夏葉社
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夏葉社 | |
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正式名称 | 株式会社 夏葉社 |
英文名称 | Natsuhasha |
現況 | 事業継続中(2024年5月時点) |
種類 | 株式会社 |
出版者記号 | 904816 |
取次会社 | JRC[1] |
法人番号 | 2012401019582 |
設立日 | 2009年9月1日 |
代表者 | 代表取締役 島田潤一郎 |
本社郵便番号 | 〒180-0001 |
本社所在地 | 東京都武蔵野市吉祥寺北町1-5-10-106 |
従業員数 | 1名 |
ネット販売 | 無し |
主要出版物 | 『さよならのあとで』 |
電子書籍 | 無し |
得意ジャンル | 文学、書店、図書館 |
外部リンク | http://natsuhasha.com/ |
夏葉社(なつはしゃ)は、島田潤一郎(しまだ じゅんいちろう、1976年 - )が2009年9月[2]に一人で起業した[3]日本の出版社である。スローガンは「何度も、読み返される本を。」
沿革と概要
[編集]島田潤一郎がアルバイトや派遣社員をしながらヨーロッパやアフリカを放浪した後に、編集者としての勤務経験を持たないまま2009年に創業した[4]。出版第1号はバーナード・マラマッド『レンブラントの帽子』で、装幀を和田誠が手がけ、荒川洋治が巻末エッセイを執筆した。出版点数のうちの多くが絶版となっていた名著の新装復刊である[5]。
2冊目の出版となった関口良雄『昔日の客』をピース・又吉直樹が「ざっくりハイボール」(テレビ東京)など複数のメディアで紹介したことから脚光を浴びる[6]。
2000年以降に注目を集めている「ひとり出版社」と呼ばれる事業のさきがけ的存在とも評される[7]。
2019年から新レーベル岬書店名義での出版も行っている。こちらは取次会社を経由せず、全国の独立系書店を中心に販売されている[8]。
主な発行書籍
[編集]- バーナード・マラマッド『レンブラントの帽子』(小島信夫・浜本武雄・井上謙治訳)2010年。ISBN 978-4-904816-00-4
- ヘンリー・スコット・ホランド『さよならのあとで』(装画:高橋和枝)2012年。ISBN 978-4-904816-04-2
- 上林暁傑作小説集『星を撒いた街』(撰:山本善行)2011年。ISBN 978-4-904816-03-5
- 伊藤整『近代日本の文学史』2012年。ISBN 978-4-904816-05-9
- 上林暁傑作随筆集『故郷の本箱』(撰:山本善行)2012年。ISBN 978-4-904816-06-6
- 青山南ほか83名『冬の本』2012年。ISBN 978-4-904816-07-3
- 高階杞一『早く家へ帰りたい』2013年。ISBN 978-4-904816-08-0/新装版、2019年。ISBN 978-4-904816-31-8
- 本屋図鑑編集部『本屋図鑑』(得地直美・絵)2013年。ISBN 978-4-904816-09-7
- 同『定本 本屋図鑑:永久保存版』2022年。ISBN 978-4-904816-41-7
- 小島信夫『ラヴ・レター』2013年。ISBN 978-4-904816-11-0
- 庄野潤三小説撰集『親子の時間』(編集:岡崎武志)2014年。ISBN 978-4-904816-12-7
- 本屋図鑑編集部『本屋会議』2014年。ISBN 978-4-904816-13-4
- 黒田三郎『詩集 小さなユリと』2015年。ISBN 978-4-904816-15-8
- 山崎ナオコーラ『かわいい夫』2015年。ISBN 978-4-904816-18-9
- 前川恒雄『移動図書館ひまわり号』2016年[9]。 ISBN 978-4-904816-20-2
- 尾形亀之助『詩集 美しい街』(松本竣介・画)2017年。ISBN 978-4-904816-22-6 ※巻末エッセイ:能町みね子
島田潤一郎の著作
[編集]- 『あしたから出版社』晶文社、2014年。ISBN 978-4-7949-6851-7/筑摩書房〈ちくま文庫〉、2022年。ISBN 978-4-480-43822-5
- 『古くてあたらしい仕事』新潮社、2019年。ISBN 978-4-10-352961-3/新潮文庫、2024年。ISBN 978-4-10-105181-9
- 『父と子の絆』アルテスパブリッシング、2020年。ISBN 978-4-86559-228-3
- 『本屋で待つ』佐藤友則と共著、夏葉社、2022年。ISBN 978-4-904816-43-1
- 『電車のなかで本を読む』青春出版社、2023年。ISBN 978-4-413-23299-9
- 『長い読書』みすず書房、2024年。ISBN 978-4-622-09698-6
脚注
[編集]- ^ "JRC一手扱い出版社."JRC公式サイト. 2024年5月18日閲覧。
- ^ "夏葉社について."夏葉社公式サイト. 2024年5月18日閲覧。
- ^ 「あしたから出版社」(晶文社、2014.6)著者紹介より
- ^ 「誰かのための座右の書を」設立10年、ひとり出版社「夏葉社」島田潤一郎の“仕事原論”(2019.12.17) - 産経新聞(2020.4.15閲覧)
- ^ 「エコノミスト」93巻32号(通巻4409号)〔特集〕よみがえる絶版本:インタビュー 島田潤一郎・夏葉社代表取締役。
- ^ ピース又吉の邂逅の書(2011.10.16) - てれびのスキマ(2020.4.15閲覧)
- ^ “ひとり出版社「夏葉社」の島田潤一郎さん:拙速の失敗を避け、自省を促すための3冊”. 好書好日|Good Life With Books (2020年4月1日). 2021年2月17日閲覧。 “2009年9月に33歳で夏葉社を起業し、ひとり出版社のさきがけ的存在に。”
- ^ "出版社だけど、「20代のお金がない頃に救われた」ブックオフ本をつくる理由:夏葉社・島田潤一郎さんインタビュー #2."文春オンライン(2020年6月20日更新). 2024年5月18日閲覧。
- ^ 著者インタビュー:前川恒雄『移動図書館ひまわり号』(2016.10.25) - 毎日新聞(2020.4.15閲覧)
参考文献
[編集]- 西山雅子編『“ひとり出版社”という働きかた』河出書房新社、2015年。ISBN 978-4-309-24718-2
外部リンク
[編集]- 夏葉社
- 夏葉社 (@natsuhasha) - X(旧Twitter)