講談社学術文庫
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講談社学術文庫(こうだんしゃがくじゅつぶんこ)は、講談社で1976年に刊行開始した文庫版の人文学術書で。単行本再刊のみならず文庫書き下ろしでも多く出している。30数年を経て2000冊近く刊行しているので改訂再刊も多い。
[編集] 概要
岩波文庫が、すでに評価の定まった古典を対象としていたのに対し、講談社学術文庫は、「学術をポケットに入れることをモットーにして生まれた文庫」(巻末の「創刊に当たって」)という言葉からも明らかなように、主として人文・社会科学系の学術書を、ただし内容的には専門書だけではなく、高級アマチュア的な著作復刊も特色とする。兄貴分にあたる講談社文庫が、1980年代以降は哲学・思想系書籍の刊行を学術文庫へ移している。講談社現代新書や同選書メチエでの品切再刊や、他社の新書・選書も復刊も多くしている。ただし初版のみ刊行で留まるのも多い。
初期には、国文学関係で、久松潜一、池田亀鑑といった学者による古典の注釈書を積極的に出す一方、徳富蘇峰『近世日本国民史』(十数年で全50巻)を刊行した。
哲学思想では文庫創刊時や初期は天野貞祐訳のカント『純粋理性批判』を復刊し、小泉信三や矢部貞治に代表される、どちらかといえば、オールド保守寄りと目されていた著者陣に加え、明治・大正・昭和に渡る教養主義の伝統とその現代に通じる価値を、探求提示する書籍が多かったが、創刊から30数年を経ると廣松渉、高橋哲哉といったラディカルレフトを含むまでにラインナップが広がっている。
イザベラ・バードなどの幕末明治期の日本紀行も多数刊行されている。日本の古典文学作品を、多く現代語訳を入れ刊行することも当初からの方針で、『今昔物語集』(天竺・震旦篇)『今鏡』、『とりかへばや物語』、『雨月物語』などの作品が容易に入手できることも特徴である。プラトン、アリストテレスや諸子百家など東西の古典哲学の新訳も多く刊行している。
[編集] 外部リンク
- 講談社学術文庫刊行リスト 毎月更新される。