選り抜き記事
ディートリヒ・ブクステフーデは、17世紀北ドイツおよびバルト海沿岸地域を代表する作曲家・オルガニストである。声楽作品においては、バロック期ドイツの教会カンタータの形成に貢献する一方、オルガン音楽においては、ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンクに端を発する北ドイツ・オルガン楽派の最大の巨匠であり、その即興的・主情的な作風はスティルス・ファンタスティクス(幻想様式)の典型とされている。
ブクステフーデの家系は、北ドイツ・エルベ河畔の都市ブクステフーデに由来する。13世紀から14世紀には、ハンブルク、リューベック等のバルト海沿岸の諸都市に一族の名が現れるようになる。……
- 源氏物語大成とは、池田亀鑑編著による源氏物語の校異を中心にした研究書。校異編、索引編、研究資料編、図録編から構成される。中核となる校異編は、源氏物語の本格的な学術的校本としては初めてのものであり、その後の源氏物語の研究に大きな影響を与えた……
- 熊野別当(くまのべっとう)は、9世紀から13世紀末頃にかけて、現地において熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)の統括にあたった役職。熊野信仰の中心として一体のものと観念される熊野三山……
- フルール・ド・リスは、アヤメを様式化した意匠を指す。ヨーロッパの紋章や旗に数多く見られるが、特にフランス王家と関係が深く、スペイン王家やルクセンブルク大公家も現在でも紋章に使用している。……