宮藤官九郎

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宮藤 官九郎
プロフィール
本名 宮藤 俊一郎
誕生日 (1970-07-19) 1970年7月19日(47歳)
出身地 宮城県栗原市(旧栗原郡若柳町
血液型 O型
主な作品
テレビドラマ 池袋ウエストゲートパーク
木更津キャッツアイ
マンハッタンラブストーリー
タイガー&ドラゴン
流星の絆
うぬぼれ刑事
あまちゃん
ごめんね青春!
ゆとりですがなにか
監獄のお姫さま
映画 GO
ピンポン
木更津キャッツアイ 日本シリーズ
木更津キャッツアイ ワールドシリーズ
舞妓Haaaan!!!
舞台 『鈍獣』
『メタルマクベス』
受賞
読売文学賞
第25回日本アカデミー賞 最優秀脚本賞
岸田國士戯曲賞
第29回向田邦子賞
ザテレビジョンドラマアカデミー賞 脚本賞(受賞多数)
2013年新語・流行語大賞
平成28年度(第67回)芸術選奨文部科学大臣賞
ほか、受賞歴参照
その他
俳優活動(映画、テレビドラマ)
劇団大人計画所属
ロックバンドグループ魂メンバー

宮藤 官九郎(くどう かんくろう、1970年7月19日 - )は、日本脚本家俳優作詞家作曲家放送作家映画監督演出家ミュージシャン濡れ場評論家似顔絵イラストレーターロックバンドグループ魂ギタリストとしての名義は暴動(ぼうどう)。本名、宮藤 俊一郎(くどう しゅんいちろう)。宮城県栗原市(旧栗原郡若柳町)出身。劇団大人計画所属。

愛称は「クドカン」「くんく」「クン」。及川光博からは「カンクちゃん」と呼ばれたことがある。

妻は振付師の八反田リコ。血液型はO型。身長176.5cm(宮藤官九郎の小部屋にて、「.5がミソです。つーかたぶん177です」と語っている)。

略歴[編集]

実家は文具店を経営。父は教師・校長を務めた。年の離れた姉が2人いる。

幼少時から文才を発揮し朝日新聞主催の作文コンクールで県予選入賞歴がある[1]

ビートたけしのオールナイトニッポン』のヘビーリスナーであった。同番組で放送作家兼たけしのトークの相方役を務めた高田文夫に憧れ、高田が司会を務めた宮城ローカルのTV番組『マル金ギャハハ倶楽部』の素人参加コーナーにも出演している。

女ばかりの家庭に育ったため(父は単身赴任で不在)、バンカラな校風で知られた宮城県築館高等学校へ進学。高校へは詰襟下駄という格好で通った。

高校卒業後は、高田の母校でもある日本大学芸術学部放送学科に進学するが一身上の都合で中退している[2]。大学を中退した理由の一つに、友人がほとんどおらず、通学してもつまらなかったからだと語っている。しかし、決して裕福ではない実家に学費を出してもらいながら自己都合で大学中退したことを現在に至るまで悔やんでいる。

松尾スズキが主宰する劇団「大人計画」に座付き作家として所属。その後、バラエティ番組構成作家としての活動も行う。大人計画の部分公演の作・演出を務めるようになり、1996年から自身の公演を「ウーマンリブ」と名づけている。

24歳の時に結婚。

1995年に宮藤、阿部サダヲ村杉蝉之介の3名でグループ魂を結成。2005年には、「君にジュースを買ってあげる♥」で第56回NHK紅白歌合戦出場。

2000年に放送された『池袋ウエストゲートパーク』で脚本を担当。高視聴率を記録し出世作となった。続く、『木更津キャッツアイ』『タイガー&ドラゴン』の脚本を担当し、人気脚本家の一員となる。

2003年度第41回ゴールデン・アロー賞特別賞を受賞する。

2005年しりあがり寿の漫画の映画化『真夜中の弥次さん喜多さん』で映画監督デビューを果たす。同年、第1子(長女)が誕生。

中学時代は河合その子斉藤由貴のファンだった。2006年には、斉藤由貴を主演に起用した『吾輩は主婦である』で、はじめて昼ドラの脚本を手がけている。

2006年、アニメ映画『鉄コン筋クリート』に、声優として参加。舞台挨拶では「自分の声が嫌いである」と語った。

2006年11月に出版された枡野浩一の『ショートソング』に短歌を寄稿。

好きなミュージシャンはゆらゆら帝国。自身の作中でも楽曲を使用している。ボーカルの坂本慎太郎とは交流がある。

2013年上期の連続テレビ小説あまちゃん』の脚本を担当し[3]、第78回ザテレビジョンドラマアカデミー賞作品賞・脚本賞や2013年新語・流行語大賞のほか、複数の賞を受賞した[4]

2019年、NHK大河ドラマいだてん〜東京オリムピック噺〜』の脚本を担当予定[5]

2017年、テレビドラマ『ゆとりですがなにか』の脚本による成果が認められ、第67回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

エピソード[編集]

ミステリー執筆中、犯人を簡単に見破られてしまって公園の噴水で頭を冷やしているのを妻に目撃される、街で見かけた変わった人を尾行する、など変わったエピソードは数多い。[6]

執筆する作品には大人計画所属の劇団員(阿部サダヲを筆頭に池津祥子猫背椿平岩紙皆川猿時など)を頻繁に起用。劇団とはマネジメント契約のみの星野源小松和重少路勇介なども舞台をはじめ、常連出演者。

他(主にテレビドラマの作品)には長瀬智也尾美としのり小泉今日子高橋一生酒井若菜斉藤由貴森下愛子薬師丸ひろ子古田新太きたろうなどを多く起用している。

シナリオ作品の書籍化にあたってはノベライズ化を頑なに拒んでいる。自分のプロとしての仕事はシナリオのみであり、完成した作品に表われたキャストやスタッフの努力による成果が自分の手柄とみられるのはよくないという宮藤の考えからである[7]

受賞歴[編集]

脚本作品[編集]

映画[編集]

テレビドラマ[編集]

Web・配信ドラマ[編集]

舞台[編集]

  • ウーマンリブシリーズ(作・演出)
    • vol.1 ナオミの夢(1996年)
    • vol.2 ずぶぬれの女(1997年)
    • vol.3 ニッキー・イズ・セックスハンター(1998年)
    • vol.4 ウーマンリブ発射!(1999年)
    • vol.5 グレープフルーツちょうだい(2000年)
    • vol.6 キラークイーン666(2001年)
    • vol.7 熊沢パンキース03(2003年)
    • vol.8 轟天VS港カヲル〜ドラゴンロック!女たちよ、俺を愛してきれいになあれ(2004年)
    • vol.9 七人の恋人(2005年)
    • vol.10 ウーマンリブ先生(2006年)
    • vol.11 七人は僕の恋人(2008年)
    • vol.12 SAD SONG FOR UGLY DAUGHTER(2011年)
    • vol.13 七年ぶりの恋人(2015年)
  • 大人計画本公演(作・演出)
    • 春子ブックセンター(2002年)
    • ドブの輝き(2007年)より『涙事件』 ※三作品のうちの一つを担当
  • 外部公演(戯曲のみ)
    • 鈍獣(2004年) - 第49回岸田國士戯曲賞 受賞作品
    • メタルマクベス(2006年) - 劇団新感線へ提供 原作はウィリアム・シェイクスピア
    • 蜉蝣峠(2009年) - 劇団新感線へ提供
    • 大パルコ人「メカロックオペラ『R2C2』〜サイボーグなのでバンド辞めます!〜」(2009年) - パルコプロデュース公演 演出も担当
    • 歌謡バラエティーショー『あべ一座』(2009年) - NHK 構成・演出を担当
    • 印獣(2009年) - パルコプロデュース・「ねずみの三銃士」第二回公演
    • 大パルコ人(2) バカロックオペラバカ 『高校中パニック! 小激突!!』(2013年) - 作・演出も担当
    • 万獣こわい(2014年) - パルコプロデュース・「ねずみの三銃士」第三回公演
    • Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~(2016年) - 劇団新感線へ提供
    • 大パルコ人(3)『ステキロックオペラ サンバイザー兄弟』(2016年) - 演出も担当[27]

歌舞伎[編集]

  • 大江戸りびんぐでっど(2009年) - 作・演出も担当。2010年にシネマ歌舞伎上映
  • 天日坊(2012年、河竹黙阿弥原作「五十三次天日坊」)
  • 地球投五郎宇宙荒事(ちきゅうなげごろううちゅうのあらごと)(2015年)

監督作品[編集]

映画[編集]

テレビ[編集]

出演作品[編集]

オリジナルビデオ[編集]

映画(出演)[編集]

テレビ[編集]

テレビドラマ(出演)[編集]

ラジオ[編集]

CM[編集]

音楽活動[編集]

バンドグループ魂に、ギタリスト「暴動」として参加し、全作詞、一部作曲、コント構成などを手がけている。

その他、以下のような外部アーティストに詞を提供している。

著書[編集]

単著[編集]

以下の著作のほか、テレビドラマ・映画作品のシナリオ集も多く出版されている。

  • 宮藤官九郎の小部屋 宮藤官九郎と母(2007年5月、角川書店
  • 俺だって子供だ!(2008年、文藝春秋
  • きみは白鳥の死体を踏んだことがあるか(下駄で)(2009年、太田出版) ※小説
  • いまなんつった?(2010年、文藝春秋)
  • え、なんでまた?(2013年、文藝春秋)
  • WASIMO(2013年、小学館)※絵本
  • 妄想中学ただいま放課後
  • 宮藤官九郎 最強説〜オールナイトニッポン始めました〜(2016年3月17日、宝島社[32]

共著[編集]

  • みうらじゅんと共著『どうして人はキスをしたくなるんだろう?』(2013年、集英社、2016年、集英社文庫) - 対談集。
  • みうらじゅんと共著『みうらじゅんと宮藤官九郎の世界全体会議』(2016年、集英社) - 対談集。

連載[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 天才の育て方
  2. ^ 『きみは白鳥の死体を踏んだことがあるか(下駄で)』
  3. ^ 平成25年度前期 朝ドラ「あまちゃん」制作のお知らせ、2012年6月4日、NHKドラマトピックスブログ、2012年11月5日閲覧。
  4. ^ 週刊ザテレビジョン2013 No.47』、角川マガジンズ、 3-10頁、2013年11月20日閲覧。
  5. ^ 2019年 大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」主演は中村勘九郎さん、阿部サダヲさん! NHKドラマトピックス 2017年4月3日配信 2018年1月30日閲覧
  6. ^ INLIFE 男の履歴書 宮藤官九郎
  7. ^ 宮藤, 官九郎 『火曜ドラマ 監獄のお姫さま』 KADOKAWA2018年、2-3頁。ISBN 978-4048961820
  8. ^ 【特集】第83回ドラマアカデミー賞 結果発表 | ザテレビジョン、KADOKAWA、2018年1月30日閲覧。
  9. ^ 【特集】第89回ドラマアカデミー賞 結果発表 | ザテレビジョン、KADOKAWA、2018年1月30日閲覧。
  10. ^ 「発表! 第95回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」、『ザテレビジョン』第24巻8号(2018年2月23日号)、KADOKAWA2018年2月23日、 26-30頁。
  11. ^ 読売文学賞 第51回(1999年度)〜第60回(2008年度):表彰・コンクール(文化・スポーツ・国際)のお知らせ、読売新聞へようこそ、読売新聞社、2018年1月30日閲覧。
  12. ^ キネマ旬報 ベスト・テンKINENOTE、2018年1月30日閲覧。
  13. ^ 第23回ヨコハマ映画祭 日本映画個人賞、ヨコハマ映画祭公式サイト、2018年1月30日閲覧。
  14. ^ 第25回日本アカデミー賞優秀作品、日本アカデミー賞公式サイト、2018年1月30日閲覧。
  15. ^ 第26回日本アカデミー賞優秀作品、日本アカデミー賞公式サイト、2018年1月30日閲覧。
  16. ^ 第31回日本アカデミー賞優秀作品、日本アカデミー賞公式サイト、2018年1月30日閲覧。
  17. ^ 芸術選奨歴代受賞者一覧(昭和25年度〜) (PDF)”. 文化庁. 2018年1月30日閲覧。
  18. ^ 第49回岸田國士戯曲賞選評(2005年)白水社、2018年1月30日閲覧。
  19. ^ 歴代受賞者 第29回:宮藤官九郎東京ニュース通信社、2018年1月30日閲覧。
  20. ^ 2013年実績:国内作品、国際ドラマフェスティバル in TOKYO、2018年1月30日閲覧。
  21. ^ 『あまちゃん』7冠! 東京ドラマアウォード2013授賞式”. オリコンスタイル. オリコン (2013年10月22日). 2013年10月22日閲覧。
  22. ^ 第30回〔2013(平成25)年〕、新語・流行語大賞、自由国民社、2018年1月30日閲覧。
  23. ^ 平成28年度(第67回)芸術選奨受賞者一覧 (PDF)”. 文化庁 (2017年3月8日). 2017年3月8日閲覧。
  24. ^ 宮藤官九郎、岡田将生でゆとり世代描く「45才にして初めて挑む社会派ドラマ」”. ORICON STYLE (2016年2月10日). 2016年2月10日閲覧。
  25. ^ “小泉今日子×クドカン「あまちゃん」以来のタッグ! 今度は女囚復讐劇「面白いこと間違いなし」”. スポーツ報知. (2017年7月26日). http://www.hochi.co.jp/entertainment/20170725-OHT1T50219.html 2017年7月26日閲覧。 
  26. ^ “「ゆとりですが」初スピンオフ!太賀主演「山岸ですが」でクドカン初のネットドラマ脚本”. Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2017年6月22日). http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/06/22/kiji/20170621s00041000274000c.html 2017年6月22日閲覧。 
  27. ^ 宮藤官九郎の大パルコ人最新作は、怒髪天が参加の「ステキロックオペラ」”. ステージナタリー (2016年2月2日). 2016年2月2日閲覧。
  28. ^ 木更津キャッツアイと氣志團が「木更津キャッツアイのテーマ」を歌うシーン
  29. ^ 漫画「バクマン。」が実写映画化 - 主人公コンビは佐藤健&神木隆之介、『モテキ』の大根仁が監督”. Fashion press. 2015年9月6日閲覧。
  30. ^ 東京が大炎上して大爆発する中でガメラがプラズマ火球を発射する超ド迫力の50周年記念映像「GAMERA」SHORT VER.”. GIGAZINE (2015年10月9日). 2015年10月9日閲覧。
  31. ^ “宮崎あおい:宮藤官九郎に“ひんやりです”と言われ苦笑い”. MANTANWEB. (2016年4月11日). http://mantan-web.jp/2016/04/11/20160411dog00m200009000c.html 2016年4月12日閲覧。 
  32. ^ 放送100回超の「宮藤官九郎のオールナイトニッポンGOLD」が書籍化”. ステージナタリー (2016年2月15日). 2016年2月15日閲覧。

外部リンク[編集]