作風

平田は、現代口語演劇理論なるものを提唱している。 平田は、日本における近代演劇は、西洋演劇の輸入と翻訳にウェイトを置いて始まったものであったので、戯曲の創作までもが西洋的な論理に則って行われてきたのではないか、と批判し、このためその後の日本演劇は、日本語を離れた無理のある文体、口調と論理構成によって行われ、またそれにリアリティを持たせるための俳優の演技も歪んだ形になっていったのではないか、と考えた。 これを改善するために提唱されているのが、現代口語演劇理論である。 平田オリザの演劇の外見的特長として「ときに聞き取れないようなぼそぼそした声で喋る」「複数のカップルの会話が同時進行する」「役者が客席に背を向けて喋る」などが挙げられる。また、登場人物たちがはただただ舞台上で淡々と会話を続けていく。これらはみな、「人間の日常はドラマティックな出来事の連続ではなく、静かで淡々とした時間が多くを占めるが、人間のそのものの存在が十分に劇的であり、驚きに満ちている」という理念から来ており、これまでのありのままの日本語から解離した演劇理論を見直して、日本人のあるべき自然な言葉を、舞台上に再構築し、それを見つめ直していこうという意思が込められている。 ただし、演劇になじみのない者には、何が起きているのかわかりにくいのではないか、と批判されることもある。

[編集] 名前について

平田オリザ芸名ではなく本名。「オリーザ」(oryza)はラテン語で「」を表し、氏の親(シナリオライターの平田穂生)が「子どもが食いっぱぐれないように」との願いをこめてつけたもの。余談だが、同姓同名の人間がこの世界に三人いるらしいと著作の中で語っている。

[編集] 著書・関連書籍

[編集] 外部リンク

他の言語