又吉直樹

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又吉直樹
本名 又吉直樹
ニックネーム またよし、まったん、またきち、マッピー
生年月日 1980年6月2日(35歳)
出身地 日本の旗 日本 大阪府寝屋川市
血液型 B型
身長 164cm[1]
方言 大阪弁
最終学歴 北陽高等学校
出身 NSC東京校5期
コンビ名 ピース
線香花火(解散)
相方 綾部祐二
芸風 コント漫才
立ち位置
事務所 よしもとクリエイティブ・エージェンシー
活動時期 2000年 -
同期 NON STYLE
平成ノブシコブシ
5GAPなど
作品 小説『火花
他の活動 作家
配偶者 未婚
公式サイト ピース又吉「猿」
受賞歴
芥川龍之介賞(2015年)

又吉 直樹(またよし なおき、1980年6月2日 - )は、日本お笑いタレント脚本家小説家、俳人であり、ピースボケ担当である。

大阪府寝屋川市出身。

吉本興業東京本社(東京吉本、厳密には子会社のよしもとクリエイティブ・エージェンシー)所属。

来歴・人物[編集]

大阪府寝屋川市で、4歳年上と3歳年上の姉の下に生まれる。父は沖縄県、母は奄美群島加計呂麻島の出身[2][3]。比較的貧しい家庭で育ち、家族で焼肉店に食事に行っても「焼肉2枚でお腹一杯だから」と母や祖父が無理をして子供たちに食事を譲り、子供たちもそれを分かっていて親に「お茶漬けでお腹一杯」と食事を譲る、と言った生活をしていた、と本人は語っている。国語の実力テストの偏差値75で全国トップになったことがある[4]

小学生の頃から(寝屋川市立啓明小学校サッカーを始め、中学校は寝屋川市立第五中学校に通い、高校時代は関西の強豪北陽高校(現:関西大学北陽高等学校)サッカー部に所属し[5]、左利きのため左のウィングバックをやっていた。3年生の時は副キャプテンも務め[6]、また大阪府代表としてインターハイにも出場している[7][8]。北陽高校の同級生には難波横山がいた。1999年平成11年)にNSC東京校の5期生として入学。大阪府出身ながら東京NSCを選んだ理由は、高校サッカー部の監督が吉本興業にも顔の利く人物であったため、大学推薦を断ってお笑いの道を目指していることが判明するのを恐れたため。

2003年(平成15年)夏まで原偉大[9]と「線香花火」というコンビで活動していたが解散し、その後、同期で仲の良かった綾部祐二とピースを結成し、現在に至る。

2015年(平成27年)自身が書いた小説『火花』で新人小説家の登竜門である芥川賞を受賞した。お笑い芸人での受賞者としては史上初の快挙である[10]。会見では異例づくめで通常15分ほどで終了するところ、メディアからの希望で急きょ又吉のために2度目の会見が開かれ、トータルで2時間ほどの長丁場となった[11]

ジューシーズの児玉智洋、パンサーの向井慧と共同生活をしている。

趣味[編集]

趣味は散歩と読書と音楽鑑賞。通算2,000冊以上の本と2,000枚以上のCDを持っている。活字が躍りだす夢を見るほどの読書家。好きな作家として、太宰治[12]芥川龍之介[8]古井由吉[13]京極夏彦中村文則等を挙げている。「太宰治ナイト」「松尾芭蕉ナイト」などのイベントを主催している[14]。また同人誌即売会「文学フリマ」に足を運ぶこともある[15]携帯の待受け画面は太宰治(昔は正岡子規だったこともある)で、以前に三鷹市下連雀の築60年以上の風呂なしアパートに住んでいた時期があったが、過去に読んだことのある「太宰の家から吉祥寺への行き方」と同じであったため三鷹図書館で詳細に調べてみると、その住所が太宰家の旧住所にあたることが判明した[16]

影響を受けた芸人はダウンタウン間寛平ダウンタウンに関しては太宰治と同じような衝撃を受け、同氏に似ていると思い「ダウンタウンさんには思春期の頃、とんでもない影響を受けたと思います」と語っている[17]

好きなミュージシャンはくるり遠藤賢司友部正人サンボマスター真心ブラザーズハンバート ハンバート等を挙げている。真心ブラザーズとハンバート ハンバートの曲はライブの開演前に流すこともある[18][19]

長らく仕事がほとんどなかった頃には井の頭恩賜公園へ毎日のように散歩に行き、現在でも週に一回程度行っているという。

しばしばひとりで寺社参拝をしている。神保町神保町花月が開設される前から同地に足しげく通っており、現在でも古本屋巡りなどをしている。過去に1度古本屋の店主などと並び「神保町の10人」に選ばれたことがある[20]

容姿・ファッション[編集]

髪型は、肩に掛かる程度の長髪でワンレングス。パーマをかけてウェーブを出している。

LLRの伊藤智博が、神保町花月公演「月見草」の脚本を書くにあたって死神のことを調べた際、「死神と呼ばれる著名人一覧」に又吉の名前があるのを発見した。また、その一覧にはハリセンボン箕輪はるかも名を連ねていたが、「又吉から死神の鎌を譲り受けた」というエピソードが添えられていたという。

プライベートでは、和服を着ることがある。古着を含む服が好きで、2010年(平成22年)よしもとオシャレ芸人ランキング男性芸人部門では第2位、2011年では第1位にランキングされ、ドン小西から褒められるなど、東京吉本若手のオシャレ番長的扱いを受けている[21]。特に好きなファッションブランドはフラボア[22]

作家活動[編集]

読書好きが高じて、数誌で書評やコラムを担当している。神保町花月でピースが主演した『凛』という公演では、神保町花月で初めて出演者自ら脚本を書いた。その後も、ジェットラグプロデュース公演『誰ソ彼』、神保町花月『月見草』『咆号』で脚本を手掛けている。2011年には、文芸作品限定の同人誌即売会文学フリマ』に一般参加している。

俳句に関心を示しており、せきしろとともに自由律俳句集『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』を刊行。2012年には俳人堀本裕樹とともに「すばる」で「ササる俳句 笑う俳句」を連載し、2015年に「芸人と俳人」の題で集英社より単行本化。

『火花』[編集]

2015年1月7日、『文學界』2月号に初の中篇小説『火花』(230枚)を発表し純文学デビュー[23]。又吉の作品の掲載効果により『文學界』2月号の累計部数は発売2日後で4万部に達する。同誌が1933年の創刊以来初となる重版がかかるほどの話題作となる[24]

同年3月11日文藝春秋より『火花』の単行本が発売。発売直後から版を重ね、3月16日時点で計35万部に達した[25]。カバーは25歳の画家・西川美穂が2011年に描いた作品「イマスカ」。これは又吉が一目見るなり気に入り、採用されたものだという[26]3月14日、TBS『王様のブランチ』のブックランキングコーナーの特集に出演し、本作について「共感できなくても芸人の世界を理解してほしい。」と語っている[27]

4月22日、第28回三島由紀夫賞候補に挙げられた[28]5月14日に行われた選考会では、受賞作『私の恋人』(上田岳弘)との決選投票に持ち込まれたが、3対2で敗れ、受賞を逃した[29]。選考委員の辻原登は、「落ちるはずのない作品が落ちた。2作受賞でも良かった」と述べている[30]

6月11日、電子書籍版が発売[31]

6月19日、第153回芥川龍之介賞の候補に挙げられる[32]7月16日、本職「お笑いタレント」として初の芥川賞を受賞した[33]

単行本の累計発行部数は239万部を突破した[34]村上龍の『限りなく透明に近いブルー』を抜き、芥川賞受賞作品として歴代第1位[35]、文藝春秋刊行物として歴代第2位の単行本部数となった[36]。また、電子書籍版は10万ダウンロードを突破し、文藝春秋刊行物として歴代第1位となった[37]

芥川賞受賞作2作品を全文掲載し、受賞者インタビューや選考委員の選評も掲載される『文藝春秋』9月特別号(8月7日発売)は110万3000部と「異例」の発行部数となった[38][39]。同誌の歴代第2位の記録となる(第1位は、綿矢りさ蹴りたい背中』、金原ひとみ蛇にピアス』の掲載された2004年3月号の118万5000部)[40]

8月21日に芥川賞贈呈式が開催され、あいさつでは、執筆活動と芸人の両立について「どっちが上ではなく両方必要」と述べた[41]

8月27日、有料動画配信のNetflixと吉本興業によって映像化されることが明らかになる[42]2016年にNetflixによって独占配信される。

単独での出演[編集]

コンビでの出演歴についてはピース (お笑いコンビ)を参照。

テレビ[編集]

レギュラー

過去の出演

テレビドラマ[編集]

ドキュメンタリー[編集]

ラジオ[編集]

映画[編集]

連載[編集]

CM[編集]

  • ZEUS(ロッテ
  • アフラック
  • 味の素ゼネラルフーヅ(2015年)
    • ブレンディ『スティック カフェオレ』「こだわりの男」篇、『インスタントコーヒー』「30秒クッキング」篇
    • マキシム『ちょっと贅沢な珈琲店』「たくみ焙煎 ちょっと一息」篇、「日本の水 失恋カフェ」篇
  • BUYMA「世界を買える」扉篇、「又吉直樹×スニーカー」篇(2015年6月 - 、)[44]

リリース作品[編集]

著書[編集]

小説[編集]

  • そろそろ帰ろかな(別册文藝春秋12年5月号、2012年4月7日)- 短編。小説デビュー作品
  • 夕暮れに鼻血(別册文藝春秋12年9月号、2012年8月8日)- 短編
  • 火花文藝春秋、2015年3月11日、ISBN 978-4163902302、電子書籍有)- 初の中編作品

随筆集[編集]

自由律俳句集[編集]

せきしろとの共著。

創作四字熟語集[編集]

推薦・解説等[編集]

TV番組本[編集]

DVD[編集]

  • 平成ノブシコブシ 御コント(ライブ出演&作家として協力している)
    • 〜今宵の主役はどっちだ〜(2010年10月20日)
    • 〜徳井健太が滅!〜(2012年8月9日)
  • アメトーーク
    • vol.13 - 気にしすぎ芸人
    • vol.16 - 男子高芸人
    • vol.22 - 読書芸人
    • vol.23 - 女の子苦手芸人・芸人の新ルールを考えよう

個展[編集]

  • 書遊展『月光心猿』 - 阿佐ヶ谷gallery「白線」(2009年9月19日-27日)
  • 『月光心猿』〜田中象雨が書く又吉直樹の言葉〜 - 下北沢gallery「HIBOU HIBOU」(2011年10月11日-16日)

出典[編集]

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  1. ^ http://talent.yahoo.co.jp/pf/detail/pp492834
  2. ^ 芥川賞「大したもんじゃ」 又吉直樹さん父は実家の名護市で朗報.沖縄タイムス(2015年7月17日).2015年8月1日閲覧。
  3. ^ 又吉直樹、島へ行く。 母の故郷〜奄美・加計呂麻島へ.BSジャパン(2014年3月8日放送).2015年8月1日閲覧。
  4. ^ 残酷なコンビ格差!ピース又吉の相方・綾部、仕事激減で精神崩壊寸前!?.アサ芸プラス.2015年6月23日
  5. ^ “サッカー芸人が渋谷に緊急招集、オランダ戦を盛り上げる”. お笑いナタリー. (2010年6月19日). http://natalie.mu/owarai/news/33330 
  6. ^ “両親が明かした芥川賞芸人「又吉直樹」という男”. 現代ビジネス. (2015年8月2日). http://gendai.ismedia.jp/articles/-/44462?page=3 
  7. ^ “「生涯1万句作ります」ピース又吉直樹”. 日刊スポーツ. (2011年1月30日). http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20110130-730827.html 
  8. ^ a b “又吉直樹(ピース)「正月読書のすすめ_01」”. Webマガジン 月刊チャージャー. (2011年1月). オリジナル2011年1月14日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20110114003440/http://promotion.yahoo.co.jp/charger/doga/myzo/vol19/vol19.php 
  9. ^ 原は現在大阪で雑誌編集者をしており、ABCラジオよなよな…』にも出演している。
  10. ^ 又吉さん「火花」100万部突破へ お笑い芸人初の芥川賞.日本経済新聞‎.2015年7月17日
  11. ^ 又吉受賞で報道関係者、3倍の350人 “異例”単独会見で2時間超え.oricon style.2015年7月17日
  12. ^ “スチャダラパーBOSEとピース又吉直樹、本を語る!”. VOGUE. (2011年3月1日). http://www.vogue.co.jp/lifestyle/news/2011-03/01/vogue_book 
  13. ^ 著書「第2図書係補佐」で「杳子」の書評を書き、『新潮』2008年11月号にエッセイ「お笑い芸人が古井由吉を好きな理由」、『文藝』2012年夏季号・古井由吉特集に本職の小説家・評論家に交じってアンケート回答を寄稿、『新潮』2012年1月号の対談企画「災いのあとに笑う」において対面を果たした。
  14. ^ “又吉直樹(ピース)「正月読書のすすめ」_03”. Webマガジン 月刊チャージャー. (2011年1月). http://promotion.yahoo.co.jp/charger/doga/myzo/vol19/vol19_03.php 
  15. ^ “文化人も絶賛! "モテている"芸人・ピース又吉が本当にモテたい層は?”. サイゾーウーマン. (2011年8月). http://www.cyzowoman.com/2011/08/post_4081.html 
  16. ^ 著書「第2図書係補佐」
  17. ^ ピース・又吉直樹 太宰治とダウンタウンに衝撃を受けた過去”. NEWSポストセブン. 2015年3月29日閲覧。
  18. ^ “又吉直樹(ピース)の名言コラム「確かにお前は大器晩成やけど!!”. キネマ旬報. http://www.kinejun.com/Portals/0/serial/matayoshi/18.html 
  19. ^ “ハンバート ハンバート×又吉直樹(ピース)対談”. natalie. (2014年5月27日). http://natalie.mu/music/pp/humberthumbert 
  20. ^ “芸人随一の読書家ピース 又吉直樹がGALAPAGOSに出会った!”. nikkei TRENDYnet(日経トレンディネット). (2010年). http://trendy.nikkeibp.co.jp/as/galapagos/1p.html 
  21. ^ “オシャレ芸人、ピース・又吉直樹のファッション哲学”. 週プレNEWS. (2011年4月3日). http://wpb.shueisha.co.jp/2011/04/03/3335/ 
  22. ^ マンスリーよしもとPLUS』2012年11月号(ワニブックス)36ページ
  23. ^ 文藝春秋|雑誌|文學界_1502
  24. ^ “ピース又吉効果で『文学界』再増刷決定 史上最高4万部到達”. ORICON STYLE. (2015年1月9日). http://www.oricon.co.jp/news/2047004/full/ 2015年2月13日閲覧。 
  25. ^ “「ピース」又吉さん:純文学「火花」異例のヒット35万部”. 毎日新聞. (2015年3月17日). http://mainichi.jp/select/news/20150317k0000e040247000c.html 2015年3月18日閲覧。 
  26. ^ “ピース又吉、小説『火花』が異例の初版15万部”. ORICON STYLE. (2015年2月11日). http://www.oricon.co.jp/news/2048478/full/ 2015年3月18日閲覧。 
  27. ^ ピース・又吉、小説『火花』に込めた思い「"こうあるべき"は芸人じゃない」
  28. ^ ピース又吉さんの「火花」、三島由紀夫賞の候補に”. 朝日新聞デジタル (2015年4月22日). 2015年4月22日閲覧。
  29. ^ ピース・又吉:三島賞僅差で落選 選考委員から賛嘆の声”. まんたんウェブ (2015年5月14日). 2015年5月15日閲覧。
  30. ^ 三島賞は上田岳弘さん…又吉直樹さん受賞逃す”. YOMIURI ONLINE (2015年5月14日). 2015年5月14日閲覧。
  31. ^ 又吉の「火花」、今度は電子書籍に”. デイリースポーツ online (2015年5月22日). 2015年5月22日閲覧。
  32. ^ 芥川賞候補に人気芸人の又吉さん 芥川賞・直木賞候補決まり”. 産経ニュース (2015年6月19日). 2015年6月19日閲覧。
  33. ^ 第153回芥川龍之介賞候補作品決定!
  34. ^ 〈速報〉又吉「火花」239万部「増刷になってビックリ」.朝日新聞(2015年8月21日).2015年8月27日閲覧。
  35. ^ 又吉さんの「火花」 発行部数209万部に.NHK NEWS(2015年8月5日).2015年8月5日閲覧。
  36. ^ 又吉直樹さんの小説「火花」、200万部を突破.朝日新聞(2015年8月4日).2015年8月4日閲覧。
  37. ^ 又吉直樹『火花』 電子書籍で10万ダウンロードを突破!.読売新聞(2015年8月19日).2015年8月19日閲覧。
  38. ^ 芥川賞受賞作全文掲載の文芸春秋 異例の92・3万部発行 ― スポニチ 芸能”. Sponichi Annex (2015年8月6日). 2015年8月6日閲覧。
  39. ^ 〈速報〉「火花」掲載「文芸春秋」が110万3000部発行”. 朝日新聞 (2015年8月24日). 2015年8月27日閲覧。
  40. ^ 「火花」全文掲載の「文藝春秋」が100万部超え、歴代2位に”. Sponichi Annex (2015年8月10日). 2015年8月10日閲覧。
  41. ^ ピース又吉、お笑いと作家「両方必要」”. ORICON STYLE (2015年8月21日). 2015年8月21日閲覧。
  42. ^ 又吉の『火花』初映像化で世界へ “動画配信の黒船”Netflixで来年独占配信”. ORICON STYLE (2015年8月28日). 2015年8月28日閲覧。
  43. ^ 課外授業ようこそ先輩「暗くたって いいじゃないか!」
  44. ^ 世界を買える BUYMA(バイマ)「又吉直樹×スニーカー」篇
  45. ^ 【書道家】田中 象雨 Tanaka Shou U

外部リンク[編集]