田部井淳子

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田部井 淳子(たべい じゅんこ、1939年9月22日 - )は、日本登山家。女性として世界で初めて世界最高峰エベレストおよび七大陸最高峰への登頂に成功したことで知られる。福島県田村郡三春町出身、埼玉県川越市在住。

プロフィール[編集]

エベレストの女性初登頂[編集]

  • ヒラリー・ステップを見たときに、髪の毛が逆立ったと表現した。
  • エベレスト登山の費用は当時、総額4300万円(自己負担150万円)。準備期間は実質4年。荷物を軽くするために乾燥食品を持参した。高所訓練中、隊長の久野英子が一時帰国、副隊長だった田部井に重圧がかかった。テントを飲み込んだ雪崩にあったにもかかわらず生還、下山をせずアタックすることを主張し計画は続行された。
  • 企業からの献金を使わないという方針転換で行われたので、予算が減少、当初2回アタックの予定が1回に変更になった。

エピソード[編集]

  • 登山で「もうダメだ」と思ったときが三度あり、いずれも雪崩に巻き込まれたときである。一回目はエベレストの第二キャンプ(6500m)でテントごと雪崩に埋められ、二度目は1986年にポベーダ山(トムール)の雪崩で600m流され、三度目は、その夜に再び近くを通過した雪崩の爆風に襲われ、テントごと吹き飛ばされた[2]。ポペーダ山では1999年に登ったときにも雪崩がテントを襲ったが、早朝に出発していたため助かった[2]
  • 1969年冬に登った谷川岳一ノ倉沢凹状岩壁は、エベレストよりもつらかったと回想している[3]
  • 旅行会社が企画する登山ツアーやTV、雑誌の登山企画の出演によって謝礼は得ているものの、自分が求める登山ではスポンサーなどによる資金を得ずに自身でお金を支払っていること、ガイド資格などを所持していないことから「登山家が自分の仕事かと言うと、そうではないと思う」とインタビューで答えている[4]。エベレスト後の登山では一切スポンサーをつけていない[5]

主な登山歴[編集]

著書[編集]

  • 『エベレスト・ママさん 山登り半生記』(山と渓谷社,1978年)のち新潮文庫
    • (文庫版改題)『タベイさん、頂上だよ~田部井淳子の山登り半生記』(山と渓谷社,2012年)
  • 『七大陸最高峰に立って』(小学館,1992年)
    • (文庫版改題)『高いところが好き』(小学館,2007年)
  • 『山の頂の向こうに』(佼成出版社 1995年)ISBN 4-333-01706-8
  • 『エプロンはずして夢の山』(東京新聞出版局 1996年)ISBN 4-8083-0567-4
  • 『さわやかに山へ』(東京新聞 1997年)
  • 『山を楽しむ』(岩波新書 2002年)ISBN 4-00-430803-8
  • 『はじめての山歩き 花、木、自然に会いに』(文化出版局 2002年)ISBN 4-579-30397-0
  • 『山からの贈り物』(角川学芸出版 2007年)ISBN 978-4-04-621304-4
  • 『いつでも山を 田部井淳子の実践エイジング登山』(小学館 2008年)ISBN 978-4-09-387776-3
  • 『日本人なら富士山に登ろう! 初心者のための安心・安全登山術』(アスキー・メディアワークス 2010年)ISBN 978-4048681261
  • 『田部井淳子のあんしん!たのしい!山歩きお悩み解決BOOK(マイコミムック)』(毎日コミュニケーションズ 2010年)ISBN 978-4839935948
  • 『それでもわたしは山に登る』(文藝春秋 2013年)ISBN 978-4163766607

編纂[編集]

  • 『エヴェレストの女たちWomen on Everest』(山と溪谷社,1998年)

関連書籍[編集]

主な出演[編集]

登山歴1年の内多勝康アナウンサーと共に、夏の北アルプスを3週間かけて縦走する模様を描いた紀行番組

脚注[編集]

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  1. ^ 山と渓谷社「目で見る日本山岳史」 および年表 (出典では1966年になっているが、「エベレスト・ママさん」では1965年となっている)
  2. ^ a b 田部井淳子『山を楽しむ』
  3. ^ 田部井淳子『それでもわたしは山に登る』
  4. ^ 『就職ジャーナル』仕事とは? Vol.70 2012年4月4日
  5. ^ Curious Eyes of a Witch 元祖「山ガール」、山が好き、人が好き、好奇心の人 展示会とMICE Vol.6 2012年
  6. ^ NHKアーカイブス保存番組詳細(田部井淳子の登山入門)”. NHK. 2011年5月29日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]