平田オリザ
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平田 オリザ(ひらた オリザ、男性、1962年11月8日 - )は、日本の劇作家・演出家。桜美林大学教授を経て、大阪大学教授。シューレ大学アドバイザー。劇団青年団主宰。
祖父は医師の平田内蔵吉、父はシナリオライターの平田穂生。母は心理カウンセラーの平田慶子。母方の叔父に映画監督の大林宣彦がいる。妻は歌手・舞台女優のひらたよーこ。妻の父は作曲家の筒井広志。
小、中学校時代のクラスメイトにデーモン小暮閣下がいる。
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[編集] 略歴
- 1979年、都立駒場高校定時制2年、16歳で高校を休学し、自転車による世界一周旅行を決行。
- 1981年、旅行記『十六歳のオリザの未だかつてためしのない勇気が到達した最後の点と、到達しえた極限とを明らかにして、上々の首尾にいたった世界一周自転車旅行の冒険をしるす本』を出版。
- 同年、大学入学資格検定試験合格。高校中退。
- 1982年、国際基督教大学に入学。同年に処女作を執筆。
- 1983年、劇団青年団を結成。
- 1984年、大学3年時、国際教育基金の奨学金により、韓国の延世大学に1年間公費留学。
- 1985年、朝日ジャーナル『新人類の旗手たち』の最終回を飾る。
- 1986年、国際基督教大学教養学部人文科学科卒業。 その後すぐに、父親が自宅を改装、借金をしてつくったこまばアゴラ劇場の劇場経営者になる。
- 1995年、「東京ノート」で、第39回岸田國士戯曲賞を受賞。
- 1999年、桜美林大学文学部総合文化学科助教授
- 2003年、2002年日韓国民交流記念事業『その河をこえて五月』が、第2回朝日舞台芸術賞グランプリを受賞。
- 2005年、桜美林大学総合文化学群教授
- 2006年、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授に就任。
- 同年、モンブラン国際文化賞を受賞。
[編集] 人物
「リアルな演劇」「静かな演劇」の旗手として、90年代以降の演劇界で活躍。独自の創造世界を、系統だてて理論的に「演劇入門」などの書籍で説明している。現在、氏の代表作の一つ「東京ノート」は9ヶ国語に翻訳されている。国際的な貢献度も高い芸術家であるため、青年団は日本で一番、国からの援助金をもらっている劇団でもある[要出典]。
日韓合同作品として話題を呼んだ「その河を越えて、五月」は新国立劇場で初の黒字を出すことに成功した[要出典]。
大阪大学教授就任後は、大阪の文化活動にもかかわっている。大阪創造都市市民会議発起人。
[編集] 作風
平田は、現代口語演劇理論なるものを提唱している。 平田は、日本における近代演劇は、西洋演劇の輸入と翻訳にウェイトを置いて始まったものであったので、戯曲の創作までもが西洋的な論理に則って行われてきたのではないか、と批判し、このためその後の日本演劇は、日本語を離れた無理のある文体、口調と論理構成によって行われ、またそれにリアリティを持たせるための俳優の演技も歪んだ形になっていったのではないか、と考えた。 これを改善するために提唱されているのが、現代口語演劇理論である。 平田オリザの演劇の外見的特長として「ときに聞き取れないようなぼそぼそした声で喋る」「複数のカップルの会話が同時進行する」「役者が客席に背を向けて喋る」などが挙げられる。また、登場人物たちがはただただ舞台上で淡々と会話を続けていく。これらはみな、「人間の日常はドラマティックな出来事の連続ではなく、静かで淡々とした時間が多くを占めるが、人間のそのものの存在が十分に劇的であり、驚きに満ちている」という理念から来ており、これまでのありのままの日本語から解離した演劇理論を見直して、日本人のあるべき自然な言葉を、舞台上に再構築し、それを見つめ直していこうという意思が込められている。 ただし、演劇になじみのない者には、何が起きているのかわかりにくいのではないか、と批判されることもある。
[編集] 名前について
平田オリザは芸名ではなく本名。「オリーザ」(oryza)はラテン語で「稲」を表し、氏の親(シナリオライターの平田穂生)が「子どもが食いっぱぐれないように」との願いをこめてつけたもの。余談だが、同姓同名の人間がこの世界に三人いるらしいと著作の中で語っている。
[編集] 著書・関連書籍
- 平田オリザの仕事〈1〉現代口語演劇のために 1995年3月 (晩聲社) ISBN 489188245X
- 東京ノート・S高原から 1995年5月 (晩聲社) ISBN 4891882484
- 転校生 1995年5月 (晩聲社) ISBN 4891882492
- 火宅か修羅か・暗愚小伝―平田オリザ戯曲集〈3〉 1996年4月 (晩聲社) ISBN 4891882565
- 新版・十六歳のオリザの未だかつてためしのない勇気が到達した最後の点と、到達しえた極限とを明らかにして、上々の首尾にいたった世界一周自転車旅行の冒険をしるす本 1996年6月 (晩聲社) ISBN 4891882573
- 平田オリザの仕事〈2〉都市に祝祭はいらない 1997年6月 (晩聲社) ISBN 4891882727
- 演劇入門 1998年10月 (講談社現代新書) ISBN 4061494228
- 南へ・さよならだけが人生か―平田オリザ戯曲集〈4〉 2000年2月 (晩聲社) ISBN 4891882921
- gikyoku‐workshop 2001年3月 (演劇ぶっく社) 共著:山岡徳貴子 ISBN 443400591X
- バルカン動物園 2001年4月 (ENBU研究所) ISBN 4899870558
- 冒険王 2001年5月 (ENBU研究所) ISBN 4899870566
- 対話のレッスン 2001年9月 (小学館) ISBN 409387350X
- 受験の国のオリザ 2001年9月 () ISBN 4891883022
- 芸術立国論 2001年10月 (集英社) ISBN 4087201120
- 話し言葉の日本語 2002年12月 (小学館) 共著:井上ひさし ISBN 4093873666
- 「リアル」だけが生き延びる 2003年12月 (ウエンツ) ISBN 4901391445
- 地図を創る旅―青年団と私の履歴書 2004年4月 (白水社) ISBN 4560035822
- 演技と演出 2004年6月 (講談社現代新書) ISBN 4061497235
- 演劇のことば 2004年11月 (岩波書店) ISBN 4000271024

